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裕翔ルート 2章
冷たい海 1
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お風呂上がりにキッチンへ行って、水分補給をしようと思った。
扉を開いて真っ先に目についたリビングのソファーには、裕翔くんが1人で座っていた。
ここではゲームをしていることが多いのだけれど、今は膝を抱えて何か考え込んでいるような表情の横顔。どこか悩ましげに見えて、私は気になった。
「裕翔くん?」
私が声をかけると、裕翔くんはぱっと表情が明るくなって、いつもと変わらない人懐こい笑顔を見せてくれる。
「どうしたの? みさき」
私が問いかけたつもりだったのに、裕翔くんは私に質問する。
「喉が渇いたから、何か飲もうと思って。裕翔くんも飲む?」
「うん。せっかくのみさきからのお誘いだもんね」
屈託のない笑顔と、私からの誘いだと喜んでくれている様子に胸がきゅんとなる。
「待ってて」
うなずいてから冷蔵庫の前へ行った。ときめいたせいで顔が緩んでいないか気になる。裕翔くんの前では少しでもかわいくいたいのに。
かわいさもかっこ良さも兼ね備えているなんて、裕翔くんは少しズルい気がしてきた。
だけどそんな素敵な男の子が、無邪気に私を好きだと言ってくれている。そう思うとまた嬉しくなって口元の締まりがなくなってしまいそうになった。
何とか口元を引き締めて、作業台に並べたコップに麦茶をどちらも同じくらいの分量になるよう注ぐ。それをひとつずつ左右に持って、裕翔くんのところへ戻った。
「はい、どうぞ」
「ありがと」
私からコップを受け取った裕翔くんは、喉が渇いていたのか、私が隣に座るより早く一気に飲み干した。
「オレを恨んでるヤツのこと、どんだけ考えても思い出せないんだよねー」
裕翔くんはあっけらかんと言ったけれど、さっきの憂いを帯びた表情はそう言うことだったのかと納得しながらソファーに座った。できるだけ、私たちに距離ができないように。
裕翔くんは腕を伸ばして、空になったグラスをソファーの前に置いてあるテーブルの乗せた。
私は背もたれに身体を預けた。
「珠緒さんもすぐに見つかるだろうって言ってくれてるから、まだ姿を見せない本人に直接聞いてみよう?」
私から裕翔くんに密着したことが少し恥ずかしくて、裕翔くんの端正な面を見る度胸はなかった。だけど二の腕は確かに触れ合っている。
「……それしかないよね」
裕翔くんは私の肩に、甘えるみたいに頭をこてんと乗せたの。
いつもとどこか様子の違う裕翔くんが心配になる。
「オレがとんでもない大悪党だったとしても、みさきはオレのこと、好きでいてくれる?」
どこか弱気で物憂げな響きを含んだ彼の声に、私は思わずはっと短く息を呑んだ。
「裕翔くん……」
裕翔くんは不安なんだと感じた。以前、記憶がないことをそれほど気にしていないと言っていたけれど。
突然、自分の過去を知っていると言う人が現れて、自分自身ことなのに身に覚えのない話を他人から聞かされるのは、もし私がその立場だったらとても怖いことだと思う。ましてや、恨まれているなんて。
「……もちろんだよ」
ゆっくりと裕翔くんの側頭部に、私のそれを合わせる。私は何があっても彼のそばを離れないと伝えるために。
だけど裕翔くんが私からするりと離れてしまった。どうしたのだろうと思う間もなく、唇が重なっていた。
「隙あり」
大人の男性の妖艶さを、少し細めた双眸に不意ににじませる裕翔くんを前にして、私は呆然となってしまう。それからすぐに全身が熱くなった。鏡を見なくても、私の顔は真っ赤になっているとわかる。
「……ありがと」
目の前で切なげに微笑む裕翔くん。こんな表情をされたら、抱き締めずにはいられなかった。
「裕翔くんが大悪党なんてこと、あるはずないもん」
照れてしまって、言い方がちょっとぶっきらぼうになる。
「ありがと。みさきにそう言ってもらえると安心する」
きゅっと、裕翔くんは私を抱き締め返してくれる。そして甘えるみたいに私の胸に顔を埋めて頬をすりすりした。
驚きと恥ずかしさで固まってしまう。
裕翔くんは上目遣いに私を見る。とても艶やかな微笑みを目の端に浮かべていた。
「みさき、カワイイ」
官能的な声でそうささやいた裕翔くんの手が伸びてきて、私の頬に触れる。思わずぎゅっと目を閉じて、肩に力が入ってしまった。
くすくす笑う裕翔くんの吐息が唇に触れて、次に柔らかさと体温を感じる。それで少し身体は解れた。
だけど、裕翔くんは悪党じゃないと言った私のさっきの発言は撤回した方が良いのかもしれない。
そう思ったけれど、悪党と言うのは少し違う気がした。黙り込んでしっくり来る言葉を探していると、裕翔くんの大きな瞳が不思議そうに私を見つめていた。
「どうかした?」
かわいらしく少し首を傾けている姿を見てひらめいた。
「……小悪魔だわ」
「何の話?」
裕翔くんはもてあそぶみたいに私の髪を指に絡めながら、甘やかに相好を崩す。
「みさきのこと?」
正に小悪魔な、見る者を蕩けさせる表情で裕翔くんは私の肩に両腕を投げかけて引き寄せる。
「ゆ、裕翔くんのことだよ……」
「みさきの方がよっぽど小悪魔だよ?」
私の額に、目元に、裕翔くんは軽やかに触れるキスを落とす。
「無自覚に魅了するから心配」
大きくてキラキラした瞳に射ぬかれて、私は硬直した。
「あー、何でオレ、こんなにコドモなんだろ」
正面からぎゅっと、裕翔くんは私に抱きついてきた。
「誠史郎とか透みたいに大人だったら、みさきとふたりで暮らせるのに」
ふと間ができて、どうしたのかしらと裕翔くんの顔を見る。彼の目はどこまでも澄んで、少し遠くを見つめていた。
「……カイはどんな気持ちで、自分を餌だって言う主人といるのかな?」
「急にどうしたの?」
「ちょっと気になっただけ。カイのご主人と戦う勝ち目も、その辺りをつついたら見えるかなーと思ったんだよね」
裕翔くんのこういう時のカンの鋭さは目を見張るものがある。
「とにかく、みさきには指1本触れさせないからね」
にっこり笑ってくれる裕翔くんを前に、私は寂しい気持ちになった。だけど、大きなことを言って裕翔くんの邪魔になるのも嫌だ。
強くなるしかないのはわかっているけれど、役に立てないのが悔しかった。
「みさき?」
少し戸惑ったような裕翔くんの声で、私の表情が険しくなっていたことに気がつく。
「オレ、みさきに何か悪いことした?」
裕翔くんはしょんぼりと耳を伏せた子犬みたいになった。私はあわてて両手と首を否定するために何度も振る。
「違うの! ごめんね。私が悪いの。こんな時、裕翔くんと同じくらい戦えないのが悔しくて……」
少しうつむいた私に、裕翔くんはそっと額を重ねた。
「オレの知らないオレの過去が、みさきを危険に巻き込んじゃったんだよ?」
そうささやきながら、指を絡める裕翔くん。私は何となく恥ずかしくて目を合わせられなかった。
「裕翔くんのことだから、積極的に巻き込んでもらいたいけれど、邪魔にもなりたくなくて……」
今すぐは誰にもどうすることもできないことを、いじけたみたいに言ってしまう。うつむいたまま、唇を少しとがらせた。
頬が熱くて顔を上げられない。拗ねたって何も変わらないのに、小さな子供みたいな自分が恥ずかしかった。
「……みさき」
くすりと小さく笑った裕翔くんの顔を、私は上目遣いに覗き見た。さっきまで子犬みたいな表情をしていたはずなのに、同じ人とは思えない艶やかな大人の男性の顔をしている。
「じゃあ、もっと積極的になろうかな」
扉を開いて真っ先に目についたリビングのソファーには、裕翔くんが1人で座っていた。
ここではゲームをしていることが多いのだけれど、今は膝を抱えて何か考え込んでいるような表情の横顔。どこか悩ましげに見えて、私は気になった。
「裕翔くん?」
私が声をかけると、裕翔くんはぱっと表情が明るくなって、いつもと変わらない人懐こい笑顔を見せてくれる。
「どうしたの? みさき」
私が問いかけたつもりだったのに、裕翔くんは私に質問する。
「喉が渇いたから、何か飲もうと思って。裕翔くんも飲む?」
「うん。せっかくのみさきからのお誘いだもんね」
屈託のない笑顔と、私からの誘いだと喜んでくれている様子に胸がきゅんとなる。
「待ってて」
うなずいてから冷蔵庫の前へ行った。ときめいたせいで顔が緩んでいないか気になる。裕翔くんの前では少しでもかわいくいたいのに。
かわいさもかっこ良さも兼ね備えているなんて、裕翔くんは少しズルい気がしてきた。
だけどそんな素敵な男の子が、無邪気に私を好きだと言ってくれている。そう思うとまた嬉しくなって口元の締まりがなくなってしまいそうになった。
何とか口元を引き締めて、作業台に並べたコップに麦茶をどちらも同じくらいの分量になるよう注ぐ。それをひとつずつ左右に持って、裕翔くんのところへ戻った。
「はい、どうぞ」
「ありがと」
私からコップを受け取った裕翔くんは、喉が渇いていたのか、私が隣に座るより早く一気に飲み干した。
「オレを恨んでるヤツのこと、どんだけ考えても思い出せないんだよねー」
裕翔くんはあっけらかんと言ったけれど、さっきの憂いを帯びた表情はそう言うことだったのかと納得しながらソファーに座った。できるだけ、私たちに距離ができないように。
裕翔くんは腕を伸ばして、空になったグラスをソファーの前に置いてあるテーブルの乗せた。
私は背もたれに身体を預けた。
「珠緒さんもすぐに見つかるだろうって言ってくれてるから、まだ姿を見せない本人に直接聞いてみよう?」
私から裕翔くんに密着したことが少し恥ずかしくて、裕翔くんの端正な面を見る度胸はなかった。だけど二の腕は確かに触れ合っている。
「……それしかないよね」
裕翔くんは私の肩に、甘えるみたいに頭をこてんと乗せたの。
いつもとどこか様子の違う裕翔くんが心配になる。
「オレがとんでもない大悪党だったとしても、みさきはオレのこと、好きでいてくれる?」
どこか弱気で物憂げな響きを含んだ彼の声に、私は思わずはっと短く息を呑んだ。
「裕翔くん……」
裕翔くんは不安なんだと感じた。以前、記憶がないことをそれほど気にしていないと言っていたけれど。
突然、自分の過去を知っていると言う人が現れて、自分自身ことなのに身に覚えのない話を他人から聞かされるのは、もし私がその立場だったらとても怖いことだと思う。ましてや、恨まれているなんて。
「……もちろんだよ」
ゆっくりと裕翔くんの側頭部に、私のそれを合わせる。私は何があっても彼のそばを離れないと伝えるために。
だけど裕翔くんが私からするりと離れてしまった。どうしたのだろうと思う間もなく、唇が重なっていた。
「隙あり」
大人の男性の妖艶さを、少し細めた双眸に不意ににじませる裕翔くんを前にして、私は呆然となってしまう。それからすぐに全身が熱くなった。鏡を見なくても、私の顔は真っ赤になっているとわかる。
「……ありがと」
目の前で切なげに微笑む裕翔くん。こんな表情をされたら、抱き締めずにはいられなかった。
「裕翔くんが大悪党なんてこと、あるはずないもん」
照れてしまって、言い方がちょっとぶっきらぼうになる。
「ありがと。みさきにそう言ってもらえると安心する」
きゅっと、裕翔くんは私を抱き締め返してくれる。そして甘えるみたいに私の胸に顔を埋めて頬をすりすりした。
驚きと恥ずかしさで固まってしまう。
裕翔くんは上目遣いに私を見る。とても艶やかな微笑みを目の端に浮かべていた。
「みさき、カワイイ」
官能的な声でそうささやいた裕翔くんの手が伸びてきて、私の頬に触れる。思わずぎゅっと目を閉じて、肩に力が入ってしまった。
くすくす笑う裕翔くんの吐息が唇に触れて、次に柔らかさと体温を感じる。それで少し身体は解れた。
だけど、裕翔くんは悪党じゃないと言った私のさっきの発言は撤回した方が良いのかもしれない。
そう思ったけれど、悪党と言うのは少し違う気がした。黙り込んでしっくり来る言葉を探していると、裕翔くんの大きな瞳が不思議そうに私を見つめていた。
「どうかした?」
かわいらしく少し首を傾けている姿を見てひらめいた。
「……小悪魔だわ」
「何の話?」
裕翔くんはもてあそぶみたいに私の髪を指に絡めながら、甘やかに相好を崩す。
「みさきのこと?」
正に小悪魔な、見る者を蕩けさせる表情で裕翔くんは私の肩に両腕を投げかけて引き寄せる。
「ゆ、裕翔くんのことだよ……」
「みさきの方がよっぽど小悪魔だよ?」
私の額に、目元に、裕翔くんは軽やかに触れるキスを落とす。
「無自覚に魅了するから心配」
大きくてキラキラした瞳に射ぬかれて、私は硬直した。
「あー、何でオレ、こんなにコドモなんだろ」
正面からぎゅっと、裕翔くんは私に抱きついてきた。
「誠史郎とか透みたいに大人だったら、みさきとふたりで暮らせるのに」
ふと間ができて、どうしたのかしらと裕翔くんの顔を見る。彼の目はどこまでも澄んで、少し遠くを見つめていた。
「……カイはどんな気持ちで、自分を餌だって言う主人といるのかな?」
「急にどうしたの?」
「ちょっと気になっただけ。カイのご主人と戦う勝ち目も、その辺りをつついたら見えるかなーと思ったんだよね」
裕翔くんのこういう時のカンの鋭さは目を見張るものがある。
「とにかく、みさきには指1本触れさせないからね」
にっこり笑ってくれる裕翔くんを前に、私は寂しい気持ちになった。だけど、大きなことを言って裕翔くんの邪魔になるのも嫌だ。
強くなるしかないのはわかっているけれど、役に立てないのが悔しかった。
「みさき?」
少し戸惑ったような裕翔くんの声で、私の表情が険しくなっていたことに気がつく。
「オレ、みさきに何か悪いことした?」
裕翔くんはしょんぼりと耳を伏せた子犬みたいになった。私はあわてて両手と首を否定するために何度も振る。
「違うの! ごめんね。私が悪いの。こんな時、裕翔くんと同じくらい戦えないのが悔しくて……」
少しうつむいた私に、裕翔くんはそっと額を重ねた。
「オレの知らないオレの過去が、みさきを危険に巻き込んじゃったんだよ?」
そうささやきながら、指を絡める裕翔くん。私は何となく恥ずかしくて目を合わせられなかった。
「裕翔くんのことだから、積極的に巻き込んでもらいたいけれど、邪魔にもなりたくなくて……」
今すぐは誰にもどうすることもできないことを、いじけたみたいに言ってしまう。うつむいたまま、唇を少しとがらせた。
頬が熱くて顔を上げられない。拗ねたって何も変わらないのに、小さな子供みたいな自分が恥ずかしかった。
「……みさき」
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