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高年期[一学期編]
テストの後は・・・
しおりを挟む「さて、薫風・・・何があったか話してくれる?」
「あ、うん・・・えっと・・・どこから話そうか。」
2日前の出来事を話し出した。まず朝から招待状が大量に靴箱に入ってた事。
その日の放課後に靴箱に一通の手紙?が入ってて内容うんぬんの後に鳥羽愛翔の名前が最後に書いてあった事。
そして保健室に行ったら先生に進められた茶を飲んだら大変な目にあった事を話した。
「そっか・・・だから放課後、花園に居なかったんだね。五十嵐秘書が帰れと言われて疑問に思ってたんだ。」
「うん・・・あの後、鬼龍院さんと銀徹さんにお世話になったんだ。まず解毒剤を飲ませてもらって・・・あと媚薬の事を詳しく聞いたんだ。」
「そっか・・・危険薬物指定されてる薬だったんだね。」
ん?流依兄さんも知ってたのかな?
とりあえず話を進めた。その後はその媚薬を抜くために風間先輩を呼んだ事を話した。
「始めは兄さんを呼んでもらおうと思ったんだ。・・・けど薬が抜けた後、気まずくなったり、関係に亀裂が入ったらと思って・・・そ、それで兄さんを呼べなかったんだ。」
「・・・薫風」
「・・・でも後悔したよ・・・まさか風間先輩、絶倫だったなんて・・・」
「・・・その要らない情報は聞きたくなかったな・・・。で、昨日は身体が動かなくなり休んだ、と。」
「う、はい・・・そうですね。」
「・・・他に、何かあったんだね?話してくれる?」
・・・いやぁ、風間くんとは2度も身体を許し、更に銀徹兄さんにも襲われたなんて・・・言えない。言いたくない。
あ、冷や汗が・・・
「かおる?」
「え、と・・・な、なぜか風間くんと銀徹さんに・・・朝身体を洗ってもらいました・・・」
「は?何故五十嵐秘書が?」
「うん・・・風間くんがこれ以上僕に手を出させない為・・・とか。」
「・・・そっか。まぁ、うん、薫風の気持ちはわかったよ。でも今度何かあったら僕に頼るんだよ?大事な家族で大切な弟なんだから。」
「・・・有難う兄さん。」
な、なんとか誤魔化せた!冷や汗が背中を伝ってる感じがするよ~・・・
それから流依兄さんといつものようにオヤスミのチューをして久々の安眠が訪れた・・・
「薫風の初めては僕が欲しかったな・・・こんなに痕を付けられて・・・でも抱かれる事に抵抗感はなくなったかい?・・・僕も少しずつ行動に出すとしようか。」
流依兄さんが何かを呟いて僕に口付けした気がした・・・何を、呟いたんだろう・・・?
いや、今は兄さんの温もりに甘えて寝てしまえ!
朝。
流依兄さんよりも早く起きてしまったみたいで、しばらく兄さんの布団でモソモソ動いてたら兄さんを起こしてしまったらしくクスクス笑われた。
抱き締められ、おはようのチューをしました。・・・なんだか朝から甘々なんですが。
こう・・・イケメンって何やっても様になるから羨ましい。
あー流依兄さんの恋人になる人羨ましい!今だけだと思うと更に名残惜しくなる・・・くぅ・・・まだ妻を娶らないでね~・・・
それから朝食をとり、いつも通り学校へ登校する。
「・・・あ、そうそう薫風。文化祭が始まるよ。多分また近いうちに担任が話すと思うよ。」
「・・・え?文化祭ってたいてい秋じゃないの?」
「うん、たいていはね。この学校は理由あってテストが終わった後にやるんだよ。」
「へぇ・・・そうなんだ。」
うわあ・・・メンドー・・・
僕は絶対裏方に・・・
「薫風はきっとメインで動くだろ?」
「・・・え?」
「看板娘ならぬ看板息子だろうね。頑張って。」
「・・・は?」
何故に?えっ、絶対やらないよ?客寄せなんて・・・
「はい注目です。約1ヶ月後に文化祭が始まります。3連休全て文化祭となります。」
おふっ!?早速話題が出た。しかも3連休を使うのかい!もちろん代休あるよね!?
文化祭の出し物は自由らしいが、出す物の経費は自己負担らしい。・・・まぁお貴族様の学校だから金の心配は必要ないんだろう。
「出し物を決めたいのだが、何かやりたい物はないか?」
担任がそう言うと・・・おぉ!結構意見が沢山でた。
・ダンス
・演劇
・メイド喫茶
・ビンゴゲーム
・脱出ゲーム
・フリーマーケット
…etc
前世の私の高校の時に経験した文化祭と内容は変わらないようだ。うん一安心。
どこぞの令嬢たちのお茶会のようなウフフアハハの様な事はしないんだと思ってたからねぇ~・・・
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