オタクとギャルちゃん

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ギャルの友達と旧友

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今日は凛さんの友達の六花さんに会う日だ、
なんか少し緊張する。

この間のあの写真見てすこし好意を持ってしまった。

てか胸凛さんよりでかかったなぁ

そう思いながら放課後の廊下を歩いて指定の場所へと向かった。


「お、来たねマッキー!ほら六花、私の友達のマッキーだよ」
凛さんの後ろに隠れていた六花さんはこちらをちらっと見て挨拶をした
「ここここ、こんにちは」
「あ、はいこんにちは……あの、凛さんこの人」
「あぁ、極度の人見知りでね、私以外の生徒にはずっとこうしてるんだよ、マッキーはいい人だから大丈夫だよ、六花」
「本当?」
とショートで髪がかかっている左目をかすかに見せながら俺の目の前にでてきた。
「あの、私は、えっと、双葉六花っていいます、彼氏さん」
へ?彼氏?
「な、何言ってるの六花!この人は彼氏じゃない!友達」
「友達………ねぇ凛世、どの辺まで友達なの?エッチなことはともかくどこまで発展したの?」
と六花は凛さんを睨みムスッとした。
「へ?あ、えっとついこの間本屋に一緒に行っただけだよ、その後に喫茶店に寄って……」
「ほんとにそれだけ?」
「う、うん、ね?マッキー」
涙目で凛さんはこちらに問いかけてきた
「あ、はい、そうですよ六花さん」
「ふーん、あの本はそういう意味があったのか………」
へ?
「凛世にオタクっぽい本をおすすめしないでください無能オタク!」
ひっ!
「ちょっ、六花、それは言い過ぎ」
「凛世、凛世は百合百合な本の方が合うと思うの、『突妹』よりももっといい百合本あるから」
と脳トロボイスで六花さんは言った
「え?もしかして六花さんって『百合』ですか?」
六花さんは俺を睨み
「そうよ!百合よ!男女の恋愛より女同士の恋愛のほうが萌えるでしょ!?」
「は、はぁ、色んな人がいますけどね、それもいいと思います」
「さぁ、凛世、私と仲良くアップルパイを触り舐め回しましょ?」
「え?ちょっ!まってまって!オタクくん止めて!」
「は、はい」
俺はどうにか凛さんから六花さんを剥がした。
「邪魔しないでくれる?」
「あ、はい、でも学校でこういうことしらた先生に見つかっちゃうんじゃ?」
「…………それもそうね、ならあんたん家につれていきなさい」
は?何言ってるんだこの人
「ちょっ!何言ってるの六花」
「いいですよ凛さん、別に困ることないし、ましてや一人暮らしだったから心細かったし」
俺が言うと凛さんは俺の耳元で
「君オタクくんなんだからこの間の本とか捨てられちゃうかもよ」
「そんなこと絶対させないよ」
すこし不安だった、本当に捨てられるんじゃないかということを………
まぁ、そんなことは後で考えることにして俺たちは学校を後にした

「てか朝あんなに明るかったのになんか空が下痢みたいだね凛世」
「変な言い方やめてよ、雷が来るんでしょ」
雲行きが怪しい空を見ながら六花さんは凛さんに腕組みしながら俺の後ろを歩いている
「あの、なんでそんなに俺と離れてるんですか?」
俺が質問すると口をとがらせ
「そりゃ君が有名な『百合の間を邪魔する男』だからでしょ?」
「百合百合させてきたのはそっちでしょう………まぁいいですよ、そこ右に行ったらすぐですから着いてきてくださいよ」
「つーん」
まるで話を聞いていないや
……とその時大雨が降ってきた
「ちょ!やば!この雨の量!お、おいオタク早くあんたん家に連れて行きなさいよ」
「え?あ、そこです!早く!」
「六花が手を組んでるから走れないじゃん!」
土砂降りに見舞われたが何とか凛さんと六花さんを家に連れてきた
「うぇ~、ビッチャビチャ」
とスカートをたくし上げ六花さんはげんにょりしている
「ちょ!六花!ブラが透けてる透けてる!マッキーはそっち向いてて」
と六花さんの透けブラを隠す凛さんは六花さんよりビチャビチャだった。
「は、はい、タオル用意しますね」
とおれは洗面台に行きタオル(萌えキャラ)を2枚用意しついでに湯船にお湯を張った。

「りりりり、凛さんこのタオルつかって」
目を逸らし凛さんにタオルを2枚渡した
「ありがとマッキー、ほら六花タオル」
「ありがと凛世、あとで凛世のタオルちょうだい、匂い嗅ぐから」
「やめて」

数分後、風呂が沸いた
「凛さん、六花さんお風呂沸きましたよ」
「ありがとうね、マッキー」
リビングで上半身タオル1枚とパンツ一丁の2人に俺は伝えすぐ2階へと上がった
「凛世~一緒にお風呂入ろ~」
と六花さんの甘え声が聞こえ洗面所の扉が閉じる音が聞こえた

女の子が今裸で俺ん家を歩いてた………あ、いや、パンツは履いてたけど………こういう時って確か漫画ではラッキースケベができるって聞いたけど、俺には無縁だよな

おれは頭の中パニックになりパンクしそうだった

とその時
「オタク~!リビングにヘアゴム忘れてきちゃったから取ってくれね~!」
と六花さんの声が聞こえた
「へ?俺ですか!?」
「そうだよオタク~!今こっちは凛世の胸触ってて行けねぇんだわ、代わりに取ってくね?」
「ちょ!六花!マッキー、今の嘘!胸なんて触られてないからね、てかヘアゴムとるなら私のヘアピンもとってくれる?」
「は、はい」
俺はリビングにいき水玉模様のヘアゴムと花柄のヘアピンを手にして禁断の洗面所に着いてしまった。

「あ、あの、凛さん六花さん、持ってきました、えっと床に置いときますね」
「床?やめてよねそれ私のお気に入りなんだから」
と洗面所の扉が開き下着姿の六花さんと………
タオルがはだけた凛さんが居た。

「あ…………」
「………マッキー………」
終わった!友達がいない学生生活に逆戻りだぁ!


「申し訳ございませんでした!」
俺はリビングのカーペットが置いてないところで凛さんに土下座した。
「………はぁ、あれは六花が悪いって言ってるでしょマッキー、もう謝らないで、六花もマッキーに謝って!私は床に置いてもらっても良かったの」
「うっ、凛世が言うなら………オタク、すまない……」
罰が悪そうに六花さんは謝罪した
「あ、いえ、六花さんは悪くないです、俺がすぐ置いて2階に上がれば良かったんですよ」
「私がすぐ開けなければよかったんだもんね、ほんとごめんオタク、凛世!」
「もういいですよ六花さん」
「そういう訳には行かないよ、なにかお詫びしないと」
「お詫びったって、俺何も欲しくないですよ」
「そう言わないで、そうだ、今日からマッキーくんと私もお友達になれない?」
「友達ですか?」
「うん、別に凛世を君から離して無理やり百合百合するわけじゃないからね、さっきから凛世のこと君は凛さんって呼んで私の事六花さんってかしこまってたから、友達になったらあだ名でよんでくれるかなって」
と六花さんは先程まで男勝りだったのにモジモジしている、なぜだか今の六花さんめっちゃ好み、すき、マジ無理尊い
「友達になってもいいですよ」
「わぁ、本当に!?わーいありがとう!」
と髪の奥の右目が輝いていた
「友達になるのはいいけど、どんなあだ名がいい?」
「えっと、それはオタ……理斗くんが決めてよ」
「え?なら、えっと……」
悩んでいると
「じゃあ六花は『ロック』マッキーは『りと』呼びでいいんじゃないかな?」
「うん!それいいね凛世!えと、よろしくねりと」
「は、はいよろしくです!ろ、ロック!」
こうして俺はまた1人友達ができた。

夜、俺は凛さんにメールで百合百合ロックのことを聞くと
「キャラ変わるよ」
と返信がきた。

やっぱりか、穏やかの方が俺は好きだな……

『ギャルと百合好きの女の子と友達になったよ』

……と、よしこれでいいだろう。

俺は久川に凛さんとロックの事をメッセで伝えた。

久川は俺の中学の友達で高校は別になったオタク友達で俺がオタクになった元凶………きっかけになったやつだ。

今日久しぶりにメッセを送ってみたのだが………

「なかなか返信来ないな……高校大変なのかな?」

と時計を見ると24時半だった。

「そういえば今日は『魔法少女リサちゃん!』の日か、そりゃ1時まで返信来ないよな」

魔法少女リサちゃんとは魔法少女になったけど魔法を上手く使えない女の子高森理紗ちゃんのアニメだ。

俺もリサちゃんを一通り見てEDに差し掛かった頃スマホが鳴った
「お?返信きたか?」
久川から返信きた!……と思ったら凛さんだった

『へーい!起きてる?明日の学校の時間割なんだっけ?』

「俺、凛さんと違うクラスだからわからないです」

とメッセを送ったらまた新しいメッセが来ていた

「お、今度こそ久川か」

今度こそ本当に久川だった
「なになに?『え?この人たちが友達!?ウッソでしょ!?あのりっくんが!?あはは…………まじ?』うんうん、まじまじ」
次の返信を打ってるとまた凛さんからメッセがきた、急いで久川への返信を返して凛さんからのメッセを見た。

『そういやマッキーって友達いるの?』
と直球な質問が来た

「えっと、『久川未来っていう女の子なんですけど高校は別々になったけど時々遊んでるやつですね』送信っと」

その後既読は着いたものの2人とも返信は来なかった。

翌日、昼休みにロックを呼び出した
「あの、ロック、凛さんの様子おかしくない?」
「ん?確かに今日は1回も『六花しゅきぃ!』って抱きついてきてないな」
「え?それいつもやってるんですか?」
「いや」
ジト目でおれはロックを見た
「そんなことより凛世に君昨日何かした?」
「目が泳いでますよ………昨日は確かメールで中学の時の友達の話をしましたよ、凛さんが聞きたいって言ってたから」
「まさかそれが原因じゃ………」
「んなわけ………あるかもしれない」
俺は慌ててロックに昨日のメールを見せた
「『久川未来っていう女の子なんですけど高校は別々になったけど時々遊んでるやつですね』か、とくに様子がおかしくなるようなところはないな」
と、その時チャイムがなった
「とりあえず、下校の時に凛さんをよろしくお願いいたします」
「あ、うんわかった」

凛さんが話しかけなくなった原因が考えていたら午後の授業が全く入らなかった。

放課後帰る場所が違う俺たちは駅で別れることにした。

「あ!いた!りっく~ん!」
と俺を呼ぶ声がした。
振り向くとそこには久川がいた
「りっくん来ちゃったよ!」
「久川!なんでここに!?」
「会いたかったよ~マイダーリン」
「ダーリンじゃねーよ!」
とつっこんでると
「やっぱり!久川ちゃんはマッキーの彼女だったんだ!」
とこの日初めて口を開いた凛さん
「およ?りっくん、この人たちは?」
「昨日言ってた友達の凛さんとロック」
「わぁ、綺麗な人~よろしくですロックさんそして」
久川は凛さんに近づき
「こんにちは、彼女さん」
「へ?」
こいつもか…………

続く
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