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高年期[一学期編]
☆危険な香りがするのは気のせい、かな?
しおりを挟むはい、いつもの様に他人に綺麗に身体を洗ってもらいました。僕はとにかく変な声を出さないように必死で堪えました。無心になりましたよ無心に。いつもの1トーン高い声で唸ってしまったが仕方ないよね。それはどーしようもないんだから!
そして只今、バスローブを着せられお姫様抱っこされ、ある一室に入りベットに寝かされ僕の上に克典が見下ろすかのように膝立ちになって腰あたりに跨がっている。・・・なに、この状況。
「薬のせいとはいえ・・・薫風、敏感すぎないか?」
「やめてくれ・・・それ以上言わないでくれるかな。」
「あぁ・・・確か媚薬飲まされたの、2回目なんだったね。もう開発された?」
「なっ!?何を言い出すんだよっ!開発って・・・」
「うんその反応は、まだだね。良かった・・・」
え?何が良かったのかよくわからないのですが?
いや、それよりも・・・
「・・・ちょっと、何処触って・・・んっ!」
「ん~?・・・薫風さ、助けた俺への褒美はないの?」
「え・・・そ、そうだね・・・何か欲しいの?」
「欲しい物?・・・そうだね・・・今は薫風が欲しいかな。」
「は?」
垂れ目で神秘的な緑色の瞳を覗かせてニッコリと微笑まれましても・・・
「・・・えっと?僕は物じゃないのであげられないけど・・・?」
「っ!・・・はははっ!そうだね。・・・じゃあハッキリ言うね。俺の褒美に抱かせてほしいなぁ。・・・わかった?」
「え、な、なん、・・・でぇ?」
整った顔で爆笑とかっ・・・てか今なんて言った?抱かせ、て?はっ?
「前から気になってたんだぁ。可武伊兄さんの奥さんの兄弟で、同い年の薫風の事。整った容姿。そして学年首位になる程優秀。運動神経も抜群にいい。・・・そして皆に好かれて人当たりも良い。・・・完璧だよね薫風って。・・・だから興味が沸いて身体の相性とかどうなんだろうって気になってたんだよね~。」
「・・・は?いやいや!・・・助けてくれたのは有難いんだが、・・・ちょっと無理がある。僕からしたら夕立が克典に変わっただけじゃん!」
「ん~?監禁してほしいの?」
「いやいやいや!」
「俺に抱かれなきゃ薬も抜けないし流依義兄さん呼ばないよ?」
「・・・それ、脅しじゃーーー痛っ!」
「ふー・・・とりあえず手首の手当てしよーねー・・・」
不意にギュッと手首を掴まれ痛みが走る。い、痛いんですが・・・
僕から立ち退き木箱を取りだし、中から包帯を取り出してきた。・・・あ、今気付いたが両手首から血が滴っていた。・・・痛みが麻痺していたのか指摘されるまで気付かなかったな。
手慣れたようににガーゼを当てクルクルと包帯を巻いてくれた。・・・うん、基本は優しいよね克典って。さっきは鬼畜な部分を見たけど・・・
・・・てか何故だろう?身体がムズムズするんだが・・・熱いし・・・あぁ、まだ薬が抜けてないんだっけ。
・・・どうしよう。克典と?・・・僕とすることが褒美に?・・・うーん
「ねぇ、1つ質問していい?」
「ん~?」
「・・・克典は男性と、その・・・するのは抵抗はないわけ?」
「ん~どうだろう?俺さぁ、確かに彼女や彼氏がいた事はあるんだけど、抵抗とか感じた事はないな~」
おふっ!さらりと彼氏がいたって言ったよ!・・・まぁ恋人についてはこの世界、普通に小学生の頃から婚約者とか普通にいるから高1で普通に何人か経験があってもおかしくないもんね。
「んーだから・・・そんな同姓であれ異姓であれ抵抗感はないかな。俺は相手に興味を持つか持たないかが重要だからさー。」
「・・・そっか・・・そうだね、確かに気になる人じゃなきゃ相手できないよな。」
「・・・で?俺に褒美をくれる気になった?」
「・・・・・・え?あ、うーん・・・」
「じゃあ俺が薬を抜くための手伝いをしたって事でどう?きっとまたあの媚薬だろー?」
「っ!・・・知ってるんだね。そっか・・・」
あの媚薬って・・・うん、多分言いたい事は合ってるよ。
う、うん、いつもの事。腹を括るしかないのかな~?・・・はい、括らせてもらいます。括ろうじゃないか!
「・・・その、克典が別に男性を相手しても問題ないなら・・・」
「抱いても良いって事かな?・・・んじゃ遠慮なく・・・」
「ひぇっ!!?ちょっ!いきなり!?」
「ちょっとお預けされて焦らされてる状況だったから早く入れたいんだよね。ほら、往生際の悪い事はしないで足開いてー」
えー只今の状況・・・僕は疲労感一杯で身体が動かないため手当てされてる間も横になりっぱなしです。手首の手当てが終わって話し合い?が終わった途端、克典が自分の手に透明な液体、ねっとりしてるようなのでローション?らしき物を指に絡めて、いきなりお尻を撫でられ中に指を入れてきたんです。
条件反射的に脚を閉じたら怒られました。往生際の悪いと言われましても僕にとっては男に抱かれるのは半端なく抵抗感があるわけで・・・そんな素直に従えないんですよ!
・・・抵抗虚しく両足を開かれ間に克典が割り込み閉じないよう脚を固定されました。はい。
「うぅぅぅ~・・・」
「くくっ・・・風呂場の時もそうだけど、そんな・・・唸らないで、っ、ははっ!」
「んんっ!・・・ぼ、僕にとっては一杯一杯なんだっ、よっ!僕は男性に、てかこの行為すら抵抗感があるのっ!・・・っ!やっ、ちょ、待っで・・・んあっ!」
「あーここだね。・・・まぁヤっちゃえばそんな事考える余裕なくなるよー。大丈夫大丈夫。」
「んうっ!・・・っ、っ、はぁ・・・何が、大丈夫なんだ、よっ!・・・もう、やめっ!」
「うん、風呂場でも思ったけど、あいつに解されてたせいか柔らかいね。・・・じゃ、遠慮なく・・・」
「ひやぁっ!・・・はぁ、・・・っ!あああっ!」
「・・・なにこれ、きっつ・・・締めすぎだよ薫風・・・」
知らん!!・・・てかやっぱり克典は鬼畜なのか?少し前触れして入れるとか!てか痛みがないのは薬のせい?
・・・あ、一度あいつのが入れられた後だからか・・・?自虐的にそう思ったのが束の間。奥へ奥へと克典のが押し込まれ圧迫感に呼吸するのを忘れ手に力が入りベットのシーツを握りしめ始めてた。
「おーい薫風、そんな締め付けてたら辛いだろ?・・・力抜けよ」
「・・・っは、無理っ。そっちこそ・・・抜けよ・・・」
「はーしょうがないなぁ・・・じゃあ少しだけ構ってあげるよ」
「はっ?・・・んむっ!?」
さっきまで膝立ちで僕の中に入れてた体勢を崩し、猫背になって僕に口付けをしてきたっ!
咄嗟に口を閉じてしまったが、克典の舌が僕の唇を舐め上げられ少し口を開けてしまい、その隙をついて舌が中に入ってきた・・・っ!あ、ヤバッ、こいつ上手い・・・
同時に脚を掴んでいた克典の手がいつの間にか僕の胸元に宛がわれ突起してしまってる乳首を悪戯に弄ばれ始めた・・・
下半身の方から上の方に意識し始め・・・下半身の方の力が緩んだ隙に克典が一気に腰を打ち付けてパンっ!と音を立て僕の身体と密着する。
「っ・・・あ~~~っ気持ちいい。ははっ、皆が夢中になる気持ち、わかった気がする。・・・それに、やっぱり敏感すぎるよ薫風。俺が奥まで入れた瞬間にイっちゃうなんて。・・・これは開発し甲斐がありそうだな。」
「はぁ、はぁ・・・うぅ、さっきから何を言って、・・・んあっ!やっ急に、激しっ・・・ああっ!」
「薫風、夜は長いんだからね・・・意識飛ばさないように俺を満足させてね。」
唇をやっと解放されたと思ったら、なんか怪しい発言をされた気がする・・・
ぼ、僕、本当に克典に助けられて良かったのかな・・・?
********
感想100通有難うございます!全て読ませて頂いてます!有難や~(涙)結構参考にさせてもらいました。良い意見も悪い意見も全て読み公開させてもらってます!ほんと感謝いたします!
構造に夕立と鳳兄弟など付け足しましたー。容姿など書きましたので気になる方はお読み下さい。
次回もエロ入りますので夜に更新予定。かなり濃いのを書いてます(暴露)
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