アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん

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 水戸のご老公様!ハッハー!っとまではいかなかったが、僕がダンジョン探索を終えて地上に戻る頃、助けた岩城と初心者3人は僕の帰還を待っていた。

 転移石で戻った僕の姿を確認して岩城が駆け寄って来る。

 「本田さん、お疲れ様でした。お待ちしておりました。」

 うむ、王の帰還じゃ!よく大人しく待っていたぞ!褒めて遣わす。と頭の中では王様になりきった台詞で返答する。

 「まずはこちらが治療費です。ご確認下さい。それとこちらは魔物から助けて頂いた御礼でして……少しなんですが……」

 岩城は、茶封筒を二つ僕に手渡してきた。うん、悪いな!では中を改めさせて貰うとするか。

 治療費と言った方を開ける。確かヒールを使ったのは、岩城に3回。初心者1号に2回。初心者2号に1回。初心者3号に2回の合計8回だったと記憶している。

 ピン札が8枚しっかり入っている。上乗せはなしか……まぁいい。1回1万円と言ったからな……

 さてさて御礼と言った方はいかほど入れてるのかな?治療費よりは明らかに分厚い。20万円が入れられていた。

 そんなもんか……

 全滅の憂き目に現れ、颯爽と敵を一掃して命を助けたヒーローに対する御礼が20万円か?という事は、おまえ達、ひとりの命は5万円という事だな!?安い命め!

 っと……心の中で詰問したが、シラフではそんな事は言えず、黙って受け取った。

 「本田さん、改めまして、この度は誠にありがとうございました。私は九州ダンジョン協会に所属しています岩城と申します。改めてご挨拶させて頂きます。」

 やっぱりか!?九州ダンジョン協会というと僕を接待して『巻物』を安く手に入れた奴の仲間という事だな?

 「ダンジョン協会では、ダンジョン初心者急増に鑑みて、ダンジョン内での事故を防ぐために講習を行なっており……誠に御恥ずかしい話なんですが……助けて頂いたのは、その講習の最中だったのです。」

 そんな事だろうとは思っていた。

 中級者冒険者ダンナーが、初心者を引率してダンジョンの仕組みや危険を実地講習で教えていたのだろう。攻略サイトを見るだけでは分からない体験をさせるのは重要な事だ。

 頷きながら、岩城の話を聞いてる。岩城か……「ヤル気元気イワキ!!」とピンクのスーツを着た男か女か分からない、大泉チルドレンが僕の頭の中で掛け声をあげる。おっと!?「グワワラキーン!!」イワキとは言えば、花は桜木!男は岩◯!と言わんばかりに口に葉っぱを咥えた野球選手も現れる。

 おっと、変な事を考えて話を聞いていなかった。
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