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番外編
誠史郎編 揺れる
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契約を交わしているので存在は認識していた。しかし西山誠史郎は水谷淳のように、真堂周から幼い彼女の護衛をするようにも言われていなかった。
周の仕事の手伝いをしていたこともあり、誠史郎から積極的にみさきに関わる気はなかった。
誠史郎にとって周は救いであり、絶対の存在だった。
八千代に懇願されたとはいえ、病で身体の弱っていた彼女の血を吸い死なせてしまった。
周は、心の苦しみから逃れるために、身体を想像を絶する渇きにさらして緩慢な死を選ぼうとしていた玲に、誠史郎としての新たな生を与えてくれた。
眷属となったからこういった思考になっていることはわかっていたが、それで良かった。
どう考えても彼は恩人なのだ。
周の傍らでいるときは余計なことを考えずに済んだ。仕事の手伝いや修行、人間たちの学問の習得とできることがたくさんあった。
周の勧めで大学に通い、養護教諭の資格も取った。
気がつくと誠史郎より早く周の元にいた眷属は皆、それぞれの道を歩んでいた。独立した者、引退した者。
しかし誠史郎は周の側を離れるなど、恐ろしくてできなかった。
だが周は人間だ。誠史郎と違い、年老いていく。もちろん驚くほど美しい老紳士だったが、その姿を間近で見る胸中は複雑だった。
誠史郎ともうひとり眷属がいた頃、周は淳と武藤眞澄を連れてきた。ふたりともその頃は子どもの容姿をしていた。
白の眷属はある程度、見た目の年齢を思い通りに変貌させることができる。これは吸血種の能力のなごりだ。
もっとも、眞澄はまだ本当に子どもだったのだが。
みさきときちんと顔を会わせたのは彼女が中学生のとき。周の余命が幾ばくもないとわかっていた。
その頃誠史郎は現在みさきたちの通う高校の養護教諭として働いていた。周や協力者たちがそうできるよう様々な形で手を回していた。
真堂家に限った話ではないが、周はその人柄と能力から国家権力の中枢にまで協力者がいた。
主の孫娘。それ以上の何者でもないと思っていたが、実際目の前にするとどこか周の面影があった。
そして小さくて丸い、かわいい生き物だと思った。同時にさすが周の孫娘というべき清廉な空気を纏っていると感じた。
秘する森の湖のほとりに佇む雪のように白い小さなウサギ。そんな絵が頭に浮かんだ。
主となったみさきに、周がそうだった頃とは違う感情を抱いていることを自覚しつつあった。
だが心の底に溜まる黒い澱のようなものがそれを抑制し、掻き消そうとする。
その上、彼女は誠史郎が教諭を勤める高校の生徒だ。
「誠史郎さん」
ノートパソコンのキーボードを打つ手を止めて、みさきがモニターの上から誠史郎を上目遣いに見る。
「ここでは先生ですよ。みさきさん」
他に誰もいないと油断して、つい普段の呼び方がお互いにこぼれてしまう。
しまったと目を猫のように丸くして唇を指先で押さえたみさきを誠史郎は微笑ましく思う。
みさきが高校1年生の、バレンタインデーを過ぎた頃。
今日はみさきが保健委員の当番日だった。
本来はふたりの生徒がやって来るのだが、もうひとりは欠席していたためみさきとふたりきりで放課後の保健室にいる。
保健だよりという毎月全校生徒に配布するプリント作りをみさきに任せ、誠史郎は通常業務を片付けていた。
保健委員は誠史郎目当ての女子生徒が多く、当番でここにやって来るとかまびすしく彼のプライベートを詮索する。
養護教諭になってすぐの頃はのらりくらりとかわしていたが、最近は全く相手にしないことにしている。そのため1部の生徒からは氷の王などと揶揄されていた。
その点、みさきとふたりだと気が楽だ。
「先生」
衣擦れの音と共に甘い香りが鼻腔を擽る。
みさきは無防備で隙だらけだ。しかし一線を越えてはならないと思わせる何かがある。
白く小さな手がモニターを誠史郎の正面に向ける。
「これで大丈夫ですか?」
昨年度に使用したものとほとんど変更はない。日付の訂正と追加の注意事項を書き加えてもらうぐらいだった。
しかし誠史郎が確認すると、擬人化されたかわいらしい丸い猫のイラストが空いたスペースに鎮座している。みさきらしい、と誠史郎は端整な唇を綻ばせた。
「真堂さんが描いたのですか?」
みさきは少し照れたように頬を赤らめてうなずく。先刻から熱心にマウスを動かして何かしているとは思っていたが、なかなか良く描けている。
一通り目を通したところ、誤字脱字などもなさそうだ。
「大丈夫ですよ。ありがとうございます。今日はもう帰っていただいて結構ですよ」
「お仕事はまだかかりますか?」
そう問いかけてくる瞳は人懐こい柴犬の子のようだ。庇護欲を掻き立てるのは才能と契約の成せる技だろう。
明日は休日なので、みさきの言いたいことは想像がついていた。
「まだかかりますが、1度自宅に戻ってからお邪魔しますよ」
柔らかそうな白い頬に嬉しいという笑顔が咲き誇る。
「ごはん用意しておきますね」
「ありがとうございます」
「結界の上手な張り方、教えてください」
みさきはこう見えて攻撃タイプだ。実は内に秘めているものがあるのかもしれない。
本人は結界を張ることが苦手なのを気にしているらしく、前回誠史郎が真堂家に立ち寄った時も淳と共に特訓に付き合わされた。
少し肩を竦めて破顔したみさきの髪が小さく揺れる。雄の本能だろうか、誠史郎はそれに触れたい衝動に駆られた。
「……今回は」
指先で捕らえた細く柔らかい乙女の髪は、彼を満たすと同時に新たな衝迫を呼び起こす。
「ふたりきりでしましょうか」
みさきの毛先を弄びながらそれに口づける。彼女に意識的にこれほど接近したのは初めてのかもしれない。
切れ長の瞳が帯びる妖しい熱にみさきはたじろぐ。
それに気づいた誠史郎は、これ以上踏み込んでも得るものはないとあっさり身を引いた。
彼女の性格的に、淳たちが割って入ってこない限りはこれで誠史郎とふたりきりになってくれる。その証拠にみさきは顔を真っ赤に火照らせながら小さくうなずいた。
どれだけもう特別に想う女性ヒトを作らないと誓っても、みさきの傍にいると決意は揺らいでしまう。
もちろんみさきの眷属であることが原因なのはわかっている。
だが彼女はそれだけではない何かがある。
何とか動揺を沈めようとして両手で頬を包んでいるみさきを、もっと困らせたい。そして自分だけに意識を向けて欲しいと子どものような願望を抱いていることに誠史郎は苦笑してしまう。
恩人の孫だから。愛する人を自ら手にかけたから。いろいろな理由をつけて逃げ回っていた。
この感情に名前をつけることを許される存在ではない。
誠史郎は両目を閉じた。そして心に蓋をする。
この箱に、触れてはいけない。
つい調子に乗ってしまったと反省する。
「みさきさんがかわいらしいので、つい苛めてしまって申し訳ありません」
誠史郎の台詞にみさきはきょとんとした表情になり、ややあってから再び照れながらあたふたとする。
それがまた彼の押しやった箱を刺激する。無自覚なのは罪だと誠史郎は思う。
「先に帰って待っていてください」
「はい」
にもかかわらず。
誠史郎なりに我慢していたものを、1通の手紙が箍を外してしまった。
「……全く、あのひとは……」
あの日みさきと一緒に見つけた手紙を寝台に横たわって見返し、小さくため息をついてひらりと枕元に舞わせる。
便箋はかさりと小さな抗議の音を鳴らして淡いグリーンのシーツに着地した。
隠していた場所からして、周は性格が悪いと思う。全てお見通しだったのだろうか。
要約すると、みさきが許すなら誠史郎の毒牙にかかってもやむ無しと書かれていた。そしてそろそろ自分自身を赦して素直になれ、と。
ただ自分の孫娘は一筋縄ではいかない相手だからとも記されている。
それは重々承知していた。
あの子猫のような瞳は誠史郎を魅了するが、愛欲のままに触れることを躊躇わせる。それがまた彼の興味をそそるのだ。
「……困りましたね」
そう呟いた誠史郎の声音はとても楽しげな響きをしていた。
周の仕事の手伝いをしていたこともあり、誠史郎から積極的にみさきに関わる気はなかった。
誠史郎にとって周は救いであり、絶対の存在だった。
八千代に懇願されたとはいえ、病で身体の弱っていた彼女の血を吸い死なせてしまった。
周は、心の苦しみから逃れるために、身体を想像を絶する渇きにさらして緩慢な死を選ぼうとしていた玲に、誠史郎としての新たな生を与えてくれた。
眷属となったからこういった思考になっていることはわかっていたが、それで良かった。
どう考えても彼は恩人なのだ。
周の傍らでいるときは余計なことを考えずに済んだ。仕事の手伝いや修行、人間たちの学問の習得とできることがたくさんあった。
周の勧めで大学に通い、養護教諭の資格も取った。
気がつくと誠史郎より早く周の元にいた眷属は皆、それぞれの道を歩んでいた。独立した者、引退した者。
しかし誠史郎は周の側を離れるなど、恐ろしくてできなかった。
だが周は人間だ。誠史郎と違い、年老いていく。もちろん驚くほど美しい老紳士だったが、その姿を間近で見る胸中は複雑だった。
誠史郎ともうひとり眷属がいた頃、周は淳と武藤眞澄を連れてきた。ふたりともその頃は子どもの容姿をしていた。
白の眷属はある程度、見た目の年齢を思い通りに変貌させることができる。これは吸血種の能力のなごりだ。
もっとも、眞澄はまだ本当に子どもだったのだが。
みさきときちんと顔を会わせたのは彼女が中学生のとき。周の余命が幾ばくもないとわかっていた。
その頃誠史郎は現在みさきたちの通う高校の養護教諭として働いていた。周や協力者たちがそうできるよう様々な形で手を回していた。
真堂家に限った話ではないが、周はその人柄と能力から国家権力の中枢にまで協力者がいた。
主の孫娘。それ以上の何者でもないと思っていたが、実際目の前にするとどこか周の面影があった。
そして小さくて丸い、かわいい生き物だと思った。同時にさすが周の孫娘というべき清廉な空気を纏っていると感じた。
秘する森の湖のほとりに佇む雪のように白い小さなウサギ。そんな絵が頭に浮かんだ。
主となったみさきに、周がそうだった頃とは違う感情を抱いていることを自覚しつつあった。
だが心の底に溜まる黒い澱のようなものがそれを抑制し、掻き消そうとする。
その上、彼女は誠史郎が教諭を勤める高校の生徒だ。
「誠史郎さん」
ノートパソコンのキーボードを打つ手を止めて、みさきがモニターの上から誠史郎を上目遣いに見る。
「ここでは先生ですよ。みさきさん」
他に誰もいないと油断して、つい普段の呼び方がお互いにこぼれてしまう。
しまったと目を猫のように丸くして唇を指先で押さえたみさきを誠史郎は微笑ましく思う。
みさきが高校1年生の、バレンタインデーを過ぎた頃。
今日はみさきが保健委員の当番日だった。
本来はふたりの生徒がやって来るのだが、もうひとりは欠席していたためみさきとふたりきりで放課後の保健室にいる。
保健だよりという毎月全校生徒に配布するプリント作りをみさきに任せ、誠史郎は通常業務を片付けていた。
保健委員は誠史郎目当ての女子生徒が多く、当番でここにやって来るとかまびすしく彼のプライベートを詮索する。
養護教諭になってすぐの頃はのらりくらりとかわしていたが、最近は全く相手にしないことにしている。そのため1部の生徒からは氷の王などと揶揄されていた。
その点、みさきとふたりだと気が楽だ。
「先生」
衣擦れの音と共に甘い香りが鼻腔を擽る。
みさきは無防備で隙だらけだ。しかし一線を越えてはならないと思わせる何かがある。
白く小さな手がモニターを誠史郎の正面に向ける。
「これで大丈夫ですか?」
昨年度に使用したものとほとんど変更はない。日付の訂正と追加の注意事項を書き加えてもらうぐらいだった。
しかし誠史郎が確認すると、擬人化されたかわいらしい丸い猫のイラストが空いたスペースに鎮座している。みさきらしい、と誠史郎は端整な唇を綻ばせた。
「真堂さんが描いたのですか?」
みさきは少し照れたように頬を赤らめてうなずく。先刻から熱心にマウスを動かして何かしているとは思っていたが、なかなか良く描けている。
一通り目を通したところ、誤字脱字などもなさそうだ。
「大丈夫ですよ。ありがとうございます。今日はもう帰っていただいて結構ですよ」
「お仕事はまだかかりますか?」
そう問いかけてくる瞳は人懐こい柴犬の子のようだ。庇護欲を掻き立てるのは才能と契約の成せる技だろう。
明日は休日なので、みさきの言いたいことは想像がついていた。
「まだかかりますが、1度自宅に戻ってからお邪魔しますよ」
柔らかそうな白い頬に嬉しいという笑顔が咲き誇る。
「ごはん用意しておきますね」
「ありがとうございます」
「結界の上手な張り方、教えてください」
みさきはこう見えて攻撃タイプだ。実は内に秘めているものがあるのかもしれない。
本人は結界を張ることが苦手なのを気にしているらしく、前回誠史郎が真堂家に立ち寄った時も淳と共に特訓に付き合わされた。
少し肩を竦めて破顔したみさきの髪が小さく揺れる。雄の本能だろうか、誠史郎はそれに触れたい衝動に駆られた。
「……今回は」
指先で捕らえた細く柔らかい乙女の髪は、彼を満たすと同時に新たな衝迫を呼び起こす。
「ふたりきりでしましょうか」
みさきの毛先を弄びながらそれに口づける。彼女に意識的にこれほど接近したのは初めてのかもしれない。
切れ長の瞳が帯びる妖しい熱にみさきはたじろぐ。
それに気づいた誠史郎は、これ以上踏み込んでも得るものはないとあっさり身を引いた。
彼女の性格的に、淳たちが割って入ってこない限りはこれで誠史郎とふたりきりになってくれる。その証拠にみさきは顔を真っ赤に火照らせながら小さくうなずいた。
どれだけもう特別に想う女性ヒトを作らないと誓っても、みさきの傍にいると決意は揺らいでしまう。
もちろんみさきの眷属であることが原因なのはわかっている。
だが彼女はそれだけではない何かがある。
何とか動揺を沈めようとして両手で頬を包んでいるみさきを、もっと困らせたい。そして自分だけに意識を向けて欲しいと子どものような願望を抱いていることに誠史郎は苦笑してしまう。
恩人の孫だから。愛する人を自ら手にかけたから。いろいろな理由をつけて逃げ回っていた。
この感情に名前をつけることを許される存在ではない。
誠史郎は両目を閉じた。そして心に蓋をする。
この箱に、触れてはいけない。
つい調子に乗ってしまったと反省する。
「みさきさんがかわいらしいので、つい苛めてしまって申し訳ありません」
誠史郎の台詞にみさきはきょとんとした表情になり、ややあってから再び照れながらあたふたとする。
それがまた彼の押しやった箱を刺激する。無自覚なのは罪だと誠史郎は思う。
「先に帰って待っていてください」
「はい」
にもかかわらず。
誠史郎なりに我慢していたものを、1通の手紙が箍を外してしまった。
「……全く、あのひとは……」
あの日みさきと一緒に見つけた手紙を寝台に横たわって見返し、小さくため息をついてひらりと枕元に舞わせる。
便箋はかさりと小さな抗議の音を鳴らして淡いグリーンのシーツに着地した。
隠していた場所からして、周は性格が悪いと思う。全てお見通しだったのだろうか。
要約すると、みさきが許すなら誠史郎の毒牙にかかってもやむ無しと書かれていた。そしてそろそろ自分自身を赦して素直になれ、と。
ただ自分の孫娘は一筋縄ではいかない相手だからとも記されている。
それは重々承知していた。
あの子猫のような瞳は誠史郎を魅了するが、愛欲のままに触れることを躊躇わせる。それがまた彼の興味をそそるのだ。
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