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中年期
取り巻き確定?そして進級
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無事に御手洗さんとお話ができたらしく、仲良くなったみたい。
よかったよかった。
「こんにちは紫音さん。」
「!ごきげんよう薫風さん。よく来てくれました!」
あらら~角がとれて穏やかになったね。良い傾向だよ!
「紹介しますわ。こちら御手洗麗華さん!昨日乗馬の授業の時にお世話になりましたの!」
「!・・・御手洗麗華です。よろしくお願いします。」
「八乙女薫風です。こちらこそよろしくお願いします。」
にっこり微笑み挨拶を交わす。
するとブスッと不機嫌になる紫音さん。
・・・何?
「何故そんなに薫風さんは簡単にお話ができるのかしら・・・」
「・・・は?ただ挨拶しただけですよ?それに簡単とか・・・何を言ってるんですか・・・僕のクラスの人だって僕から一生懸命話しかけてやっと心開いてくれたんですよ?」
「そ、そうでしたの・・・?」
「当たり前です!まったく・・・どんな噂が流れてるか知りませんが僕はそんな誰とでも仲良くなれるような、そんなカリスマ性は持ってません!」
「まぁ・・・」
あ・・・力説してしまった・・・
2人がポカンとしてしまってる・・・
君たち一応、貴族令嬢だよね?
大丈夫?
「・・・僕はね、ただ身分が高いだけです。偉いのは親であって、僕はただその家に生まれただけなんです。ただの人間であって僕は偉くないんですよ。わかりますか?」
「「・・・」」
・・・ん?2人以外に周りが静かになって更に僕に集中してるのは何故?
「ふふ・・・八乙女様はお変わり者ですね。」
「そうね・・・偉いのは親であって私ではないと・・・確かにその通りですわね。」
・・・御手洗さんが僕を様付けしてるんだけど・・・何故?
てか周りの目がなんか痛いよ?なんか居たたまれない!自分の教室へ戻ろっと・・・
・・・それから1年全員が僕の事を見ると挨拶してくるようになった・・・
・・・話し相手は欲しかったけど皆に敬われたくないんだけどな・・・
目立ちたくないのに何故裏目にでる!?
えっ?口は災いの元?
・・・僕、そんな変な事言ったの?
貴族らしくない?
う~ん・・・
まぁ、紫音さんにはお仲間ができたわけで大丈夫だろう。
僕は変わらず4人行動して平穏に・・・
「ごきげんよう薫風さん。」
「・・・こんにちは紫音さん。」
「聞いてください!なんと麗華さん以外に新しいお仲間が増えたんですの!」
「!そうですか。ではもう孤立する事はありませんね。良かったですね。」
「ええ!これも薫風さんのお陰ですわ!有難うございます。」
「いいえ。では僕はもうお役御免ですね。」
「えっ!?あ、あの・・・それはどういう意味で・・・?」
えっ?さっきまで喜んでたのに何故そんな絶望した顔になるの!?
友達が欲しいと相談され、それが解決したんだからお役御免でしょ?
「紫音さんは僕にお仲間が欲しいと相談してきて、僕は助言しながら支えましたよね?それで紫音さんはお仲間が出来たんですから僕はお役御免でしょう?」
「えっあの・・・」
「・・・別にお仲間が出来たからと言って元の他人に戻るわけではありませんよ?ただ頻繁にそちらのクラスに行かなくても良いかなと言うわけで関係はかわりませんよ?」
「!あ、そうですか。てっきりお仲間を辞めようと言われたのかと思いましたわ・・・」
「ん?お仲間辞めたいのですか?」
「そ、そんなわけありませんわ!!!・・・もう、意地悪ですわね薫風さんは・・・」
頬を赤く染めながら照れちゃって・・・うん、可愛いね。このまま素直な状態で高校へ行けば破滅フラグを立てずに侯爵令嬢として人生を歩めるよ?
頑張ってね!
__________
それから平穏が続いた。
といっても相変わらず僕に会えば挨拶してきますよ。
・・・たまに呼び出しにくらい告白されました。
女性に。
あ~ごめんね・・・前世女性だったから、可愛いとは思うけど世継ぎとか無理だから、今のうちに断っちゃう。淡い期待をもたせないためにも、ね・・・
_________
それから2年へ進級しましたよ。
初めての友人、鳥羽先輩に花束を渡して見送りました。
もちろん農業学校らしく学校で育てた花束ですよ~。鳥羽先輩喜んでくれて良かった。
鳥羽先輩も聖陵高等学校に入学したらしい。
うん、サブキャラだもんね。
クラスはいつもの4人グループのうち、女性2人と別のクラスになったが男子1人とは一緒になった。
あー良かった!2年になってまた新しく仲間作るの大変だしね・・・
お昼はどちらかのクラスに集まり一緒にご飯とりましたよー。
んで、相変わらず僕は学級委員長ですよー・・・まぁいいけど。3年になっても学級委員長やりそう。
そして紫音さんとも仲良く過ごし(主に寮で)、やはり悪役令嬢の兆しは全くみせず時は過ぎていき・・・
ついに中学卒業しましたよー。
・・・そしていよいよ本編と呼ばれる高校生活が始まりますよ・・・
・・・憂鬱。このまま時よ停まれ。
***************
やっと中学編終わります。
幼稚園並にかなりスキップして書きました。
この後は閑話休題書きます。え~多分、鳥羽先輩と紫音目線を書きます。
それが終わり次第、本編と言える高校の話を書きます。
もう少しだけ中学編書きます。
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