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第二話
次女・真姫との契り1
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「すごい」
真姫の連れられて着いた部屋の中を見て、こんな言葉を漏らすくらいしかできなかった。
部屋の中は、さながら高級ホテルのスイートルームのようであった。
雰囲気たっぷりのツインサイズのベッドが部屋の中央に鎮座していて、まさしくホテルという感じである。
俺は隣の真姫をちらっと見る。
真姫は目を丸くて、部屋の中を見回していた。
「この部屋で、私……」
頬をほんのりと染めて、潤んだ瞳が部屋の装飾を吟味するように眺めまわしている。気のせいか、唇の赤みが増しているように感じる。
しっとりとした唇は艶めかしく潤っていて、ついさっきの狂乱の場所で起きた出来事を思い出してしまう。
俺、真姫とキス、したんだよな。その時の光景を思い出しかけて、慌てて振り払う。
「とりあえず、休むか?」
誤魔化すように真姫に声をかける。
「兄さん……私ぃ……ッ」
真姫の声の音は、雫をまとったかのように濡れている、ように感じた。
やや胡乱な目が、俺に絡みつく。
「兄さん……ッ」
「ま、真姫」
真姫は体重を俺へと預けるようにもたれかかってきた。
心地よい弾力が、俺の体の前半分で跳ねる。
勢いのまま、俺たちは絡み合う形になって、広いベッドの真ん中に転がった。
「ありがとう」
「え、えッ?」
「私のことを選んでくれて。本当に嬉しかった。びっくりしちゃったけど、凄く嬉しかったの」
真姫は俺のシャツの胸元に手をのばし、まさぐるように滑らせる。
何されるのかと怪訝に思っていたら、真姫は俺の服のボタンを、震える指で一つずつ外し始めた。
「ま、まてって」
「や。待たない」
真姫は俺の上半身をあらわすると、俺の下腹部に自らの腰を乗せるようにして覆いかぶさる。
俺の胸板に両手を乗せ、体重をかけてくる。
真姫は驚くほどに軽く、重みをかけられているのが気にならないほどだった。
「私のことを選んだんだから、責任、とってよ」
ぎゅ、と唇を引き締め、顔を真っ赤に火照らせながら、真姫は俺へと訴えかける。
「ま、真姫。俺、聞きたいことが……」
「ダメ。今、頭が回んない」
見るからに尋常ではないのは手に取るようにわかる。
だからと言って、この状況を受け入れるのはどうなのか……
真姫は、俺の上に乗ったまま、衣服を脱ぎだした。
「ちょ、ま」
俺がうろたえるのも構わず、真姫はあっという間に上半身、下着だけの姿になる。
細い体に似つかわしくない大きさの乳房が、水色のブラジャーに覆われている。
姉の胸の大きさを羨むような発言を聞いたこともあるものの、卑下する意味が分からない程度には自己主張を感じる。
DかE、といったところか。
大きさもさながら、その双丘は麗しい流線形を見事なまでに保っている。
照明に照らされる中、実の妹の乳房に、見とれてしまう。
「触ってくれないの?」
「はッ」
真姫の切ない声に我を取り戻した俺は、目を見開いた。
喉の奥が乾いて、何かを言わねばと思うものの、声が出ない。
「んしょ」
真姫は俺の手を取り、自らの胸にかぶせた。
ふわ、という感触ののち、手のひら全体に弾むような乳房の感触が広がる。
「ま、まき」
「おっぱい好きなんでしょ?」
「お、おお!?」
「姉さんが言ってた。エッチしてる最中、おっぱいを夢中に揉んだり吸ったりして、子供みたいだった、って」
「!?!?!?!?」
姉さん、真姫になんてこと吹き込むんだ。
「私のじゃ、いや?」
「い、いや、とかそういうことじゃ」
「いいから。ね、もっと強く触ってよ」
真姫はスポーツ少女だ。
思い込むと一途なところがある。
姉に対抗心を抱きがちな真姫は、こういうことですら意地でやってしまうのかもしれない。
俺は観念して、真姫の胸に触れていた手を努めて優しく動かした。
「ん……」
敏感になっているのか、少し動かしただけで真姫は艶っぽい吐息を鼻から漏らす。
真姫のブラジャーは手触りがよく、表面に施された模様が程よい刺激となって手のひらにこすれる。
真姫の胸は柔らかく、少し手を大きく動かすと柔軟に形を変える。
「はぁ……あ、ん……んッ」
ときおり声が小さく跳ねるのは、ブラジャーを押し上げる突起に手がこすれたときだ。
ツンと立った小さい先端に指先が触れると、真姫は全身をひときわ大きくびくつかせる。
「気持ちいいのか?」
「ん、う……うん。気持ち、いい」
普段だったら勝気な言葉の一つも言い放つだろうに、やけに素直だ。
そんな妹がたまらなく可愛らしくかんじられて、俺は少し勢いづいてしまった。
両方の乳房を揉みしだき、円を描くようにこね回す。
真姫の吐息に甘い色が混じる。
「ん、あ、あ、はぁ……あ、ン……ん、んッんッ」
ブラ越しでもこれだけ感じるのは、よほど感度がいいのだろう。
強くなりすぎないように注意しながら妹の成長した乳房を両手で堪能する。
ツン、ツンと手のひら中央ではじき返してくる二つの突起は、何度押し込んでも自己主張をやめない。
むしろ自ら刺激を求めるように手のひらへと擦れてくる。
「あ、やぁんッ、くぅ……くゥんッ! はぁ……兄さん、の、エッチ……」
「いやだったらやめるぞ」
「いやなんかじゃないの。やめないで」
「わかった」
揉む強さも、こね回す形も変え、時には持ち上げたり手のひらを食い込ませたりと手練手管を凝らし、妹の胸の感触を味わう。
いつの間にか俺のほうが実妹の胸に夢中になっていた。
「ん、ふ……あぁ……兄さん……おっぱい、もむの、上手すぎだよ……」
真姫は肩をすくめ、何かに耐えるように眉根を寄せる。
弾む声は実の妹とは思えぬほどの色気をまとい、全身には汗の蒸気が立ち上り始める。
実妹のあまりのかわいらしさのためか、気づけば心臓の鼓動がうるさいほどに鳴り響いていた。
頭が痛い。いや、熱い。
ジンジンと疼くものが俺の中からこみあげてくる。
「ん……んッ。兄さぁんッ」
聞いたことのないような、しどけない実妹の声に、飛びかけていた意識が現実へと戻る。
「ま、真姫、痛いか?」
「ん……うぅん。ぜんぜん。やっぱり兄さんはおっぱいが好きなんだね」
真姫の顔は相変わらず真っ赤なものの、さっきまでのような緊張からは解き放たれているようだ。
「兄さんの手、大きいね。それに硬い」
真姫は胸に重なった俺の手に自らの手をかぶせ、うわごとのようにつぶやく。
「男の人って感じ。兄さんの手、たくましくて好き」
真姫は、俺の右手を胸にあてがわせたまま、もう片方の手をもてあそぶ。
指と指を絡め、あやとりをするようにさまよわせてから、やがて俺と真姫の指が交互に絡む形になった。
いわゆる恋人つなぎ、という形だ。
「ふふッ。兄さんってホント、エッチ」
まだぎこちない笑みではあるが、口元を綻ばせる真姫に、ひとまずほっとする。
「無理してないか」
俺は俺で余裕はない。
胸の高鳴りは誤魔化しきれないところまで激しくなってきている。
「兄さんは変わらないね」
真姫の表情が、ふっと緩んだ。
「夢だったの」
「夢?」
「兄さん」
「なんだ?」
「私の夢……かなえたい。私のわがまま、聞いてくれる?」
まっすぐに俺を見つめ返す真姫は、すっかり気持ちが定まったようだ。
その真剣な目を見せられては、うなずかざるを得ない。
「真姫のためだったら何でもするよ」
「ありがとう」
ひときわ湯立つように赤くになった真姫は、俺の上半身を起こす。
そして俺の顔に自らの顔を寄せると、静かに唇を重ね合わせてきた。
「私の初めて、兄さんにささげたいの。兄さんの彼女になりたいの。それが、私の夢」
真姫は、唇を離してから、そう告げた。
「な、な……んて、真姫、お前」
「私は、ずっと兄さんのことが、好きだった……うぅん。今も、好きなの」
「それって、兄妹だからじゃ」
「妹としても、女としても、だよ」
真姫は、しっかりとしていた口調も視線も、表情も、それら全てが確かに、普段の真姫そのものだ。
真姫らしさはそのままに、俺への恋心を歌い上げている。
実の妹……そして、超一流のクール系美少女、真姫が、その美しさと愛らしさを、俺だけに注いでくれている。
何を言えばいいのか、いや、今、俺が何を感じているのかさえ、おぼろげになってしまっている。
「私は兄さんが好き。小さい子供のころから、兄さんに恋してきたの。今も、兄さんのことが、好き」
ガン、と頭に強い衝撃が走った気がした。言葉が出ない。俺は完全に混乱していた。
まさか、そんな。真姫が、俺を、男として見ていただなんて。
真姫は俺になついてくれていた、普通の兄妹よりもずっと仲良しだったとは思う。紡姉さんと男女の関係だった時期、それが判明した後のぎこちなかった時期でも、真姫は俺に、何も変わることなく接してきてくれていた。
俺は、どう答えればいいのか分からない。
「兄さん、貰って? お願い。私は、私を、兄さんに捧げたいの」
祈るように手を胸元にそろえ、そして俺を上目遣いで見上げる。俺の意識は、全て実妹・真姫へと注がれていた。
「真姫、それは……」
「兄妹だから、ダメ?」
真姫が俺の前に自らの肢体をさらけ出す。スレンダーだが女の丸み、くびれを見事に誇っている。俺の次女の身体は、衣服ごしにもくっきりと女を浮かび上がらせていた。
悲しい男のサガというべきか、それとも愛する妹のしどけない姿に反応するのは当然というべきか。
俺は自らのシンボルが、すっかりと臨戦態勢に移っているのを強く実感してしまっていた。
ベッドのスプリングが一度、高く鳴る。
「見て」
するり、という衣擦れの音は、真姫が自らの衣服を脱ぎ捨てる音だ。
「ま、き」
ブラから解き放たれた乳房が、開放感を満喫するようにたぷんと一度、大きく揺れる。
桜色の乳首が、色鮮やかに俺の視界で映える。
形の良い乳房はたわわに実った果実のようで、今すぐにでも貪りたくなるほどの衝動が脳内を駆け巡る。
「私、魅力ない?」
真姫の下半身は、ガーターベルトつきのショーツのみであった。
色はブラジャーと同じく水色で、瑞々しい真姫のヒップ回りを程よく引き締めていた。
「兄妹で、こういうことは、しちゃ……」
ひとかけら残った理性でなんとかそれだけ言う。
「してもいいんだよ」
あっさりと、真姫は俺の理性を断ち切った。
「兄妹でも愛し合っていいって、母さんが言ってくれたの。きいたでしょ?」
真姫はショーツに指を差し込み、少しずつ下ろしていく。
「待て、待ってくれ。じゃ、じゃあなんで、さっきはあんな、気が進まなそうにして……」
「兄さんは、絶対に他の子を選ぶだろうなって思ったから」
「な……」
「それとね、少しだけ怖かったの。今までの関係が壊れて、兄妹から男女になるのって、どういうことなのかな、って思ったの。でもね」
「で、でも?」
「ずっと好きで、好きで好きで、一日中、兄さんのことばかり考えるくらい好きな人が、貰ってくれるのなら、私、怖がってなんかいられないって思った」
真姫は、セクシーにくびれた腰に、俺の手を誘導する。いま気付いたのだが、真姫はショーツに黒のガーターベルトという下着姿だった。男の性欲を膨れあげさせるに十二分な、セックスアピール満点の格好である。
真姫、こんな格好をするだなんて……
無理やりに押しとどめていた男の欲求が、膨れ上がってきている。
こともあろうにあの強気次女、真姫に対して、むくむくっと鎌首をもたげ始めている。
真姫は、美しく育った。その真姫が、こんなにまで俺を求めてくれる……
「私は世界で一番好きな人に、一番大事なものをささげたいの」
「ま……」
「お願い。私を貰って、兄さん」
水色のショーツの隙間から、見てはいけないものが垣間見えた。
紐のようなショーツの割れ目、そこからは、形が整った茂みが覗いている。そしてその茂みは、しっとりと艶のある汁にまみれ、くっきりと女の最深部を、浮かび上がらせていた。
次の瞬間、俺の脳内ではじけてはいけない何かがはじけた。
「真姫ッ」
「あンッ!」
悲鳴とも歓喜ともつかぬ喘ぎが俺の耳に届く。
止められない。もう止めることなどできない。
俺は真姫を、こちらに背中を向ける形にさせて抱き寄せた。
「にい、さん」
恥じらう真姫の肩に鼻をあて、妹のにおいを堪能する。
俺の股間で屹立する生殖器が、真姫の腰骨のあたりに押し付けられる。
「に、兄さんの……大きくなってる」
「ああ。真姫がエッチな誘惑をするからだぞ」
「だ、だって、兄さんにはこうでもしないと手を出してくれないと思って」
「手を出す、って、例えばこういう風にか?」
俺は実妹の、真姫の脱ぎかけのショーツへと手を伸ばした。
「やぁン、兄さぁんッ」
かわいい妹の鳴く声は、俺の燃え上がった性衝動を後押しする。
ショーツの隙間から覗く、ぱくっと開いた女の秘所へ、指をゆっくりと差し込んだ。
「ふぅ……ン、ンッ」
絶対に乱暴にはしない。それだけは、欲望の嵐の吹き荒れる脳内でも忘れることはなかった。
「は、はぁぁ……指、入って、来て、る……兄さんのぉ……指ィ……」
妹の秘所からは既に女の蜜が零れ落ち始めていて、ゆっくりと差し入れる指にまとわりついてきた。
「兄さんが、私のアソコ……やァ、あ、あッ」
細心の注意を払いながらも、実妹のもだえる姿があまりにも愛おしくつい夢中になってしまう。
「兄さん。あぁ、兄さん……」
熱に浮かされたかのように、真姫の口調はおぼつかない。
その口調とは裏腹に、真姫は全身を突っ張らせるように緊張していた。
「不安か?」
真姫は俺の問いに、かぶりを振る。
「兄さんにしてもらえることなら何だって嬉しいの。でも」
「でも?」
「私のここ、変じゃない?」
真姫はこういうこと不慣れらしい。
男であれば女性の体を見て、変だなどと思うはずがない。
「変なんかじゃない。真姫は全部がかわいいよ」
「ホント?」
「ああ。真姫は最高にかわいい女の子だ」
「あぁ……兄さん……嬉しいよぉ、にいさぁん……」
うっとりと俺の言葉に酔いしれる様子の真姫の表情は、絶世の美少女ではないかと思えるほどである。
そんな美少女の喜びを味わい続けてもいいのだが、それだけではまだまだ物足りない。
俺は、この実妹のすべてを、味わい尽くす。
鎌首をもたげていたこの欲求を、もはや押さえつけることは不可能だった。
「ひゃッ!?」
俺は真姫の中に差し入れていた指をうごめかし始めた。
「ん、ンッ、にいさ、んぁッ! はぁンっ」
真姫の表情が、急に襲い掛かってきた快楽にゆがむ。
「や、やッ、くちゅくちゅしちゃッ、あッ! んッひぅッゥんンッ」
くぱぁ、と開いた女の最も敏感な箇所を、指で執拗にかき回す。
痛みを味わわせることは決してないように、しかし力を加減しすぎることはなく。
女の最も敏感な箇所を、未熟な妹のつぼみであることを最大限に考慮しつつ、かき乱し始める。
「や、やん、やぁんやンッ! は、ひゃ、んひぃ、くぅんッ! に、い、さ、あぁッんッやッ」
くにゅくにゅと蜜を指に絡め、泡立てるようにかき混ぜる。
肉ひだがヒクつき、粘液と共に指に絡みついてくる。
「ね、兄さん、ちょっと、だけ、ま……ひゃあぁゥんッ!?!?」
未熟とはいえ快楽に負けるわけではなく、肉ヒダが蠢いて俺の指を柔軟にからめとってくる。
もちろんその反応は俺とて承知済みだ。
絡めとって取り除こうとするそのヒダの筋を、逆にこすりあげ、なぞりかえす。
「い、いじ、わるぅッ! いじわるッ! にいさん、ってばぁッ! ま、ってッあぅッ!」
肉ヒダの一本一本を丁寧に相手取り、それぞれの個性に合わせて丹念にしごく。
するとその妹の蜜壺は、それ自体に意志があるのように指に絡みついてきた。
「ひゃうぅ、ひゃうううぅぅぅぅッ!!?? な、なんで、なんでぇッ!? なんでこんなにきもち……いひぃッ」
真姫が声を裏返らせるのは珍しい。
普段は比較的冷静な妹だけに、こういう姿を見られるのは貴重な機会である。
高揚感と同時に、大事な妹の意外な一面を脳裏に収めておこうと、妹の顔を覗き込む。
「じ、自分で、してる時ッ! よりィッ!? ず、ずぅっと、気持ちい……んッ!!」
これだけ乱れていても、真姫は文句のつけようのない美少女だ。
慌て、乱れ、呼吸も整わず、だというのに美しさ、愛らしさは不変だ。
この愛らしさに敬意を表し、最高の絶頂を味わわせてあげよう、と強く思った。
「き、気持ち、よすぎ……んひぃッ!?」
びゅくん、と汁がこぼれ、妹は腰が砕けたようにベッドに腰を落とす。
が、俺は腕の力で真姫を支え、そのまま秘所を丹念に攻め続けた。
「あッあッ、だ、だめそれ、やぁんッ! だめだめだめだめなのぉッ」
甘ったるい喘ぎには本気の絶頂の兆しを感じさせられる。
真姫にはもう少し耐えてもらう。
俺は真姫の想いにこたえてやらなければいけない。
兄妹でもあり、男女でもある俺たちが本格的につながるための前準備を、たっぷりと仕込むのだ。
「あッあッあッあッ、あッああッうあッふあぁぁぁぁッ」
妹の蜜は姉のものよりもいくらか粘度が高い。
粘りが強いぶん感度が落ちるかと思いきや、真姫の感度はむしろ姉よりも強いようだ。
指で壺の中をまさぐるたびに真姫は肩を縦に大きく揺らす。
「ひ、ッひぐッ、あ、ああッお願いだから待ってってば、待ってェッ、兄さん、あぁぁぁンっ」
真姫は俺のシャツを両手で握り、縋り付くようにして何かを懇願する。
「だめ、だめだめだめだめ、き、気持ちよすぎ、てッ! やぁんッイく、イクぅッ!!」
真姫の腰が高く跳ねた。
汁を吹き、腰を前後にグラインドさせ、俺の指から解放されようと必死に動く。
「あぁんッやぁぁんッ! ゆ、指で、指だけでッ、い、い、イッちゃ、うッ!」
が、俺は真姫の体を抱き留めているため、残念ながら真姫は俺の指のうごめきからは解放されることはない。
俺は妹の一番かわいい姿をこの目に焼き付けたいのだ。
「あ、も……だ、め……」
短く、とぎれとぎれに、妹が声を漏らす。
直後。
「い、いく、いく、いくいくいくイクぅぅぅッいっちゃぅぅぅぅぅぅぅぅッ」
びゅくん、びゅくびゅくびゅくうんッ。
そんな擬音が当てはまるような脈動が、妹の蜜の壺内部で幾度も駆け巡る。
「んはぁぁぁぁぁぁぁッああッはぁぁぁ……ッ」
語尾の辺りはややかすれ気味になるほど、長く尾を引いた絶頂声を、真姫は一気に吐き出す。
「ひう、うん、ン、ンん、ん、あ……ふあ、あぁ、あぁぁあ」
エクスタシーの残滓をかみしめる様にして、真姫を俺の腕の中でもがいていた。
愛らしい実妹が目の前で激しい絶頂を迎えている。
俺のシャツを握りしめる手が真白になり、引きちぎれそうなほどに引っ張られる。
必死に快感の奔流に耐えているのだろう。
真姫は襲い来る快美感に染め上げられた表情を、天井に向けて晒す。
この顔は、俺だけが見れる。俺だけしかみることのかなわない、俺専用の愛妹絶頂顔だ。
その事実で、達成感が俺の胸を満たしていく。
妹が全身を痙攣させ、俺に全身を委ねながら陶酔の激動が通り過ぎるのをじっと耐えている。
普段の姿を知っているからこその恍惚感は格別の味だった。
真姫の連れられて着いた部屋の中を見て、こんな言葉を漏らすくらいしかできなかった。
部屋の中は、さながら高級ホテルのスイートルームのようであった。
雰囲気たっぷりのツインサイズのベッドが部屋の中央に鎮座していて、まさしくホテルという感じである。
俺は隣の真姫をちらっと見る。
真姫は目を丸くて、部屋の中を見回していた。
「この部屋で、私……」
頬をほんのりと染めて、潤んだ瞳が部屋の装飾を吟味するように眺めまわしている。気のせいか、唇の赤みが増しているように感じる。
しっとりとした唇は艶めかしく潤っていて、ついさっきの狂乱の場所で起きた出来事を思い出してしまう。
俺、真姫とキス、したんだよな。その時の光景を思い出しかけて、慌てて振り払う。
「とりあえず、休むか?」
誤魔化すように真姫に声をかける。
「兄さん……私ぃ……ッ」
真姫の声の音は、雫をまとったかのように濡れている、ように感じた。
やや胡乱な目が、俺に絡みつく。
「兄さん……ッ」
「ま、真姫」
真姫は体重を俺へと預けるようにもたれかかってきた。
心地よい弾力が、俺の体の前半分で跳ねる。
勢いのまま、俺たちは絡み合う形になって、広いベッドの真ん中に転がった。
「ありがとう」
「え、えッ?」
「私のことを選んでくれて。本当に嬉しかった。びっくりしちゃったけど、凄く嬉しかったの」
真姫は俺のシャツの胸元に手をのばし、まさぐるように滑らせる。
何されるのかと怪訝に思っていたら、真姫は俺の服のボタンを、震える指で一つずつ外し始めた。
「ま、まてって」
「や。待たない」
真姫は俺の上半身をあらわすると、俺の下腹部に自らの腰を乗せるようにして覆いかぶさる。
俺の胸板に両手を乗せ、体重をかけてくる。
真姫は驚くほどに軽く、重みをかけられているのが気にならないほどだった。
「私のことを選んだんだから、責任、とってよ」
ぎゅ、と唇を引き締め、顔を真っ赤に火照らせながら、真姫は俺へと訴えかける。
「ま、真姫。俺、聞きたいことが……」
「ダメ。今、頭が回んない」
見るからに尋常ではないのは手に取るようにわかる。
だからと言って、この状況を受け入れるのはどうなのか……
真姫は、俺の上に乗ったまま、衣服を脱ぎだした。
「ちょ、ま」
俺がうろたえるのも構わず、真姫はあっという間に上半身、下着だけの姿になる。
細い体に似つかわしくない大きさの乳房が、水色のブラジャーに覆われている。
姉の胸の大きさを羨むような発言を聞いたこともあるものの、卑下する意味が分からない程度には自己主張を感じる。
DかE、といったところか。
大きさもさながら、その双丘は麗しい流線形を見事なまでに保っている。
照明に照らされる中、実の妹の乳房に、見とれてしまう。
「触ってくれないの?」
「はッ」
真姫の切ない声に我を取り戻した俺は、目を見開いた。
喉の奥が乾いて、何かを言わねばと思うものの、声が出ない。
「んしょ」
真姫は俺の手を取り、自らの胸にかぶせた。
ふわ、という感触ののち、手のひら全体に弾むような乳房の感触が広がる。
「ま、まき」
「おっぱい好きなんでしょ?」
「お、おお!?」
「姉さんが言ってた。エッチしてる最中、おっぱいを夢中に揉んだり吸ったりして、子供みたいだった、って」
「!?!?!?!?」
姉さん、真姫になんてこと吹き込むんだ。
「私のじゃ、いや?」
「い、いや、とかそういうことじゃ」
「いいから。ね、もっと強く触ってよ」
真姫はスポーツ少女だ。
思い込むと一途なところがある。
姉に対抗心を抱きがちな真姫は、こういうことですら意地でやってしまうのかもしれない。
俺は観念して、真姫の胸に触れていた手を努めて優しく動かした。
「ん……」
敏感になっているのか、少し動かしただけで真姫は艶っぽい吐息を鼻から漏らす。
真姫のブラジャーは手触りがよく、表面に施された模様が程よい刺激となって手のひらにこすれる。
真姫の胸は柔らかく、少し手を大きく動かすと柔軟に形を変える。
「はぁ……あ、ん……んッ」
ときおり声が小さく跳ねるのは、ブラジャーを押し上げる突起に手がこすれたときだ。
ツンと立った小さい先端に指先が触れると、真姫は全身をひときわ大きくびくつかせる。
「気持ちいいのか?」
「ん、う……うん。気持ち、いい」
普段だったら勝気な言葉の一つも言い放つだろうに、やけに素直だ。
そんな妹がたまらなく可愛らしくかんじられて、俺は少し勢いづいてしまった。
両方の乳房を揉みしだき、円を描くようにこね回す。
真姫の吐息に甘い色が混じる。
「ん、あ、あ、はぁ……あ、ン……ん、んッんッ」
ブラ越しでもこれだけ感じるのは、よほど感度がいいのだろう。
強くなりすぎないように注意しながら妹の成長した乳房を両手で堪能する。
ツン、ツンと手のひら中央ではじき返してくる二つの突起は、何度押し込んでも自己主張をやめない。
むしろ自ら刺激を求めるように手のひらへと擦れてくる。
「あ、やぁんッ、くぅ……くゥんッ! はぁ……兄さん、の、エッチ……」
「いやだったらやめるぞ」
「いやなんかじゃないの。やめないで」
「わかった」
揉む強さも、こね回す形も変え、時には持ち上げたり手のひらを食い込ませたりと手練手管を凝らし、妹の胸の感触を味わう。
いつの間にか俺のほうが実妹の胸に夢中になっていた。
「ん、ふ……あぁ……兄さん……おっぱい、もむの、上手すぎだよ……」
真姫は肩をすくめ、何かに耐えるように眉根を寄せる。
弾む声は実の妹とは思えぬほどの色気をまとい、全身には汗の蒸気が立ち上り始める。
実妹のあまりのかわいらしさのためか、気づけば心臓の鼓動がうるさいほどに鳴り響いていた。
頭が痛い。いや、熱い。
ジンジンと疼くものが俺の中からこみあげてくる。
「ん……んッ。兄さぁんッ」
聞いたことのないような、しどけない実妹の声に、飛びかけていた意識が現実へと戻る。
「ま、真姫、痛いか?」
「ん……うぅん。ぜんぜん。やっぱり兄さんはおっぱいが好きなんだね」
真姫の顔は相変わらず真っ赤なものの、さっきまでのような緊張からは解き放たれているようだ。
「兄さんの手、大きいね。それに硬い」
真姫は胸に重なった俺の手に自らの手をかぶせ、うわごとのようにつぶやく。
「男の人って感じ。兄さんの手、たくましくて好き」
真姫は、俺の右手を胸にあてがわせたまま、もう片方の手をもてあそぶ。
指と指を絡め、あやとりをするようにさまよわせてから、やがて俺と真姫の指が交互に絡む形になった。
いわゆる恋人つなぎ、という形だ。
「ふふッ。兄さんってホント、エッチ」
まだぎこちない笑みではあるが、口元を綻ばせる真姫に、ひとまずほっとする。
「無理してないか」
俺は俺で余裕はない。
胸の高鳴りは誤魔化しきれないところまで激しくなってきている。
「兄さんは変わらないね」
真姫の表情が、ふっと緩んだ。
「夢だったの」
「夢?」
「兄さん」
「なんだ?」
「私の夢……かなえたい。私のわがまま、聞いてくれる?」
まっすぐに俺を見つめ返す真姫は、すっかり気持ちが定まったようだ。
その真剣な目を見せられては、うなずかざるを得ない。
「真姫のためだったら何でもするよ」
「ありがとう」
ひときわ湯立つように赤くになった真姫は、俺の上半身を起こす。
そして俺の顔に自らの顔を寄せると、静かに唇を重ね合わせてきた。
「私の初めて、兄さんにささげたいの。兄さんの彼女になりたいの。それが、私の夢」
真姫は、唇を離してから、そう告げた。
「な、な……んて、真姫、お前」
「私は、ずっと兄さんのことが、好きだった……うぅん。今も、好きなの」
「それって、兄妹だからじゃ」
「妹としても、女としても、だよ」
真姫は、しっかりとしていた口調も視線も、表情も、それら全てが確かに、普段の真姫そのものだ。
真姫らしさはそのままに、俺への恋心を歌い上げている。
実の妹……そして、超一流のクール系美少女、真姫が、その美しさと愛らしさを、俺だけに注いでくれている。
何を言えばいいのか、いや、今、俺が何を感じているのかさえ、おぼろげになってしまっている。
「私は兄さんが好き。小さい子供のころから、兄さんに恋してきたの。今も、兄さんのことが、好き」
ガン、と頭に強い衝撃が走った気がした。言葉が出ない。俺は完全に混乱していた。
まさか、そんな。真姫が、俺を、男として見ていただなんて。
真姫は俺になついてくれていた、普通の兄妹よりもずっと仲良しだったとは思う。紡姉さんと男女の関係だった時期、それが判明した後のぎこちなかった時期でも、真姫は俺に、何も変わることなく接してきてくれていた。
俺は、どう答えればいいのか分からない。
「兄さん、貰って? お願い。私は、私を、兄さんに捧げたいの」
祈るように手を胸元にそろえ、そして俺を上目遣いで見上げる。俺の意識は、全て実妹・真姫へと注がれていた。
「真姫、それは……」
「兄妹だから、ダメ?」
真姫が俺の前に自らの肢体をさらけ出す。スレンダーだが女の丸み、くびれを見事に誇っている。俺の次女の身体は、衣服ごしにもくっきりと女を浮かび上がらせていた。
悲しい男のサガというべきか、それとも愛する妹のしどけない姿に反応するのは当然というべきか。
俺は自らのシンボルが、すっかりと臨戦態勢に移っているのを強く実感してしまっていた。
ベッドのスプリングが一度、高く鳴る。
「見て」
するり、という衣擦れの音は、真姫が自らの衣服を脱ぎ捨てる音だ。
「ま、き」
ブラから解き放たれた乳房が、開放感を満喫するようにたぷんと一度、大きく揺れる。
桜色の乳首が、色鮮やかに俺の視界で映える。
形の良い乳房はたわわに実った果実のようで、今すぐにでも貪りたくなるほどの衝動が脳内を駆け巡る。
「私、魅力ない?」
真姫の下半身は、ガーターベルトつきのショーツのみであった。
色はブラジャーと同じく水色で、瑞々しい真姫のヒップ回りを程よく引き締めていた。
「兄妹で、こういうことは、しちゃ……」
ひとかけら残った理性でなんとかそれだけ言う。
「してもいいんだよ」
あっさりと、真姫は俺の理性を断ち切った。
「兄妹でも愛し合っていいって、母さんが言ってくれたの。きいたでしょ?」
真姫はショーツに指を差し込み、少しずつ下ろしていく。
「待て、待ってくれ。じゃ、じゃあなんで、さっきはあんな、気が進まなそうにして……」
「兄さんは、絶対に他の子を選ぶだろうなって思ったから」
「な……」
「それとね、少しだけ怖かったの。今までの関係が壊れて、兄妹から男女になるのって、どういうことなのかな、って思ったの。でもね」
「で、でも?」
「ずっと好きで、好きで好きで、一日中、兄さんのことばかり考えるくらい好きな人が、貰ってくれるのなら、私、怖がってなんかいられないって思った」
真姫は、セクシーにくびれた腰に、俺の手を誘導する。いま気付いたのだが、真姫はショーツに黒のガーターベルトという下着姿だった。男の性欲を膨れあげさせるに十二分な、セックスアピール満点の格好である。
真姫、こんな格好をするだなんて……
無理やりに押しとどめていた男の欲求が、膨れ上がってきている。
こともあろうにあの強気次女、真姫に対して、むくむくっと鎌首をもたげ始めている。
真姫は、美しく育った。その真姫が、こんなにまで俺を求めてくれる……
「私は世界で一番好きな人に、一番大事なものをささげたいの」
「ま……」
「お願い。私を貰って、兄さん」
水色のショーツの隙間から、見てはいけないものが垣間見えた。
紐のようなショーツの割れ目、そこからは、形が整った茂みが覗いている。そしてその茂みは、しっとりと艶のある汁にまみれ、くっきりと女の最深部を、浮かび上がらせていた。
次の瞬間、俺の脳内ではじけてはいけない何かがはじけた。
「真姫ッ」
「あンッ!」
悲鳴とも歓喜ともつかぬ喘ぎが俺の耳に届く。
止められない。もう止めることなどできない。
俺は真姫を、こちらに背中を向ける形にさせて抱き寄せた。
「にい、さん」
恥じらう真姫の肩に鼻をあて、妹のにおいを堪能する。
俺の股間で屹立する生殖器が、真姫の腰骨のあたりに押し付けられる。
「に、兄さんの……大きくなってる」
「ああ。真姫がエッチな誘惑をするからだぞ」
「だ、だって、兄さんにはこうでもしないと手を出してくれないと思って」
「手を出す、って、例えばこういう風にか?」
俺は実妹の、真姫の脱ぎかけのショーツへと手を伸ばした。
「やぁン、兄さぁんッ」
かわいい妹の鳴く声は、俺の燃え上がった性衝動を後押しする。
ショーツの隙間から覗く、ぱくっと開いた女の秘所へ、指をゆっくりと差し込んだ。
「ふぅ……ン、ンッ」
絶対に乱暴にはしない。それだけは、欲望の嵐の吹き荒れる脳内でも忘れることはなかった。
「は、はぁぁ……指、入って、来て、る……兄さんのぉ……指ィ……」
妹の秘所からは既に女の蜜が零れ落ち始めていて、ゆっくりと差し入れる指にまとわりついてきた。
「兄さんが、私のアソコ……やァ、あ、あッ」
細心の注意を払いながらも、実妹のもだえる姿があまりにも愛おしくつい夢中になってしまう。
「兄さん。あぁ、兄さん……」
熱に浮かされたかのように、真姫の口調はおぼつかない。
その口調とは裏腹に、真姫は全身を突っ張らせるように緊張していた。
「不安か?」
真姫は俺の問いに、かぶりを振る。
「兄さんにしてもらえることなら何だって嬉しいの。でも」
「でも?」
「私のここ、変じゃない?」
真姫はこういうこと不慣れらしい。
男であれば女性の体を見て、変だなどと思うはずがない。
「変なんかじゃない。真姫は全部がかわいいよ」
「ホント?」
「ああ。真姫は最高にかわいい女の子だ」
「あぁ……兄さん……嬉しいよぉ、にいさぁん……」
うっとりと俺の言葉に酔いしれる様子の真姫の表情は、絶世の美少女ではないかと思えるほどである。
そんな美少女の喜びを味わい続けてもいいのだが、それだけではまだまだ物足りない。
俺は、この実妹のすべてを、味わい尽くす。
鎌首をもたげていたこの欲求を、もはや押さえつけることは不可能だった。
「ひゃッ!?」
俺は真姫の中に差し入れていた指をうごめかし始めた。
「ん、ンッ、にいさ、んぁッ! はぁンっ」
真姫の表情が、急に襲い掛かってきた快楽にゆがむ。
「や、やッ、くちゅくちゅしちゃッ、あッ! んッひぅッゥんンッ」
くぱぁ、と開いた女の最も敏感な箇所を、指で執拗にかき回す。
痛みを味わわせることは決してないように、しかし力を加減しすぎることはなく。
女の最も敏感な箇所を、未熟な妹のつぼみであることを最大限に考慮しつつ、かき乱し始める。
「や、やん、やぁんやンッ! は、ひゃ、んひぃ、くぅんッ! に、い、さ、あぁッんッやッ」
くにゅくにゅと蜜を指に絡め、泡立てるようにかき混ぜる。
肉ひだがヒクつき、粘液と共に指に絡みついてくる。
「ね、兄さん、ちょっと、だけ、ま……ひゃあぁゥんッ!?!?」
未熟とはいえ快楽に負けるわけではなく、肉ヒダが蠢いて俺の指を柔軟にからめとってくる。
もちろんその反応は俺とて承知済みだ。
絡めとって取り除こうとするそのヒダの筋を、逆にこすりあげ、なぞりかえす。
「い、いじ、わるぅッ! いじわるッ! にいさん、ってばぁッ! ま、ってッあぅッ!」
肉ヒダの一本一本を丁寧に相手取り、それぞれの個性に合わせて丹念にしごく。
するとその妹の蜜壺は、それ自体に意志があるのように指に絡みついてきた。
「ひゃうぅ、ひゃうううぅぅぅぅッ!!?? な、なんで、なんでぇッ!? なんでこんなにきもち……いひぃッ」
真姫が声を裏返らせるのは珍しい。
普段は比較的冷静な妹だけに、こういう姿を見られるのは貴重な機会である。
高揚感と同時に、大事な妹の意外な一面を脳裏に収めておこうと、妹の顔を覗き込む。
「じ、自分で、してる時ッ! よりィッ!? ず、ずぅっと、気持ちい……んッ!!」
これだけ乱れていても、真姫は文句のつけようのない美少女だ。
慌て、乱れ、呼吸も整わず、だというのに美しさ、愛らしさは不変だ。
この愛らしさに敬意を表し、最高の絶頂を味わわせてあげよう、と強く思った。
「き、気持ち、よすぎ……んひぃッ!?」
びゅくん、と汁がこぼれ、妹は腰が砕けたようにベッドに腰を落とす。
が、俺は腕の力で真姫を支え、そのまま秘所を丹念に攻め続けた。
「あッあッ、だ、だめそれ、やぁんッ! だめだめだめだめなのぉッ」
甘ったるい喘ぎには本気の絶頂の兆しを感じさせられる。
真姫にはもう少し耐えてもらう。
俺は真姫の想いにこたえてやらなければいけない。
兄妹でもあり、男女でもある俺たちが本格的につながるための前準備を、たっぷりと仕込むのだ。
「あッあッあッあッ、あッああッうあッふあぁぁぁぁッ」
妹の蜜は姉のものよりもいくらか粘度が高い。
粘りが強いぶん感度が落ちるかと思いきや、真姫の感度はむしろ姉よりも強いようだ。
指で壺の中をまさぐるたびに真姫は肩を縦に大きく揺らす。
「ひ、ッひぐッ、あ、ああッお願いだから待ってってば、待ってェッ、兄さん、あぁぁぁンっ」
真姫は俺のシャツを両手で握り、縋り付くようにして何かを懇願する。
「だめ、だめだめだめだめ、き、気持ちよすぎ、てッ! やぁんッイく、イクぅッ!!」
真姫の腰が高く跳ねた。
汁を吹き、腰を前後にグラインドさせ、俺の指から解放されようと必死に動く。
「あぁんッやぁぁんッ! ゆ、指で、指だけでッ、い、い、イッちゃ、うッ!」
が、俺は真姫の体を抱き留めているため、残念ながら真姫は俺の指のうごめきからは解放されることはない。
俺は妹の一番かわいい姿をこの目に焼き付けたいのだ。
「あ、も……だ、め……」
短く、とぎれとぎれに、妹が声を漏らす。
直後。
「い、いく、いく、いくいくいくイクぅぅぅッいっちゃぅぅぅぅぅぅぅぅッ」
びゅくん、びゅくびゅくびゅくうんッ。
そんな擬音が当てはまるような脈動が、妹の蜜の壺内部で幾度も駆け巡る。
「んはぁぁぁぁぁぁぁッああッはぁぁぁ……ッ」
語尾の辺りはややかすれ気味になるほど、長く尾を引いた絶頂声を、真姫は一気に吐き出す。
「ひう、うん、ン、ンん、ん、あ……ふあ、あぁ、あぁぁあ」
エクスタシーの残滓をかみしめる様にして、真姫を俺の腕の中でもがいていた。
愛らしい実妹が目の前で激しい絶頂を迎えている。
俺のシャツを握りしめる手が真白になり、引きちぎれそうなほどに引っ張られる。
必死に快感の奔流に耐えているのだろう。
真姫は襲い来る快美感に染め上げられた表情を、天井に向けて晒す。
この顔は、俺だけが見れる。俺だけしかみることのかなわない、俺専用の愛妹絶頂顔だ。
その事実で、達成感が俺の胸を満たしていく。
妹が全身を痙攣させ、俺に全身を委ねながら陶酔の激動が通り過ぎるのをじっと耐えている。
普段の姿を知っているからこその恍惚感は格別の味だった。
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