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高年期[二学期・前編]
猫屋敷先輩どデートします。
しおりを挟む「八乙女くんは猫屋敷くんを選ぶんだね。」
「はい。」
「花塚さんは・・・おや?一条くんを選ぶんだね。」
「はい。」
「鳳くんは・・・ん?三宅くん?・・・すまない、何故三宅くんを選んだんだい?」
「あーそれはもちろん・・・いじめる?ため?」
「「「・・・」」」
2年生攻略の褒美として呼び出された僕たち。僕と陽南さんはリングを取った褒美、克典はハチマキを大量に捕獲した褒美として呼ばれている。
おいおい・・・いじめって。もちろん風間くん止めてくれるよね・・・?
「うーん・・・そっか。じゃあ内容とその結果を教えると約束してくれるなら許可しよう。」
「おー。容易いご用です。」
「えっ!?風間理事長、それ良いんですか?」
「私も三宅くんにペナルティを与えようと考えていた所なんだ。代わりに鳳くんがやってくれるのなら歓迎するよ。」
「わーい。」
「・・・」
あ、ちなみに三宅くん?いや先輩かな。三宅先輩はあのイベントでボンド池に僕を落とした先輩ね。・・・うわぁ僕の親衛隊に体裁され、更に風間くんがペナルティを与えるとか・・・だ、大丈夫かな?
「じゃあ報告しておくので、あとは各々話し合ってね。以上。」
「「「失礼します。」」」
ふぅ~・・・まぁ僕はもう猫屋敷先輩と計画済みだから関係ないけどね~。
_________
「気持ちいいねぇ~」
「そ~ですね~」
はい、只今公園でくつろぎ中です。大きな木の下で僕は正座して、膝の上に猫屋敷先輩の頭が乗せられてます。う~ん髪サラサラ~気持ちいい~まさしく「猫」を撫でてるみたい。
てかね、僕への褒美なんだけど・・・これ逆に猫屋敷先輩の褒美になってませんか?まぁ猫屋敷先輩のお陰で早くイベント終了できたんだけどね。でも・・・なんだかなぁ~
・・・
お休みになり、朝猫屋敷先輩のお家へと訪問しました。・・・何故か全員集合してお見送りされてしまったけどね。
「ようこそいらっしゃいました八乙女くん。私が当主で千人の父親です。今日は和が息子と出掛けるとか・・・」
「ごきげんよう、ようこそお越しくださいました。千人の母です。まさか八乙女家の方とお知り合いとは驚きました。」
「あ、えっと・・・申し遅れました、八乙女侯爵家次男の薫風と申します。せ、千人先輩にはとてもお世話になっております。」
「まぁまぁまぁ!千人が八乙女さんのお世話を?・・・とても信じられませんわ。あの子いつも眠たそうに無気力人間ですので・・・」
「は、はは・・・」
「姫ぇ~・・・行こっかぁ。」
「あ、はい。」
「すまないね八乙女くん。息子を宜しくお願いするよ。」
「執事に荷物を持たせるから気にせず楽しんでねぇ~」
「あ、はい。・・・えっと、息子さんお借りします?」
「「いってらっしゃ~い」」
うーん・・・なんなんだろう、この箱入り娘を送り届けてますって感じは・・・成り行きで「お借りします」なんて言っちゃったじゃないかっ!
「すぐそこだからね~」
「あ、はい・・・あ、の、荷物は・・・大丈夫ですか?」
「だいじょ~ぶ~」
後ろに執事さんが少し距離をおいて着いてきている。両手にはレジャーシートやらお弁当やら色々と持っている。・・・もちろん僕が持参したお菓子の入った鞄もだ。
猫屋敷家から30分歩いたところに目的地の公園に着いた。家族連れが多く、そして遊具も沢山ある大きな公園に着いた。
「さて、ゆっくりしよっか~」
「はい。」
「村越ぃ~」
「承知。」
やはりどの家もデキた執事は存在するんだね。いつもの事なのか急かさず木の下にシートを敷いて荷物を置きながら昼寝?の準備をしていく。
・・・そして冒頭にいく。僕の膝の上でもう1時間以上眠っている。・・・よく眠れるなぁ。あ、まさか夜行性ですか。つくづく猫っぽいよ先輩・・・
足を崩したり身体を動かしても起きる気配なし。・・・凄いなー。
「八乙女様、もし宜しければこちらを・・・」
「ん?・・・ああ、小説?」
「はい。旦那様が八乙女様の暇を持て余さないようにと。・・・好みがあるかもしれませんが何もしないよりは・・・」
「有難うございます。ではお借りしますね。」
「・・・どうぞ。」
執事さん堅物だねぇ。でも小説かぁ。確かにずっと公園眺めててもつまらないし丁度良いかも。
・・・お昼。
「ネコ先輩・・・お昼です。ご飯、食べましょう。」
「ん~?」
「僕、お腹空きました・・・」
「あーうん。・・・ふわぁ~凄く気持ち良かったぁ~」
うん、それは良かったね。お陰で僕の足は感覚がないよ?どーしてくれんの?
「食べやすいものしか持ってきてないから~。口に合わなかったらゴメンねぇ?」
「・・・いえ、多分、大丈夫です。」
「?どーしたの?」
「千人様、八乙女様は足が痺れてるようです。」
「!」
「う・・・き、気にしなくて大丈夫です。少し休めば・・・」
「ごめんね~姫。あまりにも気持ち良かったから気を使えなかったぁ・・・」
「そんな事より食べましょう。あの、取ってもらえますか?」
「もちろ~ん。はい、あーん。」
「・・・」
「はい、あーん」じゃないですよ。取ってほしいととは言ったが「あーん」してほしいとは言ってないんですが。
ニッコニコで僕の口元に差し出されたので仕方なく食べさせてもらった。・・・あ、美味しい。
「わぁ~姫がモグモグしてる~」
「・・・なんですか?てかネコ先輩も食べてください。」
「姫が食べさせてぇ~」
「へ?」
「あーん」
「・・・」
なにこのやり取り・・・今日すっごく甘えられてる気がする。まぁ猫屋敷先輩ならあんまり嫌な感じがしないしただただ甘えられてる気がするから気にならない。
・・・そして互いに「あーん」しあいお腹一杯になった。うん、サンドイッチにおにぎりに果物食べました。
「・・・あの、ネコ先輩?」
「んー・・・」
「また、寝るんですか?」
「うんー・・・」
「・・・マジ?」
「まじ?」
「本当ですか?」
「ああ・・・まじー。」
「・・・ふふ。真似ですか?」
「まじー。うん、面白いね。まじまじ・・・姫ぇ、面白い事言うね?」
「そうですね。何故か僕の言葉に疑問を持つ人が多いです。」
「そっかー・・・ねぇ姫、ゆっくりお話しよっかー?」
「いいですね。こうゆっくりするの久々なので・・・ネコ先輩とは学年も違いますから、こうゆうふうに話すのって初めてですね。」
「うんー・・・ふへへ、姫独り占めー」
あ、笑った。・・・な、なんか年上なのに可愛い~!頭撫でて良いかな?・・・失礼しまーす。
「んー・・・姫、俺の髪お気に入りー?」
「柔らかいですよね。サラサラしてて気持ちいいです。」
「そっか~・・・ふふん、いいよ~好きなだけ撫でて~姫なら許す~」
「有難うございます。・・・ん~柔らかいですね~」
「う~ん・・・あーまた眠く・・・」
「えぇ・・・お話しましょう。そういえばネコ先輩はいつから僕の親衛隊に入ったんですか?」
「ん~?・・・んーいつだったかなぁ・・・あの生徒会長と追いかけっこしてる姿を見た時に姫を初めて見たんだよ~」
「・・・あー、そんな事ありましたねぇ・・・」
うわ、そんな前の話が出されるとは思わなかったよ。あ、でもなんだか面白そうな話になりそう・・・
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