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第2章 可愛い鹿乃子さん
6.「抱きしめてもいいですか?」
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そのあとはひたすら、私の話をさせられた。
「可愛い鹿乃子さんの小さい頃はやっぱり、可愛かったんでしょうね」
「どーでしょうか。
勝五郎……あ、以前飼っていた柴犬なんですけど、その勝五郎をお供にして、うろうろしていたみたいですが」
小さい頃の写真には膝に絆創膏を貼った私の隣に、高確率で勝五郎が写っている。
私はお供のつもりだったが、勝五郎にしてみれば世話の焼ける妹分だったのかもしれない。
「へぇ。
ちょっと会ってみたいですね、その頃の可愛い鹿乃子さんに」
「幻滅しますよ、きっと」
しょっちゅう服を汚し、破いてきて、母は「少しは女の子らしくしてー!」
と悲鳴を上げていた。
いま思えばわかる。
女の子は女の子らしく、なんて全く思っていなかったとしても、そう言いたくなる母の気持ちは。
「そうだ。
今度、来たときに写真を見せてください」
それがさもいい考えだ、と言わんばかりですが……あれは黒歴史なので避けたい。
「私より三橋さんはどうなんですか。
私が生まれたときって……小学六年生ですか」
一回り年上、なんてあまりピンときていなかったし、三橋さんはアラフォーというよりも三十過ぎたばかりという印象なのでさほど気にしていなかったが、こうやって具体的にしてみるとかなり年上なのだと気づいた。
「私の話はいいんですよ。
私は可愛い鹿乃子さんのお話が聞きたいです」
ぽい、と摘まんだお寿司を三橋さんが口へ入れる。
誤魔化された気がする、がしかし先ほどの話を聞けばそれ以上は聞けなかった。
食事も済み、駅まで三橋さんを送る。
「次は五日後に来ます。
ちょうど日曜ですから……お休み、ですよね?」
向かいあって立つ私の手をそっと、三橋さんの手が取った。
「……はい」
「今度、来るときはちゃんと、お土産を買ってきます。
なにが欲しいですか。
……ああ、しまったな。
ご両親やおじい様、おばあ様が好きなものを訊いておけばよかった」
家族に取り入ろうと必死なのがなぜか、おかしい。
「別にお土産なんて、気にしなくていいですよ」
「そういうわけにはいきません」
どこまでも彼は真剣だ。
「じゃあ。
……また、来ます」
「はい」
けれど彼の手は離れない。
手を握ったまま、じっと私を見ている。
「……ダメだな。
五日後にまた会えるとわかっているのに、帰りたくない」
見上げた彼の顔、レンズの向こうの瞳は潤んでいた。
「……抱き締めてもいいですか」
「え……!?」
いいともなんと言っていないのに軽く手を引っ張られ、必然、彼の胸に飛び込む形になる。
背中に回った彼の手がぎゅっと、私を抱き締めた。
ふわりと香る、爽やかさを残しながらも甘く香る、官能的なラストノートの匂い。
それに彼の汗のにおいが混ざった香りに包まれて、くらっとした。
「……愛してる、鹿乃子」
甘い重低音が鼓膜を震わせる。
ゆっくりと顔を上げた視線の先、眼鏡の下で目尻を下げた彼が見えた。
その高い背を折って身を屈め、ちゅっと額に唇を触れさせて離れる。
「じゃあ、おやすみなさい」
ぼーっと、彼の背中を見送った。
改札を出て彼が見えなくなり、ようやく我に返る。
「えっ!? あっ!?」
突っ立っている私へ、ちらちらと視線が向かう。
あの人はこんな人の多いところで、いったい、なにを!? 人気のないところへ除け、携帯を出して超高速で文字を打ち込む。
【こんなところであんなことはしないでください!】
【次やったら、その時点で結婚の話はナシということで!】
メッセージを送ったが、既読にはならない。
まだホームを移動しているのかもしれない。
「……帰ろう」
駐車場へ戻り、車を出す。
運転中に何度か通知音が鳴った。
「ただい、……うわっ」
「おうっ、三橋のボンは帰ったのか」
玄関の戸を開けたら祖父が立っていた。
車の音を聞きつけて待っていたらしい。
「帰ったよー。
また来る、って」
「なんか変なことはされなかっただろうな」
「変なこと……」
別れ際のあれが思いだされて一瞬、止まる。
「ナイナイ。
カフェでお茶して、不動産屋行って、夕ごはん食べて帰っただけだから」
「ナイナイって、鹿乃子!
いまの一瞬の間はなんだ!
それに不動産屋、って!」
「あー、うん。
ほんと、なんでもないから。
お風呂入ってきていい?
まだ夜になっても暑いから、汗がベタベタするー」
「おい、鹿乃子!
鹿乃子!!」
祖父を軽く無視して自分の部屋へと退散する。
着替えを持ってお風呂へ向かう頃には祖父はいなくて、ほっとした。
「はーっ、疲れた……」
浴槽でゆっくり手足を伸ばす。
今日は冬向け半襟の新柄を考えるはずだったのだ。
けれどほぼ半日、三橋さんに振り回された。
「本気で家、借りるつもりなのかな……?」
三橋さんは柔和な見た目と違い、強引だ。
人に訊ねていてもその時点で決定事項になっている。
そもそも、諦めるという言葉はあの人の辞書にはないし。
これからも私は、こうやって振り回され、最後は結婚を押し切られるんだろうか。
「いやいや。
ちゃんとお断りするし」
ぶるぶるとあたまを振ったせいで、滴が飛んでいく。
今日、彼の境遇を聞いて同情もした。
力になれたら、とも思った。
けれど、それと結婚は別の話だ。
最後だったので掃除までしてあがる。
「……あつ」
冷蔵庫を開けたところでちょうど、母が通りかかった。
「母さんも飲む?」
取り出した麦茶のボトルを少し上げる。
「もらおうかな」
「わかった」
もうひとつグラスを出して麦茶を注ぎ、ボトルを冷蔵庫へ戻す。
母は茶の間へ置きっぱなしだった携帯を取りに来たようだ。
「おじいちゃん、鹿乃子が帰ってこないってずっと、うろうろして待ってたのよ」
台所へ来た母が、ダイニングチェアーへ座るので、私も座った。
「ふーん、そうなんだ」
麦茶を三口ほど飲み、グラスをテーブルの上に置く。
連絡はちゃんと入れたのだ、三橋さんと夕食を食べて帰るから遅くなる、って。
「あたまごなしに反対しちゃいけない、ってわかってるけど、おじいちゃん、爺バカだから」
「……だよね」
母が小さく笑い、私もつられて笑う。
小さい頃からそれこそ、目の中に入れても痛くないほど可愛がられた。
悪いことでない限り、私のすることはなんでも喜んでくれた。
そんな孫の求婚相手など、認められないのはわかる。
「明日、じいちゃんの好きな麩まんじゅう、買ってくるよ。
それでご機嫌、治らないかな」
「鹿乃子が買ってきてくれたんなら、一発よ。
……じゃ、おやすみ」
「おやすみなさい」
麦茶を飲み終わった母が先に椅子を立つ。
グラスを洗って私も、部屋に戻った。
「……あ。
そういえば、メッセ、届いているんだった」
放置してあった携帯を見たら予想どおり、三橋さんからメッセージが届いていた。
【あんなことって、なんですか?
私、なにかしましたっけ?】
「なにかしましたっけ、ってさ……」
とぼけるのか、あれを!?
【今日は抱き締めた可愛い鹿乃子さんの感触を思いだしながら寝ます】
【次、会えるのを楽しみにしています】
【おやすみなさい】
分身のつもりなのか、同じ眼鏡男子のスタンプが混ぜて貼ってある。
しかも、言うことがなんだか恥ずかしい。
「いますぐお試し期間終了、とか言いたい……」
いや、今日一日で彼のすべてがわかったわけじゃない。
ただ、私はあの人の、TL小説ヒーローぶりが非常に恥ずかしいだけで。
ええ、三橋さんは少女まんがでは鉄板、なんて言っていたが、同じくその設定が鉄板のTL小説が愛読書ですが、なにか!?
「年末までってけっこうある……」
まだお試し期間ははじまったばかりなのだ。
これから先が……不安。
「可愛い鹿乃子さんの小さい頃はやっぱり、可愛かったんでしょうね」
「どーでしょうか。
勝五郎……あ、以前飼っていた柴犬なんですけど、その勝五郎をお供にして、うろうろしていたみたいですが」
小さい頃の写真には膝に絆創膏を貼った私の隣に、高確率で勝五郎が写っている。
私はお供のつもりだったが、勝五郎にしてみれば世話の焼ける妹分だったのかもしれない。
「へぇ。
ちょっと会ってみたいですね、その頃の可愛い鹿乃子さんに」
「幻滅しますよ、きっと」
しょっちゅう服を汚し、破いてきて、母は「少しは女の子らしくしてー!」
と悲鳴を上げていた。
いま思えばわかる。
女の子は女の子らしく、なんて全く思っていなかったとしても、そう言いたくなる母の気持ちは。
「そうだ。
今度、来たときに写真を見せてください」
それがさもいい考えだ、と言わんばかりですが……あれは黒歴史なので避けたい。
「私より三橋さんはどうなんですか。
私が生まれたときって……小学六年生ですか」
一回り年上、なんてあまりピンときていなかったし、三橋さんはアラフォーというよりも三十過ぎたばかりという印象なのでさほど気にしていなかったが、こうやって具体的にしてみるとかなり年上なのだと気づいた。
「私の話はいいんですよ。
私は可愛い鹿乃子さんのお話が聞きたいです」
ぽい、と摘まんだお寿司を三橋さんが口へ入れる。
誤魔化された気がする、がしかし先ほどの話を聞けばそれ以上は聞けなかった。
食事も済み、駅まで三橋さんを送る。
「次は五日後に来ます。
ちょうど日曜ですから……お休み、ですよね?」
向かいあって立つ私の手をそっと、三橋さんの手が取った。
「……はい」
「今度、来るときはちゃんと、お土産を買ってきます。
なにが欲しいですか。
……ああ、しまったな。
ご両親やおじい様、おばあ様が好きなものを訊いておけばよかった」
家族に取り入ろうと必死なのがなぜか、おかしい。
「別にお土産なんて、気にしなくていいですよ」
「そういうわけにはいきません」
どこまでも彼は真剣だ。
「じゃあ。
……また、来ます」
「はい」
けれど彼の手は離れない。
手を握ったまま、じっと私を見ている。
「……ダメだな。
五日後にまた会えるとわかっているのに、帰りたくない」
見上げた彼の顔、レンズの向こうの瞳は潤んでいた。
「……抱き締めてもいいですか」
「え……!?」
いいともなんと言っていないのに軽く手を引っ張られ、必然、彼の胸に飛び込む形になる。
背中に回った彼の手がぎゅっと、私を抱き締めた。
ふわりと香る、爽やかさを残しながらも甘く香る、官能的なラストノートの匂い。
それに彼の汗のにおいが混ざった香りに包まれて、くらっとした。
「……愛してる、鹿乃子」
甘い重低音が鼓膜を震わせる。
ゆっくりと顔を上げた視線の先、眼鏡の下で目尻を下げた彼が見えた。
その高い背を折って身を屈め、ちゅっと額に唇を触れさせて離れる。
「じゃあ、おやすみなさい」
ぼーっと、彼の背中を見送った。
改札を出て彼が見えなくなり、ようやく我に返る。
「えっ!? あっ!?」
突っ立っている私へ、ちらちらと視線が向かう。
あの人はこんな人の多いところで、いったい、なにを!? 人気のないところへ除け、携帯を出して超高速で文字を打ち込む。
【こんなところであんなことはしないでください!】
【次やったら、その時点で結婚の話はナシということで!】
メッセージを送ったが、既読にはならない。
まだホームを移動しているのかもしれない。
「……帰ろう」
駐車場へ戻り、車を出す。
運転中に何度か通知音が鳴った。
「ただい、……うわっ」
「おうっ、三橋のボンは帰ったのか」
玄関の戸を開けたら祖父が立っていた。
車の音を聞きつけて待っていたらしい。
「帰ったよー。
また来る、って」
「なんか変なことはされなかっただろうな」
「変なこと……」
別れ際のあれが思いだされて一瞬、止まる。
「ナイナイ。
カフェでお茶して、不動産屋行って、夕ごはん食べて帰っただけだから」
「ナイナイって、鹿乃子!
いまの一瞬の間はなんだ!
それに不動産屋、って!」
「あー、うん。
ほんと、なんでもないから。
お風呂入ってきていい?
まだ夜になっても暑いから、汗がベタベタするー」
「おい、鹿乃子!
鹿乃子!!」
祖父を軽く無視して自分の部屋へと退散する。
着替えを持ってお風呂へ向かう頃には祖父はいなくて、ほっとした。
「はーっ、疲れた……」
浴槽でゆっくり手足を伸ばす。
今日は冬向け半襟の新柄を考えるはずだったのだ。
けれどほぼ半日、三橋さんに振り回された。
「本気で家、借りるつもりなのかな……?」
三橋さんは柔和な見た目と違い、強引だ。
人に訊ねていてもその時点で決定事項になっている。
そもそも、諦めるという言葉はあの人の辞書にはないし。
これからも私は、こうやって振り回され、最後は結婚を押し切られるんだろうか。
「いやいや。
ちゃんとお断りするし」
ぶるぶるとあたまを振ったせいで、滴が飛んでいく。
今日、彼の境遇を聞いて同情もした。
力になれたら、とも思った。
けれど、それと結婚は別の話だ。
最後だったので掃除までしてあがる。
「……あつ」
冷蔵庫を開けたところでちょうど、母が通りかかった。
「母さんも飲む?」
取り出した麦茶のボトルを少し上げる。
「もらおうかな」
「わかった」
もうひとつグラスを出して麦茶を注ぎ、ボトルを冷蔵庫へ戻す。
母は茶の間へ置きっぱなしだった携帯を取りに来たようだ。
「おじいちゃん、鹿乃子が帰ってこないってずっと、うろうろして待ってたのよ」
台所へ来た母が、ダイニングチェアーへ座るので、私も座った。
「ふーん、そうなんだ」
麦茶を三口ほど飲み、グラスをテーブルの上に置く。
連絡はちゃんと入れたのだ、三橋さんと夕食を食べて帰るから遅くなる、って。
「あたまごなしに反対しちゃいけない、ってわかってるけど、おじいちゃん、爺バカだから」
「……だよね」
母が小さく笑い、私もつられて笑う。
小さい頃からそれこそ、目の中に入れても痛くないほど可愛がられた。
悪いことでない限り、私のすることはなんでも喜んでくれた。
そんな孫の求婚相手など、認められないのはわかる。
「明日、じいちゃんの好きな麩まんじゅう、買ってくるよ。
それでご機嫌、治らないかな」
「鹿乃子が買ってきてくれたんなら、一発よ。
……じゃ、おやすみ」
「おやすみなさい」
麦茶を飲み終わった母が先に椅子を立つ。
グラスを洗って私も、部屋に戻った。
「……あ。
そういえば、メッセ、届いているんだった」
放置してあった携帯を見たら予想どおり、三橋さんからメッセージが届いていた。
【あんなことって、なんですか?
私、なにかしましたっけ?】
「なにかしましたっけ、ってさ……」
とぼけるのか、あれを!?
【今日は抱き締めた可愛い鹿乃子さんの感触を思いだしながら寝ます】
【次、会えるのを楽しみにしています】
【おやすみなさい】
分身のつもりなのか、同じ眼鏡男子のスタンプが混ぜて貼ってある。
しかも、言うことがなんだか恥ずかしい。
「いますぐお試し期間終了、とか言いたい……」
いや、今日一日で彼のすべてがわかったわけじゃない。
ただ、私はあの人の、TL小説ヒーローぶりが非常に恥ずかしいだけで。
ええ、三橋さんは少女まんがでは鉄板、なんて言っていたが、同じくその設定が鉄板のTL小説が愛読書ですが、なにか!?
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