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【第十話】約束 [完]
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―2021年12月25日(土曜日)―
季節は冬となり、今日はクリスマスの日である。
冬休みに入って間もない頃、僕は凛の家でクリスマスパーティーをするべく、いつもの電車に乗る。
楓との約束を守れず、皆には楓が病で入院している事を打ち明けてしまった。でも正直、後悔はしてない。
何故なら、皆が楓の話を聞いて、理解してくれたから。
だから、今回のクリスマスパーティーは、楓の退院を皆で祝う事でもある。
楓にメールを送ろうと思ったけど、気を使わせてしまうかもと思って、2週間前にメールを送った後、僕は下手に送ることをしなかった。
その後、凛の家に着くと、皆が一足先にクリスマスパーティーを楽しんでいた。
蘭「蒼井お久~!、」
斗貴「会いたかったですよォ~!」
凛「おぉ蒼井来たかぁ。」
優美「元気そうで良かったです!」
蘭「あれ…?、楓ちゃんは?」
いずれ聞かれるであろう質問を蘭に尋ねられた時、僕は一瞬誤魔化そうとした。でも、嘘をつくことは皆をまた裏切ってしまうと思い、正直に話す事にした。
蒼井「実は、2週間前から連絡がなくてさ…。」
その言葉を聞いた皆は、少し不安げな表情を浮かべたが、それぞれ違う感情を見せる。
そして、楓からの連絡が来ないまま、僕らはクリスマスパーティーを楽しんだ。
そういえば、あの日は珍しく楓からメールを送ってくれていた。
―2週間前の一文―
楓『蒼井先輩は、やっぱり良い人ですよね。』
突如として僕に送られてきた楓からの一文。僕は、この一言を見た時、直ぐに返信することが出来ずにいた。
しばらく頭を悩ませた後、僕はメールを返した。
私は、先輩に送ったメールを最期に、病院のベッドに1人孤独に寝込む。先輩からの返信を見ないまま。
仰向けになりながら、夕焼けの灯りが照らされた天井を見つめる。何時しか私の瞳は、涙でいっぱいだった。
何故なら、私が余命宣告を受け、ここを抜け出せないことを、皆は知らないから。
こんな事なら、初めから約束なんてしなければ良かったと後悔が積もる。
行けないと分かっていたのに、間に合わないと分かっているはずだったのに。
余命宣告を受けていた事は、蒼井先輩にも伝えてはいない。きっと先輩は、いつか治ると思っているはず。
でも、私はそう長くない頃、絶対に死ぬ。
走馬灯の様に、皆との囁かな思い出が頭の中を駆け巡る。
私は、絵本のように1ページずつ、ゆっくり丁寧にめくっていった。
「夏祭り、楽しかったなぁ…。」
楓の視界が大粒の涙でぼやけていく。
「あれぇ…、生きたくなっちゃったなぁ…。」
「死に場所探したくなくなっちゃったなぁ…。」
大粒の涙が楓の頬を流れ出す。
「もっと…皆と一緒にいたいよ…。」
「好きな人と一緒になりたいよ…。」
「まだ…、死にたくないよ…。」
静まり返る個室に、楓の胸の内が咽び泣く音と共に小さく響き渡る。
「独りぼっちは嫌だよ…。」
「もっと、早く皆と出逢いたかったよ…。」
「まだ……、っ…。」
その後、ホルター心電図の音が病室内に響き渡り、看護師達が駆けつける。急速に酸素マスクをつけられ、治療室へ運ばれる楓だった。
12月18日、すい臓ガン末期及び、心臓ガンより意識減退。17時48分、心音、呼吸音の停止、瞳孔の拡大、対光反射の消失、死亡確認する。
クリスマスパーティーを終えた蒼井は、一人出にプレゼントが入った手提げの紙袋を持ち、楓の元へ足を運んでいた。
そして、病院に着くと、受付の人にいつものように、お見舞いに来たことを伝えると、受付の人から、榊原 楓さんは先週お亡くなりになったという報告を受ける。
病院を出ると、外は冷たい雪が降り注いでいた。
蒼井は、もう二度と渡すことの無いプレゼントを抱え、明るく照らされた夜道をただ歩き続ける。
蒼井は今にも崩れ落ちそうな足取りを堪え、あの公園へ向かっていた。
次第に涙で視界が見えなくなっていく。それでも蒼井は歩き続ける。
上手く息を吸い込めないほどに、蒼井は泣いていた。
商店街を抜け、公園の道端を歩く蒼井。すると、あの日一緒に座ったベンチに、ミルクティーが置いてあった。
蒼井はそれを見て、あの日の出来事を思い起こす。
僕には好きな人がいる。榊原 楓、1つ下の後輩だ。
楓のお陰で、今の僕がいる。お世辞なんかじゃない。
僕がレモンティーを好きになったのも。
―2023年12月25日(月曜日)―
凛「おぉ~、久しぶりだなぁ蒼井~。」
蘭「あら!、なんか見ない間にオシャレになったね!」
蒼井「まぁねぇ~。」
凛「高校卒業以来、会ってなかったもんなぁ。」
蘭「楓ちゃんとはまだ連絡取り合ってるのー?」
思いがけない一言に、動揺する蒼井。
蒼井「あっ…、まぁね。」
蘭「そっかァ~。あ!、そういえば知らないでしょ!」
蒼井「ん?、なにがー?」
凛「俺と蘭が付き合ってるって事よ。」
蒼井「えぇ!、マジ…!?」
蘭「実は凛さぁ、あの時から私のことがねぇ~。」
2人が仲良く会話をしているのを微笑ましく、でもどこか妬ましく聞いていた。
自分も、2人のように暖かい会話が出来ればなって。
凛「もう良いだろ…!、そのくだり…。」
蘭「いいじゃーん!、もう過ぎた事なんだしぃ!」
凛「うるせーなぁ、マジ死ねよ…!。」
蘭「人間そう簡単に死にませんよぉ~だ!」
僕は知っていた。人は時に簡単に死んでしまう事を。
いつか必ず、訪れる日があるということを。
その後、1時間程2人と飲み会を楽しんだ後、蒼井は来た道を戻る。
再び公園を通りがかると、先程置かれていたミルクティーの場所に、紛れも無い榊原 楓が座っていた。
楓は、僕の姿を見ると、嬉しそうに僕の方へ寄ってきてくれた。
楓「先輩に想いを伝えに、来ちゃいました…!。」
僕は、幻だと分かりながらも、想いを伝えた。
蒼井「プレゼント、渡せずにごめんね…。」
楓「ううん、全然大丈夫ですよ…!。」
蒼井「寂しい思いをさせちゃったね…。」
僕は、溢れそうになる涙を堪えようと、幻影を断ち切ろうと前を向くと、
楓「先輩、今までありがとね。あと…クリスマスパーティー、行けなくてごめんね。私…こんな姿でも、先輩のそばにいたい…。」
「…でも、もう行かなくちゃ…。」
蒼井「え…、行くって…。」
楓「私…、先輩の事が好きです…!。」
蒼井「ちょっと待ってよ…。そんなのずるいよ。」
楓「消えてしまう前に、先輩とここで出逢えて
良かったです。」
楓の姿は、いつの間にか消えていた。
きっと、告白出来ずにいたから、今まで成仏できていなかったのかもしれない。でも僕は両想いだったんだと、その出来事を通して、初めて知ることが出来た。
この時期になるといつも思い出す。あの時、ちゃんと伝えていたら、結果はまた違っていたのかもしれない。
僕は彼女に、プレゼントを渡せてなどいない。
何故なら、
榊原 楓は、今でも僕の心の中に、いつだって生き続けていてくれるから。
第十話【約束】-終了-
~ [完] ~
季節は冬となり、今日はクリスマスの日である。
冬休みに入って間もない頃、僕は凛の家でクリスマスパーティーをするべく、いつもの電車に乗る。
楓との約束を守れず、皆には楓が病で入院している事を打ち明けてしまった。でも正直、後悔はしてない。
何故なら、皆が楓の話を聞いて、理解してくれたから。
だから、今回のクリスマスパーティーは、楓の退院を皆で祝う事でもある。
楓にメールを送ろうと思ったけど、気を使わせてしまうかもと思って、2週間前にメールを送った後、僕は下手に送ることをしなかった。
その後、凛の家に着くと、皆が一足先にクリスマスパーティーを楽しんでいた。
蘭「蒼井お久~!、」
斗貴「会いたかったですよォ~!」
凛「おぉ蒼井来たかぁ。」
優美「元気そうで良かったです!」
蘭「あれ…?、楓ちゃんは?」
いずれ聞かれるであろう質問を蘭に尋ねられた時、僕は一瞬誤魔化そうとした。でも、嘘をつくことは皆をまた裏切ってしまうと思い、正直に話す事にした。
蒼井「実は、2週間前から連絡がなくてさ…。」
その言葉を聞いた皆は、少し不安げな表情を浮かべたが、それぞれ違う感情を見せる。
そして、楓からの連絡が来ないまま、僕らはクリスマスパーティーを楽しんだ。
そういえば、あの日は珍しく楓からメールを送ってくれていた。
―2週間前の一文―
楓『蒼井先輩は、やっぱり良い人ですよね。』
突如として僕に送られてきた楓からの一文。僕は、この一言を見た時、直ぐに返信することが出来ずにいた。
しばらく頭を悩ませた後、僕はメールを返した。
私は、先輩に送ったメールを最期に、病院のベッドに1人孤独に寝込む。先輩からの返信を見ないまま。
仰向けになりながら、夕焼けの灯りが照らされた天井を見つめる。何時しか私の瞳は、涙でいっぱいだった。
何故なら、私が余命宣告を受け、ここを抜け出せないことを、皆は知らないから。
こんな事なら、初めから約束なんてしなければ良かったと後悔が積もる。
行けないと分かっていたのに、間に合わないと分かっているはずだったのに。
余命宣告を受けていた事は、蒼井先輩にも伝えてはいない。きっと先輩は、いつか治ると思っているはず。
でも、私はそう長くない頃、絶対に死ぬ。
走馬灯の様に、皆との囁かな思い出が頭の中を駆け巡る。
私は、絵本のように1ページずつ、ゆっくり丁寧にめくっていった。
「夏祭り、楽しかったなぁ…。」
楓の視界が大粒の涙でぼやけていく。
「あれぇ…、生きたくなっちゃったなぁ…。」
「死に場所探したくなくなっちゃったなぁ…。」
大粒の涙が楓の頬を流れ出す。
「もっと…皆と一緒にいたいよ…。」
「好きな人と一緒になりたいよ…。」
「まだ…、死にたくないよ…。」
静まり返る個室に、楓の胸の内が咽び泣く音と共に小さく響き渡る。
「独りぼっちは嫌だよ…。」
「もっと、早く皆と出逢いたかったよ…。」
「まだ……、っ…。」
その後、ホルター心電図の音が病室内に響き渡り、看護師達が駆けつける。急速に酸素マスクをつけられ、治療室へ運ばれる楓だった。
12月18日、すい臓ガン末期及び、心臓ガンより意識減退。17時48分、心音、呼吸音の停止、瞳孔の拡大、対光反射の消失、死亡確認する。
クリスマスパーティーを終えた蒼井は、一人出にプレゼントが入った手提げの紙袋を持ち、楓の元へ足を運んでいた。
そして、病院に着くと、受付の人にいつものように、お見舞いに来たことを伝えると、受付の人から、榊原 楓さんは先週お亡くなりになったという報告を受ける。
病院を出ると、外は冷たい雪が降り注いでいた。
蒼井は、もう二度と渡すことの無いプレゼントを抱え、明るく照らされた夜道をただ歩き続ける。
蒼井は今にも崩れ落ちそうな足取りを堪え、あの公園へ向かっていた。
次第に涙で視界が見えなくなっていく。それでも蒼井は歩き続ける。
上手く息を吸い込めないほどに、蒼井は泣いていた。
商店街を抜け、公園の道端を歩く蒼井。すると、あの日一緒に座ったベンチに、ミルクティーが置いてあった。
蒼井はそれを見て、あの日の出来事を思い起こす。
僕には好きな人がいる。榊原 楓、1つ下の後輩だ。
楓のお陰で、今の僕がいる。お世辞なんかじゃない。
僕がレモンティーを好きになったのも。
―2023年12月25日(月曜日)―
凛「おぉ~、久しぶりだなぁ蒼井~。」
蘭「あら!、なんか見ない間にオシャレになったね!」
蒼井「まぁねぇ~。」
凛「高校卒業以来、会ってなかったもんなぁ。」
蘭「楓ちゃんとはまだ連絡取り合ってるのー?」
思いがけない一言に、動揺する蒼井。
蒼井「あっ…、まぁね。」
蘭「そっかァ~。あ!、そういえば知らないでしょ!」
蒼井「ん?、なにがー?」
凛「俺と蘭が付き合ってるって事よ。」
蒼井「えぇ!、マジ…!?」
蘭「実は凛さぁ、あの時から私のことがねぇ~。」
2人が仲良く会話をしているのを微笑ましく、でもどこか妬ましく聞いていた。
自分も、2人のように暖かい会話が出来ればなって。
凛「もう良いだろ…!、そのくだり…。」
蘭「いいじゃーん!、もう過ぎた事なんだしぃ!」
凛「うるせーなぁ、マジ死ねよ…!。」
蘭「人間そう簡単に死にませんよぉ~だ!」
僕は知っていた。人は時に簡単に死んでしまう事を。
いつか必ず、訪れる日があるということを。
その後、1時間程2人と飲み会を楽しんだ後、蒼井は来た道を戻る。
再び公園を通りがかると、先程置かれていたミルクティーの場所に、紛れも無い榊原 楓が座っていた。
楓は、僕の姿を見ると、嬉しそうに僕の方へ寄ってきてくれた。
楓「先輩に想いを伝えに、来ちゃいました…!。」
僕は、幻だと分かりながらも、想いを伝えた。
蒼井「プレゼント、渡せずにごめんね…。」
楓「ううん、全然大丈夫ですよ…!。」
蒼井「寂しい思いをさせちゃったね…。」
僕は、溢れそうになる涙を堪えようと、幻影を断ち切ろうと前を向くと、
楓「先輩、今までありがとね。あと…クリスマスパーティー、行けなくてごめんね。私…こんな姿でも、先輩のそばにいたい…。」
「…でも、もう行かなくちゃ…。」
蒼井「え…、行くって…。」
楓「私…、先輩の事が好きです…!。」
蒼井「ちょっと待ってよ…。そんなのずるいよ。」
楓「消えてしまう前に、先輩とここで出逢えて
良かったです。」
楓の姿は、いつの間にか消えていた。
きっと、告白出来ずにいたから、今まで成仏できていなかったのかもしれない。でも僕は両想いだったんだと、その出来事を通して、初めて知ることが出来た。
この時期になるといつも思い出す。あの時、ちゃんと伝えていたら、結果はまた違っていたのかもしれない。
僕は彼女に、プレゼントを渡せてなどいない。
何故なら、
榊原 楓は、今でも僕の心の中に、いつだって生き続けていてくれるから。
第十話【約束】-終了-
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