奴隷を買うぞ・・異世界煩悩記

切粉立方体

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61 助っ人1

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コスモ

 水の中で息が出来ない連中は何か特訓をすることになったらしい。
 遺跡に向かう荷車は女ばかりで、男は数える程しかいない。
 息の出来ない連中とは別行動で今日から祓いの実地訓練を行うとの連絡があり、姉ちゃんやデイジは肩の荷が降りた様な感じでほっとしていた。
 今日の姉ちゃんは少しピリピリした感じが薄れているので、夜は布団で寝れる様に頼んでみよう。

「コスモさん、毎晩寒くないすか」

 ラックの彼氏のトートスだ、こいつは俺より年下の癖に姉ちゃんの顔色を窺いながら上手く立ち回っている。
 ラックとも上手くやっている様だとセチアが教えてくれた。

「そりゃ勿論寒いよ、毛布一枚で廊下に放り出されてるんだから。今日は姉ちゃんの機嫌を見て部屋の中で寝れる様に交渉してみるよ」
「カンナさん今日は機嫌が少し良いですけど、気を付けた方が良いすよ。下心があると勘違いされると庭に放り出されますよ」
「まさか姉ちゃんでも、この寒いのにそんな酷い事はしないだろ」
「知らないんすか、昨日デルフィさんが何か交渉して一晩庭で震えてましたよ」
「・・・うん、廊下なら屋根の下だから十分眠れるよな」

ーーーーー
 男共が化粧の練習をしている間に、女性達に祓術の訓練をさせることにした。
 適当に選んだ遺跡だったのだが、思っていた以上に奥が深く、昨日下の階層の入口を見付けたのだ。
 まだ手付かずの場所の様なので、スケルトン程度なら徘徊している可能性が高い。

 遺跡探索のプロ連中なので、学生達と違って危険な場所は良く心得ており、安心して潜っていける。

「神官長、この門柱の刻印は西のモルゴスの深層遺跡で見たのと同じ様式だよ。あそこはこの町最古の遺跡って言われてるんだけど、ここも相当古いんじゃないかな。お宝見付けたら持って帰って好いんだよね」

 テオが世話になったパーティーのリーダー、カンナだ。
 今日はテオとミューが僕の脇について泳いでいるので、一緒に先頭を泳いでいる。

「ああ、スケルトンを一人十匹程度祓ったら、後は自由行動だ」
「くー、コスモ、デイジ、手付かずのお宝がある遺跡なんて滅多に入れないからね、良く視ておくんだよ。セチア、ラック、トートス、私の側を離れるんじゃないよ。あーあ、クロカとシクラも連れて来たかったなー」
「姉さん、デルフィは」
「あの助平野郎は、国に送り返して父さんと母さんに性根を鍛え直して貰う」
「・・・・・」

「師匠、通路が瓦礫に埋まってこの先は通れませんよ」
「ミュー、通路全体の水の動きを探ってみろ」
「はい・・・・・、あっ!流れが右下に偏ってます、水路の跡ですね」

ーーーーー
コスモ

 通路の脇を流れている水路の石蓋を開け、神官長とミューさんが水路を潜って行った。

「大丈夫、通れるって。狭いから一人づつ順番に送ってくれって」

 待つ事半鈴(一時間)、テオが遠耳の力を使って神官長の伝言を伝えてくれた。
 順番に水路へ降りてその細い流れの中に潜って行く。
 何か狭い空間に閉じ込められるようで気持ちが悪い。
 躊躇していたらセチアが背中に貼り付いて来た。

「コスモ、おんぶして」

 背中にセチアの温もりが伝わって来る。
 セチアを背負ったまま、水路の中を泳ぎ始めた。

「身体くっつけてると、暖かくて気持ち良いね」
「ああ、何か幸せな気分になって安心するな」
「でしょ、姉ちゃんも酷いよね。ラックはトートスと毎晩抱き合って眠ってるのに」
「まあ二人ともまだ子供だから姉ちゃんも安心なんだろ」
「コスモ、これは姉ちゃんには内緒だけど、あの二人、やる事はちゃんとやってるよ」
「やる事って」
「うん、セックス」
「えー、そりゃ不味いだろ。姉ちゃんに知れたら絞殺されるぞ」
「ラック気持ちいいって言ってた。コスモ、私もしたい」
「爺ちゃんと祖母ちゃんがな、ほら、溺れて死にそうになった時に何回か会ったんだけど、お前と夫婦になって構わないって言ってくれた」
「きゃー、嬉しい」
「だけど姉ちゃんに言ったら凄く怒られた。だから、したらたぶん国に追い返されると思う」
「姉ちゃんにばれないようにしたら如何かな」
「俺は不器用だから無理だろうな。だから俺が一人前になるまでは我慢しろ」
「うん判った、判ったけど、ちんちん立てながらだと説得力無いね」

ーーーーー
 水路を抜けた先は大きな洞窟になっており、壁一面に住居跡のある地下の都市遺跡になっていた。
 回廊が張り巡らされている構造から想像すると、ここは地上にあった遺跡が、地震や水害で地下に埋まったものではなく、最初から地下空間に作られた都市の様だ。
 洞窟最奥に薄明りが見えることや、泳いでいる魚に目があることを考えると、この洞窟の先は地上に繋がっているのかも知れない。
 全員の移動が完了したことを確認してから、訓練の開始を告げる。

「スケルトンの魔石を一人十個集めて来い。それさえ出来るなら、単独だろうがペアだろうがパーティーだろうが行動は自由だ。時間は今から丸一日だ。勿論お宝は自由に持ち帰って良い。それじゃ開始だ」
「おー」

 同じときの声でも、女性の声の方が何か嬉しい。
 ミューもテオもそれぞれのパーティーと一緒に行動する様なので、僕は礼拝堂の様な場所で寝て待つ事にした。
 礼拝堂の中に入ると、壁や柱に遺跡で見慣れた装飾が見当たらない。
 ここに住んでいたいた人々は、質素を好む人々だったのだろうか。
 こんな地下でどんな暮らしをしていたのだろうか。

 石のベンチはまだ残っており、礼拝堂の中心に置かれている円形の祭壇を中心に、円形に配置されている。
 僕は祭壇の上で大の字になって一寝入りすることにした。
 静かだ、礼拝堂の天井を小魚が泳ぎ回っている。
 僕は意識を手放した。

 「勇者様、勇者様、目覚めて下さい」

 誰かが撲を揺り動かしている。
 薄目を開けると白い衣を纏った金髪の美少女が撲を起こそうとしていた。
 歳はテオやファーレやミューアと同じか少し年上くらいか。
 これは夢なのだろう、昨晩は休養日だと言われてエッチをさせて貰えなかったので、こんな夢を見てしまうのだろう。
 抱き寄せて、衣の裾から股間を探ってみる。
 おー、パンツは履いていないようだ。
 夢とは判っているが、念のため性別は確認しておこう。
 裾を捲り上げて両足を大きく広げる。
 おー、まだつるつるの女の子だ、夢の中だけあってど真ん中のストライクだ。
 夢だけど、ちょっと嘗めてみよう。

「ぎゃー、いやー」

”シャー”

 うっ、失禁したようだ、顔に小便を掛けられてしまった・・・・・あれ?臭いがする・・・。

「姫様を助けろ、召喚は失敗だ。オーガが現れたぞ」
「魔法隊、怪物を眠らせろ。弓隊と槍隊は姫様を引き離したら総攻撃だ。最初に目を狙え」
「歩兵隊と騎士隊は雷を宿した鉄網を用意しろ、オーガは雷に弱い」
「侍女と親衛隊は全員裸になってオーガを誘き寄せろ」
「僕は人間だ」
「気を付けろ、此奴人を騙す知恵があるぞ」
「知恵の有るオーガだ、気を付けろ」
「オーガを間違って召喚したぞ、姫様が喰われるぞ、急いで王宮へ連絡しろ」

 周囲を兵士で囲まれている。
 姫様とやらは僕の腕の中で失禁して気を失っている。
 しっかりした重みと手触りがあるので、これは夢じゃないらしい。
 僕は召喚されたらしく、礼拝堂の天井が新しくなっているので、たぶんここは過去の世界なんだろう。
 礼拝堂は兵士で満ちており、逃げ場が無い。

「お前等全員武器を捨てて床につくばれ、従わなければ、姫さんを絞め殺すぞ。おい、そこの男、武器を回収して来い。おいそこのお前、僕を王宮に案内しろ」
 
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