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少年期
夏休みくらいゆっくり休みたい。
しおりを挟む夏休みってプールや森へ行き虫取りなどで遊びまくって9月に近付く頃に宿題のラストスパートをかけて勉強をせっせとやるイメージなんですが・・・
只今、上空にいまーす。
えっ何故かって?
それは朝まで遡りまーす。
_____________
バンッ!!
「やあ薫風くん。」
「っ!?えっ生徒会長さん?」
まだ布団でぬくぬくしてる朝5時。
大きな窓からひょっこりと風間くんが現れました。
あれ?窓、鍵閉めてたよね?
えっ?壊してないよね?
ガシッ!
「今から私の別荘へ行かないかい?」
「僕に拒否権があるなら行きたくないです。」
「・・・うん、ないよ。だから却下!行こう。さぁ早く!」
僕、パジャマのままなんですが・・・
着替えさせてもくれないのね・・・
そして腕を引っ張られズルズル強行連行されました。はい。
___________
そして今現在。
風間くん家の自宅ジェット機に乗って空の旅を満喫中。
そして何故か僕は風間くんの膝の上に横抱きされてます。
「誘拐じゃね?」
「うん?・・・あぁ、ちゃんと侯爵には話をしてるから大丈夫だよ?」
「・・・左様ですか。・・・ところで、僕はいつまでパジャマでいれば良いのですか?」
「あぁ、着替えを用意してあるから別室で着替えておいで。」
「・・・有り難うございます。」
「ふふ・・・どういたしまして。薫風くんから感謝の言葉が聞けるとは思わなかったよ~。」
「・・・礼儀です。当たり前の事ですよ。」
風間くんがクスクス笑ってるのを他所に執事?らしき人に促され別室へ行き準備されてた服に着替える。
何故サイズがピッタリなんだ?
・・・ああああ~!!!!
もう開き直って楽しむべし!!
不本意だが美化委員の仕事も宿題も終わって特に用も無かったから少し楽しみでもある。
そして着いたのは・・・
うん、まさに別荘。
キャンプができそうな小川
たくさん虫が捕れそうな森林
そしてチョー楽しそうなアスレチック
ナニコレ?
規格外すぎて目眩がする。
「わぁ~すごーい!!!」
「楽しそうだね」
「楽しいです!空気の清んでる森の中で、アスレチックで身体動かすのは気持ちがいいです。」
「ふふ・・・私は君をみてるだけで楽しいよ」
「・・・バカにしてますか?」
「全然。マイナスに受け取らないでほしいな~私は薫風くんが好きなんだからさ。私が連れてきた所に薫風くんが満足してくれればそれだけで嬉しいよ」
「っ!!!そっそうですか・・・」
風間くん凄く嬉しそう・・・
いつもの創り笑顔じゃなく心から嬉しそうな笑顔。
ああイケメンスマイルは僕の目に毒であり保養にもなります。
・・・うん、惚れちゃいそう。
いやいや・・・貞操は守りたい。てかずっと処じょ・・・ケフン、童貞?でいたいです。お尻守ります。うん。
下品だったかな?
・・・でも切に願います。
それから充分に遊んだ僕は風間くんの別荘へ一緒に行きご飯をご馳走になった。
___________?
「・・・一泊するなんて聞いてませんよ?」
「いいじゃないか。パジャマもあるんだし。」
「そういう問題じゃないです。」
「ご両親にはちゃんと話してるから大丈夫だよ?」
「・・・もういいです。それより・・・何故僕の布団に潜り込んでくるんですかっ!?」
「ここの別荘、夜は少し冷えるんだよ。だから一緒に寝よ?」
「・・・はぁ・・・わかりました諦めます。好きにしてください。」
「えっ?好きにしていいの?」
「・・・おさわりは禁止ですよ?」
「抱き締めてもいい?」
「・・・」
モソモソと近付いてきてピッタリと身体を寄せてきた。
あっでもなんだか暖かくて気持ちい~・・・
まぁいいか。ここに連れてきてもらったお礼として抱き枕になりましょうか。
「ふふっ・・・有り難う抱き枕くん。」
・・・僕、思った事、口に出してた?
「以心伝心じゃないかな?」
「・・・エスパーですか?」
「薫風くんが心を読まれやすいんだよ。」
「・・・もう寝ましょう。」
「うん・・・お休み。」
アスレチックで遊びまくったせいか、すぐ睡魔がやってきてグッスリ眠れました。
うん、風間くん、優しいね。いい人だよね。
・・・・
う~・・・?息苦しい?
「ん~?・・・んっんっ・・・んぅ?」
「やぁおはようマイハニー・・・」
前言撤回。
ヲイ、僕は何度チューを許せばいいんだ?
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