72 / 313
高年期[一学期編]
クラスの反応は・・・
しおりを挟む・・・う~ん、昨日の夜、何か大切な夢を見た気がしたんだけど・・・朝起きたら涙が流れてて枕が湿っていた。
思い出そうとしても、何か靄がかかって思い出せない・・・何だったんだろう?
休み明け、早速朝礼で作った歌について話をする。・・・ちゃんと忠告しないとね。
「これは僕の知り合いから極秘で提供してもらった歌です。ですので詮索しないでください。・・・そして、今回限りにしてもらいますよ・・・クラス長?」
「ふふふ・・・こんなにも早く作ってもらえるとは!流石八乙女侯爵家!何事も手早いですね!素晴らしい!」
・・・褒めちぎっても何もでないよ?もう本当に今回限りにしてもらいますよ?2年も3年も絶対に関わらないからね?
・・・あーなんかフラグが立った気がしたが・・・うん、気にしない!
そして、歌詞をクラスに渡す。練習は防音室のみ。盗聴されて盗まれでもしたら大変だからだ。
ちなみに今日から音楽祭まで1時間、練習する授業が儲けられる。それを使い練習するらしい。放課後も練習したいクラスは早い者勝ちで職員室に行き防音室を使う申請をしないといけない。
そして今日は・・・最後の授業に音楽の授業が入った。・・・先生に頼みこの部屋を放課後も連続で使えるよう頼んでみると・・・有難い事に了承された。
そして2時間みっちり練習した。
まず、僕と陽南さんでお手本を。・・・うん、皆男女共に惚けてますよ?顔が赤いよ?大丈夫かな?あ、泣いてる子もいる。うん・・・感動するよね。僕も歌ってる間は内心号泣してましたよ~。
まぁとりあえずこの曲をクラスに受け入れられたようで一安心。歌詞も覚えやすいから1週間も練習すりゃ歌詞なしでも覚えられるだろう。
ピアノ弾ける令嬢が何人かいたので陽南さんがピアノの指導して、ピアノが3台あるので3つのグループに分かれて練習する。
僕は音程を教えながらグループの見回りをして指示している。陽南さんはピアノを練習しながら質問に応えている。
うん、一致団結して頑張ろう!
CDとかこの世にあれば自宅で練習できるのにねぇ~・・・この世界まだまだ「機械」が浸透してないみたいなんだよね・・・
ヘリやジェット機など乗り物とかは栄えてるけど携帯やカメラなど持ち歩く機械が何故か無い。・・・ほんと摩訶不思議ですわ。電波という物がないのかな?確かに電信柱は見当たらない。・・・不思議だねぇ~
それから練習は滞りなくやり、僕も少しアレンジしながら指示していく。アカペラのように(ピアノは使うけど)何グループか作って歌詞の間に「uh」や「hu」を付け加えて歌うのを推してみるとクラスの皆が了承してくれた。試しに僕が歌い陽南さんがuhーーと声を出してハモると斬新だとか絶賛する声が聞こえ、何故か朝倉先生は破格の笑顔でガッツポーズしてました。
あー小学校同様、優勝したクラスの先生には特別手当てとか貰えるのかな?うん、先生にはお世話になりっぱなしだから頑張るよ。
・・・指揮者を誰にしようかと話が出て、僕がやると言ったら『薫風くん(八乙女さん)は絶対に歌って!!!』と皆に気迫迫る勢いで言われた。・・・なんで?
後に紫音さんが「薫風さんの声は皆が聞き惚れる程素晴らしいのですよ。」と言われた。・・・へぇ~そうなの?
因みに流依兄さんのクラスや二階堂くん、子鷹狩くんのクラスは聞いたことのない歌だった。どこもピアノを使い、あるクラスはバイオリンも使ってるクラスもいた。・・・みんな工夫してるね。僕のクラスはアカペラで優勝狙います!
・・・夜、兄さんに今日も一人で寝るのと聞かれた。昨日は夢は見たが悪夢ではなかったので今日も一人で寝ると言ったらションボリしてた。・・・兄さん?何故そんなガッカリするの?
じゃあ一緒に寝ないならおやすみのキスをしようと言われ、戸惑ったが「兄弟なんだから」と言われ少し疑問に思いながら兄にせがまれ軽くキスして部屋に入る。
・・・スキンシップだよね?軽くキスしたはずがスキンシップにしては長く唇を合わせていたような・・・?ま、まぁ抜き合う仲なんだからキスくらいで・・・意識しちゃダメだよね・・・うん。顔が熱いけど自分大丈夫かな?
ベットに横になりながらゴロゴロして布団に抱き着きながら眠りに入った・・・
そして夢は何も見ずに朝を迎えた。
朝、兄さんと洗面所でばったり会い挨拶されたが条件反射で顔が熱くなり思わず顔を背けてしまった。でもちゃんと挨拶は返しましたよ。失礼になりますから。
兄さんはクスクス笑いながら僕の頭を撫でて洗面所を譲ってくれた。うう~・・・恥ずかしい。ナンダコレ?
23
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
二日に一度を目安に更新しております
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる