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第13話【※】
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【※軽い性描写があります。ご注意ください】
セルウィリアは帳簿を睨みつけながら物思いに耽っていた。
ソフィー、クロヴィスの教師陣への給金、子ども達の養育費、医療費を見積もると毎月ネージュ公爵家が援助してくれる資金では、心もとない。今の子ども達の人数では賄う事が出来ているが、もっと増えるとやり繰りが難しそうだ。
それに、セルウィリアが考える今後の展開の為にも、より多くの資金源があった方が望ましい。ネージュ公爵家が出してくれる資金額は決して少なくないため、これ以上資金提供の協力を取り付けるのは嫌だった。
それならば、他からも援助を受ければいい。思い立った彼女は、紙と羽ペンを手に取り、フェリクスへ手紙を書く。
後日、手紙を受け取った彼から帝都に来るようセルウィリアは言われた。
箒一本、ネージュ公爵別邸から帝都まで空を飛べば数時間ほど。帝都にある官僚達が仕事をする建物『帝都複合省庁』の庭で人気のない木の陰に降り立つ。入り口を探し、門番に自身の名を告げると、中から職員が出てきてフェリクスの所へ案内してくれた。
「こちらにフェリクス様がいらっしゃいます」
夫の仕事場に来るのは初めてだ。フェリクスに会うのは、あの日以来なので妙に緊張しながらセルウィリアは扉を叩く。中から変わらない彼の声で入室許可が出ると、そっと扉を開けて入った。
「あぁ、君か。帝都にわざわざ来てもらってすまないね。思ったより早かったよ」
「ふふ、こう見えても魔女ですから」
「魔法でも使ったの?」
「そういうところですわ。ところで、お話というのは?」
セルウィリアは彼が書いた手紙について聞いた。セルウィリアが帝都に呼ばれたのは、彼女が書いた手紙の事で話があるから来てくれという事だったのだ。
「社交界に出たいと言っていたけど、突然どうしてさ?」
社交界に出なくてもやっていけるのに、とフェリクスは不思議そうにセルウィリアに聞いた。
「孤児院の資金提供を受ける為ですわ。お義父さまから援助を受けていますが、今後魔導国と帝国の間で戦が起きるかもしれないのです。そうなれば、孤児の数はもっと増えます。その時に、彼らの受け皿になれるよう今のうちから運営技術と資金源を確保しておきたいのです。戦になれば、資金提供をしてくれる筋が減る可能性を見越して何人かパトロンを見つけたいのですわ」
「パトロンを見つける為に社交界に行きたいって事か」
「えぇ、旦那さまが乗り気でないならわたくしを舞踏会やら食事会やらに連れ出すだけで結構ですわ。後はわたくしの方でお話してパトロンを見つければ良いだけですから」
自身をお飾りの妻として思っているだろうフェリクスの負担にならないよう、セルウィリアは考えて言ったのだが、彼女の予想とは裏腹に何故かフェリクスは不機嫌そうに眉を潜めて黙り込んでしまう。セルウィリアは彼の表情を見て焦った。自分を社交界の場に出すだけでも面倒くさいと思っているのか、そこまで疎ましいと思っていたとは。どこまで歓迎されていないのか、身に染みて感じるようだった。
フェリクスは暫くしかめ面をしていたが、ため息を吐きながら頷く。
「まぁ、良いよ。近々、マルグリット皇女殿下が開く舞踏会があるんだ。それに参加しよう」
セルウィリアは彼の言葉に表情を明るくする。嫌われている事を改めて自覚したが、自分の希望を通してくれて良かったと思った。
「暫く帝都で宿を取るかい。それか僕が泊っている部屋に泊っても良いし」
「いえ、お気遣いなく。お一人で泊まられているなら二人だと寝台は狭いでしょうし、旦那様がお疲れの体を休めないのは本末転倒ですわ」
やんわりとフェリクスの申し出を断ると、彼は形の良い眉をひそめた。眉間に皺が出来るほど。
「寝台は二人で寝ても十分な広さだよ。三人でも寝そべる事が出来るくらいさ」
「いえいえ、お構いなく。わたくしは自分で宿を取りますわ。旦那様もわたくしがいれば気が休まらないでしょうし」
「女人一人を泊まらせるなんて夫の風上にも置けなくなる」
「あら、わたくしは腐っても魔導士。自衛くらいは出来ましてよ?」
なんてやり取りを繰り返すこと、数百回――。
結局、セルウィリアが根負けする形でフェリクスの部屋に泊まる事になった。彼の部屋に泊まると決まった時、嬉しそうに口角を上げたような気がするのは、自分の見間違いだろうと思いながら。
彼の仕事が終わるまで部屋に居てくれ、と言われたのでセルウィリアは言う通りにする。
時折、紅茶を飲んで時間を潰すセルウィリアにフェリクスが視線を向けてきた。セルウィリアも彼と視線を合わせると、何故か仕事を進める手が速くなったような気がする。
彼の部下が部屋にやって来た時は、セルウィリアを一人ずつ丁寧に紹介した。内心、離縁前提なのではなかったかと怪訝に思いながらも妻として振る舞う。
やがて日が沈みかけ、空が濃い橙色に染まり始めた頃、フェリクスは仕事に区切りをつけた。
「夕食は一緒にどうかな。帝都で美味い店があるんだ」
食事処は詳しくなかったのでフェリクスの提案に乗る事にした。
夜は格式の高いレストランで食事をする事になった。フェリクスによると、皇太子と来た事がある店らしい。皇太子も納得の味らしく、時折、王宮に料理長が招かれ、皇族の食事を作る事もあるのだとか。
彼の言うように味はかなり美味しかった。いつもイェリンが作ってくれる食事も勿論美味しいのだが、この店のものは高級な食材を、食材の味が活かすように調理されている。
美味しい料理に舌鼓を打つ。口の中がとろけるようで思わず頬を押さえる。そんなセルウィリアを、フェリクスはワイン片手に見つめていた。
とりとめのない話をしながら夕食を終えると、彼の泊まる宿に戻る。
宿は遠くから来ている官僚や貴族向けらしく、門には兵が立っていた。
受付でセルウィリアの身元確認を行ってからようやく部屋に入れた。
「では、わたくしは先に湯浴みに行ってまいりますわ」
「ゆっくりしておいで」
フェリクスの許可のもと、セルウィリアは部屋に備え付けの浴場に向かう。屋敷のよりは少し狭いが、一人で入るには十分の広さである。脱衣場で服を脱ぎ、籠に入れる。貴族の令嬢や夫人であれば、ここで宿の使用人を呼び、湯浴みを手伝ってもらうが、セルウィリアは一人で入りたかったので誰も呼ばなかった。
神代だった頃も誰かに髪や体を洗ってもらう生活だったが、孤児出身の彼女にとっては一人で入る方が慣れていてよっぽど気楽である。
桶に湯を入れ、さあ髪を洗おうかという所で誰かが入って来る音が聞こえた。咄嗟に身構え、いつでも魔法を繰り出せるように態勢を整える。固唾を飲み、侵入者を目に焼き付ける――。
「いやぁぁぁああ!!!!」
「うわっ! ぶほぉっ」
セルウィリアは叫ぶと同時に、無意識のうちに水魔法を発動していた。手のひらから構成された水の玉は勢いよくフェリクスにぶつかり、足を掬う。
股間に当てられた布がひらりと宙に浮き、倒れ込みそうになるフェリクス。セルウィリアは驚きながらも、彼が頭を打たないように風魔法を繰り出し、地面すれすれの所で受け止めた。
「びっくりしたぁ……」
頭を押さえながら起き上がるフェリクス。そして、露わになった股間。
「いやぁぁぁああ!!!!」
セルウィリアの悲鳴と共にごちんと鈍い音が浴場に響いた。
「ごめん、ごめん。そんなに驚くとは思っていなかったんだ。もうお互いの裸は見慣れているし、一緒に湯浴みをするくらいでそこまで反応されるとは思っていなかったから」
湯船につかりながらフェリクスに背を向ける。勝手に入ってくるなど言語道断だと怒鳴りつけてやりたいが、今は恥ずかしさで彼の顔を見ることが出来ない。
裸を見られた。そして、彼の裸を見てしまった。股間も。
羞恥のあまりこのまま溺れてしまいたいと思う。
「まだ慣れないの?」
湯が大きく波打った後、背後からセルウィリアを抱き締める腕が伸びる。ごつごつとした筋肉質な身体が背中に感じた。そして、アレの感触も。
「だ、旦那様……湯船は広いですから別にここじゃなくても」
「僕はここがいいんだよ」
まさか浴場でのぼせるまでフェリクスに抱かれ続けるとは想像していなかったセルウィリアは、いつの間にか意識を手放していた。
セルウィリアは帳簿を睨みつけながら物思いに耽っていた。
ソフィー、クロヴィスの教師陣への給金、子ども達の養育費、医療費を見積もると毎月ネージュ公爵家が援助してくれる資金では、心もとない。今の子ども達の人数では賄う事が出来ているが、もっと増えるとやり繰りが難しそうだ。
それに、セルウィリアが考える今後の展開の為にも、より多くの資金源があった方が望ましい。ネージュ公爵家が出してくれる資金額は決して少なくないため、これ以上資金提供の協力を取り付けるのは嫌だった。
それならば、他からも援助を受ければいい。思い立った彼女は、紙と羽ペンを手に取り、フェリクスへ手紙を書く。
後日、手紙を受け取った彼から帝都に来るようセルウィリアは言われた。
箒一本、ネージュ公爵別邸から帝都まで空を飛べば数時間ほど。帝都にある官僚達が仕事をする建物『帝都複合省庁』の庭で人気のない木の陰に降り立つ。入り口を探し、門番に自身の名を告げると、中から職員が出てきてフェリクスの所へ案内してくれた。
「こちらにフェリクス様がいらっしゃいます」
夫の仕事場に来るのは初めてだ。フェリクスに会うのは、あの日以来なので妙に緊張しながらセルウィリアは扉を叩く。中から変わらない彼の声で入室許可が出ると、そっと扉を開けて入った。
「あぁ、君か。帝都にわざわざ来てもらってすまないね。思ったより早かったよ」
「ふふ、こう見えても魔女ですから」
「魔法でも使ったの?」
「そういうところですわ。ところで、お話というのは?」
セルウィリアは彼が書いた手紙について聞いた。セルウィリアが帝都に呼ばれたのは、彼女が書いた手紙の事で話があるから来てくれという事だったのだ。
「社交界に出たいと言っていたけど、突然どうしてさ?」
社交界に出なくてもやっていけるのに、とフェリクスは不思議そうにセルウィリアに聞いた。
「孤児院の資金提供を受ける為ですわ。お義父さまから援助を受けていますが、今後魔導国と帝国の間で戦が起きるかもしれないのです。そうなれば、孤児の数はもっと増えます。その時に、彼らの受け皿になれるよう今のうちから運営技術と資金源を確保しておきたいのです。戦になれば、資金提供をしてくれる筋が減る可能性を見越して何人かパトロンを見つけたいのですわ」
「パトロンを見つける為に社交界に行きたいって事か」
「えぇ、旦那さまが乗り気でないならわたくしを舞踏会やら食事会やらに連れ出すだけで結構ですわ。後はわたくしの方でお話してパトロンを見つければ良いだけですから」
自身をお飾りの妻として思っているだろうフェリクスの負担にならないよう、セルウィリアは考えて言ったのだが、彼女の予想とは裏腹に何故かフェリクスは不機嫌そうに眉を潜めて黙り込んでしまう。セルウィリアは彼の表情を見て焦った。自分を社交界の場に出すだけでも面倒くさいと思っているのか、そこまで疎ましいと思っていたとは。どこまで歓迎されていないのか、身に染みて感じるようだった。
フェリクスは暫くしかめ面をしていたが、ため息を吐きながら頷く。
「まぁ、良いよ。近々、マルグリット皇女殿下が開く舞踏会があるんだ。それに参加しよう」
セルウィリアは彼の言葉に表情を明るくする。嫌われている事を改めて自覚したが、自分の希望を通してくれて良かったと思った。
「暫く帝都で宿を取るかい。それか僕が泊っている部屋に泊っても良いし」
「いえ、お気遣いなく。お一人で泊まられているなら二人だと寝台は狭いでしょうし、旦那様がお疲れの体を休めないのは本末転倒ですわ」
やんわりとフェリクスの申し出を断ると、彼は形の良い眉をひそめた。眉間に皺が出来るほど。
「寝台は二人で寝ても十分な広さだよ。三人でも寝そべる事が出来るくらいさ」
「いえいえ、お構いなく。わたくしは自分で宿を取りますわ。旦那様もわたくしがいれば気が休まらないでしょうし」
「女人一人を泊まらせるなんて夫の風上にも置けなくなる」
「あら、わたくしは腐っても魔導士。自衛くらいは出来ましてよ?」
なんてやり取りを繰り返すこと、数百回――。
結局、セルウィリアが根負けする形でフェリクスの部屋に泊まる事になった。彼の部屋に泊まると決まった時、嬉しそうに口角を上げたような気がするのは、自分の見間違いだろうと思いながら。
彼の仕事が終わるまで部屋に居てくれ、と言われたのでセルウィリアは言う通りにする。
時折、紅茶を飲んで時間を潰すセルウィリアにフェリクスが視線を向けてきた。セルウィリアも彼と視線を合わせると、何故か仕事を進める手が速くなったような気がする。
彼の部下が部屋にやって来た時は、セルウィリアを一人ずつ丁寧に紹介した。内心、離縁前提なのではなかったかと怪訝に思いながらも妻として振る舞う。
やがて日が沈みかけ、空が濃い橙色に染まり始めた頃、フェリクスは仕事に区切りをつけた。
「夕食は一緒にどうかな。帝都で美味い店があるんだ」
食事処は詳しくなかったのでフェリクスの提案に乗る事にした。
夜は格式の高いレストランで食事をする事になった。フェリクスによると、皇太子と来た事がある店らしい。皇太子も納得の味らしく、時折、王宮に料理長が招かれ、皇族の食事を作る事もあるのだとか。
彼の言うように味はかなり美味しかった。いつもイェリンが作ってくれる食事も勿論美味しいのだが、この店のものは高級な食材を、食材の味が活かすように調理されている。
美味しい料理に舌鼓を打つ。口の中がとろけるようで思わず頬を押さえる。そんなセルウィリアを、フェリクスはワイン片手に見つめていた。
とりとめのない話をしながら夕食を終えると、彼の泊まる宿に戻る。
宿は遠くから来ている官僚や貴族向けらしく、門には兵が立っていた。
受付でセルウィリアの身元確認を行ってからようやく部屋に入れた。
「では、わたくしは先に湯浴みに行ってまいりますわ」
「ゆっくりしておいで」
フェリクスの許可のもと、セルウィリアは部屋に備え付けの浴場に向かう。屋敷のよりは少し狭いが、一人で入るには十分の広さである。脱衣場で服を脱ぎ、籠に入れる。貴族の令嬢や夫人であれば、ここで宿の使用人を呼び、湯浴みを手伝ってもらうが、セルウィリアは一人で入りたかったので誰も呼ばなかった。
神代だった頃も誰かに髪や体を洗ってもらう生活だったが、孤児出身の彼女にとっては一人で入る方が慣れていてよっぽど気楽である。
桶に湯を入れ、さあ髪を洗おうかという所で誰かが入って来る音が聞こえた。咄嗟に身構え、いつでも魔法を繰り出せるように態勢を整える。固唾を飲み、侵入者を目に焼き付ける――。
「いやぁぁぁああ!!!!」
「うわっ! ぶほぉっ」
セルウィリアは叫ぶと同時に、無意識のうちに水魔法を発動していた。手のひらから構成された水の玉は勢いよくフェリクスにぶつかり、足を掬う。
股間に当てられた布がひらりと宙に浮き、倒れ込みそうになるフェリクス。セルウィリアは驚きながらも、彼が頭を打たないように風魔法を繰り出し、地面すれすれの所で受け止めた。
「びっくりしたぁ……」
頭を押さえながら起き上がるフェリクス。そして、露わになった股間。
「いやぁぁぁああ!!!!」
セルウィリアの悲鳴と共にごちんと鈍い音が浴場に響いた。
「ごめん、ごめん。そんなに驚くとは思っていなかったんだ。もうお互いの裸は見慣れているし、一緒に湯浴みをするくらいでそこまで反応されるとは思っていなかったから」
湯船につかりながらフェリクスに背を向ける。勝手に入ってくるなど言語道断だと怒鳴りつけてやりたいが、今は恥ずかしさで彼の顔を見ることが出来ない。
裸を見られた。そして、彼の裸を見てしまった。股間も。
羞恥のあまりこのまま溺れてしまいたいと思う。
「まだ慣れないの?」
湯が大きく波打った後、背後からセルウィリアを抱き締める腕が伸びる。ごつごつとした筋肉質な身体が背中に感じた。そして、アレの感触も。
「だ、旦那様……湯船は広いですから別にここじゃなくても」
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