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高年期[一学期編]

風間くんはえげつない

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ああ!思い出した!



あの風間くんルートでヒロインとハッピーエンド迎えた時に、いつも邪魔していた紫音さんに報復として風間くんが体育館で男達に強姦させるシーン・・・あったね。あれに似てる。その被害となったのが僕を襲った奴らになっただけで・・・うぅぅ・・・えげつない。




もちろん学校は退学になったみたいだから会うことはないかな?多分。



・・・2人に合掌。チーン・・・










「薫風はもちろん助けたんだよね?」

「ああ・・・媚薬に神経毒を飲まされてな。解毒剤は襲った奴らが持ってたからすぐ治った。」

「・・・媚薬?」

「・・・」

「銀徹さん?・・・その後はどうしたんですか?」

「おい愛翔、口調・・・いや、いいか。薫風に誰にだったら気を許せるかって聞いたら・・・風間を選んだんだ。」

「・・・ほう、あの若き理事長か。薫風の知り合いなんだってな。」

「ああ、小学校の頃にな。・・・それで俺は風間に連絡を入れて迎えに来てもらった。・・・それからは知らん。」

「・・・そう。それで昨日は身体を休める為に休んだんだね。・・・可哀想に薫風・・・ああ、だから薫風の雰囲気が変わったんだね。なんていうか・・・色気がでたような?」

「・・・そうだな。どうしたもんか。とりあえずジャスミンティーは心を落ち着かせる効果があるみたいだから飲ませたが・・・様子見だな。」






3人で何話してるんだろう?全く聞こえない。




おっ、話し終わったのかな?こっちに来る。





「・・・大丈夫みたいだな。とりあえず教室に行け。」

「え?あ、はい・・・」

「うん、さっきよりピンクのオーラみたいなのが薄まった気がするね。何かあったら俺の教室においで薫風。」

「はい。わかりました愛翔さん。」




ニコッと笑顔を向けて教室へと向かう。






「・・・可愛い。」

「・・・はぁ、何で俺を呼ばなかったんだろう・・・風間さんなんかに身体を委ねるなんて・・・」

「仕方ないだろう。本人の気持ち次第なんだからな。」

「・・・ここに狐(鳥羽)と狼(五十嵐)がいる。・・・ぷはっ。薫風は大変だな。」




なんか後ろで何かまた3人が話してるなぁ。・・・なんなんだろう?








そして教室へ行く。・・・その間、視線が凄かった・・・僕、アイドルじゃありません。珍獣でもないんだからジロジロ見ないでほしい・・・うぅぅ






「やぁおはよう薫風くん!・・・おや?休みの間に雰囲気変わったね?」

「ああ、おはようクラス長。まぁ・・・体調が優れなくてね。休んじゃったんだ。」

「そっかそっか。身体を大切にね。」





うん、クラス長の言うとおりだよ。僕の人選ミスで昨日休む羽目になったんだから・・・




自分の身体を労らないとね。うん。






「ご、ごきげんよう薫風さん。身体の調子はいかがですか?」

「おはよう紫音さん。有難う、大丈夫だよ。」

「うっ・・・」

「えっ!?紫音さん!?」





挨拶を返したら背中を仰け反り倒れそうになったんだけど!?



あ、丁度うしろには麗華さんがいて紫音さんを支えてくれた。・・・大丈夫か?





「え、あ、・・・だ、大丈夫?僕より紫音さんの方が体調悪そうだよ?」

「い、いえ・・・大丈夫ですわ。麗華さん、有難うございます。」

「・・・はい。紫音さん、これくらいで倒れては八乙女さんの妻にはなれませんわ。」

「そ、そうね・・・なんだか薫風さんのオーラが・・・はぁぁ~・・・」




な、なんか2人で呟きあってるんだけど?まぁ紫音さんが大丈夫というなら大丈夫なんだろうけど・・・





そしていつも通り授業が始まった。




・・・先生に指摘され前にでて問題を解く。その都度クラスの皆の視線を痛い程浴びてしまった・・・こ、これ、かなり辛いかも。






そして昼前。ちょうど今日、テストの順位が玄関口前に貼り出されると言われ4人で向かった。





・・・おっ、あった!よし、1位取った!やったねー!





「やはり凄いね薫風くんは!満点で堂々学年1位とは。」

「素晴らしいですわ薫風さん!私は27位ですわ。あー何ヵ所かミスしてしまいましたわ。」

「私は31位ですね。皆さん頭が良いのですね・・・」

「ちょちょ、ちょっと待って!僕は83位だよ!?何故みんな一緒に勉強してこの差がでるんだい!?」

「・・・クラス長、僕達とやった範囲しかやってないんじゃないか?」

「・・・そ、ソンナコトハナイヨ。」

「「「・・・・・・」」」

「と、とにかく薫風くんは素晴らしいね!期末テストの時も頼むよ!」

「・・・は?どさくさに紛れて何勝手な事を言ってるんだよ!?」

「「「・・・・・・」」」

「ちょ・・・えっ!?・・・本気で言ってるの?僕が勉強する時間は?」

「あら薫風さん勉強致しますの?なら皆さんとやれば宜しくては?」

「・・・八乙女さんと勉強すると、とても成績が良くなるんですの。・・・お願いします。」

「ほらほら!美女2人が頼んでるよ?男としてほっとけないだろう?」

「・・・じゃあ今度は4人で勉きょ・・・っ!?」






ん?凄く周りから視線が・・・?





「八乙女さん、首位おめでとうございます!私も八乙女さんのお陰で成績が上がったんです!どうか次回もお願いします!」

「八乙女さん頭が良いのは知ってたけど首位取るとは素晴らしい!是非次回もお願いします!」

「首位おめでとうございます!次回も私たちに指導お願いします!」






「・・・えぇぇ・・・」

「薫風くん、君の味方はいないよ。大人しく次回のテスト前の勉強、みんなの面倒も見てやって?これはクラス長としてもお願いするよ。」

「・・・なに、この、外堀を埋められてる感・・・いつのまにA組の人達が集まってたの?」

「・・・さぁ?」






貼り紙の回りには他クラスの生徒もいるのに何故か僕の周りにA組の人達が集まっていた。




なんでも皆、学校入る入試の時より成績が上がったらしい。へぇ~それは良かったね。






先生にカンニング容疑がかけられるし、クラスメイトに勉強を教えてほしいと言われるし・・・






成績、落とそうかな・・・?



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