アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん

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 「如何でしょうか?」

 目の前の岩城が僕に尋ねているみたいだ。

 すまんすまん!頭の中でヤル気元気イワキと、葉っぱの岩木が戦って話を聞いていなかった。で、ナニ!?

 「もし、どこにも所属していなけば、是非九州ダンジョン協会に所属致しませんか?私が責任を持って御紹介させて頂きますので。」

 ああ……なんだ……勧誘か。所属したら、定額のサラリーで、美味しいトコは協会に搾取されるんでしょ?知ってますよ?あたしゃ独り占めでウハウハしたいんですよ?

 それにあんた方協会は、僕をカモった組織ですよ……その事実を忘れてませんよ?むしろ敵ですよ?

 「本田さんの特殊スキルですか?私自身、本田さんの治療を受けた者としてですね……ダンジョン外の病院や怪我人をダンジョン内に搬送して治療するというダンジョン内救急病院という構想も御提案させて頂きたいです。もちろんダンジョン内で負傷した冒険者ダンナーの治療もですが。」

 ほっほー!それは良さげな提案だ。特殊スキルはダンジョン内でしか使えない。ヤル気元気イワキは、その事も知っているようだ。

 確かに病気や怪我が治るなら、高額の報酬でも払う人が居るだろう。ぼったくりの治療費でも支払える治療希望者を捜し出すのが、1番のハードルだが、ダンジョン協会の力があれば可能だということか。

 いや、今やネット時代。足を使ってわざわざ希望者を捜し出す時代じゃない。治りたいのならば、自らでも情報を探しているはずだ。

 「良いアイデアですね。しかし僕は組織に所属するつもりは今のところ無いんです。せっかくの提案でしたけど……」

 「そうですか……残念です。まだここ赤坂のダンジョンは、産まれたてで若く冒険者ダンナーも少ないですが、大阪や東京なら冒険者ダンナーも多く、治療する商売として先がありそうな気がしてたんですが……」

 大阪や東京のダンジョン……確かに他のダンジョンには行った事がない。ここ赤坂ダンジョンが産まれる前に太宰府ダンジョンに潜った事があるだけだ。ここ赤坂ダンジョンでは地下11階に面倒臭いネズミ猿が居るし、他もダンジョンを見て回っても良いかも知れない!

 「せっかくの提案を……すいません。ところで岩城さんは、大阪や東京のダンジョンにも潜られた経験がおありで?」

 岩城は親切に、自分が潜った事があるダンジョン、その特徴などを教えてくれた。

 
 ◇ ◇ ◇ ◇


 翌日、僕は朝イチの高速バスに乗っていた。どこに行くのかって?それは太宰府ダンジョンさ!菅野道真という賢かったが、世渡りが下手で左遷された男が祀られる場所である。そんな奴何の御利益もないだろう?僕ならば、ラッキー人生にあやかりたいがね。
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