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眞澄ルート 3章
嫉妬と羨望 4
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登校するまでの時間に、誠史郎さんと透さんに教えてもらって依り代の試作品を作った。
これで橋姫が祓えれば良いのだけど。
我が家から車で三十分ほど走ったところに大きな川がある。学校が終わってからそこに流してみることにする。
透さんが車で授業が終わる頃に学校まで迎えに来てくれるそうだ。透さんに他のお仕事が入っていなくて良かった。
問題は今日の学校だ。
不測の事態に備えてタリスマンや武器を用意して鞄に忍ばせる。
明るいうちは雪村さんは動けないとは言っても、何が起こるかわからないのが祓い屋の世界。
丑の刻参りをした人間は気配でわかるだろうけれど、たくさんいる生徒の中、見つけられるだろうか。今日は欠席している可能性もある。
校門の辺りからすでにどこかどんよりした空気が立ち込めていた。橋姫を呼び出した人は来ているみたいだ。
私たちは目配せをしあってうなずく。一層気を引き締めた。
昇降口がうっすらすすけたみたいになっている。鼻をつまみたくなるような悪臭もする。いわゆる霊感のある人は違和感を感じるレベルだと思う。
学校の中で結界を張って戦うことになるかもしれない。
他のクラスの様子を覗きながら自分の教室へ行く。
昨日のあの子は来ていたけれど、丑の刻参りをした様子はなかった。
「おっはよー」
咲良に後ろから声をかけられる。
「おはよう」
「上履きに画ビョウは入ってなかった?」
私はきょとんと咲良を見る。どこかわくわくしているように見えた。
橋姫と雪村さんのことで頭がいっぱいですっかり忘れていた。昨日、眞澄くんの彼女は私だと言ったから、嫌がらせを考える人がいたかもしれなかった。
「なんだー。入ってなかったのね」
「そんなマンガみたいなこと……」
苦笑いをしながらつまらなさそうな咲良を見るけれど、古典的な呪いを実行する人はいた。それもこの学校の中に。
それでふと思う。誰かが一度丑の刻参りを実行しただけで、いくらおもしろ半分とは言え橋姫がわざわざこちらまで出向いて来るだろうか。
そして昨日までは感じられなかった異変が、ここまで顕著になっているのはどう言うことだろう。
雪村さんと手を組んだからと言うのはあるかもしれないけれど。
それにしたって、お祖父ちゃんに教えてもらって意識したから、ではおかしいほどに環境が激変している。
私たちが気づいていなかっただけで、水面下で静かに呪いは広がっていたのではないか。そんなに大勢に眞澄くんが恨まれているとも思えないけれど、何か方法が。
「今日は何もなかったかもしれないけど、ホント気をつけなよ? 武藤先輩、すごいモテるから。三年生の、読モやってるとか言う先輩も狙ってたらしいよ。取り巻きが怖いんだよねー」
「真堂さん」
教室の前で四人の女の人が立っていた。胸ポケットについたバッジで三年生だとわかる。
「ちょっと来てくれない?」
口調はお願いだけど、私に拒否権はないと言いたげな高飛車な態度だ。そしてみんな目が怖い。それから――――。
「鞄を置いて来させてください」
負けていられない。
「みさき……」
心配そうな咲良を安心させるために笑顔を見せた。
††††††††
こう言う呼び出しが本当にあって、それが自分の身に起こるのは不思議な感覚だ。
あまり人気のない実習棟へ移動する。私が逃げないようにか、前後左右を囲まれていた。
理科実験室の中へ入る。さらに四人の女子生徒がいた。全員三年生だ。
「武藤くんと別れなさい。あんたよりキラリの方が武藤くんにお似合いだから」
全員、一度は丑の刻参りをしているみたいだ。うっすら黒いモヤのようなものがかかっている。この距離だからわかったけれど、普通にしていたらわからない。
たくさんの呪いが集まってきていた。そこへこの数日のうちに誰か霊力の強めの人が仲間に加わって橋姫を呼び出す引き金を引いてしまったのだろう。
「それで眞澄く……武藤先輩に呪いをかけたんですか?」
「呪い? 何の話?」
「頭おかしいんじゃないのぉ?」
みんなクスクスとバカにするように笑っている。何も知らずに加担していたみたいだ。
「夜中の神社で、藁で作られた人形を御神木に釘かそれに近いもので打ち付けましたよね?」
「え、キラリが武藤くんと付き合うためのおまじないだって……」
口を滑らせたひとりが他の七人からにらまれる。
首謀者はわかった。
とりあえずここにいる八人の穢れを祓わなければいけない。
スカートのポケットにいれておいた浄めの塩を詰めた小瓶を取り出す。
これをいきなり掛けるのは変質者だと思われるかもしれない。だけど仕方ない。
「みさき!」
実験室に響く凛とした声。みんながそちらを向く。
眞澄くんが走って来たのか、息を切らせていた。その後ろには淳くんの姿も見える。
三年生たちが明らかにうろたえた。
「武藤くん……」
「水谷くんまで……」
淳くんがしなやかな指先で素早く印を結んだ。直後に三年生女子たちが意識を失ってどさどさ倒れる。
「大丈夫か?」
眞澄くんの大きな手が肩に触れる。ほっとして身体の力が抜けた。
「……ありがとう」
私は気を失っている八人に浄めの塩を撒き、浄化の真言を唱える。強い穢れではなかったので応急手当でも何とかなった。
「どうしてわかったの?」
私の質問に眞澄くんと淳くんは顔を見合わせる。
「三年生はこの子たちみたいな状態の子が何人もいたんだ。ちゃんと把握しようと眞澄と調べてたら、彼女たちがこそこそ動いていたから何かあるだろうと思って」
「途中で見失ったから焦ったけど、みさきの友達が報せに来てくれてさ」
多分、咲良だ。後でお礼を言わなければ。
「授業が始まる前に全員祓うのは無理そうだな……」
「キラリさんって人、眞澄くんと淳くんは知ってる?」
「キラリ? あー、何かモデルやってるとかって話の子?」
「僕は話したこともないけれど、名前くらいは。眞澄は?」
「俺も。綾瀬がかわいいって言ってたぐらいしか。あいつはすぐ……」
眞澄くんがちらりと私を見る。パチリと目が合うと眞澄くんは真っ赤になった。何事かと気になってしまう。
「と、とりあえず! 誠史郎と裕翔に連絡だ」
スマホを手にした眞澄くんは何かをごまかしているように見えた。
これで橋姫が祓えれば良いのだけど。
我が家から車で三十分ほど走ったところに大きな川がある。学校が終わってからそこに流してみることにする。
透さんが車で授業が終わる頃に学校まで迎えに来てくれるそうだ。透さんに他のお仕事が入っていなくて良かった。
問題は今日の学校だ。
不測の事態に備えてタリスマンや武器を用意して鞄に忍ばせる。
明るいうちは雪村さんは動けないとは言っても、何が起こるかわからないのが祓い屋の世界。
丑の刻参りをした人間は気配でわかるだろうけれど、たくさんいる生徒の中、見つけられるだろうか。今日は欠席している可能性もある。
校門の辺りからすでにどこかどんよりした空気が立ち込めていた。橋姫を呼び出した人は来ているみたいだ。
私たちは目配せをしあってうなずく。一層気を引き締めた。
昇降口がうっすらすすけたみたいになっている。鼻をつまみたくなるような悪臭もする。いわゆる霊感のある人は違和感を感じるレベルだと思う。
学校の中で結界を張って戦うことになるかもしれない。
他のクラスの様子を覗きながら自分の教室へ行く。
昨日のあの子は来ていたけれど、丑の刻参りをした様子はなかった。
「おっはよー」
咲良に後ろから声をかけられる。
「おはよう」
「上履きに画ビョウは入ってなかった?」
私はきょとんと咲良を見る。どこかわくわくしているように見えた。
橋姫と雪村さんのことで頭がいっぱいですっかり忘れていた。昨日、眞澄くんの彼女は私だと言ったから、嫌がらせを考える人がいたかもしれなかった。
「なんだー。入ってなかったのね」
「そんなマンガみたいなこと……」
苦笑いをしながらつまらなさそうな咲良を見るけれど、古典的な呪いを実行する人はいた。それもこの学校の中に。
それでふと思う。誰かが一度丑の刻参りを実行しただけで、いくらおもしろ半分とは言え橋姫がわざわざこちらまで出向いて来るだろうか。
そして昨日までは感じられなかった異変が、ここまで顕著になっているのはどう言うことだろう。
雪村さんと手を組んだからと言うのはあるかもしれないけれど。
それにしたって、お祖父ちゃんに教えてもらって意識したから、ではおかしいほどに環境が激変している。
私たちが気づいていなかっただけで、水面下で静かに呪いは広がっていたのではないか。そんなに大勢に眞澄くんが恨まれているとも思えないけれど、何か方法が。
「今日は何もなかったかもしれないけど、ホント気をつけなよ? 武藤先輩、すごいモテるから。三年生の、読モやってるとか言う先輩も狙ってたらしいよ。取り巻きが怖いんだよねー」
「真堂さん」
教室の前で四人の女の人が立っていた。胸ポケットについたバッジで三年生だとわかる。
「ちょっと来てくれない?」
口調はお願いだけど、私に拒否権はないと言いたげな高飛車な態度だ。そしてみんな目が怖い。それから――――。
「鞄を置いて来させてください」
負けていられない。
「みさき……」
心配そうな咲良を安心させるために笑顔を見せた。
††††††††
こう言う呼び出しが本当にあって、それが自分の身に起こるのは不思議な感覚だ。
あまり人気のない実習棟へ移動する。私が逃げないようにか、前後左右を囲まれていた。
理科実験室の中へ入る。さらに四人の女子生徒がいた。全員三年生だ。
「武藤くんと別れなさい。あんたよりキラリの方が武藤くんにお似合いだから」
全員、一度は丑の刻参りをしているみたいだ。うっすら黒いモヤのようなものがかかっている。この距離だからわかったけれど、普通にしていたらわからない。
たくさんの呪いが集まってきていた。そこへこの数日のうちに誰か霊力の強めの人が仲間に加わって橋姫を呼び出す引き金を引いてしまったのだろう。
「それで眞澄く……武藤先輩に呪いをかけたんですか?」
「呪い? 何の話?」
「頭おかしいんじゃないのぉ?」
みんなクスクスとバカにするように笑っている。何も知らずに加担していたみたいだ。
「夜中の神社で、藁で作られた人形を御神木に釘かそれに近いもので打ち付けましたよね?」
「え、キラリが武藤くんと付き合うためのおまじないだって……」
口を滑らせたひとりが他の七人からにらまれる。
首謀者はわかった。
とりあえずここにいる八人の穢れを祓わなければいけない。
スカートのポケットにいれておいた浄めの塩を詰めた小瓶を取り出す。
これをいきなり掛けるのは変質者だと思われるかもしれない。だけど仕方ない。
「みさき!」
実験室に響く凛とした声。みんながそちらを向く。
眞澄くんが走って来たのか、息を切らせていた。その後ろには淳くんの姿も見える。
三年生たちが明らかにうろたえた。
「武藤くん……」
「水谷くんまで……」
淳くんがしなやかな指先で素早く印を結んだ。直後に三年生女子たちが意識を失ってどさどさ倒れる。
「大丈夫か?」
眞澄くんの大きな手が肩に触れる。ほっとして身体の力が抜けた。
「……ありがとう」
私は気を失っている八人に浄めの塩を撒き、浄化の真言を唱える。強い穢れではなかったので応急手当でも何とかなった。
「どうしてわかったの?」
私の質問に眞澄くんと淳くんは顔を見合わせる。
「三年生はこの子たちみたいな状態の子が何人もいたんだ。ちゃんと把握しようと眞澄と調べてたら、彼女たちがこそこそ動いていたから何かあるだろうと思って」
「途中で見失ったから焦ったけど、みさきの友達が報せに来てくれてさ」
多分、咲良だ。後でお礼を言わなければ。
「授業が始まる前に全員祓うのは無理そうだな……」
「キラリさんって人、眞澄くんと淳くんは知ってる?」
「キラリ? あー、何かモデルやってるとかって話の子?」
「僕は話したこともないけれど、名前くらいは。眞澄は?」
「俺も。綾瀬がかわいいって言ってたぐらいしか。あいつはすぐ……」
眞澄くんがちらりと私を見る。パチリと目が合うと眞澄くんは真っ赤になった。何事かと気になってしまう。
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