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第肆譚
0039:大巫女宛の電報
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ーーここは、フィックスド家の応接間。ーー
ーー聖女マリアが覚醒して約六日目の午前中。ーー
「…………。(大鏡でマリア嬢を診る大巫女ミクル)」
「……。(ドキドキしているマリア嬢)」
「……よし、全身診終わったぞ。(キリッと大巫女)」
「ミクル姉さん、マリア様のお身体の状態はどうですか?(そわそわ殿下)」
「……至って健康体だ。体重もちゃんとクリアしておる。」
「やりましたね、マリア様ーー‼︎(嬉しさのあまり、号泣しながら横にいたマリア嬢を抱き上げて回転しまくる殿下)」
「あ~れ~⁉︎(目が回るマリア嬢)」
「ちょっと、パトリック殿下、……マリア様が可哀想ですよ‼︎(普通に殿下を止めようとするノア)」
「……愛の花びらが咲き誇っていますわね。(謎のポエム調に走り出すオリビア)」
「これで、……これでやっと、僕と一緒に、色々な場所へお出掛けできますよー‼︎(大喜び殿下)」
「そ、そうですわね~! あんぱんとサンドイッチは……必須ですわよ~‼︎(目が回りすぎて息絶え絶えなマリア嬢)」
「大丈夫‼︎ 今日の為に、たっくさーん用意したからね‼︎ お昼はピクニックだよー‼︎」
「ぴくにっく……。(気絶しつつも涎を垂らすマリア嬢)」
「……ふう。……強靭的な回復力だな。(感心大巫女)」
「……大巫女様、質問なのですが、……マリア様が聖女様になられてから、身体的に変わったことなどはあるのでしょうか?(殿下を止めるのを諦めて大巫女に質問するノア)」
「ない。強いて言えば、体重くらいだ。」
「……。(セセセンシティブな部分だー‼︎ 大汗ノア)」
「大鏡でみた過去の記録と比べて約三割増えておる。」
「ええええ⁉︎ で、ですが、見た目は全然変わっていらっしゃいませんよ⁉︎(マリア様は着痩せしてるの⁉︎)」
「ふっふっふっ、甘いな、フィックスド辺境伯よ。……マリア嬢の服装に着目せよ。(ドヤドヤ大巫女)」
「……あれっ、柴犬着ぐるみさんが、一回り大きくなってる?(驚きノア)」
「ふっふっふっ、……よくぞ、気づいてくださいましたね、ノアさん。(不敵な笑みで大巫女に並ぶオリビア)」
「オリビアさん⁉︎(最近オリビアさんが周りの影響を受けすぎて、とても楽しそう。でもオリビアさんは、俺だけのオリビアさんなのにー‼︎ 心の中で何故か葛藤しだすノア)」
「マリア様が聖女様に覚醒なされてから、パトリック殿下より、『新型柴犬着ぐるみさん』の型紙依頼を受けていたのです‼︎(ドヤ顔オリビア)」
「ーーーーっ‼︎(オリビアさんのドヤ顔が可愛すぎて、話の内容が全然入ってこないよー‼︎ 心の中で悶絶するノア)」
「パトリック殿下からご依頼を受けたとき、とても悩みました。……従来の柴犬着ぐるみさんを超えられるのか、……マリア様が、新型を気に入ってくださるのか、……不安だったのです。殿下には、大変申し訳ないのですが、一度お断りしました。……しかし、パトリック殿下の強くてたぎるアツい想いに胸を打たれまして、もう一度作ってみようと思い立ったのです‼︎(涙ながらに語るオリビア)」
「…………。(アツいです、オリビアさん‼︎ 感動ノア)」
「此度の新型では、従来のものよりも大幅なゆったりサイズにいたしました。これにより、少々食べ過ぎても、腹部の圧迫を軽減することができます。エネルギーを大量消費したときの一時的な養分補給のために、たくさん食べれるようにしつつ、動きやすさも大切にした造形になっております。そして、従来のものには無かった『オヤツ用ポケット』をお腹の部分にもうけました‼︎ これで、何かあったときに、もふもふできますわよ‼︎(説明に熱が入るオリビア)」
「布の裁断、縫製はパトリックが全てやったみたいだが、なかなか綺麗に出来ているではないか。(感心する大巫女)」
「パトリック殿下の愛は本物ですからね!(ドヤビア)」
「マリア様、新しい柴犬着ぐるみさんはいかがですか?(気絶しているマリア嬢に話しかける殿下)」
「……も、ふ、も、ふう、……むにゃむにゃ。(気絶したままお腹のオヤツポケットに手を突っ込むマリア嬢)」
「良いってことなんだね‼︎(気絶してるマリア嬢に抱きつく号泣殿下)」
「マリア様が喜んでくださって、本当によかったですわ。(殿下につられて涙をこぼすビア)」
「……。(最近、マリア様、気絶してばかりな気がするのは、俺だけなのかな? 冷静ノア)」
「……ノア、……これから、銀河鉄道の偵察に行くよ。」
「はい、……そうですね。(表情が強ばるノア)」
「とりあえず今回は、銀河鉄道の運行状態、従業員、月の砂の輸送量に保管状態を調べられたら、上出来だね。」
「はい、……マリア様はどうなされるのですか?」
「勿論一緒に同行してもらうよ。マリア様には申し訳ないけれど、もしトルネード国民が月の砂で苦しんでいるのならば、鈴を使ってもらう可能性もある。(苦痛な表情殿下)」
「パトリック殿下……。(そりゃ、苦しいですよね。)」
「ミクル姉さん、今回だけでいいですから、ついてきてくれませんか?(やや不安げ殿下)」
「よいぞ。……無論、我はそのつもりでおった。」
「そうですか。……ありがとうございます。(安堵殿下)」
「……我も、この星の行く先をしかと見届けたいからの。(柔らかく微笑む大巫女)」
ーーと、そこへ、シグレが駆け寄ってきた‼︎ーー
「ミクル様、大変です‼︎は ランドット王国のベル殿下より、ミクル様宛の電報が届きました‼︎(大慌てシグレ)」
「「「「ーーーーっ⁉︎」」」」
「むにゃむにゃ、……あ、ん、ぱ、ん。(寝言マリア嬢)」
◇ ◇ ◇
『呪いを放ったのはそちらか?(ベル・ナユタ)』
ーー大巫女ミクルは、突然の電報に困惑していた‼︎ーー
「うーーむ。(ランドットに何かやったかの?)」
「ミクル姉さん、この電報は……。」
「ニホンの友好国ランドットのベルからだ。(困惑)」
「……ベルって、……第一王子のベル殿下のことですか⁉︎(驚きノア)」
「左様……。アヤツは幼少期の一定期間、我の弟子であった。……久方ぶりの電報がこんな喧嘩越しとは、……躾が必要かの。(ぷち怒な大巫女)」
「……ミクル姉さんの弟子ということは、このベル殿下とやらは、霊力に精通しているのですか?(ランドット王国のことはあまり知らない殿下)」
「そういうことだ。……まあ、霊力だけでなく、魔法も使えるみたいだがな。(考え込む大巫女)」
「……。(霊力に魔法もか。要注意だな。 慎重殿下)」
「パトリック、……悪いがニホンで確認したいことがある。……おぬしらには同行出来なさそうだ。……すまん。」
「いいですよ、ミクル姉さん。その言葉だけで……。」
「むにゃむにゃ、ニホン、……ごはん、……たべたい、……もふう。(幸せそうな顔で気絶してるマリア嬢)」
「………………。(頭の中でパラパラっと計算する殿下)」
「あんぱん、ぜんざい、よもぎもち、おだんごー、みたらしー、わらびもちー‼︎(気絶しつつも主張するマリア嬢)」
「……。(マリア嬢、ニホン発祥の和菓子に詳し過ぎる‼︎ 感心するノア)」
「…………しよう。(ボソボソ呟く殿下)」
「えっ、どうしたんですか、殿下?(きょとんノア)」
「目的地をニホンに変更するよ、ノア‼︎(ドヤ殿下)」
「ええええええ⁉︎(飛び上がるノア)」
「銀河鉄道はいいのか?(きょとん大巫女)」
「……いいのです。僕の直感が、『ニホンに行って、マリア様にたらふく和菓子を食べさせろ‼︎』と言っているのです‼︎(考え抜いた殿下)」
「…………。(いいけど、いいけれども、……うん、マリア様の為ってのが、殿下らしいな。最近、結構マリア様も働き詰めだったから、本場の和菓子を食べに行くのも、リフレッシュになって良いかもしれない。 冷静に納得するノア)」
「ついでにサネユキ達にも会って、ニヤニヤしてこよう‼︎(マリア嬢を抱き起こしながら大真面目に言う殿下)」
「おっ、それはいいな! ジョナサンに差し入れを持って行ってやろう‼︎(やる気を出す大巫女)」
「……殿下、……それは、隊長がイラつかれると思うので、やめた方がいい気がします。(想像して青ざめるノア)」
「大丈夫だよ、ノア‼︎ サネユキがちゃんと帝代理をやれているのか、チェックしないとね‼︎(ウインク殿下)」
「ふっふっふっ、……愛憎渦巻くニホンの宮殿だ。……ジョナサンがそこで、数々の虐めに対してどのように対処しているのか、……大いに楽しみだな。(悪い笑みな大巫女)」
「……。(色々とこの二人、やばいよー‼︎ 心配ノア)」
「パトリック、……以前の転送魔法陣は使えるか?」
「使えますよ、ミクル姉さん‼︎(小箱を取出す殿下)」
「よし、シュパパッとニホンに向かおうではないか‼︎」
「はい、ミクル姉さん‼︎ ……オリビアちゃん、ちょっと出掛けてくるから、後のことはよろしくね。(オリビアに信頼の眼差しを向ける殿下)」
「ラジャー、ですわ、殿下。(キリッとオリビア)」
「オリビアさん行ってきます‼︎(覚悟を決めたノア)」
「いってらっしゃいませ、ノアさん。(微笑みビア)」
「行こう、パトリック‼︎(殿下の肩に手を乗せる大巫女)」
「……指定人物魔法転送ー‼︎(瞳孔ピカッ)」
ゴゴゴゴゴ、ガガガガー、ギギエエエー‼︎
ーー橙色の炎は、ニホンを目指して旅立った‼︎ーー
ーー聖女マリアが覚醒して約六日目の午前中。ーー
「…………。(大鏡でマリア嬢を診る大巫女ミクル)」
「……。(ドキドキしているマリア嬢)」
「……よし、全身診終わったぞ。(キリッと大巫女)」
「ミクル姉さん、マリア様のお身体の状態はどうですか?(そわそわ殿下)」
「……至って健康体だ。体重もちゃんとクリアしておる。」
「やりましたね、マリア様ーー‼︎(嬉しさのあまり、号泣しながら横にいたマリア嬢を抱き上げて回転しまくる殿下)」
「あ~れ~⁉︎(目が回るマリア嬢)」
「ちょっと、パトリック殿下、……マリア様が可哀想ですよ‼︎(普通に殿下を止めようとするノア)」
「……愛の花びらが咲き誇っていますわね。(謎のポエム調に走り出すオリビア)」
「これで、……これでやっと、僕と一緒に、色々な場所へお出掛けできますよー‼︎(大喜び殿下)」
「そ、そうですわね~! あんぱんとサンドイッチは……必須ですわよ~‼︎(目が回りすぎて息絶え絶えなマリア嬢)」
「大丈夫‼︎ 今日の為に、たっくさーん用意したからね‼︎ お昼はピクニックだよー‼︎」
「ぴくにっく……。(気絶しつつも涎を垂らすマリア嬢)」
「……ふう。……強靭的な回復力だな。(感心大巫女)」
「……大巫女様、質問なのですが、……マリア様が聖女様になられてから、身体的に変わったことなどはあるのでしょうか?(殿下を止めるのを諦めて大巫女に質問するノア)」
「ない。強いて言えば、体重くらいだ。」
「……。(セセセンシティブな部分だー‼︎ 大汗ノア)」
「大鏡でみた過去の記録と比べて約三割増えておる。」
「ええええ⁉︎ で、ですが、見た目は全然変わっていらっしゃいませんよ⁉︎(マリア様は着痩せしてるの⁉︎)」
「ふっふっふっ、甘いな、フィックスド辺境伯よ。……マリア嬢の服装に着目せよ。(ドヤドヤ大巫女)」
「……あれっ、柴犬着ぐるみさんが、一回り大きくなってる?(驚きノア)」
「ふっふっふっ、……よくぞ、気づいてくださいましたね、ノアさん。(不敵な笑みで大巫女に並ぶオリビア)」
「オリビアさん⁉︎(最近オリビアさんが周りの影響を受けすぎて、とても楽しそう。でもオリビアさんは、俺だけのオリビアさんなのにー‼︎ 心の中で何故か葛藤しだすノア)」
「マリア様が聖女様に覚醒なされてから、パトリック殿下より、『新型柴犬着ぐるみさん』の型紙依頼を受けていたのです‼︎(ドヤ顔オリビア)」
「ーーーーっ‼︎(オリビアさんのドヤ顔が可愛すぎて、話の内容が全然入ってこないよー‼︎ 心の中で悶絶するノア)」
「パトリック殿下からご依頼を受けたとき、とても悩みました。……従来の柴犬着ぐるみさんを超えられるのか、……マリア様が、新型を気に入ってくださるのか、……不安だったのです。殿下には、大変申し訳ないのですが、一度お断りしました。……しかし、パトリック殿下の強くてたぎるアツい想いに胸を打たれまして、もう一度作ってみようと思い立ったのです‼︎(涙ながらに語るオリビア)」
「…………。(アツいです、オリビアさん‼︎ 感動ノア)」
「此度の新型では、従来のものよりも大幅なゆったりサイズにいたしました。これにより、少々食べ過ぎても、腹部の圧迫を軽減することができます。エネルギーを大量消費したときの一時的な養分補給のために、たくさん食べれるようにしつつ、動きやすさも大切にした造形になっております。そして、従来のものには無かった『オヤツ用ポケット』をお腹の部分にもうけました‼︎ これで、何かあったときに、もふもふできますわよ‼︎(説明に熱が入るオリビア)」
「布の裁断、縫製はパトリックが全てやったみたいだが、なかなか綺麗に出来ているではないか。(感心する大巫女)」
「パトリック殿下の愛は本物ですからね!(ドヤビア)」
「マリア様、新しい柴犬着ぐるみさんはいかがですか?(気絶しているマリア嬢に話しかける殿下)」
「……も、ふ、も、ふう、……むにゃむにゃ。(気絶したままお腹のオヤツポケットに手を突っ込むマリア嬢)」
「良いってことなんだね‼︎(気絶してるマリア嬢に抱きつく号泣殿下)」
「マリア様が喜んでくださって、本当によかったですわ。(殿下につられて涙をこぼすビア)」
「……。(最近、マリア様、気絶してばかりな気がするのは、俺だけなのかな? 冷静ノア)」
「……ノア、……これから、銀河鉄道の偵察に行くよ。」
「はい、……そうですね。(表情が強ばるノア)」
「とりあえず今回は、銀河鉄道の運行状態、従業員、月の砂の輸送量に保管状態を調べられたら、上出来だね。」
「はい、……マリア様はどうなされるのですか?」
「勿論一緒に同行してもらうよ。マリア様には申し訳ないけれど、もしトルネード国民が月の砂で苦しんでいるのならば、鈴を使ってもらう可能性もある。(苦痛な表情殿下)」
「パトリック殿下……。(そりゃ、苦しいですよね。)」
「ミクル姉さん、今回だけでいいですから、ついてきてくれませんか?(やや不安げ殿下)」
「よいぞ。……無論、我はそのつもりでおった。」
「そうですか。……ありがとうございます。(安堵殿下)」
「……我も、この星の行く先をしかと見届けたいからの。(柔らかく微笑む大巫女)」
ーーと、そこへ、シグレが駆け寄ってきた‼︎ーー
「ミクル様、大変です‼︎は ランドット王国のベル殿下より、ミクル様宛の電報が届きました‼︎(大慌てシグレ)」
「「「「ーーーーっ⁉︎」」」」
「むにゃむにゃ、……あ、ん、ぱ、ん。(寝言マリア嬢)」
◇ ◇ ◇
『呪いを放ったのはそちらか?(ベル・ナユタ)』
ーー大巫女ミクルは、突然の電報に困惑していた‼︎ーー
「うーーむ。(ランドットに何かやったかの?)」
「ミクル姉さん、この電報は……。」
「ニホンの友好国ランドットのベルからだ。(困惑)」
「……ベルって、……第一王子のベル殿下のことですか⁉︎(驚きノア)」
「左様……。アヤツは幼少期の一定期間、我の弟子であった。……久方ぶりの電報がこんな喧嘩越しとは、……躾が必要かの。(ぷち怒な大巫女)」
「……ミクル姉さんの弟子ということは、このベル殿下とやらは、霊力に精通しているのですか?(ランドット王国のことはあまり知らない殿下)」
「そういうことだ。……まあ、霊力だけでなく、魔法も使えるみたいだがな。(考え込む大巫女)」
「……。(霊力に魔法もか。要注意だな。 慎重殿下)」
「パトリック、……悪いがニホンで確認したいことがある。……おぬしらには同行出来なさそうだ。……すまん。」
「いいですよ、ミクル姉さん。その言葉だけで……。」
「むにゃむにゃ、ニホン、……ごはん、……たべたい、……もふう。(幸せそうな顔で気絶してるマリア嬢)」
「………………。(頭の中でパラパラっと計算する殿下)」
「あんぱん、ぜんざい、よもぎもち、おだんごー、みたらしー、わらびもちー‼︎(気絶しつつも主張するマリア嬢)」
「……。(マリア嬢、ニホン発祥の和菓子に詳し過ぎる‼︎ 感心するノア)」
「…………しよう。(ボソボソ呟く殿下)」
「えっ、どうしたんですか、殿下?(きょとんノア)」
「目的地をニホンに変更するよ、ノア‼︎(ドヤ殿下)」
「ええええええ⁉︎(飛び上がるノア)」
「銀河鉄道はいいのか?(きょとん大巫女)」
「……いいのです。僕の直感が、『ニホンに行って、マリア様にたらふく和菓子を食べさせろ‼︎』と言っているのです‼︎(考え抜いた殿下)」
「…………。(いいけど、いいけれども、……うん、マリア様の為ってのが、殿下らしいな。最近、結構マリア様も働き詰めだったから、本場の和菓子を食べに行くのも、リフレッシュになって良いかもしれない。 冷静に納得するノア)」
「ついでにサネユキ達にも会って、ニヤニヤしてこよう‼︎(マリア嬢を抱き起こしながら大真面目に言う殿下)」
「おっ、それはいいな! ジョナサンに差し入れを持って行ってやろう‼︎(やる気を出す大巫女)」
「……殿下、……それは、隊長がイラつかれると思うので、やめた方がいい気がします。(想像して青ざめるノア)」
「大丈夫だよ、ノア‼︎ サネユキがちゃんと帝代理をやれているのか、チェックしないとね‼︎(ウインク殿下)」
「ふっふっふっ、……愛憎渦巻くニホンの宮殿だ。……ジョナサンがそこで、数々の虐めに対してどのように対処しているのか、……大いに楽しみだな。(悪い笑みな大巫女)」
「……。(色々とこの二人、やばいよー‼︎ 心配ノア)」
「パトリック、……以前の転送魔法陣は使えるか?」
「使えますよ、ミクル姉さん‼︎(小箱を取出す殿下)」
「よし、シュパパッとニホンに向かおうではないか‼︎」
「はい、ミクル姉さん‼︎ ……オリビアちゃん、ちょっと出掛けてくるから、後のことはよろしくね。(オリビアに信頼の眼差しを向ける殿下)」
「ラジャー、ですわ、殿下。(キリッとオリビア)」
「オリビアさん行ってきます‼︎(覚悟を決めたノア)」
「いってらっしゃいませ、ノアさん。(微笑みビア)」
「行こう、パトリック‼︎(殿下の肩に手を乗せる大巫女)」
「……指定人物魔法転送ー‼︎(瞳孔ピカッ)」
ゴゴゴゴゴ、ガガガガー、ギギエエエー‼︎
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※10/1から連載し、10/7に完結します。
※1日おきの更新です。
※1ページの文字数は少な目です。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
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