61 / 600
第四章 一時帰宅編
第60話 植物園
しおりを挟む
(よし、行ける)
早朝。日が昇って間もない頃。
自室で起床したモーズは肩に痛みがほとんどない事を確認し、固定具を付けなくていいという判断をし、支度をすると寄宿舎を出た。
(フリーデンは「身体に寄生するアイギスが回復を早めてくれる」、と言っていたがここまでとは。民間の治療にも役立てそうだ。ただこれはアイギスが見定めた宿主にだけに施す機能、となると実用化は難しいか。一度寄生をさせたら、半永久的に血を与えなくてはいけないのだし)
クスシ達に与えられる寄生生命体アイギスは、宿主を守る為にその身を呈するだけでなく、ある程度の治癒も施してくれるのだという。
そういえばアイギスを使いこなすフリーデンらは、時たまアイギスを身体から分離、つまり皮膚から出したり入れたりしていたが身体に穴が空くなどという事はなく、直ぐに細胞を繋ぎ合わせ修復していた。
脱臼に伴う腫れが一晩でほぼ引いたのも、その治癒機能の応用だろう。
(私も早くアイギスを使いこなせるようにならなければ)
焦る気持ちをどうにか押えつつモーズが向かったのは、ラボの白い巨塔の北側に作られた巨大サンルーム。
古今東西ありとあらゆる植物を集めた、植物園であった。
「これは、素晴らしい……っ!」
サンルームの二重扉の間で衣服と靴の殺菌除菌、掃除機による微物吸引を済ませてから足を踏み入れた植物園は、庶民から金銭を取れるレベルの広大さと壮大さを持っていた。
整備された歩道はあるが、そこを覆い隠すように枝葉を伸ばしている植物も多く、見通しは非常に悪い。最早、樹海と言っていい光景。所々に設置された案内看板がなければ簡単に道を見失い、サンルームから出れなくなるだろう。
これでラボの一施設だというのだから驚きだ。やはり予算が潤沢である。モーズは感心しつつ、ひとまず出入り口付近に植えられた植物から眺め始めた。
「トリカブト、トウゴマ、シキミに彼岸花に鈴蘭に水仙。こちらは紫陽花に朝顔か。む、デスカマスにドールズ・アイズにジャッカル・フードにマンチニールの木もあるな。ふむ、これは一般解放したら死者が出る」
モーズは深く頷きそう言った。
出入り口付近で目に付いた草花だけで、既に猛毒植物が列をなして群生している。
中でも一見すると普通のリンゴの木に見える『マンチニール』は全身に毒があり、幹や葉に触れるだけで激しい痛みをもたらす毒植物。その実も「死の小リンゴ」と称される程の毒果実だ。
「おや、これはオンガオンガだな。特に囲いもなく植えられている所が凄い。うん? 向こうに植えてあるのはオオミフクラギにアコカンテラ・オブロンギフォリアに……ジャイアント・ホグウィードもか!」
オンガオンガ。刺草科の植物。
オオミフクラギ。常緑高木。
ローレルジンチョウゲ。常緑低木。
ジャイアント・ホグウィード。多年生植物。
全て、素手で触れれば樹液から毒を貰ってしまう危険な植物である。
「何と見応えのある……! 標本が欲しくなるな……!」
そんな、ぶっちゃけウミヘビのネグラと大差ないレベルの危険地帯である植物園に、モーズは興奮が抑えられなかった。
何せ彼はこの世で最も好きな物を訊かれたら「植物」と即答する程の植物好きで、世に蔓延る珊瑚症が深刻でなければ植物学者かプラントハンターになりたいと考えていた程だ。
ちなみに以前、水銀を花に例えたのもこの趣味で得た知識を引っ張り出した結果である。
「片端から写生をしたい……。いやそんな時間ないが……。今日が休みならば、一日中ここに籠っていただろうな。危なかった」
気分を落ち着ける為にと思い出勤時間前に植物園へ訪れたモーズだったが、逆にはしゃいでしまっていけない。軽く見回しただけで希少植物と対面出来ると思っていなかったのだ。
何なら生涯、生で見る事は叶わないだろうと考えていた植物まであるのだ。興奮するなと言う方が無理であった。
「海辺で細波を眺めていた方が余程、心を落ち着けられたか。失敗したな。……しかし出勤時間までまだ余裕がある、もう少し居てもいいか……」
欲望に負け、モーズはふらふらと吸い込まれるように植物園の奥へと足を進める。
植物園は広さを活かしエリアごとに環境を変えているので、移動した先に高山植物が見られたと思えば、更に移動した先では南国の植物を見られるなど、全く飽きが来ない。
この中毒性はいけない。と理解しつつもモーズはもう少し、もう少しと更に先へ進んで、
「うん? 人……?」
花壇の前でしゃがみ込む、白衣を身に付けた男性を見付けた。
白い狐をモチーフにしたフェイスマスクを付けたその男性は、降ろせば肩ほどの長さだろう黒髪を後頭部で結っている。
その髪質といい、露出している素肌の黄色に近い肌色といい、服の上から判別できる骨格といい、アジア系統の者であるとわかる。加えて彼の白衣は肩から羽織っているだけで、その下には和装……確か日本の『着物』と呼ばれる民族衣装を着ている。
故に恐らく、日本人だ。
(アバトン内でフェイスマスクを付けているという事は、クスシか)
初めて出会うクスシ。
彼の片手には象をあしらったピンク色のジョウロが握られていて、それで花壇の植物に水遣りをしているようだった。落ち着き払った渋めの外見に似合わない、随分とファンシーなデザインのジョウロだ。
「その、おはようございます」
モーズはまずは挨拶と、そのクスシに軽く会釈をする。
しかし彼は一切こちらに顔を向けず水遣りを続けている。端的に言うと無視をされている。
「ええと、私の名はモーズと申します。先日、オフィウクス・ラボに入所したばかりの新人です」
構わず一方的に話しかけてみるが、一切の反応を返してくれない。
耳が聞こえていない、という訳でもないだろう。補聴器は付けていないし、空調で揺れる草花の音には反応を示していた。つまり意識的に無視を決め込んでいる。
「喋るつもりはない、と。参ったな。フリーデンに紹介して貰うしかないか?」
対話を拒否するクスシに対してお手上げ状態なモーズは、親しいフリーデンに頼ろうかと思案した。
「……フリーデン?」
すると初めて、クスシがモーズの言葉に反応を示す。
「君はフリーデンと、親しいのか?」
早朝。日が昇って間もない頃。
自室で起床したモーズは肩に痛みがほとんどない事を確認し、固定具を付けなくていいという判断をし、支度をすると寄宿舎を出た。
(フリーデンは「身体に寄生するアイギスが回復を早めてくれる」、と言っていたがここまでとは。民間の治療にも役立てそうだ。ただこれはアイギスが見定めた宿主にだけに施す機能、となると実用化は難しいか。一度寄生をさせたら、半永久的に血を与えなくてはいけないのだし)
クスシ達に与えられる寄生生命体アイギスは、宿主を守る為にその身を呈するだけでなく、ある程度の治癒も施してくれるのだという。
そういえばアイギスを使いこなすフリーデンらは、時たまアイギスを身体から分離、つまり皮膚から出したり入れたりしていたが身体に穴が空くなどという事はなく、直ぐに細胞を繋ぎ合わせ修復していた。
脱臼に伴う腫れが一晩でほぼ引いたのも、その治癒機能の応用だろう。
(私も早くアイギスを使いこなせるようにならなければ)
焦る気持ちをどうにか押えつつモーズが向かったのは、ラボの白い巨塔の北側に作られた巨大サンルーム。
古今東西ありとあらゆる植物を集めた、植物園であった。
「これは、素晴らしい……っ!」
サンルームの二重扉の間で衣服と靴の殺菌除菌、掃除機による微物吸引を済ませてから足を踏み入れた植物園は、庶民から金銭を取れるレベルの広大さと壮大さを持っていた。
整備された歩道はあるが、そこを覆い隠すように枝葉を伸ばしている植物も多く、見通しは非常に悪い。最早、樹海と言っていい光景。所々に設置された案内看板がなければ簡単に道を見失い、サンルームから出れなくなるだろう。
これでラボの一施設だというのだから驚きだ。やはり予算が潤沢である。モーズは感心しつつ、ひとまず出入り口付近に植えられた植物から眺め始めた。
「トリカブト、トウゴマ、シキミに彼岸花に鈴蘭に水仙。こちらは紫陽花に朝顔か。む、デスカマスにドールズ・アイズにジャッカル・フードにマンチニールの木もあるな。ふむ、これは一般解放したら死者が出る」
モーズは深く頷きそう言った。
出入り口付近で目に付いた草花だけで、既に猛毒植物が列をなして群生している。
中でも一見すると普通のリンゴの木に見える『マンチニール』は全身に毒があり、幹や葉に触れるだけで激しい痛みをもたらす毒植物。その実も「死の小リンゴ」と称される程の毒果実だ。
「おや、これはオンガオンガだな。特に囲いもなく植えられている所が凄い。うん? 向こうに植えてあるのはオオミフクラギにアコカンテラ・オブロンギフォリアに……ジャイアント・ホグウィードもか!」
オンガオンガ。刺草科の植物。
オオミフクラギ。常緑高木。
ローレルジンチョウゲ。常緑低木。
ジャイアント・ホグウィード。多年生植物。
全て、素手で触れれば樹液から毒を貰ってしまう危険な植物である。
「何と見応えのある……! 標本が欲しくなるな……!」
そんな、ぶっちゃけウミヘビのネグラと大差ないレベルの危険地帯である植物園に、モーズは興奮が抑えられなかった。
何せ彼はこの世で最も好きな物を訊かれたら「植物」と即答する程の植物好きで、世に蔓延る珊瑚症が深刻でなければ植物学者かプラントハンターになりたいと考えていた程だ。
ちなみに以前、水銀を花に例えたのもこの趣味で得た知識を引っ張り出した結果である。
「片端から写生をしたい……。いやそんな時間ないが……。今日が休みならば、一日中ここに籠っていただろうな。危なかった」
気分を落ち着ける為にと思い出勤時間前に植物園へ訪れたモーズだったが、逆にはしゃいでしまっていけない。軽く見回しただけで希少植物と対面出来ると思っていなかったのだ。
何なら生涯、生で見る事は叶わないだろうと考えていた植物まであるのだ。興奮するなと言う方が無理であった。
「海辺で細波を眺めていた方が余程、心を落ち着けられたか。失敗したな。……しかし出勤時間までまだ余裕がある、もう少し居てもいいか……」
欲望に負け、モーズはふらふらと吸い込まれるように植物園の奥へと足を進める。
植物園は広さを活かしエリアごとに環境を変えているので、移動した先に高山植物が見られたと思えば、更に移動した先では南国の植物を見られるなど、全く飽きが来ない。
この中毒性はいけない。と理解しつつもモーズはもう少し、もう少しと更に先へ進んで、
「うん? 人……?」
花壇の前でしゃがみ込む、白衣を身に付けた男性を見付けた。
白い狐をモチーフにしたフェイスマスクを付けたその男性は、降ろせば肩ほどの長さだろう黒髪を後頭部で結っている。
その髪質といい、露出している素肌の黄色に近い肌色といい、服の上から判別できる骨格といい、アジア系統の者であるとわかる。加えて彼の白衣は肩から羽織っているだけで、その下には和装……確か日本の『着物』と呼ばれる民族衣装を着ている。
故に恐らく、日本人だ。
(アバトン内でフェイスマスクを付けているという事は、クスシか)
初めて出会うクスシ。
彼の片手には象をあしらったピンク色のジョウロが握られていて、それで花壇の植物に水遣りをしているようだった。落ち着き払った渋めの外見に似合わない、随分とファンシーなデザインのジョウロだ。
「その、おはようございます」
モーズはまずは挨拶と、そのクスシに軽く会釈をする。
しかし彼は一切こちらに顔を向けず水遣りを続けている。端的に言うと無視をされている。
「ええと、私の名はモーズと申します。先日、オフィウクス・ラボに入所したばかりの新人です」
構わず一方的に話しかけてみるが、一切の反応を返してくれない。
耳が聞こえていない、という訳でもないだろう。補聴器は付けていないし、空調で揺れる草花の音には反応を示していた。つまり意識的に無視を決め込んでいる。
「喋るつもりはない、と。参ったな。フリーデンに紹介して貰うしかないか?」
対話を拒否するクスシに対してお手上げ状態なモーズは、親しいフリーデンに頼ろうかと思案した。
「……フリーデン?」
すると初めて、クスシがモーズの言葉に反応を示す。
「君はフリーデンと、親しいのか?」
10
あなたにおすすめの小説
女神の白刃
玉椿 沢
ファンタジー
どこかの世界の、いつかの時代。
その世界の戦争は、ある遺跡群から出現した剣により、大きく姿を変えた。
女の身体を鞘とする剣は、魔力を収束、発振する兵器。
剣は瞬く間に戦を大戦へ進歩させた。数々の大戦を経た世界は、権威を西の皇帝が、権力を東の大帝が握る世になり、終息した。
大戦より数年後、まだ治まったとはいえない世界で、未だ剣士は剣を求め、奪い合っていた。
魔物が出ようと、町も村も知った事かと剣を求める愚かな世界で、赤茶けた大地を畑や町に、煤けた顔を笑顔に変えたいという脳天気な一団が現れる。
*表紙絵は五月七日ヤマネコさん(@yamanekolynx_2)の作品です*
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
初恋♡リベンジャーズ
遊馬友仁
青春
【第五部開始】
高校一年生の春休み直前、クラスメートの紅野アザミに告白し、華々しい玉砕を遂げた黒田竜司は、憂鬱な気持ちのまま、新学期を迎えていた。そんな竜司のクラスに、SNSなどでカリスマ的人気を誇る白草四葉が転入してきた。
眉目秀麗、容姿端麗、美の化身を具現化したような四葉は、性格も明るく、休み時間のたびに、竜司と親友の壮馬に気さくに話しかけてくるのだが――――――。
転入早々、竜司に絡みだす、彼女の真の目的とは!?
◯ンスタグラム、ユ◯チューブ、◯イッターなどを駆使して繰り広げられる、SNS世代の新感覚復讐系ラブコメディ、ここに開幕!
第二部からは、さらに登場人物たちも増え、コメディ要素が多めとなります(予定)
ネクスト・ステージ~チートなニートが迷宮探索。スキル【ドロップ★5】は、武器防具が装備不可!?
武蔵野純平
ファンタジー
現代ファンタジー(ローファンタジー)です。ニート主人公のスキルは【ドロップ★5】――ドロップ確率が大幅上昇し、ドロップアイテムの品質も大幅上昇するチートスキルだった。だが、剣や盾などの装備品が装備出来ない欠陥があり、攻撃力、防御力に問題を残す。
ダンジョン探索をする為に冒険者となりパーティーメンバーを募集するが、なぜか【ワケあり】女性ばかり集まってくる。
神典日月神示 真実の物語
蔵屋
歴史・時代
私は二人の方々の神憑りについて、今から25年前にその真実を知りました。
この方たちのお名前は
大本開祖•出口なお(でぐちなお)、
神典研究家で画家でもあった岡本天明(おかもとてんめい)です。
この日月神示(ひつきしんじ)または日尽神示(ひつくしんじ)は、神典研究家で画家でもあった岡本天明(おかもとてんめい)に「国常立尊(国之常立神)という高級神霊からの神示を自動書記によって記述したとされる書物のことです。
昭和19年から27年(昭和23・26年も無し)に一連の神示が降り、6年後の昭和33、34年に補巻とする1巻、さらに2年後に8巻の神示が降りたとされています。
その書物を纏めた書類です。
この書類は神国日本の未来の預言書なのだ。
私はこの日月神示(ひつきしんじ)に出会い、研究し始めてもう25年になります。
日月神示が降ろされた場所は麻賀多神社(まかたじんじゃ)です。日月神示の最初の第一帖と第二帖は第二次世界大戦中の昭和19年6月10日に、この神社の社務所で岡本天明が神憑りに合い自動書記さされたのです。
殆どが漢数字、独特の記号、若干のかな文字が混じった文体で構成され、抽象的な絵のみで書記されている「巻」もあります。
本巻38巻と補巻1巻の計39巻が既に発表されているが、他にも、神霊より発表を禁じられている「巻」が13巻あり、天明はこの未発表のものについて昭和36年に「或る時期が来れば発表を許されるものか、許されないのか、現在の所では不明であります」と語っています。
日月神示は、その難解さから、書記した天明自身も当初は、ほとんど読むことが出来なかったが、仲間の神典研究家や霊能者達の協力などで少しずつ解読が進み、天明亡き後も妻である岡本三典(1917年〈大正6年〉11月9日 ~2009年〈平成21年〉6月23日)の努力により、現在では一部を除きかなりの部分が解読されたと言われているます。しかし、一方では神示の中に「この筆示は8通りに読めるのであるぞ」と書かれていることもあり、解読法の一つに成功したという認識が関係者の間では一般的です。
そのために、仮訳という副題を添えての発表もありました。
なお、原文を解読して漢字仮名交じり文に書き直されたものは、特に「ひふみ神示」または「一二三神示」と呼ばれています。
縄文人の祝詞に「ひふみ祝詞(のりと)」という祝詞の歌があります。
日月神示はその登場以来、関係者や一部専門家を除きほとんど知られていなかったが、1990年代の初め頃より神典研究家で翻訳家の中矢伸一の著作などにより広く一般にも知られるようになってきたと言われています。
この小説は真実の物語です。
「神典日月神示(しんてんひつきしんじ)真実の物語」
どうぞ、お楽しみ下さい。
『神知りて 人の幸せ 祈るのみ
神の伝えし 愛善の道』
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる