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少年期
とんでも発言されました。
しおりを挟む子鷹狩くんに連れられ教室、トイレ、非常階段、体育館、等・・・を順番に案内してもらった。
ってか・・・
「広すぎて迷子になりそうです・・・」
「・・・まぁ俺も1年の時に迷子になって授業遅れた事が何度かあるから仕方ない。」
「え~子鷹狩先輩が迷う事があるんだったら僕は確実に迷子になりますね・・・地図は手放せないですね。 」
「一応、生徒手帳にも乗ってるからな。でもまぁ・・・学年ごとに区切られてるから早々迷子にはならないと思うぞ。俺の場合は生徒会室に何度か行ったから迷子になってた感じだ。」
「・・・ん?えっもしかして・・・?」
「学年長になった者は月1で会議がある。たまに何度か呼び出されて生徒会室に行く時もある。」
「え~~~・・・」
「・・・学年長になるのは嫌だがテストに手抜きしたくなかったからな。仕方ない。それに薫風の兄と1年の時から張り合ってたからな。」
「あっそうなんですね。流依兄さん頭が良いから自慢の兄です!」
ニコッと笑うと何故か子鷹狩くんにそっぽ向かれました・・・何故?
「・・・自慢の兄か。薫風、俺の事はどう思ってるんだ?」
「えっ子鷹狩先輩ですか?」
急に何を言い出すのやら・・・
う~ん・・・
「・・・無口で無表情だけと面倒見の良い優しい兄さん的存在?」
ピタッ。
ん?子鷹狩くんが固まった?
えっ、何か変な事言った?
「・・・俺も兄的存在なのか?」
「・・・そ、うですね。他に言葉が思い浮かびません・・・友達?知り合い?なんかしっくり来なくて兄的な存在かなぁ・・・と。」
「・・・友達以上って事か・・・?」
「う~ん・・・そう、ですね。今こうやって生徒会長から助けてくれたし学校案内もしてもらってるので。とても頼りにさせてもらってます!」
「!・・・そうか。」
あっ、笑った!
ああー貴重な子鷹狩くんの笑顔!!!!!
写メ撮りたい・・・
それから学校を見回って子鷹狩くんと別れた。
だが普通に別れればいいものを・・・最後に爆弾を落とされました。
「生徒会長・・・風間先輩には気を付けろ。あいつに目を付けられると男女関係なく襲われるからな。」
「・・・は?」
「薫風・・・今日の反応からしてお前に目を付けたかもしれない。だから生徒会室に行く時は誰か知り合い、兄でも俺でも良いから連れていけ。」
マジですか?
・・・小学生に手出ししてこないよね?
いや、あり得る・・・
だって・・・
R18指定の乙女ゲームの中だからね・・・
これからどうしよう・・・
とりあえず兄に相談?
うん、それがいい・・・
「・・・ああ~あの生徒会長に目を付けられてしまったのかぁ・・・」
「えっ流依兄さん知ってるの?」
「うん、まぁ・・・噂程度だけどね。うぅ~ん・・・厄介だね・・・」
「極力会わなければ良いと思うんだけど、僕、学年長になってるから何かと呼ばれそうで・・・」
「生徒会長ってね、あの容姿だからファンクラブもある位人気なんだ。あっ!良い事思い付いた!」
「えっ!なになに兄さん!何か回避できる秘策あるの?」
流依兄さんいわく、頭が良く可愛らしい活発的な子が好みらしく、大人し目の子はあまり好みではないらしい。
だからクールに大人しくしていれば興味が逸れるんじゃないかと提案された。
よし、クールは私のお得意様です!
でも友達欲しいから基本的に同級生には優しく、先輩にはクールにと決めようじゃないか!
よし!僕、頑張る!貞操守る!・・・男だけど。
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