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“ G”
Gガチャ
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「……始まっちゃったな。Gゲーム…だっけ。」
「あぁ。あいつの言ってたこと信じるなら一週間で五十万以上貰える。もし本当だったらかなりおいしい。」
「五十万以上って…あれ、回すのか?」
異世がGガチャを指差す。
「何が出るか怖いけどな。やってみないと何もわからない。」
「それならあいつらの後でいいんじゃないか?回しそうだぞ。」
小声で囁き谷ケ城一家を指差す異世。
「りのあ五十万円じゃ足りないから。周吾あれ回してきなさいよ。」
金髪の女子が町田に指を差している。
「ま、回すんですか?あれを……。」
「そうよ。ヒビってんの?」
「い、いえそうじゃないですけど……。」
「なら早く行って。ミッション成功させなさい。」
諦めたようにGガチャに歩き出す町田。
(あいつもかなり大変なんだな。)
「……ここに端末をかざすんだな。」
町田が端末をかざすとGガチャはキュキュンと音を出し光りだした。
「見ろ隆一。ピカピカしだしたぞ。」
「あぁ……。すごいな。」
「何だよこれ……。チッ…!」
町田がGガチャを回す。
またもキュキュンと音が鳴りゴトリと何かが出てきた音がした。そしてGガチャのランプは消えた。
「カプセル……?開けてみるか……。」
カプセルを開ける町田。中に入っていた紙を取り出す。
「何が入ってたんだ……?」
「紙…みたいだな。…何か町田震えてるぞ?」
「舌禍ァァ!!」
町田が突然叫ぶ。驚く一同。
「ちょっ…!うるさいわよ!周吾!」
「す、すみません。でもこれ…」
町田が言いきる前に職員室のドアが開く。
「ちょっともうお呼びですかー?何ですか全く。」
「このミッション何なんだよ!」
町田が紙を舌禍に突き付ける。
「どれどれ…。サービスミッションじゃないですか!とっても簡単!!」
「俺が…こんな事するのか!?」
「ガチャしたらミッション出るって伝えてたでしょう?したくなければ罰金払って終わりでいいんじゃないですか?」
「ちょっと、罰金なんてダメよ。」
金髪の女子が町田を睨む。
「あらあら大変ですねぇ。頑張って下さい。」
帰ろうとする舌禍。
「ちょっと待て!……これ成功か失敗かはどうしたらわかるんだ。」
「成功すればミッション成功だって放送してあげますよ!あとここの数字が増えます。」
そういうとGガチャの上の方の1000と表示されている数字を指差す。
「これは賞金なのか?」
「その通りです!では頑張って下さいねー!」
そそくさと立ち去る舌禍。
「く…くそ……!」
「ミッションは何なんだ?周吾。」
明るい茶髪の男が問いかける。
「…すみません注意書きに成功するまでに他人に内容を言うと失敗扱いって書いてます……。」
「マジか。危ないのか?ミッションは。」
「危なくは……ないです。」
「……出来るか?」
「はい……。」
暗い表情の町田。そのまま座り込む。
(何をする気だ?)
「いちについて…よーい…。」
クラウチングスタートの姿勢をとる町田。
「産まれたての小鹿!」
四足でぷるぷるとしだす町田。
「……は?何やってんの周吾。」
引いた表情の金髪の女子。
「ぷふ…!何だそりゃ!」
明るい茶髪の男が笑い出す。
釣られて漏れる笑い声。
「くっ……!!」
顔を真っ赤にしている町田。
その時にピンポンパンポンとチャイムが鳴る。
「おっめでとうございまーす!ミッション成功です!!オッホッホ!」
舌禍の声が響き、Gガチャが音を出し光り出すと数字が1010に変わった。
(十増えたってことは…。十万か。)
「ちょっと周吾!ミッションは何だったのよ!」
「……一発ギャグと書いてました。」
「な、そんなミッションなの!?それで五千円って……。」
憐れむ表情の金髪の女子。
「え?いや十万って書いてましたよ?」
「馬鹿ね!二十等分したら五千円よ!りのあは絶対に回したくないわ!」
しゅんと落ち込む町田。
「でも俺は面白かったぜ?小鹿ちゃん!」
にこにこする明るい茶髪の男。
「ちょっ!止めてくださいよ成海さん!」
谷ケ城一家の元へ歩き出す町田。
「……何だか拍子抜けだな。ミッション。」
「あ、あぁ。あれなら俺達でも回せるかもな。」
「一発ギャグは嫌だけどな……。」
上川と異世がそんな事を話していると一人が声を上げた。
「何だ!ミッションってこんな簡単なんだ!僕が回してやるよ!」
特徴的な顔の男がGガチャに駆け出す。
そして端末かざしてGガチャを回した。
町田の時と違い、キュキュン音が何度が鳴り響く。
「おぉ!?これは何かさっきと違うぞ!?」
そしてゴトリと音がしてカプセルが出てきた。
そのカプセルを開ける特徴的な顔の男。
「おぉぉ!これは大当たりだ!」
「な…何が当たったんだ?」
「えーと…注意書きは無いな。みんなで自己紹介をしろって書いてあるぞ!最低でもフルネームと一言は必須なんだって。でも一人につき五十万円って書いてある!」
「一人につき五十万円!?じゃあ総額一千万円か!?」
(賞金の基準は何なんだ!?)
「ふ、ふざけんな……!」
わなわなしている町田。
「町田君ごめんね。僕もこんなのが出るとは思わなかったんだよ。でも気を取り直して自己紹介といこう!」
そう言うと席に着く特徴的な顔の男。
「僕から順に時計回りで自己紹介しよう!お金も貰えてみんなの事も知れて一石二鳥だね!」
「あぁ。あいつの言ってたこと信じるなら一週間で五十万以上貰える。もし本当だったらかなりおいしい。」
「五十万以上って…あれ、回すのか?」
異世がGガチャを指差す。
「何が出るか怖いけどな。やってみないと何もわからない。」
「それならあいつらの後でいいんじゃないか?回しそうだぞ。」
小声で囁き谷ケ城一家を指差す異世。
「りのあ五十万円じゃ足りないから。周吾あれ回してきなさいよ。」
金髪の女子が町田に指を差している。
「ま、回すんですか?あれを……。」
「そうよ。ヒビってんの?」
「い、いえそうじゃないですけど……。」
「なら早く行って。ミッション成功させなさい。」
諦めたようにGガチャに歩き出す町田。
(あいつもかなり大変なんだな。)
「……ここに端末をかざすんだな。」
町田が端末をかざすとGガチャはキュキュンと音を出し光りだした。
「見ろ隆一。ピカピカしだしたぞ。」
「あぁ……。すごいな。」
「何だよこれ……。チッ…!」
町田がGガチャを回す。
またもキュキュンと音が鳴りゴトリと何かが出てきた音がした。そしてGガチャのランプは消えた。
「カプセル……?開けてみるか……。」
カプセルを開ける町田。中に入っていた紙を取り出す。
「何が入ってたんだ……?」
「紙…みたいだな。…何か町田震えてるぞ?」
「舌禍ァァ!!」
町田が突然叫ぶ。驚く一同。
「ちょっ…!うるさいわよ!周吾!」
「す、すみません。でもこれ…」
町田が言いきる前に職員室のドアが開く。
「ちょっともうお呼びですかー?何ですか全く。」
「このミッション何なんだよ!」
町田が紙を舌禍に突き付ける。
「どれどれ…。サービスミッションじゃないですか!とっても簡単!!」
「俺が…こんな事するのか!?」
「ガチャしたらミッション出るって伝えてたでしょう?したくなければ罰金払って終わりでいいんじゃないですか?」
「ちょっと、罰金なんてダメよ。」
金髪の女子が町田を睨む。
「あらあら大変ですねぇ。頑張って下さい。」
帰ろうとする舌禍。
「ちょっと待て!……これ成功か失敗かはどうしたらわかるんだ。」
「成功すればミッション成功だって放送してあげますよ!あとここの数字が増えます。」
そういうとGガチャの上の方の1000と表示されている数字を指差す。
「これは賞金なのか?」
「その通りです!では頑張って下さいねー!」
そそくさと立ち去る舌禍。
「く…くそ……!」
「ミッションは何なんだ?周吾。」
明るい茶髪の男が問いかける。
「…すみません注意書きに成功するまでに他人に内容を言うと失敗扱いって書いてます……。」
「マジか。危ないのか?ミッションは。」
「危なくは……ないです。」
「……出来るか?」
「はい……。」
暗い表情の町田。そのまま座り込む。
(何をする気だ?)
「いちについて…よーい…。」
クラウチングスタートの姿勢をとる町田。
「産まれたての小鹿!」
四足でぷるぷるとしだす町田。
「……は?何やってんの周吾。」
引いた表情の金髪の女子。
「ぷふ…!何だそりゃ!」
明るい茶髪の男が笑い出す。
釣られて漏れる笑い声。
「くっ……!!」
顔を真っ赤にしている町田。
その時にピンポンパンポンとチャイムが鳴る。
「おっめでとうございまーす!ミッション成功です!!オッホッホ!」
舌禍の声が響き、Gガチャが音を出し光り出すと数字が1010に変わった。
(十増えたってことは…。十万か。)
「ちょっと周吾!ミッションは何だったのよ!」
「……一発ギャグと書いてました。」
「な、そんなミッションなの!?それで五千円って……。」
憐れむ表情の金髪の女子。
「え?いや十万って書いてましたよ?」
「馬鹿ね!二十等分したら五千円よ!りのあは絶対に回したくないわ!」
しゅんと落ち込む町田。
「でも俺は面白かったぜ?小鹿ちゃん!」
にこにこする明るい茶髪の男。
「ちょっ!止めてくださいよ成海さん!」
谷ケ城一家の元へ歩き出す町田。
「……何だか拍子抜けだな。ミッション。」
「あ、あぁ。あれなら俺達でも回せるかもな。」
「一発ギャグは嫌だけどな……。」
上川と異世がそんな事を話していると一人が声を上げた。
「何だ!ミッションってこんな簡単なんだ!僕が回してやるよ!」
特徴的な顔の男がGガチャに駆け出す。
そして端末かざしてGガチャを回した。
町田の時と違い、キュキュン音が何度が鳴り響く。
「おぉ!?これは何かさっきと違うぞ!?」
そしてゴトリと音がしてカプセルが出てきた。
そのカプセルを開ける特徴的な顔の男。
「おぉぉ!これは大当たりだ!」
「な…何が当たったんだ?」
「えーと…注意書きは無いな。みんなで自己紹介をしろって書いてあるぞ!最低でもフルネームと一言は必須なんだって。でも一人につき五十万円って書いてある!」
「一人につき五十万円!?じゃあ総額一千万円か!?」
(賞金の基準は何なんだ!?)
「ふ、ふざけんな……!」
わなわなしている町田。
「町田君ごめんね。僕もこんなのが出るとは思わなかったんだよ。でも気を取り直して自己紹介といこう!」
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