14 / 25
14.
しおりを挟む
さて、どうしたものか?と頭を悩ませる。これがその大名のところから盗まれたものだと因縁をつけられる恐れがあるからだ。
千利休に会って、それが上垣内家所有のものだと証明してもらうにしても、そう運よく利休に会えるとも限らない。
俵屋宗達に上垣内家に一幅の掛け軸を注文しても、お茶会には間に合わないだろう。
帰りに浅草寺へ初詣に……、何て気分にはなれない。
本当に、そのお大名が利休ゆかりの掛け軸をもっていたかどうかも怪しいものだ。
上垣内家と利休との関係は、広く知られているところだから、どう考えても、我が家の利休絡みの掛け軸を狙ってのこととしか思えない。
これが現代の話ならば、カラーコピーすれば済むだけの話にも思える。カラーコピーしたものであれば、たとえその大身の大名家がそれを隠して奪い取ったとしても、カラーコピーしたものであれば、何枚でも複製可能であるから、痛くもかゆくもない。ただそれが和紙に見えるかどうかの問題と、和紙にそもそもコピーできるのかということ。
ググると意外にもコピーできる和紙というものが存在した。
おお!これ、ええやん!
さらに調べてみると、100均にでもコピーできる和紙が売っていることがわかる。
檸檬は、早速蔵に入り、一幅の掛け軸をカラーコピーしてみる。コンビニに行かなくても、我が家の事務所部分にコピー機はある。
せっかくの晴れ着が汚れては、もったいないのでたすき掛けの上、割烹着を羽織っている。
和紙は、100均へ買いに行かずとも、我が店のお茶の包装紙が和紙もどきというべきか、なんちゃって和紙風なので、お茶の袋に張る、和紙や、説明書きのための和紙などを会社の経費として仕入れている。その和紙の束の中から一枚を失敬してきて、色や手触りの似たものをコピーしている。
驚いたことに裏面にも我が家に寄進するとの利休様の落款があったのだ。さっき、取り出したときは、そんなものに気づかなかったのだが……?まあ、自分の手でふさいでいたのかもしれないと思い直すことにして、両面でレーザーコピーする。
何度か試行錯誤していると、いいように似たような感じの書画が出来上がったので、それをもって、清兵衛さんのところを訪ねる。
「これを表装して、お大名に渡さはったら、よろしおす」
清兵衛さんは、カラーコピーした書画に一瞥すると、まさか!というように目を見開く。それは、確かにその書画の本物を清兵衛さんは、手元近くに置いていたので、いつの間にか、檸檬が持っていたことに驚くが、檸檬は、遠い未来から来ていることに知っているので、未来の蔵から出されたものだと知る。
「これはカラーコピーしたものやから、何枚でも複製ができます。この時代は、著作権法なんてないし、これをあげはったら問題あらへんわ」
「ああ、これは複製品ということどすな?わかりました。先方へはこれを本物と見せかけて、借用書を書かせますわ。その方が信憑性はありますやろ?」
清兵衛さんは、笑いながら上機嫌で、それを表装するつもりでいる。ちなみに、その横には、それと似た掛け軸が一幅あったのだが、それが本物で、念のため広げて見せてくれたが、時代的には、そんな経っていないような感じがした。
清兵衛さんも商売人だけあり、抜け目はない。
もし、大名家が「当家から盗まれた掛け軸がなぜ?」と言いがかりをつけられても、本物が現代まで続く上垣内家の蔵にあるし、江戸の蔵にもある。
それにそのカラーコピーは、裏面に千利休の署名と落款が押してある部分もコピーしている両面コピー刷りにしたのだ。
たとえ「当家所有のもの」と言い張られても、カラーコピーの裏面には、上垣内家へ贈呈するという利休の書が証拠となるので、言い逃れは難しいのではないかと思うが、なんせご大身の大名家のことだから、どんな屁理屈をこねて、我がものにしようとするかなどわからない。
一通り、江戸での用事が済んだので、このまま浅草寺へ向かおうかと思っていたけど、いったん帰宅して、やはり現代の神社へ行くことにする。
あまり遠出はしたくないので、今日のところは、平安神宮にだけ行くことにして、タクシーをアプリで呼んで、岡崎公園を目指す。
平安神宮は、建都1100年事業の一環として、民衆の寄付により建築されたもので、平安京を模している。
正面には、応天門があり、その中央に「応天門」、これは弘法大師空海の書として、有名なのだが、現代にも伝わり逸話が残されている。
それは、弘法大師が書の依頼を受けた時、多忙を極めていたため、うっかり応の字の点をひとつしか売っていないことに気づかず、納品してしまう。
その応天門落慶式の時に招待された弘法大師は、文の中央に掲げられた我が所を見て、ギックリ仰天なさいまして、慌てて、その門の下まで行き、墨に筆を認め、文の下から筆を放り投げ、見事もう一点を書き加えられた。ということです。
これが「弘法も筆の誤り」として、現代まで伝えられている逸話の一つになっている。
さて、平安殿の見どころの一つはなんといっても、神苑。本田の左側(西側)から入り、奥を通り右側(東側)から出口がある。
春夏秋冬様々な花木が植えられていて、四季折々に楽しませてくれる。入り口付近には、昔の市電車両が置かれている。北側は丸太町通りに面しているにもかかわらず、思いきっり静かで、まさに神苑そのものといった風情がある。
池にかかる橋は橋殿のほかに、飛び石の橋があり、小さな子供さんは無理でも、小学生ぐらいの子供なら、十分わたることができるが、お年寄りはバランスが悪いため渡らない方が無難である。
橋殿には、腰を掛ける弁知識の者が両側に長くしつらえてあり、ここで鯉のえさを買い、鯉に餌をやることもできる。
吹雪と隼人はお屠蘇気分のままに赤い顔をして、付いてきているが、その姿は人間に変身しているというものの他の人間には見えない幻影のままである。でも、翔君にはしっかり見えているというから、翔君は伴侶として、なるべくしてなったということだろう。
一行は、平安神宮を出て東側に向かって歩き出す。
平安神宮の正面には、大鳥居があるが、今日は、そちらに向かわずに、お土産を買うため「おはぎ屋」さんへ向かう。
店の名前は、あったんやろうけど、小さすぎて、よく覚えていない。確か、「源光餡」だったような気もする。鷹峯に似たようなお寺があったけど、あちらさんとは無関係らしい。
赤、黄、緑の小ぶりなおはぎは美味しく、おはぎと同様の小柄なお婆さんが趣味で作っていらっしゃるとのこと。
6個入り箱を2箱買って帰ることにする。もう少し下がったところに有名な平安殿の和菓子屋の看板が見えるが、今日は江戸へ2回も行ったことから、くたびれたので、このまま帰宅を選ぶ。
家へ帰ると、案の定、父から目配せをされたので社長室へ入る。
「で、どやった?」
「さるお大身のお大名から、当家所有の利休ゆかりの掛け軸をよこせと言われたので、レーザーコピー機で両面カラーコピーしたものを清兵衛さんに渡したら、表装して借用書を貰うということやったわ」
「お、おま、そんなんで大丈夫かいな?下手したら、首が飛ぶで?」
「たぶん大丈夫やと思うで、明日になってまだ生きていたら大丈夫やと思うわ」
「檸檬も大胆なことするようになったな」
「そやかてこれは、完全に向こう(大名家)がガメているって話やろ?どうせ盗られるんやったら、複写で十分や。それよりおはぎ買うてきたから、みんなで食べよ」
「ホンマに大丈夫やろか?」
「お父ちゃんも歳いったんやな。そんなことでいちいち心配してたら命がいくつあっても足らへんようになんで。それに清兵衛さんは、本物やと思わはったぐらいなんやし、大丈夫やて」
千利休に会って、それが上垣内家所有のものだと証明してもらうにしても、そう運よく利休に会えるとも限らない。
俵屋宗達に上垣内家に一幅の掛け軸を注文しても、お茶会には間に合わないだろう。
帰りに浅草寺へ初詣に……、何て気分にはなれない。
本当に、そのお大名が利休ゆかりの掛け軸をもっていたかどうかも怪しいものだ。
上垣内家と利休との関係は、広く知られているところだから、どう考えても、我が家の利休絡みの掛け軸を狙ってのこととしか思えない。
これが現代の話ならば、カラーコピーすれば済むだけの話にも思える。カラーコピーしたものであれば、たとえその大身の大名家がそれを隠して奪い取ったとしても、カラーコピーしたものであれば、何枚でも複製可能であるから、痛くもかゆくもない。ただそれが和紙に見えるかどうかの問題と、和紙にそもそもコピーできるのかということ。
ググると意外にもコピーできる和紙というものが存在した。
おお!これ、ええやん!
さらに調べてみると、100均にでもコピーできる和紙が売っていることがわかる。
檸檬は、早速蔵に入り、一幅の掛け軸をカラーコピーしてみる。コンビニに行かなくても、我が家の事務所部分にコピー機はある。
せっかくの晴れ着が汚れては、もったいないのでたすき掛けの上、割烹着を羽織っている。
和紙は、100均へ買いに行かずとも、我が店のお茶の包装紙が和紙もどきというべきか、なんちゃって和紙風なので、お茶の袋に張る、和紙や、説明書きのための和紙などを会社の経費として仕入れている。その和紙の束の中から一枚を失敬してきて、色や手触りの似たものをコピーしている。
驚いたことに裏面にも我が家に寄進するとの利休様の落款があったのだ。さっき、取り出したときは、そんなものに気づかなかったのだが……?まあ、自分の手でふさいでいたのかもしれないと思い直すことにして、両面でレーザーコピーする。
何度か試行錯誤していると、いいように似たような感じの書画が出来上がったので、それをもって、清兵衛さんのところを訪ねる。
「これを表装して、お大名に渡さはったら、よろしおす」
清兵衛さんは、カラーコピーした書画に一瞥すると、まさか!というように目を見開く。それは、確かにその書画の本物を清兵衛さんは、手元近くに置いていたので、いつの間にか、檸檬が持っていたことに驚くが、檸檬は、遠い未来から来ていることに知っているので、未来の蔵から出されたものだと知る。
「これはカラーコピーしたものやから、何枚でも複製ができます。この時代は、著作権法なんてないし、これをあげはったら問題あらへんわ」
「ああ、これは複製品ということどすな?わかりました。先方へはこれを本物と見せかけて、借用書を書かせますわ。その方が信憑性はありますやろ?」
清兵衛さんは、笑いながら上機嫌で、それを表装するつもりでいる。ちなみに、その横には、それと似た掛け軸が一幅あったのだが、それが本物で、念のため広げて見せてくれたが、時代的には、そんな経っていないような感じがした。
清兵衛さんも商売人だけあり、抜け目はない。
もし、大名家が「当家から盗まれた掛け軸がなぜ?」と言いがかりをつけられても、本物が現代まで続く上垣内家の蔵にあるし、江戸の蔵にもある。
それにそのカラーコピーは、裏面に千利休の署名と落款が押してある部分もコピーしている両面コピー刷りにしたのだ。
たとえ「当家所有のもの」と言い張られても、カラーコピーの裏面には、上垣内家へ贈呈するという利休の書が証拠となるので、言い逃れは難しいのではないかと思うが、なんせご大身の大名家のことだから、どんな屁理屈をこねて、我がものにしようとするかなどわからない。
一通り、江戸での用事が済んだので、このまま浅草寺へ向かおうかと思っていたけど、いったん帰宅して、やはり現代の神社へ行くことにする。
あまり遠出はしたくないので、今日のところは、平安神宮にだけ行くことにして、タクシーをアプリで呼んで、岡崎公園を目指す。
平安神宮は、建都1100年事業の一環として、民衆の寄付により建築されたもので、平安京を模している。
正面には、応天門があり、その中央に「応天門」、これは弘法大師空海の書として、有名なのだが、現代にも伝わり逸話が残されている。
それは、弘法大師が書の依頼を受けた時、多忙を極めていたため、うっかり応の字の点をひとつしか売っていないことに気づかず、納品してしまう。
その応天門落慶式の時に招待された弘法大師は、文の中央に掲げられた我が所を見て、ギックリ仰天なさいまして、慌てて、その門の下まで行き、墨に筆を認め、文の下から筆を放り投げ、見事もう一点を書き加えられた。ということです。
これが「弘法も筆の誤り」として、現代まで伝えられている逸話の一つになっている。
さて、平安殿の見どころの一つはなんといっても、神苑。本田の左側(西側)から入り、奥を通り右側(東側)から出口がある。
春夏秋冬様々な花木が植えられていて、四季折々に楽しませてくれる。入り口付近には、昔の市電車両が置かれている。北側は丸太町通りに面しているにもかかわらず、思いきっり静かで、まさに神苑そのものといった風情がある。
池にかかる橋は橋殿のほかに、飛び石の橋があり、小さな子供さんは無理でも、小学生ぐらいの子供なら、十分わたることができるが、お年寄りはバランスが悪いため渡らない方が無難である。
橋殿には、腰を掛ける弁知識の者が両側に長くしつらえてあり、ここで鯉のえさを買い、鯉に餌をやることもできる。
吹雪と隼人はお屠蘇気分のままに赤い顔をして、付いてきているが、その姿は人間に変身しているというものの他の人間には見えない幻影のままである。でも、翔君にはしっかり見えているというから、翔君は伴侶として、なるべくしてなったということだろう。
一行は、平安神宮を出て東側に向かって歩き出す。
平安神宮の正面には、大鳥居があるが、今日は、そちらに向かわずに、お土産を買うため「おはぎ屋」さんへ向かう。
店の名前は、あったんやろうけど、小さすぎて、よく覚えていない。確か、「源光餡」だったような気もする。鷹峯に似たようなお寺があったけど、あちらさんとは無関係らしい。
赤、黄、緑の小ぶりなおはぎは美味しく、おはぎと同様の小柄なお婆さんが趣味で作っていらっしゃるとのこと。
6個入り箱を2箱買って帰ることにする。もう少し下がったところに有名な平安殿の和菓子屋の看板が見えるが、今日は江戸へ2回も行ったことから、くたびれたので、このまま帰宅を選ぶ。
家へ帰ると、案の定、父から目配せをされたので社長室へ入る。
「で、どやった?」
「さるお大身のお大名から、当家所有の利休ゆかりの掛け軸をよこせと言われたので、レーザーコピー機で両面カラーコピーしたものを清兵衛さんに渡したら、表装して借用書を貰うということやったわ」
「お、おま、そんなんで大丈夫かいな?下手したら、首が飛ぶで?」
「たぶん大丈夫やと思うで、明日になってまだ生きていたら大丈夫やと思うわ」
「檸檬も大胆なことするようになったな」
「そやかてこれは、完全に向こう(大名家)がガメているって話やろ?どうせ盗られるんやったら、複写で十分や。それよりおはぎ買うてきたから、みんなで食べよ」
「ホンマに大丈夫やろか?」
「お父ちゃんも歳いったんやな。そんなことでいちいち心配してたら命がいくつあっても足らへんようになんで。それに清兵衛さんは、本物やと思わはったぐらいなんやし、大丈夫やて」
0
あなたにおすすめの小説
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる