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都市ベルゼブブ、その都市まで行くにはいくつかの村を経由して、数日以内に到着できると思っていた。少なくとも、上空から見た距離から試算して、順調にいかなくとも着くと思っていた。
「ねぇ、どうしてこうも絡まれるのかしら?」
「なんでだろうな」
「んもぅ!せっかく買った服が汚れて台無し」
「特に近接戦闘してるわけじゃないから、そんなに汚れてないだろ」
「気分!気分の問題」
レンツはナミの癇癪に対して、反論すると機嫌が上限突破して悪くなる事を思い出し適当なところで聞き流す事にした。
都市ベルゼブブに向かうまでの村には立ち寄り、何度目かの村からは本当に徒歩で来たのかと問われ、徒歩で移動するのを見届けられると心配した表情を村人からされたのを思い出す。
「もしかして、徒歩だから絡まれてるのか?」
「魔力だって放出して、強さアピールしてるのに?」
「ううむ、まだわからないことがあるな」
巨大生物が個なり群をなして、一定の距離を進むと襲ってくるため、思った以上に進みが遅くなっていた。ある程度舗装されている道路があり、巨大な走行車両に似たものが何台も移動していた。その脇で、邪魔にならないように歩き、都市ベルゼブブへ向かっていた。
巨大な走行車両には巨大生物は襲わずにいた為、何かあるのだろうと思ったりし、AIに聞いてみたが不明と返ってきたので都市についたら確認してみようと思った。
「そろそろお腹空いてきたわね」
「確かにな・・・」
レンツは道中で村から購入した食料で空腹を満たしていたが、思った以上に足止めをくらっているため、食料を温存していた。さらに度重なる巨大生物による襲撃で二人して空腹状態が早まっていた。
そして、愚痴りながらも歩いているとまた巨大生物が襲ってきた。あたりは森であるのに、木々を倒さずに隙間を縫ってくる、しかも、音を極力立てずにくるので最初は厄介だった。しかし、何度も討滅しているうちになれてしまった。
「シッ!」
レーザービームソードを素早く抜き、頭と胴体を一刀両断し絶命させる。そして、手際よく巨大生物の胴体から魔核を取り出し、付着した血などを払い、ナミが持っている浮遊してる卵型の武具に吸わせた。
「ねぇ、それ食べれないかしら」
「えっ」
「レーザービームで焼いた後から、なんか食べれそうな香りしない?」
高圧の光熱刃なので焼けた臭いはする。しかし、食べられそうな香りとは・・・一体どんな香りなんだろう?
「とりあえず、捌いて焼いてみるか・・・」
幸いにも木々がそこらにあり、むき出しの地面などもあるため、野営は可能だった。ナミと二人で設営をせっせと行いつつ、ナビから巨大生物から血抜き推奨と言われたので穴を作り、そこに血抜きなどを処理する。巨大生物なので、大量の血で穴がすぐに溢れた為、ナミから生臭いと怒られた。
「レーザービームで蒸発させるよ・・・」
下処理などを終わらせ、肉を捌き、すぐに食べれる状態に斬っていったのだが、レーザービームソードなので、薄切りにするといい感じに焼きあがった状態の肉になっていった。
「ねぇ、もうこれ食べれない・・・?」
適当な岩をレーザービームソードで切り、テーブルにしその上に肉を置いていったが、加熱済みの肉になっていたので食べれないこともないと思った。
「うーん、食べれそうではあるけど・・・」
口に含み、飲み込まず、かみ砕いてください。有毒性を確認します。
ナビからアナウンスがあったので、俺は肉をつまむと口に含め、かみ砕いた。飲み込まないように気を付けたが、肉の破片や肉汁などはどうしてものどを通ってしまった。
有毒性なし、食べられます。
ごっくん、と俺はアナウンスが流れた後に飲み込んだ。正直かなり美味い。
「食べられるってナビが言ったよ」
「あら、それでは頂きます」
そのあと、肉を捌きながらレーザービームソードで焼いたり、分厚い肉を食べたいだの、骨付き肉が食べたいだの、要求されて自分はせっせと提供していった。もちろん自分も食べる事も忘れずに食べながら捌いていたら、あっという間に互いに満腹となったのだった。
「ねぇ、どうしてこうも絡まれるのかしら?」
「なんでだろうな」
「んもぅ!せっかく買った服が汚れて台無し」
「特に近接戦闘してるわけじゃないから、そんなに汚れてないだろ」
「気分!気分の問題」
レンツはナミの癇癪に対して、反論すると機嫌が上限突破して悪くなる事を思い出し適当なところで聞き流す事にした。
都市ベルゼブブに向かうまでの村には立ち寄り、何度目かの村からは本当に徒歩で来たのかと問われ、徒歩で移動するのを見届けられると心配した表情を村人からされたのを思い出す。
「もしかして、徒歩だから絡まれてるのか?」
「魔力だって放出して、強さアピールしてるのに?」
「ううむ、まだわからないことがあるな」
巨大生物が個なり群をなして、一定の距離を進むと襲ってくるため、思った以上に進みが遅くなっていた。ある程度舗装されている道路があり、巨大な走行車両に似たものが何台も移動していた。その脇で、邪魔にならないように歩き、都市ベルゼブブへ向かっていた。
巨大な走行車両には巨大生物は襲わずにいた為、何かあるのだろうと思ったりし、AIに聞いてみたが不明と返ってきたので都市についたら確認してみようと思った。
「そろそろお腹空いてきたわね」
「確かにな・・・」
レンツは道中で村から購入した食料で空腹を満たしていたが、思った以上に足止めをくらっているため、食料を温存していた。さらに度重なる巨大生物による襲撃で二人して空腹状態が早まっていた。
そして、愚痴りながらも歩いているとまた巨大生物が襲ってきた。あたりは森であるのに、木々を倒さずに隙間を縫ってくる、しかも、音を極力立てずにくるので最初は厄介だった。しかし、何度も討滅しているうちになれてしまった。
「シッ!」
レーザービームソードを素早く抜き、頭と胴体を一刀両断し絶命させる。そして、手際よく巨大生物の胴体から魔核を取り出し、付着した血などを払い、ナミが持っている浮遊してる卵型の武具に吸わせた。
「ねぇ、それ食べれないかしら」
「えっ」
「レーザービームで焼いた後から、なんか食べれそうな香りしない?」
高圧の光熱刃なので焼けた臭いはする。しかし、食べられそうな香りとは・・・一体どんな香りなんだろう?
「とりあえず、捌いて焼いてみるか・・・」
幸いにも木々がそこらにあり、むき出しの地面などもあるため、野営は可能だった。ナミと二人で設営をせっせと行いつつ、ナビから巨大生物から血抜き推奨と言われたので穴を作り、そこに血抜きなどを処理する。巨大生物なので、大量の血で穴がすぐに溢れた為、ナミから生臭いと怒られた。
「レーザービームで蒸発させるよ・・・」
下処理などを終わらせ、肉を捌き、すぐに食べれる状態に斬っていったのだが、レーザービームソードなので、薄切りにするといい感じに焼きあがった状態の肉になっていった。
「ねぇ、もうこれ食べれない・・・?」
適当な岩をレーザービームソードで切り、テーブルにしその上に肉を置いていったが、加熱済みの肉になっていたので食べれないこともないと思った。
「うーん、食べれそうではあるけど・・・」
口に含み、飲み込まず、かみ砕いてください。有毒性を確認します。
ナビからアナウンスがあったので、俺は肉をつまむと口に含め、かみ砕いた。飲み込まないように気を付けたが、肉の破片や肉汁などはどうしてものどを通ってしまった。
有毒性なし、食べられます。
ごっくん、と俺はアナウンスが流れた後に飲み込んだ。正直かなり美味い。
「食べられるってナビが言ったよ」
「あら、それでは頂きます」
そのあと、肉を捌きながらレーザービームソードで焼いたり、分厚い肉を食べたいだの、骨付き肉が食べたいだの、要求されて自分はせっせと提供していった。もちろん自分も食べる事も忘れずに食べながら捌いていたら、あっという間に互いに満腹となったのだった。
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