【モフモフは正義‼︎】親友に裏切られて国外追放された悪役令嬢は、聖女になって返り咲く

星 佑紀

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第陸譚

0055:パトリック殿下の暴挙

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 ーーここは、アデルのとあるパンケーキ屋さん。ーー

 ーーカウンター席には、とある鼻毛の長い男性と、美人な銀髪(?)と、パトリック殿下にマリア嬢が座っていた‼︎ー


「えっと、……パンケーキ焼けましたよー。(とてもオドオドしながら、パト殿下の前にパンケーキを置くマスター)」

「ありがとうございます。(にっこりパト殿下)」


 ーーパト殿下は、おんぶしていたマリア嬢を隣の席に座らせて、マリア嬢の鼻の前へパンケーキを持っていった‼︎ーー


「スピスピ、……フガッ⁉︎ ムキャアアア‼︎ パクパク‼︎ フガフガ‼︎ パクパク……。(無意識ながら、鼻の前にあるパンケーキの匂いを嗅ぎ取って、興奮したままパンケーキに食らいつくマリア嬢)」

「……もう、マリア様ったら、ほんと、食べたくなるくらい可愛いんだから。(舌舐めずりしてるパトリック殿下)」

「「「…………。(ドン引きな中年トリオ)」」」

「もっふもっふうー! フガフガー‼︎(無意識ながらパンケーキに対する喜びを表現するマリア嬢)」

「そうだね。……アンパンも良いけど、パンケーキも美味しいもんね。(両目をギラギラ光らせるパトリック殿下)」

「……マスター、私は、そろそろ帰ろうかなー。お会計、お願いできる?(シレーっと退店しようとする鼻毛野郎)」

「そそそうだねー。ちょっと待っててー。(いい感じにパトリック殿下から逃げようとするマスター)」

「…………ねえ、お兄さん、ちょっと待ちなよ。(席を立とうとした鼻毛野郎の右手首に重厚感漂う手錠をかけるパトリック殿下)」

「「「ーーーーっ⁉︎(びっくり中年トリオ)」」」

「……まだ、日は昇ってるよ、……これからが本番でしょ? サネユキの叔父ちゃん?(ものすっごい悪魔な顔をしている大魔王殿下)」

「ははははははい‼︎(何故か年下のパトリック殿下にビビっている鼻毛野郎サネユキの叔父)」

「あはは、初めましてですよね、サネユキの叔父ちゃん。僕が、トルネードの二番目の王子パトリックです。どうぞ、よろしく。(とてつもなくニコニコしているパト殿下)」

「どどどうも、……サネユキがお世話になっているみたいで……。(滝のような汗を隣の銀髪の袖で拭う鼻毛野郎)」

「ちょっ、ミツユキ、やめろって‼︎(小声で鼻毛野郎ミツユキに抵抗する銀髪)」

「いやー、まあサネユキのお世話はご存知の通り大変ですが、シゴキ甲斐があるんで楽しいですよー。(悪魔殿下)」

「そそそうですか…………。(圧倒される鼻毛)」

「あれっ、鼻毛出てますけど、抜かないんですか? ……仕方がないですね。この、一日だけ美容室で修行したゴッドハンドの腕で、綺麗にして差し上げましょう‼︎(とてつもなく恐ろしいニコニコパト殿下)」


 ーーパト殿下は、鼻毛野郎の長くて艶のある自慢の鼻毛を、たまたま持っていた鋏で、シュパパッと切った‼︎ーー


「ああああああ⁉︎ わわわたしの鼻毛がああああ⁉︎(ハラリと落ちた鼻毛を手にして、絶叫する鼻毛野郎ミツユキ)」

「「……⁉︎(ミツユキを見てドン引きしてる中年ズ)」」

「あっれれーー? おかしいぞー? サネユキの叔父ちゃん、鼻毛を切ったら、サネユキにもの凄く似てますねー! まるで、生き写しのようだーー‼︎(とてつもなくわざとらしいパト殿下)」

「うううううう……はなげ、……わたしの、自慢のはなげが、……うわーーん‼︎(大人げなく泣き出すミツユキ)」

「……わかりますよ。……大切なものを失う苦しみ。……とても、ツラいですよね。(しんみりした表情でミツユキニホンの帝の右肩に手を置き、まるで慰めているかのような雰囲気を醸し出すパト殿下)」

「……。(いや、パトリック殿下が、ミツユキの鼻毛を切ったんだろ⁉︎ 心の中で突っ込む銀髪)」

「うううう……もう、ぼく、おそと、あるけないお。……はなげがないと、恥ずかしすぎて、しんじゃうおおおおーー‼︎(あまりのショックに、幼児退行してしまうミツユキ)」

「大丈夫ですよ、お父さん‼︎ ……お父さん、鼻毛がない方が断然かっこいいんで。かなりイケメンじゃないですか‼︎ ……ここは一つ、鼻毛を卒業して一皮剥けましょう‼︎(何故かミツユキのことをさりげなくお父さん呼びし出すパト殿下)」

「うううううう…………かっこいいかな、ぼく?(何故か、パト殿下に言われて照れてるミツユキ)」

「当たり前じゃないですか‼︎ だって、サネユキにそっくりなんですよ⁉︎ サネユキの叔父じゃなくて、本当の父親では?って思う程には似てますからね‼︎(ミツユキをおだてあげるパト殿下)」

「……えへへ、……サネユキと似てるかな、……サネユキよりかっこいいかな、僕。(何故か照れまくるミツユキ)」

「いえ、サネユキの方がかっこいいです。(真顔殿下)」

「ーーっ⁉︎(ショックで気絶するミツユキ)」

「……。(ガバッとミツユキを俵担ぎするパト殿下)」

「ミツユキーーー⁉︎(ワンテンポ遅れた銀髪)」

「よしっ‼︎ サネユキの叔父ちゃん、確保‼︎(きゅるるんな表情で銀髪達にウインクするパト殿下)」

「「……。(怖いいいいい⁉︎ ガクブル中年ズ)」」

「マスターと、、ちょっと席を外すけど、すぐに戻ってくるから、マリア様のことよろしくね‼︎(きゅるるん殿下)」


 ーー言うや否や、橙色の光に消えるパト殿下。ーー


「「ーーーーっ⁉︎(驚愕する中年ズ)」」

「えええええど、……あの、魔法陣って……。(一気に青ざめるマスター)」

「ああ、……アデルの国宝『どこでもカラクリ小箱』だ。どうして、パトリック殿下が……。(困惑してる銀髪の偉大なる魔法使いエドワード・ロック)」


 ーーと、そこへ、パト殿下がと共に戻って来た‼︎ーー


「パトリック、本当にありがとう‼︎ 恩にきるぞ‼︎(ジョナサンを抱きしめつつ、とても嬉しげなサネユキミツユキの甥っ子?)」

「……あれ、僕、……今まで何してたんだろう?(ちょっと戸惑っているジョナサン)」

「えへへ、……ついでにサネユキの叔父ちゃんの鼻毛を綺麗に切っておいたからね、いい感じに周りの女性にモテて結婚するんじゃない?(ニタニタ笑ってる大魔王パト殿下)」

「それに賭けよう‼︎ 宮殿暮らしはまっぴらごめんだからな‼︎(とても生き生きしてるサネユキ)」

「えっ……僕、……宮殿で、隊長とあんなことやこんなことを、……うわわあああ‼︎(一人で挙動不審なジョナサン)」

「……? 大丈夫か、ジョナサン? もうここには、ジョナサンを虐める輩はいないから、安心してよいぞ。(真剣な顔でジョナサンを隠しながら強く抱きしめるサネユキ)」

「いいいや、違うのです、隊長。僕、隊長に対して部下としてあるまじき行動を……。(必死にサネユキから逃げようとするジョナサン)」

「気にしなくていい。……私が望んだことだからな。(謎の酔いしれた表情で、力を緩めないサネユキ)」

「ちが、ちがうんですー、たいちょうーー⁉︎(とても不憫なジョナサン)」

「「……。(これが、……。 困惑中年ズ)」」

「エドワード・ロック、紹介するよ‼︎ このイケメンが、僕の従兄弟のサネユキで、隠れてるモブが、サネユキの嫁のジョナサンだよ‼︎(ニコニコパト殿下)」

「偉大なる魔法使いのエドワード・ロック公爵、……初めまして。ニホンの帝イトー・ミツユキの甥サネユキです。(ジョナサンを隠して抱きしめつつ完璧な所作で挨拶するサネユキ)」

「あ、ああ、エドワードだ。よろしく。(大汗公爵)」

「そして、こちらが、私の嫁ジョナサンだ。(ほんの少しだけジョナサンの顔を見せてから、すぐに自身の上着にジョナサンを隠すサネユキ)」

「よよよろしく。(かなり困惑気味のロック公爵)」

「ーー‼︎(挨拶したいけど苦しくて出来ないジョナサン)」

「エドワード・ロック、……無事にに戻れたんだね。……再会できて嬉しいよ。(とても優しげ? な表情のパト殿下)」

「ああ。……お互い、人間界に戻れて良かったな。(ちょっと感動してるロック公爵)」

「うん。……いろいろつもる話もしたいから、ちょっと僕達のアジトに来てみない? 勿論、マスターも。(ニコニコしつつ、有無を言わさないような表情のパトリック殿下)」

「「ーーーーっ⁉︎(ガクブル中年ズ)」」

「えっ、えっと、……わわわたしもですか?(あまりにもびっくりしすぎて声が裏返ってしまうマスター)」

「ええ。……僕の彼女、いや恋人、いや婚約者、いや嫁兼妻が、マスターのパンケーキをご所望しているみたいなので。(謎のキメ顔なパト殿下)」

「もっふふう! もふ、もふ、もふ、……パンケーキ食べたい‼︎ パンケーキおいしい‼︎(無意識ながら、椅子に腰掛けて、ナイフとフォークでパンケーキをもふっているゲソゲソマリア嬢)」

「マスターの一日分のお給料は、お支払いさせていただきますから。(ニコニコ魔王パトリック殿下)」

「……そうですね。ご一緒致しましょう‼︎(丁度いい。トルネードのもするつもりだったからな。 不穏なことを考えてるマスター)」

「おい、いいのか……?(小声でマスターに聞く公爵)」

「……うん、……久しぶりの旅行。楽しむぞー‼︎(ちょっと嬉しげなマスター)」

「では、僕の魔法陣で移動しますね! 指定人物魔法転送……。(瞳孔ピカッと殿下)」


 ーー橙色の光が六人を包んで、消失したのであった‼︎ーー
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