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第十五章 平和が終わる日
第311話 嫌いな味。好きな味。
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ネグラの出口へ向かう途中、ニコチンはじとりと不審そうな目でモーズを睨み付けた。
「お前ぇ随分とアセトに気に入られてんな。媚でも売ったのか?」
「私は彼の頼み事を聞いただけだ」
「そりゃどんな頼みだよ」
「守秘義務という言葉を知っているだろうか? アセトアルデヒドの許可がなければ話せないな」
「チッ」
聞きたかった回答を得られず、ニコチンはますます不機嫌になっている。
「ところでニコチン。冷気を操れるウミヘビは他にもいるのだろうか?」
「……。あげるとすりゃ《アンモニア》、《アセトン》、《クロロメタン》だな」
「ふむ。教えてくれてありがとう。やはり君は、頼りになる」
「いちいち礼とか、気持ち悪ぃな」
「本心なのだが……。私は君に、言葉では感謝し切れない程に世話になっている。なのに未だに返礼ができず、心苦しいぐらいだ。日本では結局、君の舌に合う酒が見付からなかったし……」
「俺じゃなくてアセトな」
一昨日の事だ。日本にある《ウロボロス》研究所跡地から感染病棟へ戻る途中。ウミヘビ達へ日本土産をと、モーズはニコチンを連れ酒屋や雑貨屋を訪ねた。酒屋では試飲もできたので、ニコチンに片端から呑ませ感想を聞いたのだが、残念ながら彼の好みと言える代物は見付からなかった。
だから未だに、モーズはニコチンへ酒を渡すという約束を果たせていない。
「飲み慣れていない米酒よりも、親しみのある葡萄酒の方が良かったかもしれないな。そうだ。次の休暇には私の故郷、フランスに行きそこで葡萄酒を買ってこよう。フランスは葡萄酒の名産地、きっと君にも合う酒がある筈だ」
「だから俺じゃなくてアセトを唸らせる酒をだな」
「わかっている」
ニコチンはアセトアルデヒドの兄、エタノールの作る酒よりも上質な物を求めている。全てはアセトアルデヒドを喜ばせる為に。
しかし「アセトアルデヒドを喜ばせる」には、上質さだけにこだわっていては達成できない。日本でアセトアルデヒドと言葉を交わした事で、モーズはそれを知った。
「君が喜ぶ物こそ、アセトアルデヒドが望む物だ。だから君に訊いている」
「あ゙ぁ゙? 俺は飲めりゃ何でもいいってのに、何言ってんだ」
「それでも、何かしら好みがある筈だ。何せ君には嫌いな味があるのだから」
ニコチンは、甘い物を好まない。
嫌いな物があるという事は、好きな物も必ずあるはず。アセトアルデヒド以外の事に無関心で無気力な所があるニコチンだが、自分の感性に完全に蓋をしてしまっている訳ではない。
よってモーズはまず、ニコチンの味覚から彼の患う依存症の抜け道を探る事としたのだ。
「君の好みを見付けるまで、頑張るとしよう」
「意味がわからん」
しかしモーズの意図がわからないニコチンからは気味悪がれてしまった。
少々、心の距離が開いてしまったのは残念ではあるものの、アセトアルデヒドに従順なニコチンは、彼の願い通りきちんとモーズをネグラの出口まで送り届けてくれた。
「見送り感謝する。また会おう」
「へいへい。さっさと帰りな」
鉄柵越しに別れを告げ、ニコチンは踵を返しモーズへ背中を向ける。
(……。初めてネグラに入った時を思い出すな)
あの日も、ニコチンと鉄柵越しに別れた。今日と異なり夜で暗かったが、日の入りの時間が異なるというだけで時刻自体は同じ19時。
あの日と同じく、休日が終わるまであと5時間ある。
自室に戻ったら明日使う研究資料のまとめを、と最初は考えていた。だが時計の短針が指し示す数字を見て、予定を改める。
(今日は休日。寄宿舎の自室はプライベート空間。度を越した規則違反さえしなければ、クスシとしてではない過ごし方が許される)
時間がない中での機会は、逃したくない。
モーズは覚悟を決め、寄宿舎へ向け足早に歩き始めた。
◇
白を基調とした無機質な部屋の中央に、飾り気のない机と2つの椅子が置かれている。
木目調ならばカフェのインテリアになるだろう、スタイリッシュなデザインの家具だが、部屋と同じく真っ白な色調なので部屋の寒々しさに拍車をかけてしまっている。
そんな椅子の片方には、既に人が座っていた。
金髪金眼を持つ医師、ルチルである。
その部屋に、マスクを外したモーズが入室してくる。
「こんばんは、モーズ先生。お久し振りですね」
「ルチル医師、突然の呼び出しに応えて頂き感謝する」
軽く会釈をした後、モーズはルチルの向かいにある椅子を引いて座ろうとし……椅子の足に爪先を引っ掛け、バランスを崩し、椅子の背もたれにもたれかかってしまった。
「う、ううむ。シミュレーターの使用で慣れたつもりだったが、どうも操作が覚束ないな」
「オフィウクス・ラボで使用しているシミュレーターは最新型でしょう? 旧型ではこんなものですよ」
ここはフルダイブ型VR空間。遠近感覚や身体の動かし方に現実と差が生じてしまう。
ルチルの言う通りオフィウクス・ラボで扱うシミュレーターのVR空間は最新式のもので、現実との差が全くと言っていいほどない。それに慣れてしまった状態で余所のVR空間、異なるメーカーのものや旧型のものが展開するVR空間の中に入ると、勝手が変わり操作が覚束なくなってしまう。
モーズは少々もたつきつつ、椅子に座り直しルチルと対面する。その間、ルチルは穏やかな笑みを浮かべながら待っていてくれた。
「モーズ先生。ワタクシとお話がしたいという事は、悪夢続きだという事でしょうか? 貴方は生活環境が目紛しく変わり、災害のストレスに当てられる日々を送っているのです。正直、もっと早く連絡が来ると思っていましたよ」
「貴方は心配しているが、私の夢見は良いぞ」
「おや。それは意外ですね」
「常に良いとは言わないが、悪い夢を見た後も、それを忘れさせてくれる人達がいる。大変な事も多いが、良い職場環境だ」
予想と異なる回答が返ってきた事に、ルチルは残念そうに肩をすくめる。
「ではどうして突然ワタクシとお話を? しかも対面でなんて。診察を受けるのでなければ、電話や電子メールで事足りるでしょうに」
「このVRルームは『診察室』だろう? 個人情報保護フィルターが展開されている。如何なる干渉も受けず、記録にも残らない。もし誰かの手によってセキュリティが突破されたとしても、その場合は必ず警報が来る」
このVR空間は、患者と医師がオンラインで診察を受ける診察室を元としている。
特殊学会の際に秘密裏にルチルが渡してきた連絡先は、彼が個人で持っている診察室への入室コードだったのだ。
モーズはそれを利用し、ルチルを診察室へ呼び出した。
「内緒話をするには、持ってこいだ」
ペガサス教団の信徒と話すという、ラボの規約違反を破る為に。
「お前ぇ随分とアセトに気に入られてんな。媚でも売ったのか?」
「私は彼の頼み事を聞いただけだ」
「そりゃどんな頼みだよ」
「守秘義務という言葉を知っているだろうか? アセトアルデヒドの許可がなければ話せないな」
「チッ」
聞きたかった回答を得られず、ニコチンはますます不機嫌になっている。
「ところでニコチン。冷気を操れるウミヘビは他にもいるのだろうか?」
「……。あげるとすりゃ《アンモニア》、《アセトン》、《クロロメタン》だな」
「ふむ。教えてくれてありがとう。やはり君は、頼りになる」
「いちいち礼とか、気持ち悪ぃな」
「本心なのだが……。私は君に、言葉では感謝し切れない程に世話になっている。なのに未だに返礼ができず、心苦しいぐらいだ。日本では結局、君の舌に合う酒が見付からなかったし……」
「俺じゃなくてアセトな」
一昨日の事だ。日本にある《ウロボロス》研究所跡地から感染病棟へ戻る途中。ウミヘビ達へ日本土産をと、モーズはニコチンを連れ酒屋や雑貨屋を訪ねた。酒屋では試飲もできたので、ニコチンに片端から呑ませ感想を聞いたのだが、残念ながら彼の好みと言える代物は見付からなかった。
だから未だに、モーズはニコチンへ酒を渡すという約束を果たせていない。
「飲み慣れていない米酒よりも、親しみのある葡萄酒の方が良かったかもしれないな。そうだ。次の休暇には私の故郷、フランスに行きそこで葡萄酒を買ってこよう。フランスは葡萄酒の名産地、きっと君にも合う酒がある筈だ」
「だから俺じゃなくてアセトを唸らせる酒をだな」
「わかっている」
ニコチンはアセトアルデヒドの兄、エタノールの作る酒よりも上質な物を求めている。全てはアセトアルデヒドを喜ばせる為に。
しかし「アセトアルデヒドを喜ばせる」には、上質さだけにこだわっていては達成できない。日本でアセトアルデヒドと言葉を交わした事で、モーズはそれを知った。
「君が喜ぶ物こそ、アセトアルデヒドが望む物だ。だから君に訊いている」
「あ゙ぁ゙? 俺は飲めりゃ何でもいいってのに、何言ってんだ」
「それでも、何かしら好みがある筈だ。何せ君には嫌いな味があるのだから」
ニコチンは、甘い物を好まない。
嫌いな物があるという事は、好きな物も必ずあるはず。アセトアルデヒド以外の事に無関心で無気力な所があるニコチンだが、自分の感性に完全に蓋をしてしまっている訳ではない。
よってモーズはまず、ニコチンの味覚から彼の患う依存症の抜け道を探る事としたのだ。
「君の好みを見付けるまで、頑張るとしよう」
「意味がわからん」
しかしモーズの意図がわからないニコチンからは気味悪がれてしまった。
少々、心の距離が開いてしまったのは残念ではあるものの、アセトアルデヒドに従順なニコチンは、彼の願い通りきちんとモーズをネグラの出口まで送り届けてくれた。
「見送り感謝する。また会おう」
「へいへい。さっさと帰りな」
鉄柵越しに別れを告げ、ニコチンは踵を返しモーズへ背中を向ける。
(……。初めてネグラに入った時を思い出すな)
あの日も、ニコチンと鉄柵越しに別れた。今日と異なり夜で暗かったが、日の入りの時間が異なるというだけで時刻自体は同じ19時。
あの日と同じく、休日が終わるまであと5時間ある。
自室に戻ったら明日使う研究資料のまとめを、と最初は考えていた。だが時計の短針が指し示す数字を見て、予定を改める。
(今日は休日。寄宿舎の自室はプライベート空間。度を越した規則違反さえしなければ、クスシとしてではない過ごし方が許される)
時間がない中での機会は、逃したくない。
モーズは覚悟を決め、寄宿舎へ向け足早に歩き始めた。
◇
白を基調とした無機質な部屋の中央に、飾り気のない机と2つの椅子が置かれている。
木目調ならばカフェのインテリアになるだろう、スタイリッシュなデザインの家具だが、部屋と同じく真っ白な色調なので部屋の寒々しさに拍車をかけてしまっている。
そんな椅子の片方には、既に人が座っていた。
金髪金眼を持つ医師、ルチルである。
その部屋に、マスクを外したモーズが入室してくる。
「こんばんは、モーズ先生。お久し振りですね」
「ルチル医師、突然の呼び出しに応えて頂き感謝する」
軽く会釈をした後、モーズはルチルの向かいにある椅子を引いて座ろうとし……椅子の足に爪先を引っ掛け、バランスを崩し、椅子の背もたれにもたれかかってしまった。
「う、ううむ。シミュレーターの使用で慣れたつもりだったが、どうも操作が覚束ないな」
「オフィウクス・ラボで使用しているシミュレーターは最新型でしょう? 旧型ではこんなものですよ」
ここはフルダイブ型VR空間。遠近感覚や身体の動かし方に現実と差が生じてしまう。
ルチルの言う通りオフィウクス・ラボで扱うシミュレーターのVR空間は最新式のもので、現実との差が全くと言っていいほどない。それに慣れてしまった状態で余所のVR空間、異なるメーカーのものや旧型のものが展開するVR空間の中に入ると、勝手が変わり操作が覚束なくなってしまう。
モーズは少々もたつきつつ、椅子に座り直しルチルと対面する。その間、ルチルは穏やかな笑みを浮かべながら待っていてくれた。
「モーズ先生。ワタクシとお話がしたいという事は、悪夢続きだという事でしょうか? 貴方は生活環境が目紛しく変わり、災害のストレスに当てられる日々を送っているのです。正直、もっと早く連絡が来ると思っていましたよ」
「貴方は心配しているが、私の夢見は良いぞ」
「おや。それは意外ですね」
「常に良いとは言わないが、悪い夢を見た後も、それを忘れさせてくれる人達がいる。大変な事も多いが、良い職場環境だ」
予想と異なる回答が返ってきた事に、ルチルは残念そうに肩をすくめる。
「ではどうして突然ワタクシとお話を? しかも対面でなんて。診察を受けるのでなければ、電話や電子メールで事足りるでしょうに」
「このVRルームは『診察室』だろう? 個人情報保護フィルターが展開されている。如何なる干渉も受けず、記録にも残らない。もし誰かの手によってセキュリティが突破されたとしても、その場合は必ず警報が来る」
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