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高年期[一学期編]
あーもう嫌です。嫌がらせですか?
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グルルァーと鳴いてすり寄ってきたペンギンはなんとも可愛かったが全身魚臭いというか生臭くなりました。・・・風間先輩、洋服すみません汚してしまいました。てか非現実的な状態に追いやられて動けませんでした。
スタッフ総出でペンギンたちを宿舎へ移動させてて大騒ぎ。飼育員さんに何度も謝られたがペンギンを堪能できた僕にとっては滅多にない体験ができて満足だった。
「ククッ・・・薫風ってほんと・・・ハハッ・・・」
「・・・風間先輩、笑いを堪えなくても良いと思いますよ。」
「・・・っ、っ、っ、・・・あははは!」
うわっ!?・・・笑いを堪えなくてもいいとは言ったけど、そこまで爆笑するとは思わなかった・・・ああ、うん、今の風間くん、人間らしくって良いよ。・・・でもペンギンの観賞に来てた客達が風間くんに釘付けになってるよ?
「あははは!ククッ・・・あー薫風といると楽しいよ。まさか動物にまで好、かれ、て・・・ククッ」
「・・・もうここから離れましょう。」
風間くんの裾を掴み休憩室へと向かった。
「ねぇ、あの二人かっこ良くない!?」
「あの笑ってる姿、美形は笑っても絵になるのね。」
「あの2人かなりレベル高いよな。」
「声・・・かけてみる?」
ペンギンの宿舎から離れていく後ろでザワザワと僕たちの事を話している人たちには気付かず急いで場を離れた。
・・・あー生臭い。中にワイシャツ着てるし、1枚脱ごうかな。羽織ってたシャツを脱ぐと風間くんが直ぐ様自分の羽織ってた薄手のジャケットを背中に掛けてきた。何故?
「薫風!・・・こんな所で脱ぐもんじゃないよ。」
「・・・は?何故ですか?」
「薫風・・・色気ムンムンだよ?それに首筋。」
「・・・・・・・・・あっ!」
色気ムンムンは置いといて、昨日どさくさに紛れて風間くんが僕の首筋に痕を付けられたんだった!!くぅ・・・しかも1ヶ所だけじゃなく胸元とか何ヶ所も付けられた。もー昨日は抜くのに必死だったんだよー!その前に寝てる間にも付けたらしいけど・・・うぅぅ
風間くんの配慮に仕方なく従いチョット、ほんのチョット大きいジャケットを借りた。あ、でもこのジャケットも魚臭くなるけど・・・まぁ仕返し程度に黙っとこうか。
最後はお土産。あーイルカのヌイグルミ・・・肌触り良い!抱き枕にしたい。あぁこっちには先程のペンギンのヌイグルミが!・・・あーペンも売ってるな。・・・なんか万年筆もあるし・・・なんでもあるな。
「風間先輩はどれ、に・・・?あれ?風間、先輩?」
あれいない・・・お土産売り場だからか人が混雑している。珍しく風間くんの姿が見当たらない。
ドクンッ。
あ・・・なんか不安になってきた・・・
今更気付いたが今ここにいる人の男の割合がかなり高い。さっきまでウザイ程風間くんがベッタリくっついてたから気付かなかったけど・・・なんか僕を見てくる男が多いような・・・?
じ、自意識過剰だよね?は、早く風間先輩を見つけ、ない、と・・・
「ねー君、さっきペンギンに囲まれてた子だよね?」
「あれ凄かったねー。ペンギンってなつきやすいのかなぁ?」
「この後お兄さん達と一緒に回らない?」
男2人組に声をかけられ1人に腕を掴まれた。
ヤバッ!これ面倒なタイプだ・・・
「・・・すみません、連れがいますので」
「ん~ああ、背の高いイケメン?ここにはいないようだけど~?」
「ああ、はぐれちゃったのかな?じゃあお兄さん達と探してやるよ。ね、行こうか」
もー何で話の通じない奴らで溢れかえってるんだこの世界は!あ、いや違うな、男は皆・・・自分勝手だ。
あー嫌悪感がして鳥肌がたってきた。イライラする。
ぐいぐい引っ張ってく男を睨み付け否定し続けてると今度は両腕を取られた。あ、これマズイパターン・・・
無我夢中で拒否ってたら・・・口を塞がられた。そして腕に腕を絡ませてきた。両手に花?の絵図完成!うわぁ嬉しくない・・・
「・・・あまり暴れるとこのまま引き裂いちゃうよ?」
一人は僕の口と腕を、もう一人は僕の腕と・・・片手に小型ナイフを持っていた。・・・あーバットエンドです。詰みました。
・・・あ、過去がフラッシュバックされた。やばい顔から血の気が引いていく
「お、とと。大丈夫か~い?今から少し休憩とろうか。クスクス」
「あー疲れたんだね~こんな真っ青な顔しちゃって・・・あんま騒ぐなよ。」
もうどーでもいい。結局は生まれ変わっても男に無理矢理犯されるなんて・・・不幸すぎる。
もう男達が何言ってるのかわからない。ああ、大人しくしろって事でしょ?はいはい・・・
だから男は・・・っ!?
「俺の連れ、返してくれるかな?」
あら、魔王見参!絶対零度!うひょ~
見事に雑魚を蹴散らしてくれました。
あーやっと解放・・・いやまた捕まったよ。今度は魔王に。
「はー・・・薫風何処に行ってたんだい?急に私の腕から居なくなって心配したよ・・・」
「え、う・・・すみ、ま・・・せん?」
「なんで疑問形なの?・・・あー無自覚?」
イエ、覚えてます。ペンギンの所から移動してイルカのおっきいヌイグルミ見付けて一目散に風間くん置いて駆け寄っちゃったんだよね。
・・・風間くん、どさくさに紛れて頭を撫でないでほしい。・・・あーでも少しずつ落ち着いてきたかも。さっきの嫌悪感とか鳥肌とかが納まっていく感じ。
「平日で人が少ないとはいえ、お土産売り場は混雑してたからね・・・見付けるのに苦労したよ・・・。そしたら薫風、なんか変な奴に捕まってるし・・・人に好かれやすいのも困ったものだね。」
「う・・・ごもっともです。ですが断じて人に好かれやすいのは僕のせいではありません!」
「そうだね。でも警戒心無しなのは問題だよ?私が側にいる時は良いけど1人の時は気をつけなきゃだよ・・・?」
「ちょ、ちょっと可愛い物を見付けて浮かれてただけだもん!・・・あ。」
もん!って・・・ナニコレ?ほんと自分の口から出た言葉か?・・・
・・・チラッ。
「・・・」
「・・・」
「・・・薫風、可愛いね。」
「っ!!!も、もう帰りましょう!!!」
うわぁーーーー!!!!!前世の記憶抹消してください!今すぐにー!!!
スタッフ総出でペンギンたちを宿舎へ移動させてて大騒ぎ。飼育員さんに何度も謝られたがペンギンを堪能できた僕にとっては滅多にない体験ができて満足だった。
「ククッ・・・薫風ってほんと・・・ハハッ・・・」
「・・・風間先輩、笑いを堪えなくても良いと思いますよ。」
「・・・っ、っ、っ、・・・あははは!」
うわっ!?・・・笑いを堪えなくてもいいとは言ったけど、そこまで爆笑するとは思わなかった・・・ああ、うん、今の風間くん、人間らしくって良いよ。・・・でもペンギンの観賞に来てた客達が風間くんに釘付けになってるよ?
「あははは!ククッ・・・あー薫風といると楽しいよ。まさか動物にまで好、かれ、て・・・ククッ」
「・・・もうここから離れましょう。」
風間くんの裾を掴み休憩室へと向かった。
「ねぇ、あの二人かっこ良くない!?」
「あの笑ってる姿、美形は笑っても絵になるのね。」
「あの2人かなりレベル高いよな。」
「声・・・かけてみる?」
ペンギンの宿舎から離れていく後ろでザワザワと僕たちの事を話している人たちには気付かず急いで場を離れた。
・・・あー生臭い。中にワイシャツ着てるし、1枚脱ごうかな。羽織ってたシャツを脱ぐと風間くんが直ぐ様自分の羽織ってた薄手のジャケットを背中に掛けてきた。何故?
「薫風!・・・こんな所で脱ぐもんじゃないよ。」
「・・・は?何故ですか?」
「薫風・・・色気ムンムンだよ?それに首筋。」
「・・・・・・・・・あっ!」
色気ムンムンは置いといて、昨日どさくさに紛れて風間くんが僕の首筋に痕を付けられたんだった!!くぅ・・・しかも1ヶ所だけじゃなく胸元とか何ヶ所も付けられた。もー昨日は抜くのに必死だったんだよー!その前に寝てる間にも付けたらしいけど・・・うぅぅ
風間くんの配慮に仕方なく従いチョット、ほんのチョット大きいジャケットを借りた。あ、でもこのジャケットも魚臭くなるけど・・・まぁ仕返し程度に黙っとこうか。
最後はお土産。あーイルカのヌイグルミ・・・肌触り良い!抱き枕にしたい。あぁこっちには先程のペンギンのヌイグルミが!・・・あーペンも売ってるな。・・・なんか万年筆もあるし・・・なんでもあるな。
「風間先輩はどれ、に・・・?あれ?風間、先輩?」
あれいない・・・お土産売り場だからか人が混雑している。珍しく風間くんの姿が見当たらない。
ドクンッ。
あ・・・なんか不安になってきた・・・
今更気付いたが今ここにいる人の男の割合がかなり高い。さっきまでウザイ程風間くんがベッタリくっついてたから気付かなかったけど・・・なんか僕を見てくる男が多いような・・・?
じ、自意識過剰だよね?は、早く風間先輩を見つけ、ない、と・・・
「ねー君、さっきペンギンに囲まれてた子だよね?」
「あれ凄かったねー。ペンギンってなつきやすいのかなぁ?」
「この後お兄さん達と一緒に回らない?」
男2人組に声をかけられ1人に腕を掴まれた。
ヤバッ!これ面倒なタイプだ・・・
「・・・すみません、連れがいますので」
「ん~ああ、背の高いイケメン?ここにはいないようだけど~?」
「ああ、はぐれちゃったのかな?じゃあお兄さん達と探してやるよ。ね、行こうか」
もー何で話の通じない奴らで溢れかえってるんだこの世界は!あ、いや違うな、男は皆・・・自分勝手だ。
あー嫌悪感がして鳥肌がたってきた。イライラする。
ぐいぐい引っ張ってく男を睨み付け否定し続けてると今度は両腕を取られた。あ、これマズイパターン・・・
無我夢中で拒否ってたら・・・口を塞がられた。そして腕に腕を絡ませてきた。両手に花?の絵図完成!うわぁ嬉しくない・・・
「・・・あまり暴れるとこのまま引き裂いちゃうよ?」
一人は僕の口と腕を、もう一人は僕の腕と・・・片手に小型ナイフを持っていた。・・・あーバットエンドです。詰みました。
・・・あ、過去がフラッシュバックされた。やばい顔から血の気が引いていく
「お、とと。大丈夫か~い?今から少し休憩とろうか。クスクス」
「あー疲れたんだね~こんな真っ青な顔しちゃって・・・あんま騒ぐなよ。」
もうどーでもいい。結局は生まれ変わっても男に無理矢理犯されるなんて・・・不幸すぎる。
もう男達が何言ってるのかわからない。ああ、大人しくしろって事でしょ?はいはい・・・
だから男は・・・っ!?
「俺の連れ、返してくれるかな?」
あら、魔王見参!絶対零度!うひょ~
見事に雑魚を蹴散らしてくれました。
あーやっと解放・・・いやまた捕まったよ。今度は魔王に。
「はー・・・薫風何処に行ってたんだい?急に私の腕から居なくなって心配したよ・・・」
「え、う・・・すみ、ま・・・せん?」
「なんで疑問形なの?・・・あー無自覚?」
イエ、覚えてます。ペンギンの所から移動してイルカのおっきいヌイグルミ見付けて一目散に風間くん置いて駆け寄っちゃったんだよね。
・・・風間くん、どさくさに紛れて頭を撫でないでほしい。・・・あーでも少しずつ落ち着いてきたかも。さっきの嫌悪感とか鳥肌とかが納まっていく感じ。
「平日で人が少ないとはいえ、お土産売り場は混雑してたからね・・・見付けるのに苦労したよ・・・。そしたら薫風、なんか変な奴に捕まってるし・・・人に好かれやすいのも困ったものだね。」
「う・・・ごもっともです。ですが断じて人に好かれやすいのは僕のせいではありません!」
「そうだね。でも警戒心無しなのは問題だよ?私が側にいる時は良いけど1人の時は気をつけなきゃだよ・・・?」
「ちょ、ちょっと可愛い物を見付けて浮かれてただけだもん!・・・あ。」
もん!って・・・ナニコレ?ほんと自分の口から出た言葉か?・・・
・・・チラッ。
「・・・」
「・・・」
「・・・薫風、可愛いね。」
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