130 / 145
眞澄ルート 3章
嫉妬と羨望 4
しおりを挟む
登校するまでの時間に、誠史郎さんと透さんに教えてもらって依り代の試作品を作った。
これで橋姫が祓えれば良いのだけど。
我が家から車で三十分ほど走ったところに大きな川がある。学校が終わってからそこに流してみることにする。
透さんが車で授業が終わる頃に学校まで迎えに来てくれるそうだ。透さんに他のお仕事が入っていなくて良かった。
問題は今日の学校だ。
不測の事態に備えてタリスマンや武器を用意して鞄に忍ばせる。
明るいうちは雪村さんは動けないとは言っても、何が起こるかわからないのが祓い屋の世界。
丑の刻参りをした人間は気配でわかるだろうけれど、たくさんいる生徒の中、見つけられるだろうか。今日は欠席している可能性もある。
校門の辺りからすでにどこかどんよりした空気が立ち込めていた。橋姫を呼び出した人は来ているみたいだ。
私たちは目配せをしあってうなずく。一層気を引き締めた。
昇降口がうっすらすすけたみたいになっている。鼻をつまみたくなるような悪臭もする。いわゆる霊感のある人は違和感を感じるレベルだと思う。
学校の中で結界を張って戦うことになるかもしれない。
他のクラスの様子を覗きながら自分の教室へ行く。
昨日のあの子は来ていたけれど、丑の刻参りをした様子はなかった。
「おっはよー」
咲良に後ろから声をかけられる。
「おはよう」
「上履きに画ビョウは入ってなかった?」
私はきょとんと咲良を見る。どこかわくわくしているように見えた。
橋姫と雪村さんのことで頭がいっぱいですっかり忘れていた。昨日、眞澄くんの彼女は私だと言ったから、嫌がらせを考える人がいたかもしれなかった。
「なんだー。入ってなかったのね」
「そんなマンガみたいなこと……」
苦笑いをしながらつまらなさそうな咲良を見るけれど、古典的な呪いを実行する人はいた。それもこの学校の中に。
それでふと思う。誰かが一度丑の刻参りを実行しただけで、いくらおもしろ半分とは言え橋姫がわざわざこちらまで出向いて来るだろうか。
そして昨日までは感じられなかった異変が、ここまで顕著になっているのはどう言うことだろう。
雪村さんと手を組んだからと言うのはあるかもしれないけれど。
それにしたって、お祖父ちゃんに教えてもらって意識したから、ではおかしいほどに環境が激変している。
私たちが気づいていなかっただけで、水面下で静かに呪いは広がっていたのではないか。そんなに大勢に眞澄くんが恨まれているとも思えないけれど、何か方法が。
「今日は何もなかったかもしれないけど、ホント気をつけなよ? 武藤先輩、すごいモテるから。三年生の、読モやってるとか言う先輩も狙ってたらしいよ。取り巻きが怖いんだよねー」
「真堂さん」
教室の前で四人の女の人が立っていた。胸ポケットについたバッジで三年生だとわかる。
「ちょっと来てくれない?」
口調はお願いだけど、私に拒否権はないと言いたげな高飛車な態度だ。そしてみんな目が怖い。それから――――。
「鞄を置いて来させてください」
負けていられない。
「みさき……」
心配そうな咲良を安心させるために笑顔を見せた。
††††††††
こう言う呼び出しが本当にあって、それが自分の身に起こるのは不思議な感覚だ。
あまり人気のない実習棟へ移動する。私が逃げないようにか、前後左右を囲まれていた。
理科実験室の中へ入る。さらに四人の女子生徒がいた。全員三年生だ。
「武藤くんと別れなさい。あんたよりキラリの方が武藤くんにお似合いだから」
全員、一度は丑の刻参りをしているみたいだ。うっすら黒いモヤのようなものがかかっている。この距離だからわかったけれど、普通にしていたらわからない。
たくさんの呪いが集まってきていた。そこへこの数日のうちに誰か霊力の強めの人が仲間に加わって橋姫を呼び出す引き金を引いてしまったのだろう。
「それで眞澄く……武藤先輩に呪いをかけたんですか?」
「呪い? 何の話?」
「頭おかしいんじゃないのぉ?」
みんなクスクスとバカにするように笑っている。何も知らずに加担していたみたいだ。
「夜中の神社で、藁で作られた人形を御神木に釘かそれに近いもので打ち付けましたよね?」
「え、キラリが武藤くんと付き合うためのおまじないだって……」
口を滑らせたひとりが他の七人からにらまれる。
首謀者はわかった。
とりあえずここにいる八人の穢れを祓わなければいけない。
スカートのポケットにいれておいた浄めの塩を詰めた小瓶を取り出す。
これをいきなり掛けるのは変質者だと思われるかもしれない。だけど仕方ない。
「みさき!」
実験室に響く凛とした声。みんながそちらを向く。
眞澄くんが走って来たのか、息を切らせていた。その後ろには淳くんの姿も見える。
三年生たちが明らかにうろたえた。
「武藤くん……」
「水谷くんまで……」
淳くんがしなやかな指先で素早く印を結んだ。直後に三年生女子たちが意識を失ってどさどさ倒れる。
「大丈夫か?」
眞澄くんの大きな手が肩に触れる。ほっとして身体の力が抜けた。
「……ありがとう」
私は気を失っている八人に浄めの塩を撒き、浄化の真言を唱える。強い穢れではなかったので応急手当でも何とかなった。
「どうしてわかったの?」
私の質問に眞澄くんと淳くんは顔を見合わせる。
「三年生はこの子たちみたいな状態の子が何人もいたんだ。ちゃんと把握しようと眞澄と調べてたら、彼女たちがこそこそ動いていたから何かあるだろうと思って」
「途中で見失ったから焦ったけど、みさきの友達が報せに来てくれてさ」
多分、咲良だ。後でお礼を言わなければ。
「授業が始まる前に全員祓うのは無理そうだな……」
「キラリさんって人、眞澄くんと淳くんは知ってる?」
「キラリ? あー、何かモデルやってるとかって話の子?」
「僕は話したこともないけれど、名前くらいは。眞澄は?」
「俺も。綾瀬がかわいいって言ってたぐらいしか。あいつはすぐ……」
眞澄くんがちらりと私を見る。パチリと目が合うと眞澄くんは真っ赤になった。何事かと気になってしまう。
「と、とりあえず! 誠史郎と裕翔に連絡だ」
スマホを手にした眞澄くんは何かをごまかしているように見えた。
これで橋姫が祓えれば良いのだけど。
我が家から車で三十分ほど走ったところに大きな川がある。学校が終わってからそこに流してみることにする。
透さんが車で授業が終わる頃に学校まで迎えに来てくれるそうだ。透さんに他のお仕事が入っていなくて良かった。
問題は今日の学校だ。
不測の事態に備えてタリスマンや武器を用意して鞄に忍ばせる。
明るいうちは雪村さんは動けないとは言っても、何が起こるかわからないのが祓い屋の世界。
丑の刻参りをした人間は気配でわかるだろうけれど、たくさんいる生徒の中、見つけられるだろうか。今日は欠席している可能性もある。
校門の辺りからすでにどこかどんよりした空気が立ち込めていた。橋姫を呼び出した人は来ているみたいだ。
私たちは目配せをしあってうなずく。一層気を引き締めた。
昇降口がうっすらすすけたみたいになっている。鼻をつまみたくなるような悪臭もする。いわゆる霊感のある人は違和感を感じるレベルだと思う。
学校の中で結界を張って戦うことになるかもしれない。
他のクラスの様子を覗きながら自分の教室へ行く。
昨日のあの子は来ていたけれど、丑の刻参りをした様子はなかった。
「おっはよー」
咲良に後ろから声をかけられる。
「おはよう」
「上履きに画ビョウは入ってなかった?」
私はきょとんと咲良を見る。どこかわくわくしているように見えた。
橋姫と雪村さんのことで頭がいっぱいですっかり忘れていた。昨日、眞澄くんの彼女は私だと言ったから、嫌がらせを考える人がいたかもしれなかった。
「なんだー。入ってなかったのね」
「そんなマンガみたいなこと……」
苦笑いをしながらつまらなさそうな咲良を見るけれど、古典的な呪いを実行する人はいた。それもこの学校の中に。
それでふと思う。誰かが一度丑の刻参りを実行しただけで、いくらおもしろ半分とは言え橋姫がわざわざこちらまで出向いて来るだろうか。
そして昨日までは感じられなかった異変が、ここまで顕著になっているのはどう言うことだろう。
雪村さんと手を組んだからと言うのはあるかもしれないけれど。
それにしたって、お祖父ちゃんに教えてもらって意識したから、ではおかしいほどに環境が激変している。
私たちが気づいていなかっただけで、水面下で静かに呪いは広がっていたのではないか。そんなに大勢に眞澄くんが恨まれているとも思えないけれど、何か方法が。
「今日は何もなかったかもしれないけど、ホント気をつけなよ? 武藤先輩、すごいモテるから。三年生の、読モやってるとか言う先輩も狙ってたらしいよ。取り巻きが怖いんだよねー」
「真堂さん」
教室の前で四人の女の人が立っていた。胸ポケットについたバッジで三年生だとわかる。
「ちょっと来てくれない?」
口調はお願いだけど、私に拒否権はないと言いたげな高飛車な態度だ。そしてみんな目が怖い。それから――――。
「鞄を置いて来させてください」
負けていられない。
「みさき……」
心配そうな咲良を安心させるために笑顔を見せた。
††††††††
こう言う呼び出しが本当にあって、それが自分の身に起こるのは不思議な感覚だ。
あまり人気のない実習棟へ移動する。私が逃げないようにか、前後左右を囲まれていた。
理科実験室の中へ入る。さらに四人の女子生徒がいた。全員三年生だ。
「武藤くんと別れなさい。あんたよりキラリの方が武藤くんにお似合いだから」
全員、一度は丑の刻参りをしているみたいだ。うっすら黒いモヤのようなものがかかっている。この距離だからわかったけれど、普通にしていたらわからない。
たくさんの呪いが集まってきていた。そこへこの数日のうちに誰か霊力の強めの人が仲間に加わって橋姫を呼び出す引き金を引いてしまったのだろう。
「それで眞澄く……武藤先輩に呪いをかけたんですか?」
「呪い? 何の話?」
「頭おかしいんじゃないのぉ?」
みんなクスクスとバカにするように笑っている。何も知らずに加担していたみたいだ。
「夜中の神社で、藁で作られた人形を御神木に釘かそれに近いもので打ち付けましたよね?」
「え、キラリが武藤くんと付き合うためのおまじないだって……」
口を滑らせたひとりが他の七人からにらまれる。
首謀者はわかった。
とりあえずここにいる八人の穢れを祓わなければいけない。
スカートのポケットにいれておいた浄めの塩を詰めた小瓶を取り出す。
これをいきなり掛けるのは変質者だと思われるかもしれない。だけど仕方ない。
「みさき!」
実験室に響く凛とした声。みんながそちらを向く。
眞澄くんが走って来たのか、息を切らせていた。その後ろには淳くんの姿も見える。
三年生たちが明らかにうろたえた。
「武藤くん……」
「水谷くんまで……」
淳くんがしなやかな指先で素早く印を結んだ。直後に三年生女子たちが意識を失ってどさどさ倒れる。
「大丈夫か?」
眞澄くんの大きな手が肩に触れる。ほっとして身体の力が抜けた。
「……ありがとう」
私は気を失っている八人に浄めの塩を撒き、浄化の真言を唱える。強い穢れではなかったので応急手当でも何とかなった。
「どうしてわかったの?」
私の質問に眞澄くんと淳くんは顔を見合わせる。
「三年生はこの子たちみたいな状態の子が何人もいたんだ。ちゃんと把握しようと眞澄と調べてたら、彼女たちがこそこそ動いていたから何かあるだろうと思って」
「途中で見失ったから焦ったけど、みさきの友達が報せに来てくれてさ」
多分、咲良だ。後でお礼を言わなければ。
「授業が始まる前に全員祓うのは無理そうだな……」
「キラリさんって人、眞澄くんと淳くんは知ってる?」
「キラリ? あー、何かモデルやってるとかって話の子?」
「僕は話したこともないけれど、名前くらいは。眞澄は?」
「俺も。綾瀬がかわいいって言ってたぐらいしか。あいつはすぐ……」
眞澄くんがちらりと私を見る。パチリと目が合うと眞澄くんは真っ赤になった。何事かと気になってしまう。
「と、とりあえず! 誠史郎と裕翔に連絡だ」
スマホを手にした眞澄くんは何かをごまかしているように見えた。
0
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
山下小枝子
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる