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第8章 私は貴方のもので貴方は私のもの
2.漸が昔、好きだった人?
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昼食は昨日も行った、スーパーでお弁当を調達してくる。
「あー、電子レンジもないんだったよ、この家……」
マンションに帰ってきて、苦笑いが漏れる。
もともとここにあった調理器具は、一口のIHクッキングヒーターとフライパン、あとは電気ケトルだけだ。
フライパンはパンを焼くために買ったんじゃないか疑惑があるけど、……なんで、フライパン?
普通、トースター買おうと思わない?
漸は前に、料理は上手とか言っていたが、このキッチンだとかなり疑わしい。
「金沢に帰る前に、電子レンジを置きたい……。
トースターはあった方がいいけど、まあなくてもいいか。
炊飯器でごはんを炊けと言ってもしそうにないし、そこはパックごはんか……。
そうなるとやっぱり、電子レンジ……」
冷たいまま買ってきたお弁当を食べながら、携帯へ買い物メモを入力する。
またそこそこ出費しそうだけど、大丈夫かな?
これからはコンサルだけの収入になるわけだけど、昨日、会った立本さんは、けっこういい身なりをしていたもんなー。
腕時計とかひと目で高級品だってわかるものをつけていたし。
と、いうことは、漸もそこそこ稼いでいる……?
「そこも一応、確認だよね……」
私の稼ぎはあてにならない。
いや、あてにできるほど稼げるようになるのだけれど!
お弁当を食べ終わり、暇つぶしに映画を観ていたら漸から電話がかかってきた。
「はい」
『一時間ほど店で書類整理をして、今日は終わります。
ここまで出てこられますか?』
「えっと……」
一昨日、漸と一緒に店へいったときはタクシーだった。
それも近くまでなので、店に行き着ける自信は全くない。
『タクシー、使ってください。
それでですね……』
言われたことをしっかり心の中へメモする。
電話を切ってタクシーを呼び、出掛ける準備をした。
このあいだと同じ、銀座三越の前でタクシーを降りる。
「小さめの通りを挟んだ向かい、とは言っていたけど……」
どの通りも大きく見えるんですが?
などとひとりでツッコみつつ、とりあえず三越の周りを歩く。
歩きはじめた方向がよかったのか、さほどかからずに指定されたコーヒーショップを見つけた。
「チェーンは場所が変わってもメニューは変わらないから、返って安心する」
苦笑いしながら期間限定のマロンのフラッペを飲む。
漸は紹介したい店があるとか言っていたけど、どこへ連れていってくれるのかな。
正直に言うと、東京で行きたい古着屋や呉服店がいくつかある。
でも今回は漸を知るために行くのだからと諦めたんだけど。
「鹿乃子さん」
三十分もしないうちに漸が来た。
「迷いませんでしたか?」
「はい、大丈夫でした」
笑って立ち上がったら、漸の手が空になったプラカップを掴む。
そのまま、ゴミ箱へ捨ててくれた。
「少し離れたところなんですが、鹿乃子さんに絶対、ためになると思うので」
「楽しみです」
店を出て、タクシーを拾う。
漸は必ず、私を先に乗せた。
「可愛い鹿乃子さんに訊くのは愚問だとは思いますが、今日は名刺をお持ちですか?」
「はい、一応……?」
漸から、いつ何時ビジネスチャンスが巡ってくるかわからないから、いつでも名刺は持っておくようにと指導されている。
なので最近の私の持ち物は、携帯、財布、名刺がワンセットになっていた。
「それなら大丈夫ですね」
よくできました、とばかりに漸が笑う。
また、子供扱い。
一回り下だから仕方ないけど。
でも、名刺を確認されるってことは、ビジネス絡みってことなのかな?
漸が連れてきてくれたのは、こぢんまりとしたブティック……ではなく、着物の店だった。
「ここはオリジナルの着物を取り扱っている店なんですが、生地もオリジナルで作っています」
「素敵です……!」
以前から呉服店の店先にかかる、プレタや安い反物の柄がマズいと思っていた。
もう母どころか祖母の時代から変わっていないんじゃないかと思えるあの柄が、若い子にウケるはずがない。
だから私は手芸店で好みの生地を買って縫っていたくらいだ。
でもここの着物は洋服屋の店先に並んでいてもおかしくない、チェックや水玉に花柄、色もお洒落だ。
「こんなお店が近所にあったら、散財しちゃう……!」
それくらい、趣味がいい。
私が求めているお店、って感じがする。
「鹿乃子さん」
「あっ、はい」
漸に呼ばれ、我に返る。
それほどにまで、夢中になっていた。
「こちら、店主の明希さんです」
紹介してくれたのはブルーグレーの着物に黒の帯なんてお洒落な、漸と私のちょうど間くらいの歳の女性だった。
「初めまして、有坂です。
素敵なお店ですね!」
「ありがとうございます」
うわっ、笑うと美人さんだよ!
つい、漸の顔を見上げていた。
視線があって、僅かに漸が首を傾げる。
店の客を嫌っているのはわかるから安心だけど、こういう人はなんか心配。
「明希さん、鹿乃子……有坂さんはご自分の工房で、半襟などの小物を作っているんですよ」
こほん、と小さく咳払いして漸が名前を言い直す。
ビジネス、だからかな。
「はい、子鹿工房という小さなネットショップをやっています」
ああ、名刺の出すのはここなんだな、とバッグの中から名刺入れを出して渡す。
ちなみにこの花柄の名刺入れも、自分で染めて作ったものだ。
「子鹿工房さん……?
ああ、前にお客様が、可愛いからつい買いすぎてしまうんだと、その日の半襟を自慢していらっしゃいました」
「あ、えっと、……恐縮、です」
まさかこんなところで、自分の店の名前が出るなんて思わなかった。
実際に購入してくださった方には会ったことがないので、実は妖精が買っているんじゃ……?
とか謎なことを思ったりもした。
でも、実在しているんだな……。
「ちょっと待ってください……」
カチカチとカウンター下で彼女がマウスを操作する。
「ああ、これですね……。
確かに、可愛いしお手頃ですね。
ちなみに今日の半襟もそうですか?」
「はい、襟も帯も自分で染めました」
今日は黒チェックの着物にあわせて、林檎柄の半襟にしてきた。
濃紺の帯も、お揃いだ。
「ちょっと帯も見せていただいてもいいですか」
「はい」
漸の手を借りて羽織を脱ぎ、背中を向けてお太鼓を見せる。
「これも可愛いですね。
先ほど、自分で染めてらっしゃると言っていましたが?」
「はい、祖父と父が加賀友禅師なんです。
なので染めを習って自分で染めています」
「半襟の柄はどれくらいありますか?
一枚作るのにどれくらいかかりますか?」
次々に明希さんから質問が飛んでくる。
それにひとつずつ、丁寧に答えた。
「あ……。
すみません、気になるとなんでも訊ねないと気が済まない質なので」
一通り訊き終わって気が済み、冷静になると恥ずかしくなってきたのか、明希さんは頬を少し赤らめた。
「いえ、別にかまいません」
彼女の質問の中で、自分で気づけなかったいくつかの問題点もわかった。
これだけでここへ連れてきてくれた漸にも、いろいろ訊ねてくれた明希さんにも感謝だ。
「いろいろ訊いたのに申し訳ないですが、うちはオリジナルのみを販売なので子鹿工房さんの商品を置くことはできないんです」
「そう、ですか……」
ここへうちの商品を置けたら素敵だろうな、とかいつのまにか思っていた。
そんなの、無理だって少し考えればわかるのに。
「あ、あの!
でもですね!」
あまりに私が落ち込んでいたから、明希さんが慌ててフォローしてきた。
それがさらに、私を落ち込ませる。
「うちから依頼という形で、商品を作っていただくことは可能でしょうか?」
それって、オーダーしてくれるってこと……?
俯いていた顔が、上がる。
「はい、それは大丈夫です!」
仕事が、もらえる。
どんな形にしろ、自分の作品をこの店で売ってもらえる。
これからの期待で、一気に胸が膨らんでいく。
「細かい話はまた……って、子鹿工房さんは金沢、でしたよね?」
こういうとき、地方の私が恨めしい。
いや、住むなら断然、金沢だけど!
「大丈夫ですよ、金沢から東京まで二時間半もあれば着きますし、それに私がちょくちょく東京には来ますから。
有坂さんの代理でお話ができます」
それまで黙って話を聞いていた漸が、加わってくる。
目があって、任せてくださいと漸が小さく頷いた。
「なら、大丈夫ですね。
じゃあ……」
そのあとは見本や価格表など、必要なものの話をした。
「では、よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
いきなりの商談は思いのほか上手くいき、上機嫌で店をあとにした。
「あー、電子レンジもないんだったよ、この家……」
マンションに帰ってきて、苦笑いが漏れる。
もともとここにあった調理器具は、一口のIHクッキングヒーターとフライパン、あとは電気ケトルだけだ。
フライパンはパンを焼くために買ったんじゃないか疑惑があるけど、……なんで、フライパン?
普通、トースター買おうと思わない?
漸は前に、料理は上手とか言っていたが、このキッチンだとかなり疑わしい。
「金沢に帰る前に、電子レンジを置きたい……。
トースターはあった方がいいけど、まあなくてもいいか。
炊飯器でごはんを炊けと言ってもしそうにないし、そこはパックごはんか……。
そうなるとやっぱり、電子レンジ……」
冷たいまま買ってきたお弁当を食べながら、携帯へ買い物メモを入力する。
またそこそこ出費しそうだけど、大丈夫かな?
これからはコンサルだけの収入になるわけだけど、昨日、会った立本さんは、けっこういい身なりをしていたもんなー。
腕時計とかひと目で高級品だってわかるものをつけていたし。
と、いうことは、漸もそこそこ稼いでいる……?
「そこも一応、確認だよね……」
私の稼ぎはあてにならない。
いや、あてにできるほど稼げるようになるのだけれど!
お弁当を食べ終わり、暇つぶしに映画を観ていたら漸から電話がかかってきた。
「はい」
『一時間ほど店で書類整理をして、今日は終わります。
ここまで出てこられますか?』
「えっと……」
一昨日、漸と一緒に店へいったときはタクシーだった。
それも近くまでなので、店に行き着ける自信は全くない。
『タクシー、使ってください。
それでですね……』
言われたことをしっかり心の中へメモする。
電話を切ってタクシーを呼び、出掛ける準備をした。
このあいだと同じ、銀座三越の前でタクシーを降りる。
「小さめの通りを挟んだ向かい、とは言っていたけど……」
どの通りも大きく見えるんですが?
などとひとりでツッコみつつ、とりあえず三越の周りを歩く。
歩きはじめた方向がよかったのか、さほどかからずに指定されたコーヒーショップを見つけた。
「チェーンは場所が変わってもメニューは変わらないから、返って安心する」
苦笑いしながら期間限定のマロンのフラッペを飲む。
漸は紹介したい店があるとか言っていたけど、どこへ連れていってくれるのかな。
正直に言うと、東京で行きたい古着屋や呉服店がいくつかある。
でも今回は漸を知るために行くのだからと諦めたんだけど。
「鹿乃子さん」
三十分もしないうちに漸が来た。
「迷いませんでしたか?」
「はい、大丈夫でした」
笑って立ち上がったら、漸の手が空になったプラカップを掴む。
そのまま、ゴミ箱へ捨ててくれた。
「少し離れたところなんですが、鹿乃子さんに絶対、ためになると思うので」
「楽しみです」
店を出て、タクシーを拾う。
漸は必ず、私を先に乗せた。
「可愛い鹿乃子さんに訊くのは愚問だとは思いますが、今日は名刺をお持ちですか?」
「はい、一応……?」
漸から、いつ何時ビジネスチャンスが巡ってくるかわからないから、いつでも名刺は持っておくようにと指導されている。
なので最近の私の持ち物は、携帯、財布、名刺がワンセットになっていた。
「それなら大丈夫ですね」
よくできました、とばかりに漸が笑う。
また、子供扱い。
一回り下だから仕方ないけど。
でも、名刺を確認されるってことは、ビジネス絡みってことなのかな?
漸が連れてきてくれたのは、こぢんまりとしたブティック……ではなく、着物の店だった。
「ここはオリジナルの着物を取り扱っている店なんですが、生地もオリジナルで作っています」
「素敵です……!」
以前から呉服店の店先にかかる、プレタや安い反物の柄がマズいと思っていた。
もう母どころか祖母の時代から変わっていないんじゃないかと思えるあの柄が、若い子にウケるはずがない。
だから私は手芸店で好みの生地を買って縫っていたくらいだ。
でもここの着物は洋服屋の店先に並んでいてもおかしくない、チェックや水玉に花柄、色もお洒落だ。
「こんなお店が近所にあったら、散財しちゃう……!」
それくらい、趣味がいい。
私が求めているお店、って感じがする。
「鹿乃子さん」
「あっ、はい」
漸に呼ばれ、我に返る。
それほどにまで、夢中になっていた。
「こちら、店主の明希さんです」
紹介してくれたのはブルーグレーの着物に黒の帯なんてお洒落な、漸と私のちょうど間くらいの歳の女性だった。
「初めまして、有坂です。
素敵なお店ですね!」
「ありがとうございます」
うわっ、笑うと美人さんだよ!
つい、漸の顔を見上げていた。
視線があって、僅かに漸が首を傾げる。
店の客を嫌っているのはわかるから安心だけど、こういう人はなんか心配。
「明希さん、鹿乃子……有坂さんはご自分の工房で、半襟などの小物を作っているんですよ」
こほん、と小さく咳払いして漸が名前を言い直す。
ビジネス、だからかな。
「はい、子鹿工房という小さなネットショップをやっています」
ああ、名刺の出すのはここなんだな、とバッグの中から名刺入れを出して渡す。
ちなみにこの花柄の名刺入れも、自分で染めて作ったものだ。
「子鹿工房さん……?
ああ、前にお客様が、可愛いからつい買いすぎてしまうんだと、その日の半襟を自慢していらっしゃいました」
「あ、えっと、……恐縮、です」
まさかこんなところで、自分の店の名前が出るなんて思わなかった。
実際に購入してくださった方には会ったことがないので、実は妖精が買っているんじゃ……?
とか謎なことを思ったりもした。
でも、実在しているんだな……。
「ちょっと待ってください……」
カチカチとカウンター下で彼女がマウスを操作する。
「ああ、これですね……。
確かに、可愛いしお手頃ですね。
ちなみに今日の半襟もそうですか?」
「はい、襟も帯も自分で染めました」
今日は黒チェックの着物にあわせて、林檎柄の半襟にしてきた。
濃紺の帯も、お揃いだ。
「ちょっと帯も見せていただいてもいいですか」
「はい」
漸の手を借りて羽織を脱ぎ、背中を向けてお太鼓を見せる。
「これも可愛いですね。
先ほど、自分で染めてらっしゃると言っていましたが?」
「はい、祖父と父が加賀友禅師なんです。
なので染めを習って自分で染めています」
「半襟の柄はどれくらいありますか?
一枚作るのにどれくらいかかりますか?」
次々に明希さんから質問が飛んでくる。
それにひとつずつ、丁寧に答えた。
「あ……。
すみません、気になるとなんでも訊ねないと気が済まない質なので」
一通り訊き終わって気が済み、冷静になると恥ずかしくなってきたのか、明希さんは頬を少し赤らめた。
「いえ、別にかまいません」
彼女の質問の中で、自分で気づけなかったいくつかの問題点もわかった。
これだけでここへ連れてきてくれた漸にも、いろいろ訊ねてくれた明希さんにも感謝だ。
「いろいろ訊いたのに申し訳ないですが、うちはオリジナルのみを販売なので子鹿工房さんの商品を置くことはできないんです」
「そう、ですか……」
ここへうちの商品を置けたら素敵だろうな、とかいつのまにか思っていた。
そんなの、無理だって少し考えればわかるのに。
「あ、あの!
でもですね!」
あまりに私が落ち込んでいたから、明希さんが慌ててフォローしてきた。
それがさらに、私を落ち込ませる。
「うちから依頼という形で、商品を作っていただくことは可能でしょうか?」
それって、オーダーしてくれるってこと……?
俯いていた顔が、上がる。
「はい、それは大丈夫です!」
仕事が、もらえる。
どんな形にしろ、自分の作品をこの店で売ってもらえる。
これからの期待で、一気に胸が膨らんでいく。
「細かい話はまた……って、子鹿工房さんは金沢、でしたよね?」
こういうとき、地方の私が恨めしい。
いや、住むなら断然、金沢だけど!
「大丈夫ですよ、金沢から東京まで二時間半もあれば着きますし、それに私がちょくちょく東京には来ますから。
有坂さんの代理でお話ができます」
それまで黙って話を聞いていた漸が、加わってくる。
目があって、任せてくださいと漸が小さく頷いた。
「なら、大丈夫ですね。
じゃあ……」
そのあとは見本や価格表など、必要なものの話をした。
「では、よろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします」
いきなりの商談は思いのほか上手くいき、上機嫌で店をあとにした。
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