恋の講義をお願いできますか?

霧内杳/眼鏡のさきっぽ

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最終章 もう一緒に仕事はできないけれど

3-10

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「キスだけでこんなになってますけど……。
森宗さんって実は、イヤラシいんですか?」

「えっ、あっ」

立ち上がり始めている僕のそれを、真北くんの手がスラックスの上から撫でる。
それだけで爆発しそうになった。

「ま、真北、くん」

もう、すでにどうにかしてほしい。
縋るように真北くんの腕を掴み、顔を見上げる。

「俺、キス、上手いでしょ?」

「う、うん」

それだけで、もうこんなになっている。
あんな気持ちいいキス、今まで経験がなかった。

「キスだけでここ、こんなになっちゃったんですね」

「や、やめっ……」

さわさわと真北くんにそこを触られ、スラックスの下できつくそれが張り詰める。

「つらそうですね。
楽にしてあげますよ」

ベルトを外し、彼がスラックスの前をくつろげさせる。
その下からは僕が愛用している黒のTバックが出てきた。
そこにはもう、濃くシミができている。

「森宗さん、エロい下着着てるんですね。
それとも、俺のため?
だったら嬉しいな」

「えっ、あっ、……いつも、だよ」

くるくるとその先端を指で撫でながら、耳もとで甘い低音ボイスで囁かれたら堪らない。

「へぇ。
森宗さんて意外とエロいんですね」

少しだけ強く、真北くんがそれを握る。
おかげで。

「やっ、ダメッ……!」

無様にも僕は、小さく身体を震わせて達してしまった。

「森宗さん、可愛い」

彼がスラックスと共に汚れた下着を脱がせる。

「もう死にたい……」

顔を両手で覆い隠した僕に優しく口付けしながら、真北くんは僕の服を脱がせた。

「可愛すぎて俺のほうが死にそうです」

僕を押し倒し、真北くんが上から見ている。
熱を孕んだ目に、心臓が大きくどくんと行動した。

「真北くん。
……好きに、していいよ」

「森宗さん……」

身体に触れる、彼の唇が気持ちいい。
長く、ゴツゴツとした指が、僕の後ろの窄まりに触れた。

「もしかして、俺のために準備してくれたんですか」

「んっ、あ」

指先でそこをマッサージされるだけで、甘い声が漏れる。

「嬉しい」

「……んっ」

ローションが垂らされ、ゆっくりと指が入ってきて大きな声が漏れそうになったが、唇を引き結んで閉じ込めた。

「森宗さんが可愛すぎて今すぐでも挿れたいですが、それじゃ痛いですもんね。
時間をかけて解しますね」

「あっ、たのむ、……よっ」

違和感を覚えたのは最初だけだった。
彼が指を出入りさせるだけで鈍い感覚が身体中に広がっていく。
指はそのうち二本に増やされ、三本になった。
下腹にじんわりと熱が溜まっていく。
それが酷く、もどかしい。

……もっと太いもので激しく掻き回されたい。

それで、この熱から解放してほしい。
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