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高年期[一学期編]
閑話休題...戻ってきた風間②
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~こちらも風間和彦目線です。~
______________
薫風が1泊した次の日の朝。
早朝に八乙女侯爵家に速達を送り迎えにくるよう伝える。それからから恒例の薫風を朝のキスで起こす。んーやっぱり薫風の唇は柔らかい・・・顎を指で下げ口を開けて舌を入れると「ふぁ」っと薫風の甘い声が漏れる。・・・薫風のこの甘ったるい声が凄く好きだ。
・・・ん?首筋に痣?・・・いや、これは・・・
犯人はあの体育教師のどちらかだな。・・・薫風の白い肌に痕をつけるとは・・・
私が上書きしてやろう・・・んっ、薫風、あー首筋から甘い匂いが!!あぁ、とりあえず上書き・・・柔らかい・・・。
昨日は同じシャンプー使ったのに何故こうも甘い匂いがするのだろうか?薫風が起きてても寝てても甘い匂いがする。・・・もう魔性の匂いだ。私をダメにしてしまう匂いだ。・・・なんとも憎らしい、愛らしい奴なんだ薫風は!!
さぁ早く起きなよ僕のお姫様・・・
それから見送るついでにチュッとキスをする。嫌がってるようだが顔が赤いよ?ふふっ、少しずつでも意識してくれてるのかな。
それから時が経ち、音楽祭が始まった。薫風のクラスは12番目か・・・まぁとりあえずみんな平等に評価しなくてはね。
あぁ・・・でも薫風のクラスの歌は桁違いだった。私の中では1番だったが・・・惜しくも優勝には届かなかったようだ・・・だが特別賞は薫風のクラスだった。審査した先生方も1ーAの歌は素晴らしかったと絶賛していた。やはり私だけではなかったようだ。
それから薫風への褒美と題してご飯のお誘いをした。丁度台の上で表彰していた時に目が合い口パクで話しかけると伝わったらしく首を横に振っていた。んん?断るつもりか?・・・許さないよと満面の笑みで返したら目を反らされた。うん、首を横に振るのを止めたし、来てくれるよね?もちろん八乙女侯爵家には報告済み。
そして私の姿をみつけやってきた薫風は一瞬固まってしまったが、話しかけたらちゃんと返事をかえしてくれた。よし、それじゃまず服装を変えないとね。
私が指示したスーツを着て店から出てきた薫風は・・・もう可愛くて美しくて、ずっと眺めていたい程の美貌の持ち主に変身してきた。髪型を変えるだけでこうも変わるとは・・・これはマズイ。学校の時のようなボサボサな頭はきっと自分を守るための偽装なんだろう。目立つネイビーブルーの瞳は隠したくなる。うん、薫風が頭が回る奴で本当に良かった。
・・・それから前もって予約していたレストランに着く。何故か薫風はレストランに着いた途端一歩後退りした。・・・気後れでもしたのかな。
私がエスコートすると薫風はされるがままに私に身を預けてくれた。・・・うん、少しは私に気を許してくれてるのかな。
・・・「僕以外の人と来ないの?」かだって?何を馬鹿な事を言ってるのだろうか。私は薫風以外と来たいとは思わない、いや思えない!
薫風がいるから外食したいと思った。薫風がいるから何処に行ったって楽しく思える。・・・薫風じゃなきゃ、ダメなんだよ私は。
最後のデザートを食べ終わりゆっくり音楽を聞きながら過ごす。・・・すると薫風の様子がおかしい?頬が少し赤い?聞いてみると「頭がフワフワする」!?・・・ん?
あ、まさか最後に食べたケーキ・・・あれアルコール入ってた?料理長に聞いたらラム酒が2%入ってたらしい・・・
2%か・・・そんな強くないが薫風にとっては強かったか?
気付いたらテーブルにうつ伏せになっていた。・・・は?寝ちゃったの?
揺すっても起きない。これは・・・お持ち帰りしてもいいって事かな?うん、いいよね。
オーナーを呼んで会計を済ませ、車を寄越してもらい近くのホテルへと行く。
・・・ホテルへ着き薫風を横抱きしながら部屋に入ると、急に目を覚ました。すると・・・
「・・・下ろしてください。セクハラです。」
「薫風起きた、の・・・?」
目はまだ虚ろだが明らか目が覚めたようで下ろせと言われたから下ろす。すると急に「こんな高級スーツはいらない!」と怒りだし僕の目の前で脱ぎ始めた。えっ?これって・・・襲っても良いって事?
ぼーっと眺めてると下着1枚になりベットへ大胆にダイブしてうつ伏せになった。・・・うわ、なんか新鮮。
薫風がダイブしたベットの横に腰かけると薫風が何かブツブツ呟いていた。・・・なんだか最近はやたら薫風の呟きを聞くな。
「まったく・・・上司がセクハラだ。最悪・・・一体私の体以外に興味を示してくれる人はいないのだろうか」
「あー腐女子友達が私のお兄をおかずにBL書いてるし!やめてよBLは好きだが兄がモデルのBLは望んでない!」
「えーそんな事言わないで。男は嫌いだけどBLは好物です!」
「お兄以外は男性嫌い!私は2次元に生きるのだー!キャハハ~」
「ん~風間くん、中々攻略できない~・・・もう諦めてサイト見よう。」
「ふふふ~ktkr王道!私もこんな風に愛されたい!あ~お兄みたいな私をすべて受け入れてくれる人はいないのかなぁ・・・」
・・・これは寝言なのか?言葉が理解できない?ジョウシ、フジョシ、ビーエル、オニイ、ニジゲン・・・わからない単語だらけだ。何語を使って・・・いや、単語以外、セクハラや興味という言葉は理解できる。
・・・なにより「男嫌い」、「男性嫌い」と言われ心が痛んだ。・・・これは本心なのだろうか?でも「オニイみたいな私をすべて受け入れてくれる人はいない」とはどういう事だ?オニイは人間か?・・・それに薫風は自称「僕」だ。「私」なんて初めて聞いた。
あと・・・「風間くん、中々攻略できない」って何だ?風間くん?私の事?
・・・?
あぁ・・・そんな事より今は薫風をいただこうか。・・・うわぁ、肌白い。柔らかい。そして暖かい。思わず薫風に覆い被さると「ふふ・・・重たい」と笑いだした。ヤバい、凄く可愛い。
仰向けにコロンと転がすと目を擦りながらこっちを見て「んう~眠い」と言ってきた。うわっ子供の時みたい!あー可愛い!可愛い!思わず手荒にキスをすると・・・
「んっ!・・・ふぁぁ・・・あ、きもひいい」
「っ!薫風・・・!」
ヤバい!!気持ちいいなんて言われたら止まらない!キスをする度に甘い匂いがして薫風の甘ったるい声が漏れてもう!・・・下半身がヤバい事になった・・・!
・・・薫風の方も反応してるようで更に舞い上がった。あー薫風をむしゃぶりつくしたい!滅茶苦茶にしたい!
「・・・男、嫌い」
「っ!?薫風・・・」
寝言!?・・・でもタイミングが・・・
一瞬にして頭が冷や水を浴びたように冷静になった。・・・なんだろう、拒否されたようなこの不安は。
でもそのあとはまた寝言のようにニヒヒと笑いだした・・・それに私も頭は冷静になっても体までは冷静になれなかったらしく下半身はまだ反り立ったままだ。薫風のも同じく反応したままだ・・・
今だけ・・・今だけ薫風を感じていたい。例え本当に男性嫌いで私もその対象に入ったとしても・・・
薫風を堪能してる最中に薫風は目を覚ました。変わらない私の知ってる薫風だった。・・・寝言?の事を伝えたら真っ赤になった。あぁ可愛いな・・・最後まで・・・最後までしたいけど、私は嫌われたらきっと・・・生きていけない。薫風と心が通じ合えたその時は大切に、大切に接しよう。
それから・・・明日は休みなんだからデートに誘って・・・薫風とずっと側にいたいな。
*********
最後まで出来なかった理由はここにありました。やはり風間くんは最後までしたかったらしいです。無意識に牽制する薫風・・・恐るべし。風間くんは惚れた弱味に突け込まれた感じてすね。合唱チーン・・・
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薫風が1泊した次の日の朝。
早朝に八乙女侯爵家に速達を送り迎えにくるよう伝える。それからから恒例の薫風を朝のキスで起こす。んーやっぱり薫風の唇は柔らかい・・・顎を指で下げ口を開けて舌を入れると「ふぁ」っと薫風の甘い声が漏れる。・・・薫風のこの甘ったるい声が凄く好きだ。
・・・ん?首筋に痣?・・・いや、これは・・・
犯人はあの体育教師のどちらかだな。・・・薫風の白い肌に痕をつけるとは・・・
私が上書きしてやろう・・・んっ、薫風、あー首筋から甘い匂いが!!あぁ、とりあえず上書き・・・柔らかい・・・。
昨日は同じシャンプー使ったのに何故こうも甘い匂いがするのだろうか?薫風が起きてても寝てても甘い匂いがする。・・・もう魔性の匂いだ。私をダメにしてしまう匂いだ。・・・なんとも憎らしい、愛らしい奴なんだ薫風は!!
さぁ早く起きなよ僕のお姫様・・・
それから見送るついでにチュッとキスをする。嫌がってるようだが顔が赤いよ?ふふっ、少しずつでも意識してくれてるのかな。
それから時が経ち、音楽祭が始まった。薫風のクラスは12番目か・・・まぁとりあえずみんな平等に評価しなくてはね。
あぁ・・・でも薫風のクラスの歌は桁違いだった。私の中では1番だったが・・・惜しくも優勝には届かなかったようだ・・・だが特別賞は薫風のクラスだった。審査した先生方も1ーAの歌は素晴らしかったと絶賛していた。やはり私だけではなかったようだ。
それから薫風への褒美と題してご飯のお誘いをした。丁度台の上で表彰していた時に目が合い口パクで話しかけると伝わったらしく首を横に振っていた。んん?断るつもりか?・・・許さないよと満面の笑みで返したら目を反らされた。うん、首を横に振るのを止めたし、来てくれるよね?もちろん八乙女侯爵家には報告済み。
そして私の姿をみつけやってきた薫風は一瞬固まってしまったが、話しかけたらちゃんと返事をかえしてくれた。よし、それじゃまず服装を変えないとね。
私が指示したスーツを着て店から出てきた薫風は・・・もう可愛くて美しくて、ずっと眺めていたい程の美貌の持ち主に変身してきた。髪型を変えるだけでこうも変わるとは・・・これはマズイ。学校の時のようなボサボサな頭はきっと自分を守るための偽装なんだろう。目立つネイビーブルーの瞳は隠したくなる。うん、薫風が頭が回る奴で本当に良かった。
・・・それから前もって予約していたレストランに着く。何故か薫風はレストランに着いた途端一歩後退りした。・・・気後れでもしたのかな。
私がエスコートすると薫風はされるがままに私に身を預けてくれた。・・・うん、少しは私に気を許してくれてるのかな。
・・・「僕以外の人と来ないの?」かだって?何を馬鹿な事を言ってるのだろうか。私は薫風以外と来たいとは思わない、いや思えない!
薫風がいるから外食したいと思った。薫風がいるから何処に行ったって楽しく思える。・・・薫風じゃなきゃ、ダメなんだよ私は。
最後のデザートを食べ終わりゆっくり音楽を聞きながら過ごす。・・・すると薫風の様子がおかしい?頬が少し赤い?聞いてみると「頭がフワフワする」!?・・・ん?
あ、まさか最後に食べたケーキ・・・あれアルコール入ってた?料理長に聞いたらラム酒が2%入ってたらしい・・・
2%か・・・そんな強くないが薫風にとっては強かったか?
気付いたらテーブルにうつ伏せになっていた。・・・は?寝ちゃったの?
揺すっても起きない。これは・・・お持ち帰りしてもいいって事かな?うん、いいよね。
オーナーを呼んで会計を済ませ、車を寄越してもらい近くのホテルへと行く。
・・・ホテルへ着き薫風を横抱きしながら部屋に入ると、急に目を覚ました。すると・・・
「・・・下ろしてください。セクハラです。」
「薫風起きた、の・・・?」
目はまだ虚ろだが明らか目が覚めたようで下ろせと言われたから下ろす。すると急に「こんな高級スーツはいらない!」と怒りだし僕の目の前で脱ぎ始めた。えっ?これって・・・襲っても良いって事?
ぼーっと眺めてると下着1枚になりベットへ大胆にダイブしてうつ伏せになった。・・・うわ、なんか新鮮。
薫風がダイブしたベットの横に腰かけると薫風が何かブツブツ呟いていた。・・・なんだか最近はやたら薫風の呟きを聞くな。
「まったく・・・上司がセクハラだ。最悪・・・一体私の体以外に興味を示してくれる人はいないのだろうか」
「あー腐女子友達が私のお兄をおかずにBL書いてるし!やめてよBLは好きだが兄がモデルのBLは望んでない!」
「えーそんな事言わないで。男は嫌いだけどBLは好物です!」
「お兄以外は男性嫌い!私は2次元に生きるのだー!キャハハ~」
「ん~風間くん、中々攻略できない~・・・もう諦めてサイト見よう。」
「ふふふ~ktkr王道!私もこんな風に愛されたい!あ~お兄みたいな私をすべて受け入れてくれる人はいないのかなぁ・・・」
・・・これは寝言なのか?言葉が理解できない?ジョウシ、フジョシ、ビーエル、オニイ、ニジゲン・・・わからない単語だらけだ。何語を使って・・・いや、単語以外、セクハラや興味という言葉は理解できる。
・・・なにより「男嫌い」、「男性嫌い」と言われ心が痛んだ。・・・これは本心なのだろうか?でも「オニイみたいな私をすべて受け入れてくれる人はいない」とはどういう事だ?オニイは人間か?・・・それに薫風は自称「僕」だ。「私」なんて初めて聞いた。
あと・・・「風間くん、中々攻略できない」って何だ?風間くん?私の事?
・・・?
あぁ・・・そんな事より今は薫風をいただこうか。・・・うわぁ、肌白い。柔らかい。そして暖かい。思わず薫風に覆い被さると「ふふ・・・重たい」と笑いだした。ヤバい、凄く可愛い。
仰向けにコロンと転がすと目を擦りながらこっちを見て「んう~眠い」と言ってきた。うわっ子供の時みたい!あー可愛い!可愛い!思わず手荒にキスをすると・・・
「んっ!・・・ふぁぁ・・・あ、きもひいい」
「っ!薫風・・・!」
ヤバい!!気持ちいいなんて言われたら止まらない!キスをする度に甘い匂いがして薫風の甘ったるい声が漏れてもう!・・・下半身がヤバい事になった・・・!
・・・薫風の方も反応してるようで更に舞い上がった。あー薫風をむしゃぶりつくしたい!滅茶苦茶にしたい!
「・・・男、嫌い」
「っ!?薫風・・・」
寝言!?・・・でもタイミングが・・・
一瞬にして頭が冷や水を浴びたように冷静になった。・・・なんだろう、拒否されたようなこの不安は。
でもそのあとはまた寝言のようにニヒヒと笑いだした・・・それに私も頭は冷静になっても体までは冷静になれなかったらしく下半身はまだ反り立ったままだ。薫風のも同じく反応したままだ・・・
今だけ・・・今だけ薫風を感じていたい。例え本当に男性嫌いで私もその対象に入ったとしても・・・
薫風を堪能してる最中に薫風は目を覚ました。変わらない私の知ってる薫風だった。・・・寝言?の事を伝えたら真っ赤になった。あぁ可愛いな・・・最後まで・・・最後までしたいけど、私は嫌われたらきっと・・・生きていけない。薫風と心が通じ合えたその時は大切に、大切に接しよう。
それから・・・明日は休みなんだからデートに誘って・・・薫風とずっと側にいたいな。
*********
最後まで出来なかった理由はここにありました。やはり風間くんは最後までしたかったらしいです。無意識に牽制する薫風・・・恐るべし。風間くんは惚れた弱味に突け込まれた感じてすね。合唱チーン・・・
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