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第7章 家政夫執事の独占欲
7-1 マーキング
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差出人無記名の手紙は、日曜日には届かない。
だって、通常の郵便配達が休みだから。
松岡くん曰く、消印がばらばらだからよっぽどの暇人がやっているんだろうって。
「ただの暇人なら、楽しいこと見つけてやめてほしい……」
土曜日の分は封も切らずにクリアファイルに突っ込んだ。
明日の月曜日は松岡くんが来る前にもし郵便受けを覗いても、そのままにしとけって。
ちょっぴり過保護な彼が……嬉しかったりする。
「月曜になったらもう、届いてないとかないかなー」
「にゃー」
同意するようにセバスチャンが鳴く。
「セバスチャンもそう思うよねー」
「にゃー、にゃー」
うんうん、セバスチャンだってそう思うよね……って。
あれはどうも、おやつを催促しているようだ。
「はいはい、ちょっと待ってねー」
椅子から立ち上がり、台所に向かう私にセバスチャンがついてくる。
「はい、どうぞー」
おやつをぺろぺろ舐め取っているセバスチャンに癒やされた。
月曜日はもちろん、松岡くんがやってくる。
「本日もよろしくお願いします」
「……ん」
今日、彼が私に口付けを落としたのは、額ではなく頬だった。
唇に近づいた分だけ、さらにどきどきする。
「すぐにお茶の準備、いたしますね」
「……お願い」
台所へ消えていく松岡くんが小さく、くすりと笑う。
わかっているくせに笑うなんて意地悪だ。
なんて思いながら、そういうのがいい! などと思っている私はおかしいんだろうか。
がしかし、ドSヒーローにときめきっぱなしのヒロインなんて珍しくもないので、おかしくないとも、うん。
今日はツナサンドとスコーン、それにモンブランだった。
「このツナサンド、美味しいねー」
うん、普通のコンビニに売っているツナサンドとは全然違う。
あれは当たり外れがあって、妙に酸っぱかったりするのは好きじゃない。
「それはツナから手作りした甲斐がありました」
「へ?」
口に運びかけたツナサンドを、まじまじと見てしまう。
……ツナって手作りできるもんなの?
いや、問題はそこじゃない。
ツナサンドのためにツナからから手作りするなんて普通じゃないよ?
「ツナサンドのためにツナから手作りしたの?」
「はい。
……なんて嘘ですよ。
昨晩の、私の夕食の残りでございます」
「あ、そう……」
なんとなく安心したようながっかりしたような、変な気分。
「……でも、ツナサンドは紅夏だけだから。
紅夏だけ特別」
途端にぼっ!と、もう癖になってしまったかのように顔が火を噴く。
「う、うん。
……ありがと」
おかげで手作りツナのツナサンドとかいう、貴重なものの味がわからなくなってしまった……。
松岡くんが家の掃除をしてくれている間、いつものように私も仕事部屋で仕事をする。
明日は立川さんに会うから、例のプロットを詰めておかないといけない。
「主人公の気持ちー」
松岡くんから借り彼氏契約を解消しようって言われたときは、この世の終わりかってくらい絶望した。
松岡くんから好きって言われると、嬉しい。
これが……恋、なのだろうか。
さんざんTLノベルを書いてきたくせに、恋に疑心暗鬼な自分がいる。
「恋愛、恋愛ね……」
椅子の背を倒せるぎりぎりまで倒し、考える。
友愛とか、家族間の愛だってあるけど、恋愛っていったいなんなんだろう?
思い出すのは祖父の傍でいつも、幸せそうだった祖母の顔。
「恋愛ってなんなんだろう……」
「この世でただひとりの相手を大事に想うことだと思いますが?」
「うわっ」
いきりなり、視界に松岡くんが現れて、バランスを崩す。
「危ない!」
後ろへひっくり返りそうになったところを、松岡くんが慌てて支えてくれた。
「……こういう危ないことはおやめください」
「……そう、だね」
さすがに、あきれ気味にはぁっとかため息をつかれたら、肩身が狭い。
「郵便、届いておりました」
「ありがと」
嫌々、だけど郵便を受け取る。
あれが入っていると思うと、気が重くて仕方ない。
「……あれ?」
何度確認したってもう覚えてしまったあの、茶封筒がない。
不審な郵便も。
「今日は……ない?」
「私も確認いたしましたが、入っておりませんでした」
松岡くんが確認してもないということは、ないでいいんだよね?
「飽きてやめちゃったとか?」
「だと、いいんですが……」
まだ松岡くんは心配そうだけど、とにかく今日はないという事実が私の気持ちを一気に軽くする。
「よかったー!」
「……!」
一瞬、松岡くんが変な声を出した気がするけど……。
なんだろう?
「……紅夏」
「ん?」
上機嫌で松岡くんを見上げる。
彼はなぜか、完全に困惑した顔で私を見ていた。
「……そろそろ離していただけませんか」
「あー、……うん」
そろそろと、彼の背中に回していた自分の手を元に戻す。
全身を巡る血液がマグマにでもなったかのように、身体が熱い。
「人にいきなり抱きつくなど、はしたないご主人様ですね」
「ご、ごめん」
熱を持つ顔は上げられない。
膝の上できつく握った拳も真っ赤になっていた。
「……そういうところも可愛いんだけどな」
あたまを軽く、ぽんぽんされて顔を上げる。
レンズ越しに目のあった松岡くんは、唇の右端だけを僅かに持ち上げた。
すぐに淹れてきてくれたアイスティを机の上に置く。
「こちらの方がよろしいかと思いまして」
確かにそうなんだけど、わざわざ言う松岡くんはやっぱり意地悪というよりもドSだ。
「それで」
くいっと松岡くんの上げた眼鏡のレンズが、冷たく光る。
おかげで少し、冷静になった。
「これで終わったと思いたいですが、一応、……立川様にご相談を」
〝立川〟、そう言うとき、松岡くんは心底嫌そうな顔をした。
そこまで嫌わなくたって……とか思うのは、私が恋愛初心者だからですか?
「うん、わかった」
神妙に頷いてみせながらも私は、もう終わったんだからいいんじゃないかな、なんて軽く考えていた。
「では、本日はこれで失礼いたします。
また次回、金曜日に」
「はい、ご苦労様でした」
もう習慣になっている、セバスチャンを抱いて玄関までお見送り。
「あ、明日、立川に会うんだよな?」
「そう、だけど?」
靴を履きかけて松岡くんが振り返る。
「このペンダント、絶対につけて行けよ」
ちゃりっと、彼の手がハートのチャームを揺らす。
なんとなく、いつもつけていた方がいい……というよりもいつもつけていたくて、今日ももちろんつけていた。
「……うん」
「あと……」
じっと、松岡くんが私を見つめる。
レンズの奥の瞳が、妙に艶っぽい。
ゆっくりと彼の手が私の肩を滑り、首筋をあらわにした。
「……いっ」
「……マーキング」
松岡くんの指が、噛まれてじんじん痛む箇所を撫でる。
「ちゃんと印つけとかないと、取られたら困るからな」
右頬だけを歪めて松岡くんがにやりと笑った。
同時に腰が抜けたかのようにその場へすとんと座り込む。
「おやすみ、紅夏」
ちゅっと頬に口付けして、松岡くんは帰っていった。
……マ、マーキングとかって、いきなり噛みつくってなに……!?
いまさらパニックになったところで、彼はもういない。
だって、通常の郵便配達が休みだから。
松岡くん曰く、消印がばらばらだからよっぽどの暇人がやっているんだろうって。
「ただの暇人なら、楽しいこと見つけてやめてほしい……」
土曜日の分は封も切らずにクリアファイルに突っ込んだ。
明日の月曜日は松岡くんが来る前にもし郵便受けを覗いても、そのままにしとけって。
ちょっぴり過保護な彼が……嬉しかったりする。
「月曜になったらもう、届いてないとかないかなー」
「にゃー」
同意するようにセバスチャンが鳴く。
「セバスチャンもそう思うよねー」
「にゃー、にゃー」
うんうん、セバスチャンだってそう思うよね……って。
あれはどうも、おやつを催促しているようだ。
「はいはい、ちょっと待ってねー」
椅子から立ち上がり、台所に向かう私にセバスチャンがついてくる。
「はい、どうぞー」
おやつをぺろぺろ舐め取っているセバスチャンに癒やされた。
月曜日はもちろん、松岡くんがやってくる。
「本日もよろしくお願いします」
「……ん」
今日、彼が私に口付けを落としたのは、額ではなく頬だった。
唇に近づいた分だけ、さらにどきどきする。
「すぐにお茶の準備、いたしますね」
「……お願い」
台所へ消えていく松岡くんが小さく、くすりと笑う。
わかっているくせに笑うなんて意地悪だ。
なんて思いながら、そういうのがいい! などと思っている私はおかしいんだろうか。
がしかし、ドSヒーローにときめきっぱなしのヒロインなんて珍しくもないので、おかしくないとも、うん。
今日はツナサンドとスコーン、それにモンブランだった。
「このツナサンド、美味しいねー」
うん、普通のコンビニに売っているツナサンドとは全然違う。
あれは当たり外れがあって、妙に酸っぱかったりするのは好きじゃない。
「それはツナから手作りした甲斐がありました」
「へ?」
口に運びかけたツナサンドを、まじまじと見てしまう。
……ツナって手作りできるもんなの?
いや、問題はそこじゃない。
ツナサンドのためにツナからから手作りするなんて普通じゃないよ?
「ツナサンドのためにツナから手作りしたの?」
「はい。
……なんて嘘ですよ。
昨晩の、私の夕食の残りでございます」
「あ、そう……」
なんとなく安心したようながっかりしたような、変な気分。
「……でも、ツナサンドは紅夏だけだから。
紅夏だけ特別」
途端にぼっ!と、もう癖になってしまったかのように顔が火を噴く。
「う、うん。
……ありがと」
おかげで手作りツナのツナサンドとかいう、貴重なものの味がわからなくなってしまった……。
松岡くんが家の掃除をしてくれている間、いつものように私も仕事部屋で仕事をする。
明日は立川さんに会うから、例のプロットを詰めておかないといけない。
「主人公の気持ちー」
松岡くんから借り彼氏契約を解消しようって言われたときは、この世の終わりかってくらい絶望した。
松岡くんから好きって言われると、嬉しい。
これが……恋、なのだろうか。
さんざんTLノベルを書いてきたくせに、恋に疑心暗鬼な自分がいる。
「恋愛、恋愛ね……」
椅子の背を倒せるぎりぎりまで倒し、考える。
友愛とか、家族間の愛だってあるけど、恋愛っていったいなんなんだろう?
思い出すのは祖父の傍でいつも、幸せそうだった祖母の顔。
「恋愛ってなんなんだろう……」
「この世でただひとりの相手を大事に想うことだと思いますが?」
「うわっ」
いきりなり、視界に松岡くんが現れて、バランスを崩す。
「危ない!」
後ろへひっくり返りそうになったところを、松岡くんが慌てて支えてくれた。
「……こういう危ないことはおやめください」
「……そう、だね」
さすがに、あきれ気味にはぁっとかため息をつかれたら、肩身が狭い。
「郵便、届いておりました」
「ありがと」
嫌々、だけど郵便を受け取る。
あれが入っていると思うと、気が重くて仕方ない。
「……あれ?」
何度確認したってもう覚えてしまったあの、茶封筒がない。
不審な郵便も。
「今日は……ない?」
「私も確認いたしましたが、入っておりませんでした」
松岡くんが確認してもないということは、ないでいいんだよね?
「飽きてやめちゃったとか?」
「だと、いいんですが……」
まだ松岡くんは心配そうだけど、とにかく今日はないという事実が私の気持ちを一気に軽くする。
「よかったー!」
「……!」
一瞬、松岡くんが変な声を出した気がするけど……。
なんだろう?
「……紅夏」
「ん?」
上機嫌で松岡くんを見上げる。
彼はなぜか、完全に困惑した顔で私を見ていた。
「……そろそろ離していただけませんか」
「あー、……うん」
そろそろと、彼の背中に回していた自分の手を元に戻す。
全身を巡る血液がマグマにでもなったかのように、身体が熱い。
「人にいきなり抱きつくなど、はしたないご主人様ですね」
「ご、ごめん」
熱を持つ顔は上げられない。
膝の上できつく握った拳も真っ赤になっていた。
「……そういうところも可愛いんだけどな」
あたまを軽く、ぽんぽんされて顔を上げる。
レンズ越しに目のあった松岡くんは、唇の右端だけを僅かに持ち上げた。
すぐに淹れてきてくれたアイスティを机の上に置く。
「こちらの方がよろしいかと思いまして」
確かにそうなんだけど、わざわざ言う松岡くんはやっぱり意地悪というよりもドSだ。
「それで」
くいっと松岡くんの上げた眼鏡のレンズが、冷たく光る。
おかげで少し、冷静になった。
「これで終わったと思いたいですが、一応、……立川様にご相談を」
〝立川〟、そう言うとき、松岡くんは心底嫌そうな顔をした。
そこまで嫌わなくたって……とか思うのは、私が恋愛初心者だからですか?
「うん、わかった」
神妙に頷いてみせながらも私は、もう終わったんだからいいんじゃないかな、なんて軽く考えていた。
「では、本日はこれで失礼いたします。
また次回、金曜日に」
「はい、ご苦労様でした」
もう習慣になっている、セバスチャンを抱いて玄関までお見送り。
「あ、明日、立川に会うんだよな?」
「そう、だけど?」
靴を履きかけて松岡くんが振り返る。
「このペンダント、絶対につけて行けよ」
ちゃりっと、彼の手がハートのチャームを揺らす。
なんとなく、いつもつけていた方がいい……というよりもいつもつけていたくて、今日ももちろんつけていた。
「……うん」
「あと……」
じっと、松岡くんが私を見つめる。
レンズの奥の瞳が、妙に艶っぽい。
ゆっくりと彼の手が私の肩を滑り、首筋をあらわにした。
「……いっ」
「……マーキング」
松岡くんの指が、噛まれてじんじん痛む箇所を撫でる。
「ちゃんと印つけとかないと、取られたら困るからな」
右頬だけを歪めて松岡くんがにやりと笑った。
同時に腰が抜けたかのようにその場へすとんと座り込む。
「おやすみ、紅夏」
ちゅっと頬に口付けして、松岡くんは帰っていった。
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