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第一章 神聖国家アルマニア
第7話 冒険者ギルド
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神聖国家アルマニアの七大天使と名乗るラミエルとガブリエルの馬車に、現在乗せてもらっている。馬車の中は時空魔法が付与されており、見た目に反して中はかなり広かった。
「貴方達は何故、旅を?」
ラミエルが豪華な椅子に座り、話し出す。
「修行、と言いますか。そのような風習が僕達の村であるのです」
ノワールがでっち上げた嘘を吐きながら、用意された紅茶を啜る。ガブリエルは興味無さそうに頬杖をつき、窓から外を見つめる。
ツイもする事がなく用意された紅茶を飲む。少し舌がピリピリした。ノワールがアイコンタクトで「察しろ」と伝えてきた。どうやら毒のようだ。しかし、龍人であるツイと神であるノワールには効かない。
ラミエルとノワールが話し込んでいる中、ラッパの音が聞こえた。
「ふふ、どうやら着いたようです」
アルマニアの聖都の門が見えてくる。
「そういえば、何故七大天使である貴方が辺境にいらしたのですか?」
馬車が門を抜け、大聖堂に向かう。
ラミエルは口を開く。
「それは、神の啓示で魔王が現れたとのことで調査を」
「……、そうですか。光の神は人類の味方なのですね」
ノワールは微笑んだ。ラミエルもそうです、と相槌を打つ。
ツイはその話を盗み聞きしていたが、何が何だかサッパリだった。
「聖地アルカディアへようこそ。ここはエスペランス大聖堂です。お困りの時はここにお尋ねください。私が対応します。
この国の聖都であるアルカディアには多種多様なギルドがあります。先程見せていただいた腕前ならば資金集めにも困らないでしょう」
「ありがとうございます」
ラミエルの親切心にノワールが感謝する。ツイも一瞥した。ガブリエルは隣でじっとこちらを見ているのを気にしながら。
大聖堂まで送ってもらった後、ラミエルはお礼の品にと金貨10枚をくれた。
「冒険者ギルドに行こう。僕の仲間が先に待っているからさ」
ノワールが冒険者ギルドに向かうのに、付いていく。
「ここはお前らみたいな餓鬼どもがくる場所じゃないぜ、その金置いて出て行きな」
ドアを開けた瞬間に絡まれてしまう。どうやら冒険者ギルドテンプレ展開にに巻き込まれてしまったようだ。ノワールはそれを気にせず受付に向かう。
「おい、無視すんじゃねぇよ!」
その行為が気に入らなかったのか、冒険者は殴りかかってきた。
「一応言っておくけど、僕に触れたら変形するのは君だよ?」
その忠告も聞かず、拳の勢いが加速していく。しかし冒険者の拳はノワールの手に収まる。そして、冒険者は吹っ飛ばされた。ツイは可哀想に、と完全に他人事のようだ。
「冒険者登録したいのですが。あ、2人分お願いします」
受付嬢は無様な姿になった冒険者の姿を一目見たあと、その状態にしたノワールに若干引いている。
「は、はい。ではその水晶に手を置いてください」
ツイは龍の眼で水晶を鑑定する。
冒険者の水晶
分類:魔導具
冒険者に適する強さがあるかどうかを判断する。水晶の色が変化しないのであれば適さないという事である。
ステータスを確認する為の物ではないことが分かった。ツイやノワールのステータスは異常なのだ、国家単位で狙われる可能性もある。ノワールの場合はその前にこの世界ごと吹っ飛ばすと思うが。
ノワールとツイはその水晶に手を触れた。
「はい、確認いたしました。ではこの紙に基本情報をお書き下さい。代筆は必要ですか?」
ツイは正直自信がなかったが何となくで書いてみる。案外書けるものだった。
職業……剣士?魔法使い?いや、無職か。などと勝手に自分で傷ついている。
「ツイ、僕も前衛と後衛職兼ねてるけど、魔法戦士辺りにしたら?」
ノワールが助言した。ツイはノワールの言われた通り魔法戦士と書き、紙を受付嬢に提出する。
「承りました。ギルドカード2枚発行しますので銅貨4枚が必要です」
そう言われ金貨1枚を渡す。お釣りとして銀貨9枚と銅貨6枚を貰う。
「ではギルドカードです。紛失した場合の再発行は銀貨2枚必要です。お気をつけください」
ギルドカードには最下級のFランクと記載されていた。最高はSとされるが、特例でXランクを設けられている。Xランクは全世界で現状は3人しかいない。
ノワール曰く、冒険者ギルドは国家間を超えた世界共通のものなのだとか。国境を簡単に超えられるのが利点だ。
「さて、僕のお友達がそろそろご登場だよ」
ノワールがギルドの扉を見つめて言う。何を言っているかツイには分からなかった。
ドアがバンっと勢い良く開いた。その瞬間、純白が見えた。
「貴方達は何故、旅を?」
ラミエルが豪華な椅子に座り、話し出す。
「修行、と言いますか。そのような風習が僕達の村であるのです」
ノワールがでっち上げた嘘を吐きながら、用意された紅茶を啜る。ガブリエルは興味無さそうに頬杖をつき、窓から外を見つめる。
ツイもする事がなく用意された紅茶を飲む。少し舌がピリピリした。ノワールがアイコンタクトで「察しろ」と伝えてきた。どうやら毒のようだ。しかし、龍人であるツイと神であるノワールには効かない。
ラミエルとノワールが話し込んでいる中、ラッパの音が聞こえた。
「ふふ、どうやら着いたようです」
アルマニアの聖都の門が見えてくる。
「そういえば、何故七大天使である貴方が辺境にいらしたのですか?」
馬車が門を抜け、大聖堂に向かう。
ラミエルは口を開く。
「それは、神の啓示で魔王が現れたとのことで調査を」
「……、そうですか。光の神は人類の味方なのですね」
ノワールは微笑んだ。ラミエルもそうです、と相槌を打つ。
ツイはその話を盗み聞きしていたが、何が何だかサッパリだった。
「聖地アルカディアへようこそ。ここはエスペランス大聖堂です。お困りの時はここにお尋ねください。私が対応します。
この国の聖都であるアルカディアには多種多様なギルドがあります。先程見せていただいた腕前ならば資金集めにも困らないでしょう」
「ありがとうございます」
ラミエルの親切心にノワールが感謝する。ツイも一瞥した。ガブリエルは隣でじっとこちらを見ているのを気にしながら。
大聖堂まで送ってもらった後、ラミエルはお礼の品にと金貨10枚をくれた。
「冒険者ギルドに行こう。僕の仲間が先に待っているからさ」
ノワールが冒険者ギルドに向かうのに、付いていく。
「ここはお前らみたいな餓鬼どもがくる場所じゃないぜ、その金置いて出て行きな」
ドアを開けた瞬間に絡まれてしまう。どうやら冒険者ギルドテンプレ展開にに巻き込まれてしまったようだ。ノワールはそれを気にせず受付に向かう。
「おい、無視すんじゃねぇよ!」
その行為が気に入らなかったのか、冒険者は殴りかかってきた。
「一応言っておくけど、僕に触れたら変形するのは君だよ?」
その忠告も聞かず、拳の勢いが加速していく。しかし冒険者の拳はノワールの手に収まる。そして、冒険者は吹っ飛ばされた。ツイは可哀想に、と完全に他人事のようだ。
「冒険者登録したいのですが。あ、2人分お願いします」
受付嬢は無様な姿になった冒険者の姿を一目見たあと、その状態にしたノワールに若干引いている。
「は、はい。ではその水晶に手を置いてください」
ツイは龍の眼で水晶を鑑定する。
冒険者の水晶
分類:魔導具
冒険者に適する強さがあるかどうかを判断する。水晶の色が変化しないのであれば適さないという事である。
ステータスを確認する為の物ではないことが分かった。ツイやノワールのステータスは異常なのだ、国家単位で狙われる可能性もある。ノワールの場合はその前にこの世界ごと吹っ飛ばすと思うが。
ノワールとツイはその水晶に手を触れた。
「はい、確認いたしました。ではこの紙に基本情報をお書き下さい。代筆は必要ですか?」
ツイは正直自信がなかったが何となくで書いてみる。案外書けるものだった。
職業……剣士?魔法使い?いや、無職か。などと勝手に自分で傷ついている。
「ツイ、僕も前衛と後衛職兼ねてるけど、魔法戦士辺りにしたら?」
ノワールが助言した。ツイはノワールの言われた通り魔法戦士と書き、紙を受付嬢に提出する。
「承りました。ギルドカード2枚発行しますので銅貨4枚が必要です」
そう言われ金貨1枚を渡す。お釣りとして銀貨9枚と銅貨6枚を貰う。
「ではギルドカードです。紛失した場合の再発行は銀貨2枚必要です。お気をつけください」
ギルドカードには最下級のFランクと記載されていた。最高はSとされるが、特例でXランクを設けられている。Xランクは全世界で現状は3人しかいない。
ノワール曰く、冒険者ギルドは国家間を超えた世界共通のものなのだとか。国境を簡単に超えられるのが利点だ。
「さて、僕のお友達がそろそろご登場だよ」
ノワールがギルドの扉を見つめて言う。何を言っているかツイには分からなかった。
ドアがバンっと勢い良く開いた。その瞬間、純白が見えた。
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