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あくる日目覚めたら、陛下はまだベッドの中で眠っていらっしゃるご様子。起こさないようにそっと起きて、ベッドわきの水差しの水を飲む。
昨夜が激しすぎて、のどがカラカラになったのだ。それに全身筋肉痛というか、関節が痛い。
でも昨夜、抱かれる前に陛下が金貨100000枚くださり、それをそのままにしておけないと思っていたらいつの間にか異空間にアイテムボックスを持っていたから驚いたわ。いつの間に?
でもまるで操を陛下に買われたみたいになっちゃった。以前、朝チュンしたと思っていたけど、あの時はあえて陛下は何もしてくださらなかったということがわかったから。そのかわり昨夜は激しすぎて、声が枯れるほどだったわ。
前世の初夜は、いったい何だったんだろうと思える。本当に形だけの初夜だったのね。もう今さら言っても遅いけど……。
お目覚めになった陛下と目が合う。
ちょっと気まずい?
陛下は腕を延ばして、バーバラを抱き寄せる。
「カラダは大事ないか?すまん。昨夜は抑えがきかずバーバラを抱きつぶしてしまったようだ。今宵はなるべく自重するように頑張るつもりだ。」
え?今晩もまだするつもり?もう変な歩き方しかできないというのに!
これはアレか?先にお金を支払ったから、やらないと損するとでも思っているのかしらね。
でもそれから、バーバラのカラダが治まるまでは、どこへ行くのもすべて陛下のエスコート付になったことは少々恥ずかしい。
馬車の乗り降りはもちろんのことながら、食事するときも寝るときも起きるときも、知らない人が見たら病で臥せっているところを公務のため、行幸に参加しているとしか見えない。
まぁでも、侍女に支えられているよりは陛下のほうが、カラダが大きいので楽ではある。
あれから1週間、ようやく自力歩行ができるようになったのだが、なぜかまだ陛下がつきっきりなので、少々鬱陶しい。
「あの……。陛下、もう自分の足で歩けるようになりましたので、何卒……。」
「俺は大丈夫だ。」
いやいや陛下の足ではございませんでしょ。
どうせ後3か月もすれば別れられるのだから、好きにさせておこうか?
いやいや、こんな調子で本当に別れてくれるの?でもお金はもらったから、最悪家出と言う手もある。
それにアッチのカラダはもう実は3日前に治っているのだけど、この前みたいな調子で抱かれたら、こちらのカラダがもたないから。
馬車の中で陛下がチラチラ見てくる。初日はチラチラ見てたら怒ったくせに。まさか陛下?はしゃいでいるとか?ありえない!
陛下はチラチラ見ただけで、そのうちだんだん無口になり怒っていらっしゃる?でも何を?
「本日は、サマリー伯爵領で歓迎レセプションがあり、その後、伯爵邸で泊まる。たぶんその……同室になるから……。」
?
「今日の予定なら聞き及んでおりますが?それがなにか?」
「あ、いや、その……なんだ。つまり今夜は……また、お預けだということだ。その……バービーの声が聞かれるとマズイからな。」
え?声?
そこでハッと気づく。
バーバラは、黙って真っ赤になり俯くしかない。陛下は膝に乗せたバーバラの手を取り、
「その代わりサマリー領を抜けたら、たっぷり可愛がってやるさ。」
それはそれで恐ろしいような気がする。
山岳地帯を抜けるとそこはサマリー領であり、境界線のあたりにまでサマリー伯爵様がお出迎えしてくださっていた。
「これは、これは、ようこそ国王陛下並びに王妃殿下までおそろいで遠路はるばる恐れ入ります。我が領地は何もないところでございますが、温泉だけは豊富にございますれば、旅の疲れをゆっくり癒していただければ僥倖に存じます。」
「うむ。出迎え大儀である。」
え!今、温泉と言った?わぁ、懐かしいわ。前世でよく母と行ったわ。露天風呂もあるのかしら?
急に楽しみができた気分。パーティの前にひとっ風呂浴びようかしら。
ウキウキしていることがわかったのか、陛下が妙な顔をされている。
だって温泉なんて、久しぶりなんだもん。
昨夜が激しすぎて、のどがカラカラになったのだ。それに全身筋肉痛というか、関節が痛い。
でも昨夜、抱かれる前に陛下が金貨100000枚くださり、それをそのままにしておけないと思っていたらいつの間にか異空間にアイテムボックスを持っていたから驚いたわ。いつの間に?
でもまるで操を陛下に買われたみたいになっちゃった。以前、朝チュンしたと思っていたけど、あの時はあえて陛下は何もしてくださらなかったということがわかったから。そのかわり昨夜は激しすぎて、声が枯れるほどだったわ。
前世の初夜は、いったい何だったんだろうと思える。本当に形だけの初夜だったのね。もう今さら言っても遅いけど……。
お目覚めになった陛下と目が合う。
ちょっと気まずい?
陛下は腕を延ばして、バーバラを抱き寄せる。
「カラダは大事ないか?すまん。昨夜は抑えがきかずバーバラを抱きつぶしてしまったようだ。今宵はなるべく自重するように頑張るつもりだ。」
え?今晩もまだするつもり?もう変な歩き方しかできないというのに!
これはアレか?先にお金を支払ったから、やらないと損するとでも思っているのかしらね。
でもそれから、バーバラのカラダが治まるまでは、どこへ行くのもすべて陛下のエスコート付になったことは少々恥ずかしい。
馬車の乗り降りはもちろんのことながら、食事するときも寝るときも起きるときも、知らない人が見たら病で臥せっているところを公務のため、行幸に参加しているとしか見えない。
まぁでも、侍女に支えられているよりは陛下のほうが、カラダが大きいので楽ではある。
あれから1週間、ようやく自力歩行ができるようになったのだが、なぜかまだ陛下がつきっきりなので、少々鬱陶しい。
「あの……。陛下、もう自分の足で歩けるようになりましたので、何卒……。」
「俺は大丈夫だ。」
いやいや陛下の足ではございませんでしょ。
どうせ後3か月もすれば別れられるのだから、好きにさせておこうか?
いやいや、こんな調子で本当に別れてくれるの?でもお金はもらったから、最悪家出と言う手もある。
それにアッチのカラダはもう実は3日前に治っているのだけど、この前みたいな調子で抱かれたら、こちらのカラダがもたないから。
馬車の中で陛下がチラチラ見てくる。初日はチラチラ見てたら怒ったくせに。まさか陛下?はしゃいでいるとか?ありえない!
陛下はチラチラ見ただけで、そのうちだんだん無口になり怒っていらっしゃる?でも何を?
「本日は、サマリー伯爵領で歓迎レセプションがあり、その後、伯爵邸で泊まる。たぶんその……同室になるから……。」
?
「今日の予定なら聞き及んでおりますが?それがなにか?」
「あ、いや、その……なんだ。つまり今夜は……また、お預けだということだ。その……バービーの声が聞かれるとマズイからな。」
え?声?
そこでハッと気づく。
バーバラは、黙って真っ赤になり俯くしかない。陛下は膝に乗せたバーバラの手を取り、
「その代わりサマリー領を抜けたら、たっぷり可愛がってやるさ。」
それはそれで恐ろしいような気がする。
山岳地帯を抜けるとそこはサマリー領であり、境界線のあたりにまでサマリー伯爵様がお出迎えしてくださっていた。
「これは、これは、ようこそ国王陛下並びに王妃殿下までおそろいで遠路はるばる恐れ入ります。我が領地は何もないところでございますが、温泉だけは豊富にございますれば、旅の疲れをゆっくり癒していただければ僥倖に存じます。」
「うむ。出迎え大儀である。」
え!今、温泉と言った?わぁ、懐かしいわ。前世でよく母と行ったわ。露天風呂もあるのかしら?
急に楽しみができた気分。パーティの前にひとっ風呂浴びようかしら。
ウキウキしていることがわかったのか、陛下が妙な顔をされている。
だって温泉なんて、久しぶりなんだもん。
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