サキュバスの眷属になったと思ったら世界統一する事になった。〜おっさんから夜王への転身〜

ちょび

文字の大きさ
38 / 68
第3章〜幻想都市グリーディア〜

同盟

しおりを挟む
キャラットに案内され
大きな机のある会議室のような場所で
待機していたフューゼ1行。

そこに車椅子にのったレベッカと
それを押すキャラット。そしてクタール現れた。

「キャラット。手はもう大丈夫か?あとレベッカは今話し合いはできる状態なのか?」

「ご心配頂きありがとうございます。あたしは問題ありません。ですがレベ…失礼。王様はこのままでもよろしければ問題ありません」

「あぁ。もちろん構わない。何かあればすぐに教えてくれ。」

そうして机の向かい同士に
ヴァンドラ勢、グリーディア勢で別れ
全員が座った。

「さっそくだが俺達ヴァンドラはグリーディアと同盟を結びに来た。だがボルシエオン帝国とは一切協力関係はない。むしろ最終的には敵対すると思う。」

「ボルシエオン帝国と敵対……?それで我等に共に戦えという事か?」

「いや、共に戦ってくれるならもちろん嬉しいけどそういうつもりではないんだ。助ける助けないというよりは敵対しないという約束だけの同盟さえしてもらえればそれでいい。」

「敵対しない事だけの同盟だと……?ヴァンドラ。お前達は何をしようとしてる?」

「説明が難しいんだよな……。シルビア!頼めるか?」
名前を呼ばれた途端に
一瞬嬉しそうな顔になるシルビア。


「お任せ下さいヴァンドラ様。我等ヴァンドラはこの世界を掌握します。これが絶対的目標であり今回の同盟の目的の根本です」
ドヤ顔で話し終わるシルビア。

おいおい……。
その説明絶対勘違いされるだろ……。
シルビアは意外と抜けてるというか
なんというか……。


「な……なんだと!?それではボルシエオン帝国と変わらないではないか!!」

「お、おいシルビア!その説明だと完全に誤解されるだろ!」

「え……?そうですか?申し訳ございません……」
しょんぼりするシルビアと頭を撫でるアリス。

「悪いが今の説明は不足過ぎた。俺から話すからまずは聞いてもらっていいか?」

「しかしだな……」
レベッカが言い終わる前に服の袖を引っ張り
制止するキャラット。

「……悪かったな。また話しが噛み合わなければ本末転倒だな。続けてくれ」

「ありがとうレベッカ」
小さく囁くキャラット。

「……っ!」
一瞬俯くレベッカ。

「……大丈夫か?顔が赤いが……。」

「気にするな。続けてくれ」

「ああ。じゃあ話すけどまずはヴァンドラ…王としてのヴァンドラだが世代交代の際に誓約を科せられるんだがそれを必ず達成しないといけないんだ。まぁそれで前のヴァンドラ、つまりヘルシャフトさんが俺に科した誓約が世界の掌握なんだよ。」

「それは大変でしたね。フュ、フューゼさん……」
キャラットの言葉に
目を丸くするレベッカとシルビア。

「ただ、1つ質問なのですがその誓約を破るとどうなるんですか?」

「うーん俺もヴァンドラとして生きていかなければならないとしか聞いてないけど…ヘルシャフトさんは途中で話しやめちゃったから詳細はわからない。シルビア達もそこまではわからないらしい。」

「……まぁ誓約というならば力の代償として科せられているからお前ほどの力の代償となると最悪死ぬ事も有り得るな」

「……なるほどな。まぁだから今その為に動いてるんだがその誓約の時にボルシエオン帝国と刃向かう者だけ潰せと言われたから同盟関係にある国はそのままで大丈夫だと思うんだ。」

「……それで出来るだけ同盟関係を増やしたいと?」

「そうだな。制圧とか出来るだけしたくないしな。」

「……。」
考え込むレベッカ。

「お前達の考えはわかった。それに王として戦い国として負けた我等が断れるはずもない。それに話しを聞かなかったのは我等グリーディアだからな。」

「…それじゃあ?」

「あぁ。同盟は受け入れよう。ただこちらからも願いがある。話しだけでも聞いてくれるか?」

「もちろん。話してくれ。」

「同盟関係は結ぶ。さらに場合によっては人員であったり戦力としてもサポートしよう。ただ暫くの間は公表せずに上の立場の者だけでこの事を共有させて欲しい。」

「サポートはありがたいな……!条件は別に構わないがよければ理由を聞かせてくれるか?」

「恩に着るよヴァンドラ。グリーディアは先代まですごく貧困して統率もない国だったんだ。それを何とかここまでもってきたはいいがやはりまだ反抗する者も多い。この状態で同盟の表明をだすと内乱が起きたりボルシエオンから狙われるリスクが高まるからな……。安定はさせてみせるからそれまでは上だけで共有したい」

「なるほどな。なにか手伝えることがあればいつでも言ってくれ。」

「ヴァンドラ……」
フューゼを見つめるレベッカ。

「お前達の認識を完全に改めないといけないな……。今回は本当に悪かった」

「いや、俺達も突然で悪かったな。」

「ヴァンドラらしい自己中心的な理由ではあったがお前は今までのヴァンドラとは違うようだ。……あたしもフューゼと呼んでも構わないか?」
口をあんぐりするシルビアとにこにこするアリス。

「……?もちろん!よろしくな、レベッカ。」
手を差し出すフューゼ。

「あぁ。よろしくな、我等が同胞ヴァンドラ。そしてフューゼ。」
固く手を握り両国の同盟は結ばれた。


「……同盟は本当に嬉しいよレベッカ。ただ1つ俺からも頼みたい事があるんだがいいか?」

「あぁ。出来ることなら協力しよう」

「…クタールが検体A、Bと呼んでた子はどこにいる?」

「あたしではわからないな……クタール。どこだ?」

「王様の弟君が今隣の部屋で相手をして下さっています。」

「…だそうだがそいつらがどうした?」

「その子達とロングソードをまずここに呼んでもらえるか?ロングソードがもしきつそうならあの子達だけでも。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜

昼寝部
ファンタジー
 2XXX年、X月。  俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。  そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。  その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。  俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。  これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。

処理中です...