53 / 93
1章
11
しおりを挟む
今日はいよいよエヴァトリスが王都に帰還する日である。公爵家は朝早くから準備で大忙しである。正しくは公爵家というよりも、カタリーナとカタリーナを担当する侍女であるが・・・。今日の午後は王宮でエヴァトリスを含めた辺境への支援に向かっていた者達を出迎える予定となっている。
後日、正式に辺境の復興とエヴァトリスの帰還を祝うパーティーは行われるため、今回出迎えをするのは限られた人だけである。もちろん、その限られた人の中に公爵家当主であり宰相を務めるカタリーナの父と、婚約者であるカタリーナは含まれている。他にも何人かの上位貴族の当主も呼ばれているらしいが、詳細までカタリーナは聞いていない。父に聞けば答えはもらえるだろうが、それほど興味深いことではないため気にしていなかった。
限られた人しかいないということは、カタリーナに嫌な視線を送ってくる人がいないということであり、いつものパーティーやお茶会に比べたら気楽なものなのだ。
油断すると今日の衣装も、全身をエヴァトリスの髪や目の色、エヴァトリスの印である白百合をモチーフにしたものに包まれそうになるため、その都度静止をし、侍女達に仕上げてもらう。衣装を纏い、玄関に向かうとそこには正装をした父と見送りに出てきた母とルルーシュがいた。もちろん、家令やメイド達も揃っており過剰な見送りと言える。何よりルルーシュの見送りが珍しいのだ。
「珍しいわね、ルルーシュが見送りに出てくるなんて。」
その言葉に少し困ったような表情を見せたのが母とルルーシュ、眉間にわずかにシワを刻ませたのが父だった。
「そりゃぁ、出てくるよ。次姉上に会えるのがいつかわからないんだから」
ルルーシュはいつものトーンでの話だが、カタリーナの頭の中には疑問符が浮かぶ。
「今日は殿下のお迎えが終われば帰ってくるわよ。もしかすると、夕食に誘われるかもしれないから、その時は少し遅くなるかもしれないけれど・・・。」
「帰ってこれるといいね。」
苦笑を隠そうともせずにルルーシュは返答する。
「元気でね。何かあったら手紙を書くのよ。離れていても私たちは家族なのだから、いつでも帰ってきてね。」
少し涙ぐみながら話すのは母で、その周りの侍女達も涙ぐんでいる。とても感動的な雰囲気を作ってはいるが、カタリーナはただのお迎えの一員である。
「お母様、何か誤解されているようですが、私は辺境の復興へ向かわれた方達が帰ってこられるのをお迎えに行くので・・・あの、確かに引越しの準備は済みましたが、まだ王宮へ住む日付までは確定してなくて・・・」
カタリーナは何か勘違いしているであろう家族を訂正するために口を開くが、それは母によって遮られることになる。
「ええ、分かっています。皆迄言わなくても大丈夫です。カタリーナならばお役目をしっかりと果たせると信じています。でも、身体だけは大事にするのですよ。王子も体は大きくなったとはいえまだ成人前です。後ろ指を指されるれるような行動は慎むのですよ。」
最早何の心配かわからないが、母は真剣そのものだ。話の後半でエステルは恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にして視線を地面に落としている。
「話はその辺りで終わりにして出発しようか。今日は間違っても遅れるわけにはいかないからね。」
少し寂しそうに声をかけた父の言葉に従い、馬車に乗り込む。
その日の公爵家の人達は馬車が見えなくなっても、しばらく外に立ったまま馬車が見えなくなった方を見つめていた。
「姉さん、頑張ってね。」
家に入る直前に呟いたルルーシュの声は誰に届くこともなく、その場で消えていった。
王宮に着くと、すでに何人かが集まっていた。出迎えの場所は大広間であり、爵位にしたがって立ち位置が決まっているらしい。カタリーナの家は公爵家であり、父は宰相をしている立場ということもあり国王、王妃に次ぐ席となっている。時間が経ち、今回出迎えで選ばれた面々が明らかになっていくと分かったのは、高位貴族が全て呼ばれている訳ではないということだった。貴族であり、何らかの面で優れている者に声がかかっているらしい。それを証拠に今回の川の氾濫を収めるため土木の技術面で貢献したと言われる男爵家の当主も呼ばれている。カタリーナが関わりのない人もいるが、知らない人はいないほどのメンバーが集まっており、ここに呼ばれることが名誉であることは疑いようのない事実である。そんな人たちが集まる中、ドレスを着た女性はカタリーナ一人。正確にはこれから王妃も来るため二人にはなるが、目立つこと、この上なくカタリーナも萎縮ぎみだ。何かを察した父が一言声をかける。
「大丈夫だ。堂々としていろ。」
そんな言葉一つで胸を晴れる人間であれば、最初から萎縮することはないだろうが、その思いがカタリーナの父に届くことはない。
「・・・はい。お父様。」
公爵として、宰相として多くの人の前に立ってきた父からすればなんでもない事なのだろうと思いながら、カタリーナは返事をし、決められた席で待つ。
その時間が30分ほど過ぎた頃、ようやく国王・王妃が広間にやってくる。国王から面をあげるよう声がかかり視線をあげると、にこやかに微笑む王妃と視線が会う。久しぶりにエヴァトリスが帰ってくるのが嬉しいのが傍目にも明らかだ。王妃のおかげか、少し心に余裕がでたカタリーナは、帰ってくるエヴァトリスを思い出し口元を少し緩ませた。
それからすぐに辺境へ支援に行った者達の到着が知らされる。大広間とは言えさすがに全員を収容することはできないため、各団の長が中心となり挨拶を行うらしい。勉強を兼ねてではあるが王家の代表として参加したエヴァトリスはもちろん大広間に現れる予定だ。カタリーナの中で緊張よりもエヴァトリスに会える嬉しさが少しずつ勝っていき、自然と広間の入り口に視線が向けられる。嬉しそうな顔で入り口に視線を向けているカタリーナは、父が少し寂しそうな表情でカタリーナを見ていることに気づくことはなかった。
後日、正式に辺境の復興とエヴァトリスの帰還を祝うパーティーは行われるため、今回出迎えをするのは限られた人だけである。もちろん、その限られた人の中に公爵家当主であり宰相を務めるカタリーナの父と、婚約者であるカタリーナは含まれている。他にも何人かの上位貴族の当主も呼ばれているらしいが、詳細までカタリーナは聞いていない。父に聞けば答えはもらえるだろうが、それほど興味深いことではないため気にしていなかった。
限られた人しかいないということは、カタリーナに嫌な視線を送ってくる人がいないということであり、いつものパーティーやお茶会に比べたら気楽なものなのだ。
油断すると今日の衣装も、全身をエヴァトリスの髪や目の色、エヴァトリスの印である白百合をモチーフにしたものに包まれそうになるため、その都度静止をし、侍女達に仕上げてもらう。衣装を纏い、玄関に向かうとそこには正装をした父と見送りに出てきた母とルルーシュがいた。もちろん、家令やメイド達も揃っており過剰な見送りと言える。何よりルルーシュの見送りが珍しいのだ。
「珍しいわね、ルルーシュが見送りに出てくるなんて。」
その言葉に少し困ったような表情を見せたのが母とルルーシュ、眉間にわずかにシワを刻ませたのが父だった。
「そりゃぁ、出てくるよ。次姉上に会えるのがいつかわからないんだから」
ルルーシュはいつものトーンでの話だが、カタリーナの頭の中には疑問符が浮かぶ。
「今日は殿下のお迎えが終われば帰ってくるわよ。もしかすると、夕食に誘われるかもしれないから、その時は少し遅くなるかもしれないけれど・・・。」
「帰ってこれるといいね。」
苦笑を隠そうともせずにルルーシュは返答する。
「元気でね。何かあったら手紙を書くのよ。離れていても私たちは家族なのだから、いつでも帰ってきてね。」
少し涙ぐみながら話すのは母で、その周りの侍女達も涙ぐんでいる。とても感動的な雰囲気を作ってはいるが、カタリーナはただのお迎えの一員である。
「お母様、何か誤解されているようですが、私は辺境の復興へ向かわれた方達が帰ってこられるのをお迎えに行くので・・・あの、確かに引越しの準備は済みましたが、まだ王宮へ住む日付までは確定してなくて・・・」
カタリーナは何か勘違いしているであろう家族を訂正するために口を開くが、それは母によって遮られることになる。
「ええ、分かっています。皆迄言わなくても大丈夫です。カタリーナならばお役目をしっかりと果たせると信じています。でも、身体だけは大事にするのですよ。王子も体は大きくなったとはいえまだ成人前です。後ろ指を指されるれるような行動は慎むのですよ。」
最早何の心配かわからないが、母は真剣そのものだ。話の後半でエステルは恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にして視線を地面に落としている。
「話はその辺りで終わりにして出発しようか。今日は間違っても遅れるわけにはいかないからね。」
少し寂しそうに声をかけた父の言葉に従い、馬車に乗り込む。
その日の公爵家の人達は馬車が見えなくなっても、しばらく外に立ったまま馬車が見えなくなった方を見つめていた。
「姉さん、頑張ってね。」
家に入る直前に呟いたルルーシュの声は誰に届くこともなく、その場で消えていった。
王宮に着くと、すでに何人かが集まっていた。出迎えの場所は大広間であり、爵位にしたがって立ち位置が決まっているらしい。カタリーナの家は公爵家であり、父は宰相をしている立場ということもあり国王、王妃に次ぐ席となっている。時間が経ち、今回出迎えで選ばれた面々が明らかになっていくと分かったのは、高位貴族が全て呼ばれている訳ではないということだった。貴族であり、何らかの面で優れている者に声がかかっているらしい。それを証拠に今回の川の氾濫を収めるため土木の技術面で貢献したと言われる男爵家の当主も呼ばれている。カタリーナが関わりのない人もいるが、知らない人はいないほどのメンバーが集まっており、ここに呼ばれることが名誉であることは疑いようのない事実である。そんな人たちが集まる中、ドレスを着た女性はカタリーナ一人。正確にはこれから王妃も来るため二人にはなるが、目立つこと、この上なくカタリーナも萎縮ぎみだ。何かを察した父が一言声をかける。
「大丈夫だ。堂々としていろ。」
そんな言葉一つで胸を晴れる人間であれば、最初から萎縮することはないだろうが、その思いがカタリーナの父に届くことはない。
「・・・はい。お父様。」
公爵として、宰相として多くの人の前に立ってきた父からすればなんでもない事なのだろうと思いながら、カタリーナは返事をし、決められた席で待つ。
その時間が30分ほど過ぎた頃、ようやく国王・王妃が広間にやってくる。国王から面をあげるよう声がかかり視線をあげると、にこやかに微笑む王妃と視線が会う。久しぶりにエヴァトリスが帰ってくるのが嬉しいのが傍目にも明らかだ。王妃のおかげか、少し心に余裕がでたカタリーナは、帰ってくるエヴァトリスを思い出し口元を少し緩ませた。
それからすぐに辺境へ支援に行った者達の到着が知らされる。大広間とは言えさすがに全員を収容することはできないため、各団の長が中心となり挨拶を行うらしい。勉強を兼ねてではあるが王家の代表として参加したエヴァトリスはもちろん大広間に現れる予定だ。カタリーナの中で緊張よりもエヴァトリスに会える嬉しさが少しずつ勝っていき、自然と広間の入り口に視線が向けられる。嬉しそうな顔で入り口に視線を向けているカタリーナは、父が少し寂しそうな表情でカタリーナを見ていることに気づくことはなかった。
0
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
最愛の聖騎士公爵が私を殺そうとした理由
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
マリアンヌ・ラヴァルは伯爵家の長女として、聖女の血を引いていた。女当主である母が行方不明になってから父と継母とエグマリーヌ国王家の思惑によって、エドワード王子と婚姻を迫られつつあった。それを救ってくれたのは母の祖国にいた本来の婚約者であり、聖騎士団長のミシェルだった。
マリアンヌは愛しい人との再会に安堵するも、ミシェルに刺されてしまう。
「マリー、──、──!」
(貴方が私を手にかけたのに……どうして……そんな……声を……)
死の淵で焦る愛しい人の声が響く中、気づけば死ぬ数日前に戻ってきて──。
※旧タイトル:私を愛していると口にしながらアナタは刃を振りおろす~虐げられ令嬢×呪われた伯爵~の大幅リメイク版のお話です(現在全て非公開)
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
生まれ変わり令嬢は、初恋相手への心残りを晴らします(と意気込んだのはいいものの、何やら先行き不穏です!?)
夕香里
恋愛
無実の罪をあえて被り、処刑されたイザベル。目を開けると産まれたての赤子になっていた。
どうやら処刑された後、同じ国の伯爵家にテレーゼと名付けられて生まれたらしい。
(よく分からないけれど、こうなったら前世の心残りを解消しましょう!)
そう思い、想い人──ユリウスの情報を集め始めると、何やら耳を疑うような噂ばかり入ってくる。
(冷酷無慈悲、血に飢えた皇帝、皇位簒だ──父帝殺害!? えっ、あの優しかったユースが……?)
記憶と真反対の噂に戸惑いながら、17歳になったテレーゼは彼に会うため皇宮の侍女に志願した。
だが、そこにいた彼は17年前と変わらない美貌を除いて過去の面影が一切無くなっていて──?
「はっ戯言を述べるのはいい加減にしろ。……臣下は狂帝だと噂するのに」
「そんなことありません。誰が何を言おうと、わたしはユリウス陛下がお優しい方だと知っています」
徐々に何者なのか疑われているのを知らぬまま、テレーゼとなったイザベルは、過去に囚われ続け、止まってしまった針を動かしていく。
これは悲恋に終わったはずの恋がもう一度、結ばれるまでの話。
今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました
四折 柊
恋愛
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)
この子、貴方の子供です。私とは寝てない? いいえ、貴方と妹の子です。
サイコちゃん
恋愛
貧乏暮らしをしていたエルティアナは赤ん坊を連れて、オーガスト伯爵の屋敷を訪ねた。その赤ん坊をオーガストの子供だと言い張るが、彼は身に覚えがない。するとエルティアナはこの赤ん坊は妹メルティアナとオーガストの子供だと告げる。当時、妹は第一王子の婚約者であり、現在はこの国の王妃である。ようやく事態を理解したオーガストは動揺し、彼女を追い返そうとするが――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる