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「あっ……はっ……、あっ……はっ……、イイ!」
絶世の美女を組み敷いている男の顔が歪む。そして何がイイだ?しょせん、お前は俺専用の娼婦、売女だ。
俺の出自がいいことで、うまくいけば玉の輿に乗ろうという魂胆が見え隠れする。反吐が出る!
この女にも、飽きたな。そろそろ捨てる頃合いか、俺は執事に命じ、愛人契約を切ることにした。
愛人契約を切られた女の行先は、決まって修道院となる。
俺の愛人になりたがる女はいくらでもいる。わざわざ、どこかから攫ってこなくても、並み居る俺の取り巻きの中から夜伽相手を探せばいいだけのこと。
この女は、囲っている間、一歩も外へ出られないのに、何枚ものドレスを誂えやがった。服飾費だけで、毎月金貨100枚かかり、高くつく女だったのだ。
女は俺との愛人契約が切られそうになっていることを知ると、泣いて俺の足元に縋りついてくる。
「お願いです!もう一度だけ、チャンスを下さい。今度こそ、ご満足いただけるように善処します!」
「くどい!」
俺は、女の腹に一発蹴りを入れて黙らせる。
俺の名前は、アーノルド・フォン・スタローン。この国の王太子殿下だ。巷では「氷の王子」という異名で通っている。俺の母は正妃だったが、俺を産んですぐ産後の肥立ちが悪く他界した。その後、親父は誰とも結婚せず、実質上側妃の愛人を何人も囲った。
それは肉の熱を冷ますためだけの道具であったことは、幼い俺でも理解できた。長じるにつれ、俺も親父を見習うようになった。最初は、閨の手ほどきをしてくれた女性と契約していく。
けっこうな熟女だったが、味は良かった。何をしても決して嫌がりはしない。安心して彼女に身を任せてできることは、満足をはるかに超えたものだったことで、のめり込んでいく。
それからあとは、女官だろうが、学園の同級生だろうが、少しでも俺に媚を売ってくるやつを片っ端から部屋に引き入れ、抱いた。
抱いた後は、執事が愛人契約をして回り、二度と家には帰れなくなる。飽きたら修道院送りにするという決まりが出来上がってしまったのだ。
若い娘などは、娼館送りにしてもいいとは思うが、俺との閨の秘密をバラす恐れがあるため、強制的に修道院送りとなることが決まってしまったのだ。
避妊はちゃんとしているので、子を生すこともなく現在に至っている。おかげで近隣の修道院は、若い娘で溢れかえっているらしい。
若い男の修道士が増えつつあると聞く。良い傾向なのか悪い傾向なのかは、定かではない。
愛人だった修道女は、欲求不満に陥り、自らカラダを開く。若い修道士と関係をもち、そのまま二人は結婚して、修道院を去っていくケースが後を絶たない。
それはそれでいいと思う。だから二人で出奔する場合は、目こぼしするように、と達示を送っている。
俺は平民に見えるようないでたちに着替えて、街に降りる。無論、今日の外出の目当ては、女狩りだ。貴族の子女を相手にすると、親である貴族から横やりが入り、後々面倒になるから、なるべく平民の娘を選ぶようにしている。
女官に手を出してから懲りたのだ。
「娘をキズモノにしたのだから正妃としてくれ!側妃でもかまわない!」
親父からも注意をされ、以後は熟女か平民を選ぶようにしている。
平民の娘ならば、一人ぐらい消えても目立たない。
絶世の美女を組み敷いている男の顔が歪む。そして何がイイだ?しょせん、お前は俺専用の娼婦、売女だ。
俺の出自がいいことで、うまくいけば玉の輿に乗ろうという魂胆が見え隠れする。反吐が出る!
この女にも、飽きたな。そろそろ捨てる頃合いか、俺は執事に命じ、愛人契約を切ることにした。
愛人契約を切られた女の行先は、決まって修道院となる。
俺の愛人になりたがる女はいくらでもいる。わざわざ、どこかから攫ってこなくても、並み居る俺の取り巻きの中から夜伽相手を探せばいいだけのこと。
この女は、囲っている間、一歩も外へ出られないのに、何枚ものドレスを誂えやがった。服飾費だけで、毎月金貨100枚かかり、高くつく女だったのだ。
女は俺との愛人契約が切られそうになっていることを知ると、泣いて俺の足元に縋りついてくる。
「お願いです!もう一度だけ、チャンスを下さい。今度こそ、ご満足いただけるように善処します!」
「くどい!」
俺は、女の腹に一発蹴りを入れて黙らせる。
俺の名前は、アーノルド・フォン・スタローン。この国の王太子殿下だ。巷では「氷の王子」という異名で通っている。俺の母は正妃だったが、俺を産んですぐ産後の肥立ちが悪く他界した。その後、親父は誰とも結婚せず、実質上側妃の愛人を何人も囲った。
それは肉の熱を冷ますためだけの道具であったことは、幼い俺でも理解できた。長じるにつれ、俺も親父を見習うようになった。最初は、閨の手ほどきをしてくれた女性と契約していく。
けっこうな熟女だったが、味は良かった。何をしても決して嫌がりはしない。安心して彼女に身を任せてできることは、満足をはるかに超えたものだったことで、のめり込んでいく。
それからあとは、女官だろうが、学園の同級生だろうが、少しでも俺に媚を売ってくるやつを片っ端から部屋に引き入れ、抱いた。
抱いた後は、執事が愛人契約をして回り、二度と家には帰れなくなる。飽きたら修道院送りにするという決まりが出来上がってしまったのだ。
若い娘などは、娼館送りにしてもいいとは思うが、俺との閨の秘密をバラす恐れがあるため、強制的に修道院送りとなることが決まってしまったのだ。
避妊はちゃんとしているので、子を生すこともなく現在に至っている。おかげで近隣の修道院は、若い娘で溢れかえっているらしい。
若い男の修道士が増えつつあると聞く。良い傾向なのか悪い傾向なのかは、定かではない。
愛人だった修道女は、欲求不満に陥り、自らカラダを開く。若い修道士と関係をもち、そのまま二人は結婚して、修道院を去っていくケースが後を絶たない。
それはそれでいいと思う。だから二人で出奔する場合は、目こぼしするように、と達示を送っている。
俺は平民に見えるようないでたちに着替えて、街に降りる。無論、今日の外出の目当ては、女狩りだ。貴族の子女を相手にすると、親である貴族から横やりが入り、後々面倒になるから、なるべく平民の娘を選ぶようにしている。
女官に手を出してから懲りたのだ。
「娘をキズモノにしたのだから正妃としてくれ!側妃でもかまわない!」
親父からも注意をされ、以後は熟女か平民を選ぶようにしている。
平民の娘ならば、一人ぐらい消えても目立たない。
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