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第弐譚
0012:竜巻
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【side ツクヨミ】
「ところでツクヨミ、その格好はなんなんだ?」
「えっ?……そ、それはですねー。(汗)」
みんなー! どうもー! お師匠様から軽蔑の眼差しを向けられているツクヨミでーす!
正直僕の心はそんなに強くないので、ドギマギし過ぎて胸が張り裂けそうだよー!
「エドワード、この格好はツクヨミの趣味らしい。」
「いや、違いますよ、殿下。嘘を言わないでください!(怒)」
「……まあいい。お前達、今から作戦会議だ。」
お師匠様は、近くに置かれていた椅子にドカッと座った。そしてどこからか、チョークのような固形物を取り出して、バクバクと食べ始めたのだ!
「お、お師匠様、何を食べているんですか?」
「……砂糖菓子だ、バカ。」
バリボリボリボリ…………。
忘れてた。お師匠様は大の甘い物好きだったのだ!
「エドワード、チョコレートあるけど食べるか?」
殿下がおもむろに、胸ポケットから可愛らしい包み紙を取り出してお師匠様へ差し出した。
「ああ。」
お師匠様は、殿下からチョコレートを受け取ると、一心不乱に食べはじめる。
「……約一ヶ月ぶりの食事だからな。ツクヨミも食べるか?」
「い、いえ、僕は大丈夫です。」
僕は丁重にお断りして、お師匠様を見た。
――この状況は、所謂『憑依』なのかな?
身体は灰かぶり姫、中身はお師匠様。一体全体、何がどうなっているのだろう?
まあ、とにかく、お師匠様の魂は無事みたいだし、なんとかなるか!
僕は細かい事は気にしないことにした。
「……舞踏会が終わるまであと何刻だ?」
「約一刻(およそ三十分)だな。」
「……猶予はそんなに無いか。」
一通り食べ終えたのだろう。
お師匠様はスクッと立ち上がって、僕達に言い放った。
「ルナを監視していた輩がじきに来るから、準備しておけ。」
その瞬間、部屋の中心に竜巻が起こり、僕達はその流れに巻き込まれそうになった。
咄嗟に僕は簡易結界を張り、殿下とお師匠様の盾になる。
――この力はなんなんだ⁉
見えない力に強く引き寄せられて、僕はプチパニックになった。
――結界が、もたない⁉
僕はもうダメかと思って目を瞑った。
「……なにへこたれてんだ。これくらい受け止めろ。」
僕の両肩に力強い両手が置かれた。
「深呼吸だ、ツクヨミ。」
「お師匠様!(感無量)」
「この竜巻抑えられなかったら、お仕置きだからな。」
「そ、そんなー⁉(ぴえん)」
僕は必死に力の核を探した。
目を凝らし、力が放出されている細い糸のようなものを掴んでぐいぐいとたぐり寄せる。
――あった‼
僕はすかさず、その核へブラックホールを投げ入れた。
シュン シュパッ
一瞬にして竜巻は消え去り、室内は静寂に包まれる。
「……油断するな。……そこにいる。」
息つく暇もなく、お師匠様は目の前の何もない場所を指さした。
すると――。
クックックッ、アッハッハッハッハ!
男の笑い声が部屋中に響き渡ったのだった。
「久しぶりだな、……ユエ。」
何もない場所に、お師匠様は話しかける。
「えぇ、あの日以来ですね、赤目のエド。」
――お師匠様はこの声の男と知り合いなの⁉
僕はガバッと後ろを振り向いて、お師匠様の顔を見てみた。
お師匠様は、何故だか怯えているような顔をしていた。
「私のルナは返してもらうよ。」
――見えざる者はニヤリと笑った。――
「ところでツクヨミ、その格好はなんなんだ?」
「えっ?……そ、それはですねー。(汗)」
みんなー! どうもー! お師匠様から軽蔑の眼差しを向けられているツクヨミでーす!
正直僕の心はそんなに強くないので、ドギマギし過ぎて胸が張り裂けそうだよー!
「エドワード、この格好はツクヨミの趣味らしい。」
「いや、違いますよ、殿下。嘘を言わないでください!(怒)」
「……まあいい。お前達、今から作戦会議だ。」
お師匠様は、近くに置かれていた椅子にドカッと座った。そしてどこからか、チョークのような固形物を取り出して、バクバクと食べ始めたのだ!
「お、お師匠様、何を食べているんですか?」
「……砂糖菓子だ、バカ。」
バリボリボリボリ…………。
忘れてた。お師匠様は大の甘い物好きだったのだ!
「エドワード、チョコレートあるけど食べるか?」
殿下がおもむろに、胸ポケットから可愛らしい包み紙を取り出してお師匠様へ差し出した。
「ああ。」
お師匠様は、殿下からチョコレートを受け取ると、一心不乱に食べはじめる。
「……約一ヶ月ぶりの食事だからな。ツクヨミも食べるか?」
「い、いえ、僕は大丈夫です。」
僕は丁重にお断りして、お師匠様を見た。
――この状況は、所謂『憑依』なのかな?
身体は灰かぶり姫、中身はお師匠様。一体全体、何がどうなっているのだろう?
まあ、とにかく、お師匠様の魂は無事みたいだし、なんとかなるか!
僕は細かい事は気にしないことにした。
「……舞踏会が終わるまであと何刻だ?」
「約一刻(およそ三十分)だな。」
「……猶予はそんなに無いか。」
一通り食べ終えたのだろう。
お師匠様はスクッと立ち上がって、僕達に言い放った。
「ルナを監視していた輩がじきに来るから、準備しておけ。」
その瞬間、部屋の中心に竜巻が起こり、僕達はその流れに巻き込まれそうになった。
咄嗟に僕は簡易結界を張り、殿下とお師匠様の盾になる。
――この力はなんなんだ⁉
見えない力に強く引き寄せられて、僕はプチパニックになった。
――結界が、もたない⁉
僕はもうダメかと思って目を瞑った。
「……なにへこたれてんだ。これくらい受け止めろ。」
僕の両肩に力強い両手が置かれた。
「深呼吸だ、ツクヨミ。」
「お師匠様!(感無量)」
「この竜巻抑えられなかったら、お仕置きだからな。」
「そ、そんなー⁉(ぴえん)」
僕は必死に力の核を探した。
目を凝らし、力が放出されている細い糸のようなものを掴んでぐいぐいとたぐり寄せる。
――あった‼
僕はすかさず、その核へブラックホールを投げ入れた。
シュン シュパッ
一瞬にして竜巻は消え去り、室内は静寂に包まれる。
「……油断するな。……そこにいる。」
息つく暇もなく、お師匠様は目の前の何もない場所を指さした。
すると――。
クックックッ、アッハッハッハッハ!
男の笑い声が部屋中に響き渡ったのだった。
「久しぶりだな、……ユエ。」
何もない場所に、お師匠様は話しかける。
「えぇ、あの日以来ですね、赤目のエド。」
――お師匠様はこの声の男と知り合いなの⁉
僕はガバッと後ろを振り向いて、お師匠様の顔を見てみた。
お師匠様は、何故だか怯えているような顔をしていた。
「私のルナは返してもらうよ。」
――見えざる者はニヤリと笑った。――
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