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少年期
う~ん・・・どゆこと?
しおりを挟むやっと閉会の挨拶が終わり・・・結果発表~!!!
1位、白組3350点
2位、青組3300点
3位、赤組3260点
4位、緑組3220点
みんな僅差。やっぱリレーが響いたかな~・・・大縄跳びが終わった頃はまだ青組は1位だったらしい。
ん、残念。
でも賭けは帳消し~‼はぁ~良かった・・・
と、思ってたのは僕だけだったらしい・・・
賭けは帳消しになったと心を撫で下ろしてた所に五十嵐くんと流依兄さんが僕に近付いてきて、五十嵐くんは気まずそうに、兄さんは怒気をヒシヒシ感じさせながら僕の顔をじっとみてきた。
「あ~・・・八乙女弟、ドンマイだ。」
えっ?何が?五十嵐くん?
「薫風はバカなの?なんで勝手に契約書書いたの?ハァ~目を離した途端にとんでもない事に首を突っ込んじゃったね・・・」
あれ?流依兄さん何故知って・・・?てかどゆこと?あの・・・僕にもっとkwsk!
どうやら僕は契約書の内容を理解せずサインをしてしまったらしい。
風間くんは僕の知り合いに自慢気に契約書の事を語っていたらしい・・・
僕は契約書のコピーを直ぐに出せるようズボンの後ろポケットに入れいたので急いで確認した。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・ん?
至って普通じゃね?
首を傾げていると流依兄さんがまた溜め息を吐く。
・・・なんか、ごめんね?
「ここを読んでみて。」
「えっと・・・『優勝以外の順位になった場合、週1で2人で出かける』・・・ちっさ!何この小さな文字は?・・・何ですかこれ?」
「これは『契約書』だよ?薫風はちゃんと読んだかもしれないけど、ちゃんと確認しないでサインしちゃったから契約、守らないとだよ?・・・証拠隠滅しようにも今、薫風が持ってるのはコピー。・・・どうしようもないよ・・・」
「・・・えっ?」
状況が飲み込めず茫然自失になる。五十嵐くんがそんな僕を見て頭をポンポンと優しく撫でてくれた。
やっぱり僕は賭けをしたのはやまったかもと感じたのは正解だったらしい。
でも時既に遅し。あれ?・・・なんかデジャビュ・・・??
僕、そんなに頭悪くないよ?今の所首位だし?
・・・前にボソッと聞こえた「隙がありすぎる」って・・・こーゆー事?
うーん・・・とりあえず・・・
風間くんに文句を言いに行こう。
流依兄さんもついてきてもらって・・・
_____________
「生徒会長さん、お話があります。」
「やあ薫風くん。それに・・・流依くんだね。」
「・・・生徒会ぶりです。」
運動会の余韻に浸ってるのか終った後でもその場に腰を下ろして話してる人が多々いた。
その中で風間くんは来るのがわかってたのか休憩室のような所に寛いでいた。
「なんですか!この、小さな注意事項の様な文章は!?しかも内容が酷い。僕そんな事聞いてませんよ?」
「うん。でも薫風はキッチリ契約内容を把握して互いにサインしていたでしょ?なら問題ないと思うんだけど。」
あっけらかんと言っているその態度にかな~りカチンとなったが、我慢して話を続ける。
「・・・契約書の誓書はどこにありますか?」
「誓書は私の家に保管してあるよ?紛失や焼却されたら困るし。」
「では休み明けに持ってきてください。僕が管理します。」
「それは無理かな。そこにいる流依くんが燃やしちゃうかもしれないからね。」
「大丈夫ですのでお願いします。」
「うーん・・・じゃあ明日僕の家においで?そしたら明日渡すよ?」
ニッコリと微笑みながら招待してきた。
・・・風間くん?目が笑ってないよ?何か考えてるよね?ナニカナ~・・・アヤシイ。
「明日、風間生徒会長の家に行くのは構いませんが僕も付いていきますよ。」
「なんだい何故流依くんがくるんだい?過保護じゃないかい?」
「薫風は可愛いのに自覚がないから、隙だらけなんです。だから僕が守るんです。心配事を増やさないでください風間生徒会長。」
あっ風間くん眉間に皺寄ってるよ?・・・不機嫌?
それにしても兄さん・・・付き合ってくれるのは有難いが心配しすぎでは?
・・・僕、そんなに隙だらけなの?
「あ、あの兄さん、僕は生徒会長さんの家には行かないよ?」
「「えっ?」」
「だって明日は・・・」
「・・・!!そうだね。風間生徒会長、諦めて下さい。では火曜日によろしくお願いしますね。行こう薫風。」
「えっ、あ、待って兄さん!?」
ぐいぐいと僕の腕を引っ張っていく兄さん。とりあえず風間くんに「よろしくお願いしますね!」と言って休憩室を出ていく。
風間くん状況についていけなかったのか硬直している状態だった。・・・大丈夫?
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