奴隷を買うぞ・・異世界煩悩記

切粉立方体

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37 除霊

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聖神殿主任神官 カシス

陽の光が眩しい、でも今日は朝起きられました。
今日はお尻の穴が痛くて上手く歩けません。
ミントも巻き込んでやりました、ふふふ、ミントも変な格好で歩いています。
ミントと体を入れ替えて、先にミントへ突っ込んで貰ったんです。
ミントの身体をしっかり抱えて、逃げられない様にしました。

でもミントが果てると、直ぐオークさんに裏を取られてしまいました。
素早い動きで背後から両腕を抱えられ、身動きを封じられてしまいました。
太い木杭を身体に押し込まれる感じがして、息が上手く出来なくなりました。
木杭の動きに併せて懸命に肺へ空気を取り込みます。
苦しいのですが、頭が中が白くなって、身体の奥から次々に快感が湧き上って来ました。
たぶん何度も叫び声を上げていたと思います。
意識が飛んで、気が付いたら朝になっていました。

馬車から楽器を運び出して村の広場へ並べます。
合奏を始めると村人たちが集まって来ました。
楽器を置いて朝の礼拝の合唱をします。
指揮をすることが多くなっていたので、自分が声を出して歌うのは久々です。

合唱の後は、全員でお祈りです。
そして村人一人一人に幸せ印を授けて礼拝が終了します。
形式的に印を切るだけの動作の筈なのに、オークさんが印を切ると、空中にうっすらと光印が浮いて村人を包みます。
聖神殿でもこれが出来るのは聖神官様だけですが、聖神官様は特別な場でないとその力を示されません。
なのにオークさんはこんな場末の村で大安売りです。
性欲の怪人が聖人に見えるから不思議です。

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聖神殿主任神官 ミント

オークさんが聖人に見えます。
でもこの聖人に昨夜犯されていたと思うと背徳感で身体の芯が痺れて来ます。
しかも昨夜はお尻まで・・、きゃー。
ああ、私は落ちてしまったのです、後戻り出来ない場所まで。

これからもっとオークさんに酷い事をされるのでしょう、可哀そうな私。
この大勢の村人の前で裸に剥かれ、オークさんに犯されている自分を想像すると眩暈がしてこの場に座り込んでしまいそうです。

「ミントさん、楽器片付けるの手伝って」
「はーい」
「ミントさん、顔赤いけど大丈夫」
「あっ、大丈夫、大丈夫」

ーーーーー
葬儀を二件頼まれ、葬儀の後、村長の家に来て欲しいと頼まれた。
一件は普通の葬儀で、一件は埋葬の際の魔除けが不十分だったようでゾンビになり掛けていた。
刻印札で祓おうとしたら、僕の顔を見て悪霊は逃げて行った。
失礼な悪霊だ。
訪れた村長の家は大きな御屋敷だった。

「恥ずかしいお話なのですが、我が家には曾祖父の妹の魂を封じた部屋がございます。言い伝えでは、その人は恋人に捨てられたショックで寝込み、そのまま帰らぬ人となったそうです。恋人への思いが魂をベットに繋ぎ留め、部屋に入ると彼女の魂が襲って来るそうです。今までは部屋に入らない限り無害だったのですが、最近退屈したのか、部屋から出せと暴れ回る様になったのです。封印が破られるのも時間の問題かと」
「亡くなってから何年になります」
「今年で丁度百年になりますが」
「そうですか、それならば・・・」

ミントが何かを考え込んでいる。

「ミント、どうした」
「地縛霊が邪霊に変わるには少し速い様な気がするんですが、地縛霊が邪霊に変わったなら部屋から出たがるのも納得できます。ですが、邪霊に封印を破る力はありません、邪霊にしては力が強すぎます」
「ミント、考え過ぎじゃないの。普通百年程度で魔霊にはならないわよ」
「でも、邪霊にしては力が強過ぎでしょ、カシス」
「うーん、そうよね。魔霊だったら三人じゃ手に余るし、道具も準備も必要だしね。帝都から専門家を呼んだ方が良さそうね」
「ミントさん、カシスさん、オークなら大丈夫よ。村長さん、魔霊だと少し料金が高くなりますが大丈夫でしょうか」
「如何ほどでしょうか」
「金貨十枚」
「えー!ファーレちゃん安過ぎよ、道具だけで金貨三十枚は必要よ」
「そうだよファーレ、相場は金貨五十枚だよ。それに専門家に頼まないと危険よ」
「大丈夫です、ミントさん、カシスさん。オークも専門家ですから。村長さん如何されます」
「本当にそれで良いのであれば、お願いする」
「はい、ありがとうございます。それじゃ部屋に案内して下さい」
『えー!準備は』

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聖神殿主任神官 ミント

ファーレちゃんが無茶苦茶です、何の用意も無しに部屋に向かっています。
部屋は二階の一番奥にありました、かなり強力な封印が施してあります。
その封印を中の霊は軋ませています、これは魔霊の可能性が高いと思います。

オークさんを止めようと思ったのですが、突然オークさんが服を脱ぎ始めて裸になりました。
そのオークさんの身体に、四人が慣れた手付きで刻印札を貼って行きます。

「ゲリト、メルト、ノリト。ゲリト、メルト、ノリト。ゲリト、メルト、ノリト」

全身から青い炎を吹き上げて、封印を吹き飛ばしながらオークさんが部屋へ突入しました。
サポートするため、私とカシスも呪文を練りながら部屋に飛び込みます。
そこでカシスも私も立ち尽くしてしまいました、信じられない光景が目の前で展開していたのです。

なんと魔霊が逃げ回っているのです、追掛けているのはオークさん、あの霊の色は間違い無く魔霊なのでが・・。
魔霊が床に引き摺り下ろされました、いやいやしている霊をオークさんがベットに連れて行きます。
相手が魔霊であってもこれは強姦なんじゃないでしょうか、私は止めるべきなんじゃないでしょうか。
逡巡している間に、オークさんの股間にそそり立っていた青い炎が赤い魔霊に突き刺さります。
魔霊が仰け反っています、オークさんが腰を激しく動かし始めると、魔霊が左右に首を振っています、霊でも感じるのでしょうか。
激しさが増し始めると、突然カシスが走り出しました。
そうです、オークさんが魔霊だけで満足する筈がありません。
私も必死で走り始めました。
廊下に出たら、四人の姿はありませんでした。
きっと私達を置いて先に逃げたのでしょう、完全に逃げ遅れました。
待って、カシス、私を置いて行かないで。

ーーーーー
除霊が終わった、彼女は最後に微笑んで旅立ってくれたので心が安らぐ。
刻印札を剥す、刻印札の炎が徐々に衰えて行く。
しかしあいつ等は、僕を何だと思ってるのだろうか。
廊下に出て服を纏う。
全員が必死の形相で逃げて行った、僕を色情狂と勘違いしているのだろうか。
おーし、今日明日はこの村の宿に泊まって三十六時間の連続お仕置きマラソンだ。

「これが報酬の金貨十枚です。そしてこれが口止め料の金貨二十枚です」
「了解しました」

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「オーク、何の口止め料だったの」

馬車の中での昼飯時、ファーレが二日前に貰った口止め料のことを聞いて来た。
今朝の宿の朝飯時は、全員が顔に隅を作って無口だったが、やっと復活したらしい。

「彼女の恋人は兄さんだったんだ。だから兄さんが奥さんを娶った時、その女性に乗り移るため自ら命を絶った」
「最初から怨霊なら百年で魔霊でも可笑しくないわね」
「兄さんも彼女を受け入れて幸せだったらしいんだが、兄さんが死んで天国に昇った後、一人取り残されたらしい」
「怨霊じゃ成仏出来ないしね」
「それから封印されたらしい、自縛霊にしちゃ強力な封印だっただろ」
「ふーん、だから口止め料貰えたのか」
「結婚できなくても、生きて一緒に居れば良かったのに」
「親に結婚先決められていたらしい、結婚式の三日前に花嫁衣裳を着て、寝ている兄さんの上で命を絶ったって言ってたな。十三歳だったそうだ」

今日も晴天だ、御者席の向こうに見える光景は今日も明るい。
そう、僕等はまだ生きている、選択肢はまだ無限に存在する。
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