R18の乙女ゲーに男として転生したら攻略者たちに好かれてしまいました

やの有麻

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高年期[一学期編]

ガールズトーク?

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ほぼセリフです。閑話にしようか悩みましたが後々必要になる可能性があるので読んで頂けると有難いです。
わかりずらいのでセリフの上に薫風はカ、花塚はハを付けます。


____________







やっと昼になり僕としては珍しく浮かれていた。

顔に出さないよう気をつけて裏路地のような、誰も来ない所へ行き2人で向かい合って腰かけた。


カ「・・・単刀直入に聞きます。やはり、花塚さんも転生者ですか?」

ハ「って事は・・・貴方もなのね。」


カ「そうです。・・・前世の記憶を思い出したのは3歳の時です。・・・前世は女性でした。」


ハ「うわぁ~女性から男性に生まれ変わってしまったのね・・・あぁ、だから乙女ゲーを知ってたのね。」

カ「・・・申し訳ない、元の口調で話しても良いですか?」

ハ「あ、そうね。そして自己紹介しましょう!」


カ「そうですね。んんっ、まず私から。私は八王子花彫。25歳の時に・・・まぁ、女性のストーカーに階段から突き落とされ死にました。・・・一応、地球の日本という国出身です。」

ハ「あら、私も日本よ!私は華嶽かがく陽子ようこです。私は18歳の時に車に引かれて死にました。私は生まれた時から前世の記憶があったよ。それで3歳の頃にハッキリとこの世界はあの乙女ゲーの中だって気付いたよ!しかもヒロイン!」

カ「あはは!ヒロインに生まれてどう?だってここ・・・18禁じゃん?」

ハ「うはっ!男性の顔で「じゃん」って!似合わない!あーでも八乙女さんなら似合うわ!あはは!」

カ「うん・・・記憶を取り戻した時にはオネェ口調にならないよう気をつけてたわ。前世は女性であっても今は男の子ですからねぇ~・・・ふふっ。」

ハ「オネェ!あはは!この世界じゃ絶対言葉が通じない言葉だね!いや~楽しい!まさか転生者が私以外にもいたなんて!凄く嬉しいし、心強いわ!」

カ「そうね・・・ところで、花塚さんはこの乙女ゲー『愛は突然に~華やかな学園で愛を育む~』をコンプリートしたの?」

ハ「ええ!もちろん!あっでも1人隠しキャラがいてね、メイン・サブを全てHE(ハッピーエンド)すると攻略できる人がいるんだけどね~・・・その隠しキャラがわからず終まいなのよ~・・・はぁ。」

カ「そうなんだ。私は半分くらいかな。そうそう、私の事は知ってる?「八乙女薫風」っていうキャラ。やっぱりモブなのかなぁ?」

ハ「あー私も気になったの!ってか八乙女さん何故か攻略対象者と仲良くなってるの!?何か秘訣とかあるの?」

カ「え~わからないよ・・・むしろ迷惑してるし・・・私、今は男でしょ?・・・だから結婚とか考えられないのよ・・・女性となんて無理だし、男性なんて尚更無理!」

ハ「あのイジメキャラは?あの邪答院紫音。ってか今は凄く大人しいんだけど・・・なんかこの世界、ゲームの世界であって設定がまるで違うよね?男女比率が男性に偏りすぎだし、一妻多夫でしょ?極めつけ、同性愛OKなんでしょ!?なんなのよこの世界・・・」

カ「あー私も思った・・・だから何故か僕、いろんな人に好かれちゃって・・・一番厄介なのが「風間和彦」。小学校の時に出合って何故か好かれちゃってね・・・」

ハ「ええぇ!?!?風間和彦!ほんとにぃ~!?私、あの人、結構攻略するの大変だったんだけど!凄いじゃん!・・・でも風間って・・・保健室の先生じゃなかった?」

カ「そうなのよねぇ~何故か理事長になってるのよ・・・そして凄く私に付きまとってくるの・・・はぁ。私は独身貴族になりたいのよ・・・」

ハ「なんで?」

カ「・・・私、ちょっとトラウマがあるの。前世の記憶がなければ多分誰かを即受け入れてたと思うの。けど・・・」

ハ「・・・男性に対してトラウマ?・・・いじめとか?元カレに酷い傷つけられた、とか?」

カ「ううん、それなら全然マシ。・・・私ね、ストーカーに強姦されて処女奪われたの。」

ハ「っ!!・・・そ、そうなの・・・ごめんなさい、辛い過去、前世の事思い出させて・・・」

カ「気にしないで!それより・・・二階堂攻略、どうするの?」

ハ「そうなのよね!とりあえず二階堂ルートに進んで徐々にイベントをやりこなしていこうと思うの。子鷹狩くんや天野くんはあまり好みじゃないのよねぇ・・・でも二階堂くん、あんな口汚くなかったはずなんだけどねぇ?二重人格なのは変わらないけど・・・」

カ「そうだよねぇ・・・なんであんなに口悪く・・・まぁ良い意味で俺様に育ったよね・・・うん。ギャップ萌えっていうヤツ?」

ハ「そうそう!それに私あの顔は好みなの!私はこの世界に生まれてきて良かったわぁ!」

カ「・・・そうだね。わたし、僕も今は幸せだよ。家族は暖かいし、好きな事もできるからね・・・」

ハ「そうね・・・。あっ、八乙女さん、いや薫風くん!同じ転生者同士、これからも仲良くして頂けますか?」

カ「はい。喜んで。学校が休みの時にでも、ゆっくり前世の話がしたいね・・・」

ハ「それは良い考え!・・・あぁ、そろそろ休憩が終わりますね・・・もっと話したかったのですが・・・」

カ「ふふっ、同じクラスですから、いつでも話せますよ。あぁ、敬語も不要かな?二階堂くんの攻略、手伝える範囲で手伝うよ。」

ハ「有難う!・・・あっ、でも一つ聞きたい事が・・・」

カ「ん?」

ハ「二階堂くん・・・もしかして薫風くんに好意を寄せてない?」

カ「・・・」

ハ「・・・」

カ「・・・うん。襲われた事がある。」

ハ「やっぱり・・・でも、まぁ・・・頑張ってみるわ。もしダメそうなら他の攻略者に変えるわ。」

カ「おやおや。そんな、のらりくらりしちゃだめだよ?」

ハ「わかってますわ。」






・・・こうしてガールズトークは終了した。



あっ、ちなみに今日の昼は流依兄さんと別々で食べる事、弁当も別に作ってもらいました。


ガールズトーク・・・楽しかったなぁ。こんな事・・・話せる相手がいる事に驚きだよ。でも凄く気が楽になった。・・・うん、何か相談事が出来たら相談しよう。


**********

気付いたらお気に入り数1000人越えてました~!!!!

有難やぁ~・・・
これからも頑張ります~!
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