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第2章 学院トーナメント戦へ!

第38話 決勝戦へ!⑥

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 両者回復し、熱い対決がまだ続くようだ。
 そして互いに剣の勝負を開始した。
 先程と違うのは、動きが明らかに速く、強くなった。
「これじゃあ決着がつかないね。」
「だったら、ここからは本気の殺し合いだ。」
 ランスは目付きを変え、アイリスに向かった。
「言い目だね。そっちがその気なら、私もその気で行くよ。」
 お互い殺し合いを承諾し、ここからは技の応酬と発展する。
黒炎斬ダークブレイド
 黒い炎を纏わし、刀身を伸ばした。
炎龍斬・水龍斬ドラグレイドブレード
 双剣の為、それぞれに違う力を纏わせた。
 そして2人の剣同士の対決は激しいものになった。
 互いに引けを取らず、一瞬の隙もない状況になっていた。
黒炎不死鳥ダークフェニックス
 剣を大振りし、纏っていた黒い炎を不死鳥へと顕現させ、前に飛ばした。
 速度は早い訳ではない為、アイリスは簡単にかわした。
 しかしこの黒炎不死鳥ダークフェニックスは、別の能力が存在する。
「っ!」
 アイリスは黒炎不死鳥ダークフェニックスをかわした後に、アイリスの元に戻ってきたのだ。
 この技は追尾機能を持った技なのだ。
「厄介な技だ…魔法消去マジックキャンセル!」
 迫り来る不死鳥を跡形もなく消し去った。
「…そっちの方が厄介なんだけどな。」
「これは技を一定の時間見て、魔法構成を知ってからでないと使えないから普段は使えないよ。」
 つまり追尾機能のある技は使えるが、それ以外は意味が無いと言うことだ。
 弱点はもう1つのあり、魔法が視界から外れればまた1から見ないといけないというものだ。
「だったら少し上げるか…神速しんそく!」
 アイリスの周りを駆け抜けて、一瞬の隙を見極めている。
「速い…けど、その技はもう対策できるよ。」
 アイリスは少しニヤリとした顔を見せ、目を閉じた。
精風探領域エレメタルフィールド
 技を使ったが、ランスは気にせずアイリスの背後にまわった。
 攻撃をしようと剣を振り下ろしたが、その攻撃をアイリスは防いだのだ。
「なんだと!?」
 しかも、目で見ていなかった。
「確かに目に見えない程の速度だけど、消えた訳では無い。だからを感じ、相手の攻撃を予測したのさ。」
「さっきの技はそういう事か。」
 精風探領域エレメタルフィールドは、自分の周りにある空気の乱れを察知することができるのだ。
「これで君の技の1つは封じたよ。」
「これ…早めに決着つけないとやばいな。」
 ランスは構えを変えた。
身体強化しんたいきょうか・レベル50!」
「⋯⋯」
 アイリスは警戒を強めた。
「これでどう変わるかな?」
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