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否定の伯父『小野只司』
「違う!そうじゃない!」
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伯父を語る上で,忘れたくても忘れられない出来事がある。
それは…何故か私の目の前で勃発した父娘喧嘩だ。
「これで何度目だ?何回同じ事を言わせたら理解するんだよ!?」
その日,何時にも増して『いとこ』はぶちギレていた。
いや,理由は痛い程に判るから静観する事しか出来なかったんだけど。
「そんな事,聞いてないぞ!…ってか,お前が心配ばかりさせるのが原因だろ?」
「はぁ?だからって,やって良い事と悪い事くらいの分別くらいつけろよクソ親父!」
「なっ…それが目上の人に対する態度か?!」
父親・母親・息子・娘と立場は違えど,恐らく何処の家庭にも一度はあるであろう衝突。
それだけなら,他人が入るような事でもない…それだけなら。
「帰って来ないからって…娘の歯ブラシでトイレ掃除する親が何処にいるんだよ!」
「違う!そうじゃない!毛先がボロボロだったから,もう使わないと思ったんだ!」
「はぁ?だとしても,それを判断するのは本人だろ?それに…あたしのブラウスも雑巾にしたよな?」
「違う!そうじゃない!あれだってボロボロだっただろ?でも,すぐに捨てるのは勿体ないだろ?」
幾ら家族とは言え,本人の了承もなしにモノを別途で使われたら,誰だって良い気はしない。
しかも,伯父の問題点を『いとこ』が幾ら詰めても,伯父は謝罪どころか「違う!そうじゃない!」と否定し,言い訳染みた事を述べ。
「お前…あたしの部屋に無断で入ったよな?触るな!って言った下着も無断で触ったよな?」
「違う!そうじゃない!俺は良かれと思って部屋の掃除をしてやったんだ!下着だって畳んでやっただけだ!」
「違わねぇじゃねぇか!!」
「違う!そうじゃない!」
最早,カオス――
此処が公園だという事も忘れヒートアップする伯父と『いとこ』。
傍観者の私の方が罰を受けているような気分だった。
最後まで謝罪する事なく,否定と自我を押し通した伯父…それが,『いとこ』の今迄に蓄積された鬱憤を爆発させ。
『いとこ』はそれを皮切りに本気で家を飛び出し,父娘喧嘩は終息した。
一件落着?…これで,伯父と関わる事も少なくなるだろう。
この時は,『いとこ』の心配よりも此方に火種が飛んでこない事に安堵した。
でも,私の予想は完全に裏切られた。
そう,今度は伯父の奥さんと口喧嘩が増え,その度に伯父が実家に呑みにくるようになった。
「だったら,お前も実家から出て一人暮らしすれば?」と言う人もいる。
でも,私は実家から離れる事が許されなかった。
それは…何故か私の目の前で勃発した父娘喧嘩だ。
「これで何度目だ?何回同じ事を言わせたら理解するんだよ!?」
その日,何時にも増して『いとこ』はぶちギレていた。
いや,理由は痛い程に判るから静観する事しか出来なかったんだけど。
「そんな事,聞いてないぞ!…ってか,お前が心配ばかりさせるのが原因だろ?」
「はぁ?だからって,やって良い事と悪い事くらいの分別くらいつけろよクソ親父!」
「なっ…それが目上の人に対する態度か?!」
父親・母親・息子・娘と立場は違えど,恐らく何処の家庭にも一度はあるであろう衝突。
それだけなら,他人が入るような事でもない…それだけなら。
「帰って来ないからって…娘の歯ブラシでトイレ掃除する親が何処にいるんだよ!」
「違う!そうじゃない!毛先がボロボロだったから,もう使わないと思ったんだ!」
「はぁ?だとしても,それを判断するのは本人だろ?それに…あたしのブラウスも雑巾にしたよな?」
「違う!そうじゃない!あれだってボロボロだっただろ?でも,すぐに捨てるのは勿体ないだろ?」
幾ら家族とは言え,本人の了承もなしにモノを別途で使われたら,誰だって良い気はしない。
しかも,伯父の問題点を『いとこ』が幾ら詰めても,伯父は謝罪どころか「違う!そうじゃない!」と否定し,言い訳染みた事を述べ。
「お前…あたしの部屋に無断で入ったよな?触るな!って言った下着も無断で触ったよな?」
「違う!そうじゃない!俺は良かれと思って部屋の掃除をしてやったんだ!下着だって畳んでやっただけだ!」
「違わねぇじゃねぇか!!」
「違う!そうじゃない!」
最早,カオス――
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傍観者の私の方が罰を受けているような気分だった。
最後まで謝罪する事なく,否定と自我を押し通した伯父…それが,『いとこ』の今迄に蓄積された鬱憤を爆発させ。
『いとこ』はそれを皮切りに本気で家を飛び出し,父娘喧嘩は終息した。
一件落着?…これで,伯父と関わる事も少なくなるだろう。
この時は,『いとこ』の心配よりも此方に火種が飛んでこない事に安堵した。
でも,私の予想は完全に裏切られた。
そう,今度は伯父の奥さんと口喧嘩が増え,その度に伯父が実家に呑みにくるようになった。
「だったら,お前も実家から出て一人暮らしすれば?」と言う人もいる。
でも,私は実家から離れる事が許されなかった。
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