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出会い
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男なんて…嫌い…
幼稚だし…
不潔だし…
変態だし…
やっぱり女の子の方が…安心。
確かに我の強い子もいて、男に比べて、付き合い方も大変。
変に気を使っちゃうし…
でも、それはあくまでも集団になった場合…
個々で付き合うと、やっぱり女の子の方が楽だよぉ。
あ、もちろん、信頼のある女の子限定ね…
八方美人的な女の子は…あちこちでいい顔するから…こちらが変に口を滑らせると、あっちでペラペラしゃべられて、こじれる原因になるんだよねぇ…
私は集団って苦手だから…
だから…今…私はどちらかというと同じような考え方の美沙と一緒に毎日います。
美沙とは、小学校は違ってたけど、中学校で一緒になりました。
それは、中1のクラスが発表され…初めて教室に入り…席についた…入学式の日の出来事…
美沙は…南小出身。
私は…東小出身。
私たちのクラスは…南小の人が多いけど…美沙は…周りの人とあまりしゃべっていない。
普通、初日って…同じ小学校の人同士でつるむでしょ。
ま、スイミングや幼稚園が同じで…小学校が違っていてもお知り合いがいるけど…
私は…席が隣りになった同じ小学校だった…きりちゃんとお話しながら、ちらりちらりと美沙を見ていた。
美沙のことが気になった。
あ、目が合った。
可愛いタイプではなく、どちらかというと…目つきがきついタイプ。
なんか怒ってる?って感じ…
「だからさぁ…あずさ…ゆりとかずちゃんが同じクラスになったんだってぇ…うん?あずさ。どうしたのぉ?」
きりちゃんは…私の視線を見る。
「あずさ、あの人知ってるの?」
「ううん…知らない」
「誰とも話してないよね」
「うん」
「話かける?」
「ううん…いいよぉ」
「そう?」
「あ、先生来たよ」
私たち…周りの人たちも各自、席についた。
「はい…じゃあ、改めて、みんなっ…入学おめでとう…今日から中学生として…」
担任の長いお話が始まった。
私と美沙は…クラスは一緒だったが…全くというほど接点がない。
班も違うし…
席も近くはない。
もちろん、共通の友達なんかいない。
しかし、たまに耳に入ってくる美沙の噂話…
性格が悪い…
わがまま…
お嬢さま…
いい噂なんか一つも聞こえてこない。
でも、だからといって…じゃあ近寄るのは止めようとかは思わなかった。
逆に…ますます美沙に対して…興味が湧いてきた。
そんなある日の放課後…私は見てしまったのだ。
誰もいない教室で…美沙は一人…泣いていた。
理由はわからない。
私は、見てはいけないものを見てしまった気分でいっぱい…
美沙も美沙で…誰にも見られたくない姿を見られたって顔をしている。
「ご、ごめんなさい」
私は、慌てて…自分の机に向かい…忘れた宿題プリントを手にして…教室を出ようとした。
美沙の視線が痛い…
美沙のきつめの目がさらにきつくなってたような気がする。
すると、美沙は…私に話しかけた。
「もう帰るの?」
「う、うん」
「ちょっと待って…私と帰らない?」
「うん…いいけど」
え?何?何なの?
この展開…訳がわからない…
泣いているのを見られたから?
口封じでもされるのかな?
なんか怖い…
今まで蓄積されてきた美沙に対する先入観が…頭の中で反復される。
「じゃあ、行こう」
「うん」
校舎から学校の校門まで…一緒に歩くというより…美沙の半歩後ろを歩く私…
校門を出ると…美沙は…
「あずさ。今日のことは…絶対にみんなに言わないでね」
「うん」
なんだぁ…やっぱり口封じだったんだぁ。
ま、この展開だとそうだよね…
あれ?あれ?
この人…私の名前知ってるよぉ…
「わ、私の名前…」
「知ってるわよ…そんなのぉ…あなた、よく私を見てるよね…何かあるのぉ…私に言いたいことでも」
「ううん…ううん」
「じゃあ、なんで見てるのよぉ」
美沙は…笑う。
うわっ…
美沙、可愛い…
時として…先入観ってやつは…逆に相手の魅力を助長してしまう場合がある。
私は…この日を境に…美沙から離れられなくなるとは思わなかった。
「理由聞かないの?」
「え?何の?」
「私が泣いてた理由…」
「え?いいの?聞いて?って言うか…言いたいの?」
「別に…」
うっ
会話が成立しない…
「なんか、あずさって…変わってるね」
おいおい…
お前が言うな…
「なんかズバズバと言うし」
だ・か・ら…
お前が言うなって…
「なんか、しゃべり易い」
あのぉ…
私は…しゃべり辛いんですが…
完全に…美沙のペース
ぺらぺらと美沙は…しゃべり続ける。
って…教室の時と違い過ぎるし…
無口じゃないのぉ…
生き生きと話している美沙…
意外…
なんか、こんなシーンをどこかで見たことあるような…
あっ…
『下妻物語』
「ねぇ…ちゃんと聞いてる?」
美沙が私に言う。
「ごめん!聞いてなかった」
「…」
美沙はムッとする。
しかし、美沙は…しばらくすると笑う。
「本当に…あずさって変わってるね」
「なんで?」
「普通なら、一応『聞いてるよ』って言うじゃん。聞いてなくても」
「だって、本当に聞いてなかったし…」
「ごめん…調子乗っちゃったね。なんか嬉しくて…どうでもいい話をしちゃったね」
「どうでもいい話だったんだぁ…」
って…いったいどんな話だったんだぁ?
「うん。でも、久しぶりだよぉ…こんなに話したのぉ…ありがとうね」
「ううん」
って…お礼…言われてもなぁ…
2人は…踏切を渡ってすぐのセブンイレブンのある交差点でバイバイした。
ふぅ、疲れた…
嵐が去ったみたい…
って言うか…
あの人…全く別人じゃん…
あっ…
でも…
よくよく考えると…
美沙のうわさ…
【わがまま】
【お嬢様】
確かに…一理あるかも…
しかし…
【性格が悪い】
これは、どうなんだろうね…
幼稚だし…
不潔だし…
変態だし…
やっぱり女の子の方が…安心。
確かに我の強い子もいて、男に比べて、付き合い方も大変。
変に気を使っちゃうし…
でも、それはあくまでも集団になった場合…
個々で付き合うと、やっぱり女の子の方が楽だよぉ。
あ、もちろん、信頼のある女の子限定ね…
八方美人的な女の子は…あちこちでいい顔するから…こちらが変に口を滑らせると、あっちでペラペラしゃべられて、こじれる原因になるんだよねぇ…
私は集団って苦手だから…
だから…今…私はどちらかというと同じような考え方の美沙と一緒に毎日います。
美沙とは、小学校は違ってたけど、中学校で一緒になりました。
それは、中1のクラスが発表され…初めて教室に入り…席についた…入学式の日の出来事…
美沙は…南小出身。
私は…東小出身。
私たちのクラスは…南小の人が多いけど…美沙は…周りの人とあまりしゃべっていない。
普通、初日って…同じ小学校の人同士でつるむでしょ。
ま、スイミングや幼稚園が同じで…小学校が違っていてもお知り合いがいるけど…
私は…席が隣りになった同じ小学校だった…きりちゃんとお話しながら、ちらりちらりと美沙を見ていた。
美沙のことが気になった。
あ、目が合った。
可愛いタイプではなく、どちらかというと…目つきがきついタイプ。
なんか怒ってる?って感じ…
「だからさぁ…あずさ…ゆりとかずちゃんが同じクラスになったんだってぇ…うん?あずさ。どうしたのぉ?」
きりちゃんは…私の視線を見る。
「あずさ、あの人知ってるの?」
「ううん…知らない」
「誰とも話してないよね」
「うん」
「話かける?」
「ううん…いいよぉ」
「そう?」
「あ、先生来たよ」
私たち…周りの人たちも各自、席についた。
「はい…じゃあ、改めて、みんなっ…入学おめでとう…今日から中学生として…」
担任の長いお話が始まった。
私と美沙は…クラスは一緒だったが…全くというほど接点がない。
班も違うし…
席も近くはない。
もちろん、共通の友達なんかいない。
しかし、たまに耳に入ってくる美沙の噂話…
性格が悪い…
わがまま…
お嬢さま…
いい噂なんか一つも聞こえてこない。
でも、だからといって…じゃあ近寄るのは止めようとかは思わなかった。
逆に…ますます美沙に対して…興味が湧いてきた。
そんなある日の放課後…私は見てしまったのだ。
誰もいない教室で…美沙は一人…泣いていた。
理由はわからない。
私は、見てはいけないものを見てしまった気分でいっぱい…
美沙も美沙で…誰にも見られたくない姿を見られたって顔をしている。
「ご、ごめんなさい」
私は、慌てて…自分の机に向かい…忘れた宿題プリントを手にして…教室を出ようとした。
美沙の視線が痛い…
美沙のきつめの目がさらにきつくなってたような気がする。
すると、美沙は…私に話しかけた。
「もう帰るの?」
「う、うん」
「ちょっと待って…私と帰らない?」
「うん…いいけど」
え?何?何なの?
この展開…訳がわからない…
泣いているのを見られたから?
口封じでもされるのかな?
なんか怖い…
今まで蓄積されてきた美沙に対する先入観が…頭の中で反復される。
「じゃあ、行こう」
「うん」
校舎から学校の校門まで…一緒に歩くというより…美沙の半歩後ろを歩く私…
校門を出ると…美沙は…
「あずさ。今日のことは…絶対にみんなに言わないでね」
「うん」
なんだぁ…やっぱり口封じだったんだぁ。
ま、この展開だとそうだよね…
あれ?あれ?
この人…私の名前知ってるよぉ…
「わ、私の名前…」
「知ってるわよ…そんなのぉ…あなた、よく私を見てるよね…何かあるのぉ…私に言いたいことでも」
「ううん…ううん」
「じゃあ、なんで見てるのよぉ」
美沙は…笑う。
うわっ…
美沙、可愛い…
時として…先入観ってやつは…逆に相手の魅力を助長してしまう場合がある。
私は…この日を境に…美沙から離れられなくなるとは思わなかった。
「理由聞かないの?」
「え?何の?」
「私が泣いてた理由…」
「え?いいの?聞いて?って言うか…言いたいの?」
「別に…」
うっ
会話が成立しない…
「なんか、あずさって…変わってるね」
おいおい…
お前が言うな…
「なんかズバズバと言うし」
だ・か・ら…
お前が言うなって…
「なんか、しゃべり易い」
あのぉ…
私は…しゃべり辛いんですが…
完全に…美沙のペース
ぺらぺらと美沙は…しゃべり続ける。
って…教室の時と違い過ぎるし…
無口じゃないのぉ…
生き生きと話している美沙…
意外…
なんか、こんなシーンをどこかで見たことあるような…
あっ…
『下妻物語』
「ねぇ…ちゃんと聞いてる?」
美沙が私に言う。
「ごめん!聞いてなかった」
「…」
美沙はムッとする。
しかし、美沙は…しばらくすると笑う。
「本当に…あずさって変わってるね」
「なんで?」
「普通なら、一応『聞いてるよ』って言うじゃん。聞いてなくても」
「だって、本当に聞いてなかったし…」
「ごめん…調子乗っちゃったね。なんか嬉しくて…どうでもいい話をしちゃったね」
「どうでもいい話だったんだぁ…」
って…いったいどんな話だったんだぁ?
「うん。でも、久しぶりだよぉ…こんなに話したのぉ…ありがとうね」
「ううん」
って…お礼…言われてもなぁ…
2人は…踏切を渡ってすぐのセブンイレブンのある交差点でバイバイした。
ふぅ、疲れた…
嵐が去ったみたい…
って言うか…
あの人…全く別人じゃん…
あっ…
でも…
よくよく考えると…
美沙のうわさ…
【わがまま】
【お嬢様】
確かに…一理あるかも…
しかし…
【性格が悪い】
これは、どうなんだろうね…
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