赤の魔術師は困っている

モイモイ

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師匠の無茶

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 師匠が大陸を消そうとしてる?
 「師匠考え直してください」
 俺の声が聞こえたのか師匠が振り返る。
 師匠は困った顔で舌を少し出す・・・・テヘペロ。
 ぇ?
 まさか?

 「ノリで隕石群を呼んじゃった♪」
 いい歳してかわい子ぶるなよ!
 「でも大丈夫だよ?途中で思い直したから数も大きさも従来の10分の1程度だから人類はともかく大陸はぎりぎり残ると思うよ?」
 全然大丈夫じゃないじゃん!
 大陸がぎりぎり残るレベルってことは下手すれば大陸も無くなりかねない隕石が振ってくるってことじゃないか。
 「迎撃したほうがいいのかな?」
 ぜひお願いします!
 「良い事思いついた」
 いやな予感が・・・・
 その言葉を言い終えると師匠の手から恐ろしい魔法が天へ上っていく。
 「大きいものから順に9割は迎撃したから残りの1割はレイが迎撃してね?」
 ぇ?
 「赤の称号を持つレイにとっては手ごたえのないかも知れないけど修練とでも思ってがんばって♪」
 勘弁してくれよ・・・・
 「師匠、今残ってる1割だとどれくらいの被害出ると思いますか?」
 失敗したらどうなるのか知っておくのは重要だ。
 「大討伐戦の魔物5000匹よりは被害出るだろうね」
 ソレまだ根に持ってるんですね?

 これは俺ががんばるしかないな・・・・・
 「師匠!よく考えたら大陸全域に降る隕石とか俺1人じゃ無理なんですけど?」
 考え直して師匠が迎撃してくれないか願いをこめて言ってみる。
 「そのことなら大丈夫!人が主に住んでる中央付近に降る隕石だけを残してるから心配ないよ」
 師匠!
 全然だいじょばないですよ。
 これは俺が必死にがんばるしかないか。

 俺って善人じゃないんだからこんなな修練はロックかルインに任せてほしい。
 適正度で言うとウォルが得意な系統の修練だな。
 ジェットは・・・・あいつなら人がどうなろうと放置しそうだな。

 俺はイヤイヤながらも隕石を迎撃するために大陸の中央に向かった。
 
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