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僕はマナチと会話してる中で、携帯端末の動画をさらに確かめたいと思った。意識して、毒物を直接汁物に入れ、それを殺した後に毒物だけ意識して除去すれば、自分自身だけ助かる。そして、それを動画で撮っておく事で自分が殺害したわけじゃないと言えるのではないかとおもった。もし、目撃者がいたとしてもこの携帯端末の動画で言い逃れができる。
僕は水が入ったペットボトルを召喚し、半分程捨て、スティック状のお菓子を砕いてペットボトルに入れた。
「ヨーちゃん、何してるの?」
「ちょっと気になったことがあるから試してるんだ」
僕はペットボトルをふり、水とスティック状のお菓子が混ざり合い、飲むのに勇気が必要な何かになった。
「ヨーちゃん、まさか飲むの?」
「いや、飲まないよ?」
僕はスティック状のお菓子だけ消えろと意識した。すると、濁り溶け合った水は元の水になった。
「わー! すごい手品だ」
「まじか」
僕は出来るとは思わなかった事が出来てしまい、驚いた。
あの生き残った一人が毒物を入れたかもしれない、だが、他の人も同じように入れてその人を殺したと擦り付ける事も可能だと思った。
「どうしたの?」
「今度はマナチがこの中に何か入れてみてよ」
「うん、わかった」
マナチがラムネみたいなものを取り出し、ペットボトルの中に粉々にして入れてくれた。僕はさっきと同じように中身をふって、混ぜ合わせた。
「マナチ、さっき入れたのを消したいと意識してみてくれるか」
「むむ~むん!」
かわいい掛け声だ。
すると混ぜ合った水は元の透き通った水に戻った。これはますます誰が食中毒を起こしたのかわからないと思った。
「マナチ、ありがとう」
「気になる事がわかった?」
「うーん、もっとわからなくなった感じかな?」
「そっかぁ~わかるといいね」
「そうだね、ありがとう」
癒し、圧倒的癒し。この笑顔があるおかげで元気になれる。
ほどなくして、砂利の砂漠へ戻り、瓦礫が見えないような砂利の丘の裏側にまで移動した。ここならネズミからも見えないし、瓦礫の山からも見えないので大丈夫だろうというムッツーの判断だろう。
「このあたりで、あの場所で何を発見したのか話す」
ムッツーは、椅子やテーブルなどを出し、それぞれ座るように促した。僕の方を向き、携帯端末を出してくれとジェスチャーしてきた。僕がポケットから携帯端末を出すと、周りは驚いていた。
「そこに動画が録画されているんだが、あのネズミの死体の奥で何が起きていたのか記録されていた」
ムッツーが重々しく、ドヤ顔で言った。
「そ、そんな事より助けを呼べるんじゃないの?」
ハルミンがムッツーのドヤ顔をいっきに赤面化させた。
その発想はなかった。大丈夫、ムッツーよ……僕も同じだ。
僕は携帯端末を操作し、電話やメールなどどこかと通信可能な手段があるか調べた。しかし、あるのは写真撮影、動画を撮る、録音するだけだった。
「ムッツー、ちょっと僕の代わりにこの携帯を見てくれないか、もしかしたら僕の操作が悪くてわかってないのかもしれない」
僕はムッツーに携帯を渡し、ムッツーにも確かめてもらう事にした。
「これはただのデジタルカメラだ」
よかった、僕が機械音痴だと思ったら、デジタルカメラだった。どこの世界に携帯端末と同じ見た目のデジタルカメラがあるんだよ。ちくしょう。
「ハルミン、どうやらこれは携帯じゃなくてデジタルカメラだった」
「そ、そっか……」
ハルミン、期待させてごめんよ。
ムッツーは気を取り直し、あのネズミの死体の山の奥に何があったのか話し始めた。人の死体がたくさんあり、デジタルカメラが瓦礫の山の中にあり、その後でネズミが現れ、ネズミが死んでいった事をかいつまんで話した。
死体がどういう状態だったかなど細部は話をしなかったが、みな一様にショックを受けていた。自分たち以外に人がいたけれど、死んでましたなんて驚かない方が無理な話だ。
そして僕たちが戻ってきて砂利の砂漠まで戻るというのがどういう意味を持つのか一同に緊張が走ったように感じた。あの瓦礫の山の中にネズミがいるという事が怖気が走るというか、怖いというわけだ。
「動画を見たいかどうかは、各自ヨーちゃんに言って見せてもらってくれ……それでいいかな?」
僕は頷き、周りも頷いていた。あれ、ということはこのデジタルカメラは僕が所有していいってことか、やったぜ! いや、あの動画は残しておかないといけないから何か気味が悪いなぁ、でも思い出は残せるからいいかもしれない。まて、素直にマナチが撮らせてくれるのか?
「砂利の砂漠まで戻ってきた理由を改めて説明すると、あの瓦礫の山の中にネズミが生息している。あそこに留まり続けた場合、ネズミに襲われるかもしれないと思い、距離をとったのが一つだ」
ムッツーが説明し始め、現実に引き戻された。
ハルミンの方を見るとあの状況を思い出したのか気分が悪くなっているようだった。
「そして、もう一つが……あの大量のネズミの死体の奥に私たちと同じくらいの女性が死んでいて、生き残りがいるがどこにいるかわからないという事だ。殺した人がどこかでいるかもしれないので、離れてここまで戻ってきた」
みな、信じたくないという思いと不安と恐怖により、身をすくめたり、震える者もいた。こういう時に効果的に彼女たちをなぐさめればラブラブになれるのかなと思ったが、どうすればいいのかわからなくて思考が停止した。
ムッツーはデジタルカメラで録画された状況を説明し、どうやって死んで、何が起きたのかを説明した。話を聞いた後に、その動画を確かめたいと言ったのはタッツー、ジュリ、ツバサ、マナチだった。ハルミンだけは、気分がすぐれないのもありテントをだし、先にテントの中に入っていった。
僕はチャンスかもしれないと思い、席を立った。
「私が行くわ、ヨーちゃんは危ない中でいろいろ見てきて勇敢で強くてすごいわ……そのムッツーを支えてくれると嬉しいわ」
「わかった、やれることはやる」
ママ母性本能にお願いされちゃったら、残ってムッツーと協力しないとな。決してまるで心を見透かされたから引いたわけじゃないよ。
僕は水が入ったペットボトルを召喚し、半分程捨て、スティック状のお菓子を砕いてペットボトルに入れた。
「ヨーちゃん、何してるの?」
「ちょっと気になったことがあるから試してるんだ」
僕はペットボトルをふり、水とスティック状のお菓子が混ざり合い、飲むのに勇気が必要な何かになった。
「ヨーちゃん、まさか飲むの?」
「いや、飲まないよ?」
僕はスティック状のお菓子だけ消えろと意識した。すると、濁り溶け合った水は元の水になった。
「わー! すごい手品だ」
「まじか」
僕は出来るとは思わなかった事が出来てしまい、驚いた。
あの生き残った一人が毒物を入れたかもしれない、だが、他の人も同じように入れてその人を殺したと擦り付ける事も可能だと思った。
「どうしたの?」
「今度はマナチがこの中に何か入れてみてよ」
「うん、わかった」
マナチがラムネみたいなものを取り出し、ペットボトルの中に粉々にして入れてくれた。僕はさっきと同じように中身をふって、混ぜ合わせた。
「マナチ、さっき入れたのを消したいと意識してみてくれるか」
「むむ~むん!」
かわいい掛け声だ。
すると混ぜ合った水は元の透き通った水に戻った。これはますます誰が食中毒を起こしたのかわからないと思った。
「マナチ、ありがとう」
「気になる事がわかった?」
「うーん、もっとわからなくなった感じかな?」
「そっかぁ~わかるといいね」
「そうだね、ありがとう」
癒し、圧倒的癒し。この笑顔があるおかげで元気になれる。
ほどなくして、砂利の砂漠へ戻り、瓦礫が見えないような砂利の丘の裏側にまで移動した。ここならネズミからも見えないし、瓦礫の山からも見えないので大丈夫だろうというムッツーの判断だろう。
「このあたりで、あの場所で何を発見したのか話す」
ムッツーは、椅子やテーブルなどを出し、それぞれ座るように促した。僕の方を向き、携帯端末を出してくれとジェスチャーしてきた。僕がポケットから携帯端末を出すと、周りは驚いていた。
「そこに動画が録画されているんだが、あのネズミの死体の奥で何が起きていたのか記録されていた」
ムッツーが重々しく、ドヤ顔で言った。
「そ、そんな事より助けを呼べるんじゃないの?」
ハルミンがムッツーのドヤ顔をいっきに赤面化させた。
その発想はなかった。大丈夫、ムッツーよ……僕も同じだ。
僕は携帯端末を操作し、電話やメールなどどこかと通信可能な手段があるか調べた。しかし、あるのは写真撮影、動画を撮る、録音するだけだった。
「ムッツー、ちょっと僕の代わりにこの携帯を見てくれないか、もしかしたら僕の操作が悪くてわかってないのかもしれない」
僕はムッツーに携帯を渡し、ムッツーにも確かめてもらう事にした。
「これはただのデジタルカメラだ」
よかった、僕が機械音痴だと思ったら、デジタルカメラだった。どこの世界に携帯端末と同じ見た目のデジタルカメラがあるんだよ。ちくしょう。
「ハルミン、どうやらこれは携帯じゃなくてデジタルカメラだった」
「そ、そっか……」
ハルミン、期待させてごめんよ。
ムッツーは気を取り直し、あのネズミの死体の山の奥に何があったのか話し始めた。人の死体がたくさんあり、デジタルカメラが瓦礫の山の中にあり、その後でネズミが現れ、ネズミが死んでいった事をかいつまんで話した。
死体がどういう状態だったかなど細部は話をしなかったが、みな一様にショックを受けていた。自分たち以外に人がいたけれど、死んでましたなんて驚かない方が無理な話だ。
そして僕たちが戻ってきて砂利の砂漠まで戻るというのがどういう意味を持つのか一同に緊張が走ったように感じた。あの瓦礫の山の中にネズミがいるという事が怖気が走るというか、怖いというわけだ。
「動画を見たいかどうかは、各自ヨーちゃんに言って見せてもらってくれ……それでいいかな?」
僕は頷き、周りも頷いていた。あれ、ということはこのデジタルカメラは僕が所有していいってことか、やったぜ! いや、あの動画は残しておかないといけないから何か気味が悪いなぁ、でも思い出は残せるからいいかもしれない。まて、素直にマナチが撮らせてくれるのか?
「砂利の砂漠まで戻ってきた理由を改めて説明すると、あの瓦礫の山の中にネズミが生息している。あそこに留まり続けた場合、ネズミに襲われるかもしれないと思い、距離をとったのが一つだ」
ムッツーが説明し始め、現実に引き戻された。
ハルミンの方を見るとあの状況を思い出したのか気分が悪くなっているようだった。
「そして、もう一つが……あの大量のネズミの死体の奥に私たちと同じくらいの女性が死んでいて、生き残りがいるがどこにいるかわからないという事だ。殺した人がどこかでいるかもしれないので、離れてここまで戻ってきた」
みな、信じたくないという思いと不安と恐怖により、身をすくめたり、震える者もいた。こういう時に効果的に彼女たちをなぐさめればラブラブになれるのかなと思ったが、どうすればいいのかわからなくて思考が停止した。
ムッツーはデジタルカメラで録画された状況を説明し、どうやって死んで、何が起きたのかを説明した。話を聞いた後に、その動画を確かめたいと言ったのはタッツー、ジュリ、ツバサ、マナチだった。ハルミンだけは、気分がすぐれないのもありテントをだし、先にテントの中に入っていった。
僕はチャンスかもしれないと思い、席を立った。
「私が行くわ、ヨーちゃんは危ない中でいろいろ見てきて勇敢で強くてすごいわ……そのムッツーを支えてくれると嬉しいわ」
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