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高年期[一学期編]
うまくいかないなぁ~(汗
しおりを挟む『は~い、報告で~す。1時間経ちましたが・・・いまだに誰も捕まってません。さすが3年生!そして体育教師!・・・二階堂くんは~1ーAを通過中。うん、追われてるねー・・・おっとそこで子鷹狩くんと合流。皆さん1年教室へ行ってねー。えー・・・八乙女くんは・・・おや、第三用具室にいますね~よく隠れてましたね。はい頑張って逃げてね~。・・・おっ神馬先生も麻生川先生と合流して第二体育館の方へ逃げていますねぇ~うん、頑張ってね。褒美の為に・・・では、頑張ってね!』
・・・兄さんは第三用具室?らしい。うまく隠れてたのかな?急いでそちらに・・・
行けるわけなーい!!!!!
ってかさっき気になる事言ってなかった?褒美?あの体育教師の2人には逃げ切ったら褒美がもらえるの?
い、いやそんな事より今だ今!どーしてこーなった?
「薫風ー!遠慮なく俺を捕まえちゃってもいいんだよ~?」
「いや、俺を捕まえろ薫風。」
「いやいやいやいや!・・・どちらもお断りです!僕は流依兄さんの所へ行きたいんですけど!」
「その前に~!・・・っとと、爽!抜け駆けズルい!」
「俺を捕まえろ!」
「いや!ケッコーですってば!」
もう敬語なんて使ってられない!何故僕は捕まえる側なのに追いかけられねばならない!しかも教師2人に!
体育館へは2年生の通路を歩いた先にある。・・・そこへ神馬さんに見付かり何故か爽やか笑顔で逃げる僕を追いかけてきました。
なんの罰ゲーム?1年生はとっくの前に終わってますよね?更に麻生川さんも合流。そしてカオスに至る。あ、もちろん2人の後ろにはもれなく令嬢様と・・・可愛い系の男の子達が追いかけてきます。
「なんで僕が追いかけられる側になるんだよ!」
もう誰に聞かれようが構わない!不満を大声で叫んだ。もちろん、走りながら。
もうどっかの教室へ潜ろう。
ガラッ!
「えっ!?」
「「・・・っ!?」」
おい・・・まじかよ・・・
・・・誰もいない教室へ入ったら2人の男性がいて・・・
うん、ヤってる最中でした。・・・こんな時に何やってんだよ。ドン引きだよ。・・・人によってはこーゆー場面を見て興奮する人もいるらしいが僕はドン引きだね。
まぁ男同士ってのが萌えポイントになっ・・・いやいやどーでもいい。とりあえず「お邪魔しました」と一言添えて逃げました。あ、ドアはちゃんと閉めましたよ。
ズーン・・・と気持ちが落ち込む。・・・どうしよ。ってかいつの間にか教師2人を振り切ってたらしく辺りは静かだった。・・・うん、代償は高かったが振り切れて良かったよ。
とりあえず兄さんがいる第二用具室へ・・・と言ってももう移動してるだろうが。とにかく行ってみよう。
・・・うん、やっぱりいないよねー時間経ってるし。これからどうしよう?
『はーい、ご報告があります。・・・なーんと麻生川先生が捕まりましたー。お相手は・・・あぁ、麻生川先生が講師してるバドミントン部の子だね!おめでとう。・・・ん?おやもう1つ報告がありますー!副会長の子鷹狩くんも捕まった模様です。可愛らしい令嬢さんですねーおめでとう。・・・残るは3人、二階堂くん、八乙女くん、神馬先生です。・・・残り1時間です。頑張ってねー!』
・・・あー2人捕まったんだ。クールなイメージの2人。御愁傷様です。
残るは3人、流依兄さんはまだ捕まってないみたいだね。良かったよ・・・
・・・あれ?居場所教えてくれないの?・・・仕方ない、自力で探さなきゃか・・・でもなんか疲れたから花園へ行こうかな。
『はーい!またまたご報告!ついに生徒会長、二階堂くんも捕まりましたー。お相手は・・・おや、生徒会書記の方ですねー!おめでとう。・・・残るは~2人。では情報を流しましょう。八乙女くんは・・・グラウンドだね。神馬先生は・・・3ーCのクラスを通過中。・・・では頑張ってねー!』
あらら~ついに二階堂くんが捕まったか。生徒会書記?もしかして陽南さんが捕まえた?へー凄いじゃん。まぁ陽南さんなら大丈夫だろう。
とにかく流依兄さんだ。花園からグラウンドは近い。急いで向かおっか~!
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