5 / 8
のほほん冒険者、拒まれる。
しおりを挟む
麗らかな春の街道に相応しくない光景が目の端に入り、思わず眉を顰める。
「盗賊さんだね、あれ」
リィンと同じ光景を認めたサジャの言葉を背に、リィンは剣の柄に手をかけ、街道側の木々の影にたむろする盗賊達の方へ足を向けた。
「へへっ。俺達に捕まったのが運の尽き」
「身ぐるみ置いていってもらおうか」
五人いる盗賊達の真ん中には、まだ鎧も新しい冒険者らしい影が一つ。いくら何でも一対五は卑怯だ。音も無く、盗賊の背後に立つ。数瞬の後、五人の盗賊は全てリィンの足下に倒れていた。
「リィン、強いっ!」
「いえいえ」
サジャの賞賛の声に照れつつ、腰を抜かして地面に尻餅をついた冒険者らしき影の方を向く。
「……ルーイン!」
リィンの口から漏れたのは、驚きの言葉。
「あなたなんでここにいるのっ!」
弟の胸倉を掴み、思わず叫ぶ。確か、リィンが王都で冒険者になると決まったとき、消去法で弟のルーインが辺境の領土を継ぐことになったのではなかったか。
「うるさいっ!」
リィンの腕を力尽くで払い落とした弟、ルーインの叫び声が、耳に響く。
「俺も、冒険者になるんだっ!」
「でも、ルーイン、あなた」
「うるさいっ!」
それだけ叫ぶと、弟はリィンに背を向け、街道を走るように去って行った。
「あ、サフィーニに行くのなら、一緒に」
「うるさいっ!」
心配する姉の方を、振り向くことなく。
「あー、行っちゃったぁ」
リィンと林の中を突っ切った方が、王都サフィーニには早く着くのに。サジャの言葉に、息を吐いて微笑む。ここからサフィーニまでは、半日も掛からない。街道を離れなければ、弟の手に余る怪物に遭遇することは無いだろう。
〈ルーインがこれ以上、盗賊さんや魔物さんに会いませんように〉
それだけが、リィンの気がかり、だった。
その弟が王都サフィーニにある冒険者宿『青石亭』に現れたのは、午後も遅くなってから。
「たのも……、って、なぜ姉貴がここにいる!」
「冒険者だもの、一応」
驚く弟に、真顔で答える。
「それより、お父様のお許しは出ているの、ルーイン?」
「勿論、家出してきた」
何の屈託もなくそう言う弟に、リィンは大きく息を吐いた。
「冒険者に、なりたいのですか?」
そのリィンの前に、おやつの蜂蜜水が入ったカップを置いた青石亭の主人アズが、ルーインをじっと見詰める。
「ここで冒険者としての登録を受けたいのであれば、試験を受けてください」
そう言って、カウンターの下からアズが取り出したのは、一通の手紙。
「この手紙を、王都南にあるラピス村まで届けてください」
無事に手紙を届けてここまで帰ってくることができれば、冒険者として登録しますよ。アズの言葉に、ルーインはニヤリと笑ってリィンを見、アズから手紙を受け取るなり意気揚々と青石亭を出た。
「試験なんて、あったんだ」
リィンの横でアップルパイを頬張るサジャが、首を傾げる。
「あたしがリィンとティナに連れられてここに来たときには、試験なんて無かったような」
「採用試験、じゃなくて、諦めさせるための試験、だから」
サジャの疑問に答えたのは、蜂蜜水のお代わりを頼むティナ。
「最近は、生半可な覚悟と技量で冒険者に憧れる若者が多いですからね」
だから、『試験』という名の試練を課して、諦めさせる。ティナのカップに蜂蜜水を注ぎながらのアズの言葉に、リィンは居ても立ってもいられなくなった。
「前途有る若者が、無駄に命を落とすのは悲しすぎますから」
手紙を届けに行く弟にどんな試練が降りかかるというのだろうか。冒険者に必要な剣の腕や胆力を、弟が持っていないことも理解している。弟に危険が迫ると分かっているのだから、放っては置けない。
「行ってくる」
「ま、仕方無いわね」
立ち上がり、青石亭を出るリィンの肩を、ティナが叩く。
「一緒に行くわ。この『試験』を作ったの、お師匠様だし」
「ありがとう」
微笑むティナに、リィンは頭を下げた。
夕刻の街道を、ティナとサジャとで進む。
王都近くの街道らしく、もうすぐ日が沈むというのに人通りは途絶えない。その人影に見え隠れする弟に見つからないよう、リィンは気をつけて歩いていた。
と。
「え?」
賑やかな街道の真ん中で、不意に、弟の姿が消える。
「大丈夫」
ティナに肩を掴まれ、リィンは止めていた息を吐いた。
「これが、お師匠様が作った『試験』だから」
アズから渡された手紙に込められた魔法によって別次元に飛ばされた冒険者が、別次元で課される試練を突破し、この場所に無事戻ってこれるかどうか。それを問うのが『試験』の内容。
「私達も、行ってみる?」
「勿論」
ティナの言葉に、リィンは急いたように頷いた。リィン達がこうしている間にも、弟が何かに襲われて怪我をしているかもしれない。いや、もしかすると。いつに無い焦りが、リィンの心を支配していた。
と、その時。
「リィンだな!」
聞いたことのある声が、耳に響く。顔を上げると、馬に乗った優男が、リィン達の前に立っているのが、見えた。
「ここで会ったが百年目! 今日こそ日頃の恨みを……」
馬を下りて腰の剣を抜いた優男を、一瞬で返り討ちにする。
「おお、一発KO」
「隣国の王子にも容赦無しね」
「早く、行きましょ」
サジャとティナの声が耳に届くより先に、リィンはティナの手を取った。
「分かった」
リィンの目の前で、ティナがこくんと頷く。次の瞬間。リィン達は明るい靄の中にいた。
「こ、ここは、何処だ?」
弟の声が、遠くから聞こえてくる。
「ルーイン!」
リィンの叫び声は、ティナの手に塞がれた。
「邪魔しちゃダメ。これは、あの子の試練、なんだから」
ティナの言葉は、理解できる。万が一の確率で弟がこの『試験』を乗り越えることができれば、弟は冒険者になることができる。それが、弟の希望。だが。
「うわああああああああああああああっ!」
次に響いた、弟の悲鳴に、リィンはティナの手を振りきって声の方へと走った。
「ルーイン!」
尻餅をついた弟を庇うように、立つ。顔を上げると、靄の向こうに何かの影が見えた。その影は。……見慣れたもの。
「リィン!」
顔を真っ赤にして怒る、王都サフィーニを守護する群青騎士団の副団長、ミトの姿を認め、構えていた剣を下ろす。
「また無茶をしてっ!」
「この靄の中では、その人が一番怖いと思っているものの姿が現れるんだって」
再びリィンの肩をぽんと叩いたティナの説明に、リィンはこくんと頷いた。
「王都で騒動を起こすなって、何回言ったら分かるのっ! 怪我だって、たくさんしてるしっ!」
「うん、ごめんね、ミト」
怒った顔を崩さない、幻のミトの肩を、叩く。
「でも、これが、私なんだ」
次の瞬間。靄が、晴れる。黄昏の街道に、リィンは立っていた。ティナもサジャも、弟も、リィンの横にいる。
「あの回答で『試験』を抜けるとはねぇ」
ティナの言葉が、遠くに響く。
「ま、これで手紙の魔法も切れたし、さっさとサフィーニに帰りましょう」
「うん。お腹空いた」
呆れた感のあるティナの言葉に賛同するサジャの方に微笑んでから、まだ尻餅をついたままの弟の方へ手を伸ばす。リィンのその手を、弟は拒否した。
「何だよ! みんなして俺をバカにして!」
弟が吐き捨てた言葉に、悲しくなる。
「良いさ! 隣の国で冒険者になってやる!」
そう言い捨てて去っていく弟の背を、リィンは言葉無く見詰めるほか、なかった。
「盗賊さんだね、あれ」
リィンと同じ光景を認めたサジャの言葉を背に、リィンは剣の柄に手をかけ、街道側の木々の影にたむろする盗賊達の方へ足を向けた。
「へへっ。俺達に捕まったのが運の尽き」
「身ぐるみ置いていってもらおうか」
五人いる盗賊達の真ん中には、まだ鎧も新しい冒険者らしい影が一つ。いくら何でも一対五は卑怯だ。音も無く、盗賊の背後に立つ。数瞬の後、五人の盗賊は全てリィンの足下に倒れていた。
「リィン、強いっ!」
「いえいえ」
サジャの賞賛の声に照れつつ、腰を抜かして地面に尻餅をついた冒険者らしき影の方を向く。
「……ルーイン!」
リィンの口から漏れたのは、驚きの言葉。
「あなたなんでここにいるのっ!」
弟の胸倉を掴み、思わず叫ぶ。確か、リィンが王都で冒険者になると決まったとき、消去法で弟のルーインが辺境の領土を継ぐことになったのではなかったか。
「うるさいっ!」
リィンの腕を力尽くで払い落とした弟、ルーインの叫び声が、耳に響く。
「俺も、冒険者になるんだっ!」
「でも、ルーイン、あなた」
「うるさいっ!」
それだけ叫ぶと、弟はリィンに背を向け、街道を走るように去って行った。
「あ、サフィーニに行くのなら、一緒に」
「うるさいっ!」
心配する姉の方を、振り向くことなく。
「あー、行っちゃったぁ」
リィンと林の中を突っ切った方が、王都サフィーニには早く着くのに。サジャの言葉に、息を吐いて微笑む。ここからサフィーニまでは、半日も掛からない。街道を離れなければ、弟の手に余る怪物に遭遇することは無いだろう。
〈ルーインがこれ以上、盗賊さんや魔物さんに会いませんように〉
それだけが、リィンの気がかり、だった。
その弟が王都サフィーニにある冒険者宿『青石亭』に現れたのは、午後も遅くなってから。
「たのも……、って、なぜ姉貴がここにいる!」
「冒険者だもの、一応」
驚く弟に、真顔で答える。
「それより、お父様のお許しは出ているの、ルーイン?」
「勿論、家出してきた」
何の屈託もなくそう言う弟に、リィンは大きく息を吐いた。
「冒険者に、なりたいのですか?」
そのリィンの前に、おやつの蜂蜜水が入ったカップを置いた青石亭の主人アズが、ルーインをじっと見詰める。
「ここで冒険者としての登録を受けたいのであれば、試験を受けてください」
そう言って、カウンターの下からアズが取り出したのは、一通の手紙。
「この手紙を、王都南にあるラピス村まで届けてください」
無事に手紙を届けてここまで帰ってくることができれば、冒険者として登録しますよ。アズの言葉に、ルーインはニヤリと笑ってリィンを見、アズから手紙を受け取るなり意気揚々と青石亭を出た。
「試験なんて、あったんだ」
リィンの横でアップルパイを頬張るサジャが、首を傾げる。
「あたしがリィンとティナに連れられてここに来たときには、試験なんて無かったような」
「採用試験、じゃなくて、諦めさせるための試験、だから」
サジャの疑問に答えたのは、蜂蜜水のお代わりを頼むティナ。
「最近は、生半可な覚悟と技量で冒険者に憧れる若者が多いですからね」
だから、『試験』という名の試練を課して、諦めさせる。ティナのカップに蜂蜜水を注ぎながらのアズの言葉に、リィンは居ても立ってもいられなくなった。
「前途有る若者が、無駄に命を落とすのは悲しすぎますから」
手紙を届けに行く弟にどんな試練が降りかかるというのだろうか。冒険者に必要な剣の腕や胆力を、弟が持っていないことも理解している。弟に危険が迫ると分かっているのだから、放っては置けない。
「行ってくる」
「ま、仕方無いわね」
立ち上がり、青石亭を出るリィンの肩を、ティナが叩く。
「一緒に行くわ。この『試験』を作ったの、お師匠様だし」
「ありがとう」
微笑むティナに、リィンは頭を下げた。
夕刻の街道を、ティナとサジャとで進む。
王都近くの街道らしく、もうすぐ日が沈むというのに人通りは途絶えない。その人影に見え隠れする弟に見つからないよう、リィンは気をつけて歩いていた。
と。
「え?」
賑やかな街道の真ん中で、不意に、弟の姿が消える。
「大丈夫」
ティナに肩を掴まれ、リィンは止めていた息を吐いた。
「これが、お師匠様が作った『試験』だから」
アズから渡された手紙に込められた魔法によって別次元に飛ばされた冒険者が、別次元で課される試練を突破し、この場所に無事戻ってこれるかどうか。それを問うのが『試験』の内容。
「私達も、行ってみる?」
「勿論」
ティナの言葉に、リィンは急いたように頷いた。リィン達がこうしている間にも、弟が何かに襲われて怪我をしているかもしれない。いや、もしかすると。いつに無い焦りが、リィンの心を支配していた。
と、その時。
「リィンだな!」
聞いたことのある声が、耳に響く。顔を上げると、馬に乗った優男が、リィン達の前に立っているのが、見えた。
「ここで会ったが百年目! 今日こそ日頃の恨みを……」
馬を下りて腰の剣を抜いた優男を、一瞬で返り討ちにする。
「おお、一発KO」
「隣国の王子にも容赦無しね」
「早く、行きましょ」
サジャとティナの声が耳に届くより先に、リィンはティナの手を取った。
「分かった」
リィンの目の前で、ティナがこくんと頷く。次の瞬間。リィン達は明るい靄の中にいた。
「こ、ここは、何処だ?」
弟の声が、遠くから聞こえてくる。
「ルーイン!」
リィンの叫び声は、ティナの手に塞がれた。
「邪魔しちゃダメ。これは、あの子の試練、なんだから」
ティナの言葉は、理解できる。万が一の確率で弟がこの『試験』を乗り越えることができれば、弟は冒険者になることができる。それが、弟の希望。だが。
「うわああああああああああああああっ!」
次に響いた、弟の悲鳴に、リィンはティナの手を振りきって声の方へと走った。
「ルーイン!」
尻餅をついた弟を庇うように、立つ。顔を上げると、靄の向こうに何かの影が見えた。その影は。……見慣れたもの。
「リィン!」
顔を真っ赤にして怒る、王都サフィーニを守護する群青騎士団の副団長、ミトの姿を認め、構えていた剣を下ろす。
「また無茶をしてっ!」
「この靄の中では、その人が一番怖いと思っているものの姿が現れるんだって」
再びリィンの肩をぽんと叩いたティナの説明に、リィンはこくんと頷いた。
「王都で騒動を起こすなって、何回言ったら分かるのっ! 怪我だって、たくさんしてるしっ!」
「うん、ごめんね、ミト」
怒った顔を崩さない、幻のミトの肩を、叩く。
「でも、これが、私なんだ」
次の瞬間。靄が、晴れる。黄昏の街道に、リィンは立っていた。ティナもサジャも、弟も、リィンの横にいる。
「あの回答で『試験』を抜けるとはねぇ」
ティナの言葉が、遠くに響く。
「ま、これで手紙の魔法も切れたし、さっさとサフィーニに帰りましょう」
「うん。お腹空いた」
呆れた感のあるティナの言葉に賛同するサジャの方に微笑んでから、まだ尻餅をついたままの弟の方へ手を伸ばす。リィンのその手を、弟は拒否した。
「何だよ! みんなして俺をバカにして!」
弟が吐き捨てた言葉に、悲しくなる。
「良いさ! 隣の国で冒険者になってやる!」
そう言い捨てて去っていく弟の背を、リィンは言葉無く見詰めるほか、なかった。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
思いを込めてあなたに贈る
あんど もあ
ファンタジー
ファナの母が亡くなった二ヶ月後に、父は新しい妻とその妻との間に生まれた赤ん坊を家に連れて来た。義母は、お前はもうこの家の後継者では無いと母から受け継いだ家宝のネックレスを奪うが、そのネックレスは……。
冷遇妻に家を売り払われていた男の裁判
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚姻後すぐに妻を放置した男が二年ぶりに帰ると、家はなくなっていた。
「では開廷いたします」
家には10億の価値があったと主張し、妻に離縁と損害賠償を求める男。妻の口からは二年の事実が語られていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる