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第一章 神聖国家アルマニア
第6話 殲滅という名の人助け
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ギガントキマイラの剥ぎ取りから入手できた素材を時空魔法で作られた空間に仕舞い込む。
まずはノルマの一体は達成した。次は集団の魔物を狙おうと決める。
「なんかさっきので火属性を龍術式に付与できるようになったんだが……」
『良かったですね、龍術式内ではありますが火属性の付与可能になりました。非常に使い勝手がいいですよ』
どうやら火属性魔法を入手出来た訳では無いと知り、ツイは少し残念そうな顔をした。
一度自身のステータスを確認する。
ツイ
Lv.16
種族:人造龍
職業:無職
HP 500
MP ∞
力 240
知力 1億万
精神力 190
敏捷 150
体力 200
防御力 580
運 100
下位スキル
身体強化 Lv.1
魔力出力強化 Lv.3
自己再生 Lv.1
高位スキル
龍術式 Lv.3
召喚魔法 Lv.2
時空魔法 Lv.3
龍の眼
固有スキル
神脈:固有名『龍脈』
天才
超記憶
幸運王
「もやしがネギに進化したか」
多少は体力面等がマシになったという意味である。レベルアップでかなりの恩恵を得られた。ツイは経験値を稼ぐ為に次の獲物をスキル『龍の眼』で探す。
『主人よ、近くにオークの群れがあるようです。オークの中でも最上位のエンペラーオークもいます。是非とも狩りましょう』
ウロボロスの報告通り、ツイにも集団の反応を感じ取れた。
オーク、所謂異世界では有名な性欲最強モンスター。大体女がいる馬車にちょっかいを出しているのがお決まりだ。
オークの群れが見えてきた。何かを追いかけているように見える。どうやら先程の理論が当たったようで、かなり豪華な馬車を追いかけている。
「あー、レベリング楽しみだなー!」
嬉々として言葉を放ち、大量のオークの前に立つ。馬車から放たれた声なぞ耳に入ってこない。
彼は攻撃内容を考えていると、近くに水が湧き出ていたのを発見した。
「『龍剣』」
魔力で剣を構成し、水を付ける。これで水属性付与が可能になった。
ツイは火属性と水属性、剣に同時に付与をする。
「よいしょっ、と」
それを身体強化スキルを使用しながらオークの方に投げる。加速し、威力を増していく。オークを四、五体程貫くと、消滅していった。
「上手くいったな。それでは、『八俣龍頭の息吹』」
次に彼が呪文を唱えると魔力で形成された8つの龍の頭が出てきた。それぞれの頭はオークに向かって口を開く。そして火と水の攻撃ブレスをお見舞いするのだった。
スキルで小さくなっているが、ウロボロスの助力もあり、ある程度のオークが倒される。しかし体格が大きい個体、亜種と呼ばれる存在たちが未だに残っていた。
「EXPが溜まりに溜まるなぁ!」
強くなりたいという本能は、ゲーム廃人である彼ならば人一倍強いのであろう。
彼はまた龍剣を作り出す。しかし今度はしっかりと手に持ち。
一体の杖を持ったマジシャンオークが、風魔法の下級魔法である『風刃《ウィンドブレード》』を放ってきた。ツイはそれを剣で切り裂く。
「『斬撃』」
正確にはそれは風属性付与で作り出した擬似斬撃であるが、それは本人か魔術に卓越した一部の人物にしか見分けがつかない。
斬撃によりマジシャンオークは悲鳴を上げながら倒れていく。
次は剣を持ったジェネラルオーク。身体強化を使い、攻撃力を上げている。
「『竜巻《トルネード》」
しかしその対策も虚しく、魔法によって打ち砕かれてしまった。ジャネラルオークも死んでしまう。
テンポ良くオークを薙ぎ倒していく。そして、残すはエンペラーオークである。
「『時間停止《ストップ》』」
エンペラーオークに時空魔法をかける。すると動かなくなった。
「『龍槍《ドラゴンランス》』」
ツイは槍を100本、それも火、水、風の全ての属性を付与して。これが彼の一回に作れる槍の数の限界だ。100本以上は作ろうと思うと鼻血が出始める。これが現状の魔力出力の限界。
その槍をエンペラーオークに向けて一斉に発射した。動けないエンペラーオークに突き刺さっていく。少しずつだがHPを削っている。無くなった分を補充しているため、エンペラーオークが死ぬまで永久に槍が降り注ぐ。しかしやはり致命傷には至らない。
ツイは痺れを切らし、剣に三属性を付与しエンペラーオークに斬りかかる。エンペラーオークの首が綺麗に取れた。
「案外簡単だったな」
剣を消滅させ、大量のオークを死体ごと時空魔法に仕舞う。
「おめでとう、ツイ。ノルマクリアだよ。ではあの馬車に乗る高貴な身分の方に会いに行こうか」
声をかけられる。一瞬驚いたものの、その声の主が直ぐにノワールだと分かり、安堵した。
ノワールに連れられ、馬車に近づいていく。
馬車から2人の男女が出てきた。
「……あらあら、運転が荒いと思えばモンスターの群れに追いかけられていたみたい」
菖蒲色のツインテールを揺らしながら歩いている碧眼の女性、というよりも女の子。しかし言葉遣いから年長者という事が理解できる。
「……?姐さん、モンスターなんていたか?」
もう1人は暗めの青がかった紫色の髪に紫色の目をした高身長の男性。寝惚けているようだ。
彼らはこちらに向かってきた。
「えぇ、貴方が寝ている間にね。そこの方々がお助け下さったの。
ありがとうございます、旅のお方。私は神聖国家アルマニアの七大天使、ラミエル・カンタベリーと申します」
礼儀正しく女性、ラミエルがお辞儀をした。その行為は身分の高さを感じされる程、華麗だった。
「あー、俺はガブリエル・ミィシェーレ」
先程のラミエルとは真反対に無愛想な声で自己紹介をする。
「いえいえ、人を助ける事は当然ですから。私はノワール=ディユ・ブランと申します。こちらにいるのが私と一緒に旅をしております、ツイです」
ノワールに名を指され、しどろもどろに、「ど、どうも」と言ってしまう。恥ずかしい事に極まりない。
「私達はアルマニアに戻る途中ですの。もしよろしければお乗りになりませんか?アルマニアに戻りお礼をしたいのですが……」
ラミエルが提案を切り出してきた。ノワールはすかさず反応する。
「本当ですか!是非ともお願いします」
そう言い、ツイとノワールは馬車に乗る事になった。
まずはノルマの一体は達成した。次は集団の魔物を狙おうと決める。
「なんかさっきので火属性を龍術式に付与できるようになったんだが……」
『良かったですね、龍術式内ではありますが火属性の付与可能になりました。非常に使い勝手がいいですよ』
どうやら火属性魔法を入手出来た訳では無いと知り、ツイは少し残念そうな顔をした。
一度自身のステータスを確認する。
ツイ
Lv.16
種族:人造龍
職業:無職
HP 500
MP ∞
力 240
知力 1億万
精神力 190
敏捷 150
体力 200
防御力 580
運 100
下位スキル
身体強化 Lv.1
魔力出力強化 Lv.3
自己再生 Lv.1
高位スキル
龍術式 Lv.3
召喚魔法 Lv.2
時空魔法 Lv.3
龍の眼
固有スキル
神脈:固有名『龍脈』
天才
超記憶
幸運王
「もやしがネギに進化したか」
多少は体力面等がマシになったという意味である。レベルアップでかなりの恩恵を得られた。ツイは経験値を稼ぐ為に次の獲物をスキル『龍の眼』で探す。
『主人よ、近くにオークの群れがあるようです。オークの中でも最上位のエンペラーオークもいます。是非とも狩りましょう』
ウロボロスの報告通り、ツイにも集団の反応を感じ取れた。
オーク、所謂異世界では有名な性欲最強モンスター。大体女がいる馬車にちょっかいを出しているのがお決まりだ。
オークの群れが見えてきた。何かを追いかけているように見える。どうやら先程の理論が当たったようで、かなり豪華な馬車を追いかけている。
「あー、レベリング楽しみだなー!」
嬉々として言葉を放ち、大量のオークの前に立つ。馬車から放たれた声なぞ耳に入ってこない。
彼は攻撃内容を考えていると、近くに水が湧き出ていたのを発見した。
「『龍剣』」
魔力で剣を構成し、水を付ける。これで水属性付与が可能になった。
ツイは火属性と水属性、剣に同時に付与をする。
「よいしょっ、と」
それを身体強化スキルを使用しながらオークの方に投げる。加速し、威力を増していく。オークを四、五体程貫くと、消滅していった。
「上手くいったな。それでは、『八俣龍頭の息吹』」
次に彼が呪文を唱えると魔力で形成された8つの龍の頭が出てきた。それぞれの頭はオークに向かって口を開く。そして火と水の攻撃ブレスをお見舞いするのだった。
スキルで小さくなっているが、ウロボロスの助力もあり、ある程度のオークが倒される。しかし体格が大きい個体、亜種と呼ばれる存在たちが未だに残っていた。
「EXPが溜まりに溜まるなぁ!」
強くなりたいという本能は、ゲーム廃人である彼ならば人一倍強いのであろう。
彼はまた龍剣を作り出す。しかし今度はしっかりと手に持ち。
一体の杖を持ったマジシャンオークが、風魔法の下級魔法である『風刃《ウィンドブレード》』を放ってきた。ツイはそれを剣で切り裂く。
「『斬撃』」
正確にはそれは風属性付与で作り出した擬似斬撃であるが、それは本人か魔術に卓越した一部の人物にしか見分けがつかない。
斬撃によりマジシャンオークは悲鳴を上げながら倒れていく。
次は剣を持ったジェネラルオーク。身体強化を使い、攻撃力を上げている。
「『竜巻《トルネード》」
しかしその対策も虚しく、魔法によって打ち砕かれてしまった。ジャネラルオークも死んでしまう。
テンポ良くオークを薙ぎ倒していく。そして、残すはエンペラーオークである。
「『時間停止《ストップ》』」
エンペラーオークに時空魔法をかける。すると動かなくなった。
「『龍槍《ドラゴンランス》』」
ツイは槍を100本、それも火、水、風の全ての属性を付与して。これが彼の一回に作れる槍の数の限界だ。100本以上は作ろうと思うと鼻血が出始める。これが現状の魔力出力の限界。
その槍をエンペラーオークに向けて一斉に発射した。動けないエンペラーオークに突き刺さっていく。少しずつだがHPを削っている。無くなった分を補充しているため、エンペラーオークが死ぬまで永久に槍が降り注ぐ。しかしやはり致命傷には至らない。
ツイは痺れを切らし、剣に三属性を付与しエンペラーオークに斬りかかる。エンペラーオークの首が綺麗に取れた。
「案外簡単だったな」
剣を消滅させ、大量のオークを死体ごと時空魔法に仕舞う。
「おめでとう、ツイ。ノルマクリアだよ。ではあの馬車に乗る高貴な身分の方に会いに行こうか」
声をかけられる。一瞬驚いたものの、その声の主が直ぐにノワールだと分かり、安堵した。
ノワールに連れられ、馬車に近づいていく。
馬車から2人の男女が出てきた。
「……あらあら、運転が荒いと思えばモンスターの群れに追いかけられていたみたい」
菖蒲色のツインテールを揺らしながら歩いている碧眼の女性、というよりも女の子。しかし言葉遣いから年長者という事が理解できる。
「……?姐さん、モンスターなんていたか?」
もう1人は暗めの青がかった紫色の髪に紫色の目をした高身長の男性。寝惚けているようだ。
彼らはこちらに向かってきた。
「えぇ、貴方が寝ている間にね。そこの方々がお助け下さったの。
ありがとうございます、旅のお方。私は神聖国家アルマニアの七大天使、ラミエル・カンタベリーと申します」
礼儀正しく女性、ラミエルがお辞儀をした。その行為は身分の高さを感じされる程、華麗だった。
「あー、俺はガブリエル・ミィシェーレ」
先程のラミエルとは真反対に無愛想な声で自己紹介をする。
「いえいえ、人を助ける事は当然ですから。私はノワール=ディユ・ブランと申します。こちらにいるのが私と一緒に旅をしております、ツイです」
ノワールに名を指され、しどろもどろに、「ど、どうも」と言ってしまう。恥ずかしい事に極まりない。
「私達はアルマニアに戻る途中ですの。もしよろしければお乗りになりませんか?アルマニアに戻りお礼をしたいのですが……」
ラミエルが提案を切り出してきた。ノワールはすかさず反応する。
「本当ですか!是非ともお願いします」
そう言い、ツイとノワールは馬車に乗る事になった。
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