R18の乙女ゲーに男として転生したら攻略者たちに好かれてしまいました

やの有麻

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高年期[一学期編]

やってきました音楽祭!

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沢山練習してクラスの皆と意気投合していき、ついに音楽祭が始まりました!


順番は平等にクジで決まり、僕たちのクラス1ーAは15組中12番だった。


あっ、1年A~E組まである。1学年に5組あり、3年合わせて15組あります。そのうちの12番、かなり後の方だなぁ~。でも最後の方であればある程、印象が塗り替えられ記憶に残るので良い事だ。うん、頑張ろう。




もちろん休日に開催され、家族が見に来てます。マイクを何本も設置され遠くまで聞こえるよう配慮される。大きな会場が設けられ観客席もある。残念ながら我が家は姉さんは不在だ。まだ生まれてこないため外出を禁止されているのだ。


・・・あとで鳳侯爵家に行って歌を披露しようかな。姉さん、それで我慢してね・・・







・・・前半、6組が終わった。高評価だったのは2番目に歌った2ーA、天野くんのクラスだ。どのクラスも凄く良かったが、2ーAのクラスは桁違いだった。クラス一体となっていて男女それぞれパートが分かれてて綺麗な歌だった。もう一度聞きたいくらい。今度天野くんに教えてもらおうかな?僕も歌いたいな。歌詞もほしい!





後半が始まった。5組が終わり1ーAの出番が近付いてきた。今でも2ーAが1番らしい。



まず水分を十分取って喉を潤す。そして軽く発声練習。15分程練習時間がもらえるので防音室で練習する。




そして本番。ピアノは陽南さんでなくとても上手に弾ける令嬢がピアノを演奏する。指揮者は結構要領の良い副クラス長がやる事になった。絶対音感があるんじゃないかと思うほど上手に指揮してくれるので安心して任せられる。




~♪




台に上がり一礼する。・・・ピアノの演奏が始まる。皆指揮者を見てタイミングを合わせる。



~♪






あ、涙出そう。







無事、音程もズレる事なく終了。また一礼して台から離れる・・・



舞台裏へ行くと皆で安堵し盛り上がる。女子たちはキャーキャー興奮して男子は腕組んだりじゃれあったりして興奮してる。僕もクラス長に絡まれ皆に揉みくちゃにされました・・・うん、凄く楽しかったな。







そして結果発表の時・・・


風間理事長が台に上がり簡単に感想を述べ、少し間を空けて口を開く。




「今年の音楽祭・・・優勝クラスは・・・3年D組!タイトル『決意』です。おめでとうございます。そして素晴らしい曲をありがとう。それではクラス代表ーーー・・・」








あーダメだったかぁ・・・まぁ仕方ない。ラストに歌った3ーDの歌、去年歌を提供した生徒が居て、今年も歌を提供してきたのだ。



・・・それはやはり前世の日本で流行った歌だった。僕も陽南さんも知っていた。・・・いったい何処の誰なんだろうか?






「・・・そして優勝には及ばなかったが素晴らしい歌を提供してもらったクラスに特別賞を贈りたいと思います。2クラスあります。まず1クラスは・・・1年A組『めぐり逢わせ』。そしてもう1クラスは・・・2年A組『信頼』。おめでとう。素晴らしい歌をありがとう。さぁ・・・クラス代表は前へ、まず1年ーーー・・・」






おぉ!?特別賞なんてあったんだ!しかも僕のクラスだ。そして・・・天野くんのクラスだ。へぇ~『信頼』っていう歌なのか~・・・うん、空いてる時に歌おしえてもらおう! 






・・・特別賞は温泉旅行券だった。全員に配られ、10人まで招待できるらしい。・・・なんとも奮発してくれたなぁ・・・まぁ温泉好きだし、家族と執事合わせれば10人なんてあっという間だね。



父さん、最近働き積めだから休んで欲しいし、いい切っ掛けができたなぁ!今度兄さんと夢美ちゃんと一緒に計画立てて行こう!







・・・ん?風間くんと目が合った。・・・「後で裏門へ来い」?・・・えー嫌なんですが・・・



とりあえずノーと意味を込めて横に頭を振る。すると満面の笑みが返ってきた・・・うぅぅ・・・怖い。笑顔を向けられたのに行かなきゃ後々ヤバい気がするのは何故だろう?冷や汗が・・・ブルル。






そして表彰が終わり一斉解散となった。・・・兄さんに風間くんに呼ばれた事を伝えると苦笑いされた・・・多分、風間くんが送ってくれるだろうと言って先に家族たちは帰ってもらった。あぁ・・・僕も親に歌の感想とか色々話したかったのに~・・・はぁ。







そして裏門へ行くと風間くんが車を用意して待っていた。・・・えっ?何故車が?





「お疲れ、薫風。」

「・・・お疲れ様です、風間、センパイ?」

「ふふ・・・どうしていつも最後が疑問形なんだい?」

「え・・・なんとなく、です。それで、何の用ですか?」

「今晩、一緒に食事はどう?」

「・・・僕に拒否権があるのならお断りします。」

「うん、そんなものはないよ。さぁ車に乗って?」

「・・・」




うん、相変わらず話が通じない自己中な人だ・・・。すんなりエスコートしてくれるし。それ、女性に対するもてなしだよね?僕、男なんですが・・・




ん?あれ?なんかこれ・・・話が少し違うけど・・・これってどこかで・・・??





あ、うん、気付かなきゃ良かった。ええ、僕は何も知リマセン、覚エテマセンヨ・・・
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