4 / 6
4.絶対あんたのとこには行かない
しおりを挟む
それからしばらく、歯医者には行かなかった。
だって歯も痛くないし、なら怖い思いしてわざわざ行くこともない。
第一、あんな変態ドS眼鏡のとことか、行きたいわけがない。
……マスク姿は確かにイケメンに見えたから、ちょっと惜しいことをしたな、とか思ってないとも。
うん。
変態ドS眼鏡のことなんて忘れかけていたころ。
……また、歯がずきずきと痛み出した。
うっ。
変態ドS眼鏡の云うとおりだった。
「文、人相悪いよ」
会社帰り。
駅近くのコーヒーショップに、千草に連行された。
「……ううっ」
「もしかして歯医者、ちゃんと行ってないの?」
千草に怒られたって、云い返せない。
だって事実、だし。
「文、小学生以下だよ」
「……ハイ。
今度はちゃんと行きます」
はぁっ、呆れ気味にため息を落とした千草の向こうから、こちらをちらちらと窺ってる黒縁眼鏡の男がいる。
……誰?
知らない奴だと思うんだけど。
なんか気持ち悪いな。
「文は痛かったとか、ドSだったとか云ってたけど。
やっぱり、あそこの#和久井__わくい__先生、優しいって評判だったよ?」
「……どこ調べよ、それ。
……っ」
飲んだコーヒーが痛い歯に染みて、思わず顔をしかめる。
顔を上げたらさっきの男と目があって、小さく笑われた気がした。
「経理の内田さんとか経営企画の下山さんとか。
優しくてイケメンだから、あの歯医者がいいって云ってたよ」
「どこが!?
何度も云うようだけど、絶対マスクマジックだって!!
それにあいつ、変態ドS眼鏡だし!!」
一気にまくし立てると、呆気にとられてる千草と……その背後でくすくすと笑ってる男。
その男は席を立つと、私たちの席まできた。
「酷い云われようですね」
「えっと……」
すらりとした長身。
短めに切り揃えられた清潔な黒髪。
涼やかな切れ長な目に、スクエアの黒縁眼鏡。
薄い唇の下には、ほくろ。
……こんなイケメン、一度見たら忘れられないと思うんだけど。
でも、記憶のどこを探っても見あたらない。
「お忘れですか?」
「……文、誰?」
ぼぅっと見とれてた千草が聞いてくる。
……うん。
私のほうが知りたい。
「ああ。
これでどうですか?」
そいつはハンカチを広げると、鼻から下を隠した。
……ん?んん?
「あーっ!
変態ドS眼鏡!!!!」
「……あまり大きな声でそういうこと、云わないでもらえますか?」
「……すみません」
いいともなんとも云ってないのに、変態ドS眼鏡――もとい。
和久井先生は勝手に私の隣に座ってくる。
「……文。
イケメンじゃない」
「……だってマスクの下なんて知らないもん」
こそこそと話ながらも千草の目はちらちらと和久井先生に向いている。
確かに、不細工だって思いこもうとしてたのに、否定のしようがないくらい、イケメンだった。
「また、歯が痛んでるんでしょう?」
「そ、そんなことないです」
「文さっき、歯が痛いって云ってたけど」
うっ。
なんでチクる?
ジト目で千草を睨んだら、素知らぬ顔でコーヒーを飲んでいる。
「確かに、痛いですけど。
別の歯医者に行くので」
「どうして?
僕のところにくればいいでしょ。
ずっと待ってたのに、来てくれないんですから」
「ずっと待ってたんですか!?」
千草、食いつくところ、違ってない?
そしてなんで、そんなに目がきらきらしてる?
「はい。
毎日毎日、今日こそは都築さんが来てくれるんじゃないかって待ってました」
「文、待ってたってよ!」
なんで千草はそんなに食いついてる?
そして和久井先生もなんで、薄笑いでコーヒー飲んでるの?
「……いや、だから、痛いの嫌だし。
別の歯医者行くし」
「うちは痛みの少ない治療がモットーなんですが?
そういえば、変態ドS眼鏡ってなんですか?」
全くもって意味わかんないです、そんな顔で和久井先生は笑って首を傾げてますが。
……いやいやいや、あんなに楽しそうに、私の痛いとこ、ツンツンしてましたよね?
「文ってときどき、変なこと口走るんですよー」
いや、千草も全くもってなに云ってる?
「まあいいですけど。
あれだったら、今日は休診ですが、痛みが止まるように処置だけしますけど?
ああ、でも、痛みが止まるとまた都築さんは病院避けちゃうかもしれないから、痛いままの方がいいかもしれませんね」
軽く握った手を口元に当てると、おかしそうにくすくすと笑ってる和久井先生。
いや、おかしいというより楽しそう、だな。
やっぱり私が痛がってるのを喜んでる、変態ドS眼鏡にしか見えない。
「……歯医者は行く、けど。
あんたのとこには行かない」
「だからなんで、僕を避けるんですか?」
「そうだよ、文。
なんで和久井先生のところに行かないの?」
なんで千草は和久井先生の味方する?
イケメン、イケメンだからか!?
「だって絶対、痛くするもん」
「だからしませんって」
「する、絶対」
「しませんよ」
「というかなんで、私の歯を抜きたがる!?」
「だって都築さん、可愛いから」
「「は?」」
仲良く千草と声がハモる。
かつんと軽い音を立てて手の中から落ちた紙コップは、中身の水はほとんど入ってなくて助かった。
「歯科医が苦手な人間は多いですけど。
都築さんくらい、売られる子牛みたいな目で怯えてる人間なんて初めてで、なんかもう、可愛くて。
一目惚れっていうか」
「は?」
「一度しか会ってないのによくわかってるんですね!
文をよろしくお願いします!
……よかったね、文!」
「は?」
えっと。
これはなに?
なぜふたりは仲良く握手なんて交わしてる?
「千草はいったい、なに云ってんの?」
「和久井先生くらい、文のことわかってる人、いないよ?
だから、さっさとその痛い歯、抜いておいで?」
「そうですよ。
早く抜いた方がいいです。
明日、とかどうですか?」
いやいやいやいや。
やっぱり千草の云ってることは全く理解できないし、なんかさっきから、いつもと性格違う気がするし。
そしてずっと薄笑いの和久井先生はただ、歯が抜きたいだけの変態ドS眼鏡にしか見えない。
「明日、午前半休とっていっておいで」
「あ、でも、抜いて腫れることもあるので、午後の方が」
「じゃあ、午後半休で」
なに勝手に、私をおいて話を進めてる?
「絶対行かない。
ほかの歯医者にする」
「文!
せっかく和久井先生が抜いてくれるって云ってるんだよ?
わがまま云わないで行っておいで」
なぜ怒られる?
そしてこれはわがままなのか?
「嫌がるのを無理矢理っていうのもあれですし。
でも、その歯は絶対に抜いた方がいいです。
あれだったっら、知り合いを紹介しますけど?」
くつくつとやっぱり口に軽く握った手を当てて和久井先生は笑ってるけど。
絶対紹介する気、ないですよね?
「あーやー」
初めて聞く、おなかの底に響くような千草の声。
涙がたまり始めた目で、上目遣いで見上げたら、あきらかに額に怒りマークが浮いていた。
というか、いつも可愛い千草が鬼に見える。
こ、怖い。
「……わかった。
じゃあ、行く」
「素直でよろしい。
じゃあ和久井先生、よろしくお願いします。
嫌がったらちゃんと、引きずっていきますので」
「……千草酷い」
完全に、私の声は鼻声になってる。
まだ和久井先生は楽しそうに笑ってるし。
やっぱり変態ドS眼鏡だと思う。
だって歯も痛くないし、なら怖い思いしてわざわざ行くこともない。
第一、あんな変態ドS眼鏡のとことか、行きたいわけがない。
……マスク姿は確かにイケメンに見えたから、ちょっと惜しいことをしたな、とか思ってないとも。
うん。
変態ドS眼鏡のことなんて忘れかけていたころ。
……また、歯がずきずきと痛み出した。
うっ。
変態ドS眼鏡の云うとおりだった。
「文、人相悪いよ」
会社帰り。
駅近くのコーヒーショップに、千草に連行された。
「……ううっ」
「もしかして歯医者、ちゃんと行ってないの?」
千草に怒られたって、云い返せない。
だって事実、だし。
「文、小学生以下だよ」
「……ハイ。
今度はちゃんと行きます」
はぁっ、呆れ気味にため息を落とした千草の向こうから、こちらをちらちらと窺ってる黒縁眼鏡の男がいる。
……誰?
知らない奴だと思うんだけど。
なんか気持ち悪いな。
「文は痛かったとか、ドSだったとか云ってたけど。
やっぱり、あそこの#和久井__わくい__先生、優しいって評判だったよ?」
「……どこ調べよ、それ。
……っ」
飲んだコーヒーが痛い歯に染みて、思わず顔をしかめる。
顔を上げたらさっきの男と目があって、小さく笑われた気がした。
「経理の内田さんとか経営企画の下山さんとか。
優しくてイケメンだから、あの歯医者がいいって云ってたよ」
「どこが!?
何度も云うようだけど、絶対マスクマジックだって!!
それにあいつ、変態ドS眼鏡だし!!」
一気にまくし立てると、呆気にとられてる千草と……その背後でくすくすと笑ってる男。
その男は席を立つと、私たちの席まできた。
「酷い云われようですね」
「えっと……」
すらりとした長身。
短めに切り揃えられた清潔な黒髪。
涼やかな切れ長な目に、スクエアの黒縁眼鏡。
薄い唇の下には、ほくろ。
……こんなイケメン、一度見たら忘れられないと思うんだけど。
でも、記憶のどこを探っても見あたらない。
「お忘れですか?」
「……文、誰?」
ぼぅっと見とれてた千草が聞いてくる。
……うん。
私のほうが知りたい。
「ああ。
これでどうですか?」
そいつはハンカチを広げると、鼻から下を隠した。
……ん?んん?
「あーっ!
変態ドS眼鏡!!!!」
「……あまり大きな声でそういうこと、云わないでもらえますか?」
「……すみません」
いいともなんとも云ってないのに、変態ドS眼鏡――もとい。
和久井先生は勝手に私の隣に座ってくる。
「……文。
イケメンじゃない」
「……だってマスクの下なんて知らないもん」
こそこそと話ながらも千草の目はちらちらと和久井先生に向いている。
確かに、不細工だって思いこもうとしてたのに、否定のしようがないくらい、イケメンだった。
「また、歯が痛んでるんでしょう?」
「そ、そんなことないです」
「文さっき、歯が痛いって云ってたけど」
うっ。
なんでチクる?
ジト目で千草を睨んだら、素知らぬ顔でコーヒーを飲んでいる。
「確かに、痛いですけど。
別の歯医者に行くので」
「どうして?
僕のところにくればいいでしょ。
ずっと待ってたのに、来てくれないんですから」
「ずっと待ってたんですか!?」
千草、食いつくところ、違ってない?
そしてなんで、そんなに目がきらきらしてる?
「はい。
毎日毎日、今日こそは都築さんが来てくれるんじゃないかって待ってました」
「文、待ってたってよ!」
なんで千草はそんなに食いついてる?
そして和久井先生もなんで、薄笑いでコーヒー飲んでるの?
「……いや、だから、痛いの嫌だし。
別の歯医者行くし」
「うちは痛みの少ない治療がモットーなんですが?
そういえば、変態ドS眼鏡ってなんですか?」
全くもって意味わかんないです、そんな顔で和久井先生は笑って首を傾げてますが。
……いやいやいや、あんなに楽しそうに、私の痛いとこ、ツンツンしてましたよね?
「文ってときどき、変なこと口走るんですよー」
いや、千草も全くもってなに云ってる?
「まあいいですけど。
あれだったら、今日は休診ですが、痛みが止まるように処置だけしますけど?
ああ、でも、痛みが止まるとまた都築さんは病院避けちゃうかもしれないから、痛いままの方がいいかもしれませんね」
軽く握った手を口元に当てると、おかしそうにくすくすと笑ってる和久井先生。
いや、おかしいというより楽しそう、だな。
やっぱり私が痛がってるのを喜んでる、変態ドS眼鏡にしか見えない。
「……歯医者は行く、けど。
あんたのとこには行かない」
「だからなんで、僕を避けるんですか?」
「そうだよ、文。
なんで和久井先生のところに行かないの?」
なんで千草は和久井先生の味方する?
イケメン、イケメンだからか!?
「だって絶対、痛くするもん」
「だからしませんって」
「する、絶対」
「しませんよ」
「というかなんで、私の歯を抜きたがる!?」
「だって都築さん、可愛いから」
「「は?」」
仲良く千草と声がハモる。
かつんと軽い音を立てて手の中から落ちた紙コップは、中身の水はほとんど入ってなくて助かった。
「歯科医が苦手な人間は多いですけど。
都築さんくらい、売られる子牛みたいな目で怯えてる人間なんて初めてで、なんかもう、可愛くて。
一目惚れっていうか」
「は?」
「一度しか会ってないのによくわかってるんですね!
文をよろしくお願いします!
……よかったね、文!」
「は?」
えっと。
これはなに?
なぜふたりは仲良く握手なんて交わしてる?
「千草はいったい、なに云ってんの?」
「和久井先生くらい、文のことわかってる人、いないよ?
だから、さっさとその痛い歯、抜いておいで?」
「そうですよ。
早く抜いた方がいいです。
明日、とかどうですか?」
いやいやいやいや。
やっぱり千草の云ってることは全く理解できないし、なんかさっきから、いつもと性格違う気がするし。
そしてずっと薄笑いの和久井先生はただ、歯が抜きたいだけの変態ドS眼鏡にしか見えない。
「明日、午前半休とっていっておいで」
「あ、でも、抜いて腫れることもあるので、午後の方が」
「じゃあ、午後半休で」
なに勝手に、私をおいて話を進めてる?
「絶対行かない。
ほかの歯医者にする」
「文!
せっかく和久井先生が抜いてくれるって云ってるんだよ?
わがまま云わないで行っておいで」
なぜ怒られる?
そしてこれはわがままなのか?
「嫌がるのを無理矢理っていうのもあれですし。
でも、その歯は絶対に抜いた方がいいです。
あれだったっら、知り合いを紹介しますけど?」
くつくつとやっぱり口に軽く握った手を当てて和久井先生は笑ってるけど。
絶対紹介する気、ないですよね?
「あーやー」
初めて聞く、おなかの底に響くような千草の声。
涙がたまり始めた目で、上目遣いで見上げたら、あきらかに額に怒りマークが浮いていた。
というか、いつも可愛い千草が鬼に見える。
こ、怖い。
「……わかった。
じゃあ、行く」
「素直でよろしい。
じゃあ和久井先生、よろしくお願いします。
嫌がったらちゃんと、引きずっていきますので」
「……千草酷い」
完全に、私の声は鼻声になってる。
まだ和久井先生は楽しそうに笑ってるし。
やっぱり変態ドS眼鏡だと思う。
54
あなたにおすすめの小説
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
昨日、彼を振りました。
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「三峰が、好きだ」
四つ年上の同僚、荒木さんに告白された。
でも、いままでの関係でいたかった私は彼を――振ってしまった。
なのに、翌日。
眼鏡をかけてきた荒木さんに胸がきゅんと音を立てる。
いやいや、相手は昨日、振った相手なんですが――!!
三峰未來
24歳
会社員
恋愛はちょっぴり苦手。
恋愛未満の関係に甘えていたいタイプ
×
荒木尚尊
28歳
会社員
面倒見のいい男
嫌われるくらいなら、恋人になれなくてもいい?
昨日振った人を好きになるとかあるのかな……?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる